新米パパ・ママに知ってほしい 妊娠中のママのこと、育児のこと
「赤ちゃんが生まれたら、ママと一緒に育児をしたい。でも、一体何をすればいいの?パパだからこそできることってなんだろう?」
初めて赤ちゃんを迎えるパパの胸は喜びでいっぱい、でも育児となると分からないことばかりで、このような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんが生まれると、目まぐるしい日々が始まります。
そのため、育児の知識をつけるのは赤ちゃんがママのおなかにいる「妊娠中」がおすすめです。
この記事では、新米パパがママと協力して育児に取り組むためのアドバイスをご紹介します。
もうすぐ赤ちゃんが生まれるパパママ、ぜひ参考にしてください。
目次
妊娠中のママの過ごし方
妊娠中のママの心身の状態
妊娠中の変化と聞くと、きっと多くの人が一番に「つわり」を思い浮かべるかもしれませんね。
つわりは妊娠初期の症状の1つとして有名ですが、実は妊娠中、ママの体に現れる変化はそれだけではないということをご存知でしょうか。
個人差はあるものの、妊娠前と比べて疲れやすく、貧血、便秘、頻尿、立ちくらみ、吐き気、腰痛、むくみ、睡眠不足と、さまざまな不調が現れます。
私がつらかったのは、それらすべてを解決することはできないということでした。
よく耳にすることですが、妊娠は病気ではありません。
そのため、例えば赤ちゃんが膀胱を圧迫することによる頻尿などは、出産まで「治す」ことができず、それを前提として日々の生活を送る必要があります。
また、妊娠中は心の状態も不安定になります。
ホルモンバランスの影響で涙もろくなったり、不安や焦り、怒りなどネガティブな感情を持ちやすくなったり。
私自身、感情がうまくコントロールできていないと反省することも多々ありました。
わが家の場合は定期的に夫婦で話し合う機会をつくり、最近の体調や家事・仕事の面で気になることなどを共有して解決していました。
妊娠中の過ごし方
妊娠中のママは心身ともに不安定です。
そのときの調子に合わせて、家族の協力を得ながら過ごすことが大切です。
つわりが落ち着いたら、栄養のある食事、6時間以上の睡眠をとるなど規則正しい生活を送るように心がけましょう。
また、おなかが大きくなってくると、バランスをとろうとして体が反りがちになります。
こうした姿勢はおなかや腰に負担をかけやすいので、正しい姿勢、無理のない動作を心がけましょう。
家事
おなかに無理な圧迫がかからないように注意をしましょう。
わが家では、しゃがみこむ姿がおなかに負担をかけるお風呂掃除、おなかがつかえてシンクとの距離が離れてしまう食器洗いなど、いくつかの家事分担をパパと見直しました。
仕事
通勤時間が長い、長時間の立ち仕事や力仕事、シフトが不規則などは過労になりやすいものです。
必要に応じて、かかりつけの医療機関に「母性健康管理指導事項カード」を記入してもらい、職場の方と配置転換や時短勤務、休暇の取扱いなどを相談しましょう。
運動
新しいスポーツに挑戦するのではなく、妊娠前からもっていた運動習慣を続けるのがおすすめです。
ただ、妊婦には向かないスポーツや妊娠の時期で避けたい動作などもあるので、始める時期や強度など、必ずかかりつけの医療機関に相談するようにしましょう。
適度な運動はリフレッシュにもなり、体重増加も防げます。
これまで運動習慣のなかったママは、パパと一緒に簡単な体操やストレッチ、ご近所を散歩することから始めてみませんか。
体調の悪いときには無理せずに、運動の途中でも、動悸や息切れ、おなかが張る場合はすぐに中止しましょう。
旅行
妊娠中はいつ、何が起きるかわからないものです。
妊娠中の旅行(マタ旅)を計画する場合は、妊婦検診の経過が順調で、ママの体調が安定しているときにしましょう。
さまざまな感染リスクや事故リスクを下げるため、人気の観光地や有名なイベントといった人込みを避けると安心です。
スケジュールは、ママの負担を考えて時間や行程にゆとりあるものにしましょう。
旅行前には必ず近くの病院を調べておき、旅行中は母子手帳を携帯するようにしましょう。
マタニティライフをパパと楽しむ
妊娠が分かってから出産までの期間はおよそ8カ月。
長いようですが、振り返ると意外にもあっという間にすぎるものです。
せっかくの期間ですから、ぜひパパと一緒にマタニティライフを楽しんでください。
私がやってよかったことはこちらです。
両親学級(パパママ学級)
従来どおりの対面式はもちろん、動画視聴、オンンライン開催、公式SNSでの専門家(婦人科医、産科医、助産師、保健師)相談と、さまざまな形態があります。
夫婦で仕事の休日が合わない、里帰りで一緒に参加するのが難しいというパパママは、ぜひチェックしてみてください。
ベビー用品を揃える
パパママ2人で、ベビー用品店やショッピングモールのベビーコーナーを見て回るのもおすすめです。
売り場の位置や普段使っているメーカー(ブランド)を2人が把握していると、いざというときも買い物がスムーズです。
来店時には、そのお店の授乳室やおむつ替えスペースの場所、調乳設備の有無を確認しておくと、産後慌てずに使えるので安心です。
マタニティフォトを撮る
少しずつ大きくなるおなかは妊娠中の今しか味わえない貴重な体験です。
マタニティフォトは出産を経験したママの多くが「撮ればよかった」と思うものの1つでもあります。
おなかのふくらみが分かりやすく、体調も安定している妊娠後期(8~9カ月頃)に撮るパパママが多いようです。
育児ってどうやるの? 新米パパにもできる育児術
赤ちゃんのお世話はやるべきことがたくさんあり、多くのパパにとっては「初めて」の連続でしょう。
まずは、ある程度手順(マニュアル)があるお世話、一日のうち何度もおこなうお世話から始めましょう。きっと何度も繰り返すうちに自信がついてくるはず。
おすすめのお世話はこちらです。
おむつ替え
新生児期のおむつ替え回数は1日およそ10-15回で、そのほとんどが授乳の前後にあたります。
ママが授乳(調乳)の準備や母乳パッドの交換をしている間、隣でササっとおむつ替えができたらいいですね。
便は赤ちゃんの健康状態のチェックに役立ちます。
回数や色、ゆるさ、匂いに変化があれば、ぜひママと共有しましょう。
げっぷ出し
授乳後のげっぷ出しは、低月例の赤ちゃん特有の育児です。
わが家では、特に夜間は夫にお願いしていました。
夜間、ほぼ2時間おきに、赤ちゃんの火のついたような泣き声で起こされるのは、心身ともにつらいものです。
授乳をすませ、隣で寝ている夫をゆすって起こし、後はバトンタッチ。少しでも睡眠時間が確保できたのはとても助かりました。
調乳や哺乳瓶の消毒
粉ミルクをお使いなら押さえておきたいお世話です。
ママが赤ちゃんをあやしている間に、パパが分量通りのミルクをつくり、人肌に冷ます。
おなかをすかせて泣く赤ちゃんをあやすママにとっては、ミルクが出来上がるまでの1分1秒はとても長く感じるものです。
ママと赤ちゃんを安心させるために「もう少しでできるよ」といった声かけを積極的にしましょう。
沐浴
産後のボロボロの体で腰を曲げ、首がすわっていない赤ちゃんの頭を片手で支える体勢は本当につらいため、ぜひパパにチャレンジしてほしいお世話です。
始めのうちは目安時間を2倍、3倍とオーバーしてしまいがちですが、赤ちゃんの体への負担を考え、すべてを完璧にしようとするのではなく、まずはわき、お股まわり、肛門が清潔になればOKと割り切りましょう。
先輩ママから新米パパへのアドバイス
出産から1週間がすぎ、退院の日。手慣れた様子で赤ちゃんを抱っこし、手際よくお世話していくママ。――もしかたらパパの目にはそう映るかもしれません。
でも自信たっぷりに見えるママの心の中は不安でいっぱい。
「できることは全部やったのにどうして泣き止まないの?」
「病院ではたしかこう習ったはず。あれ、違ったっけ?」
これまで頼りにしていた助産師や小児科医はおらず、わずか1週間の育児経験と妊娠中に得た知識から役に立ちそうなものをピックアップしては1つ1つ試行錯誤しているのです。
だからパパは「ママの邪魔をしないように一歩引く」のではなく、自分もママも同じ立場ということを前提に「○○も○○も試したのに、どうして泣いてるんだろうね」「あ、関係ないかもしれないけど△△も試してみようか」と、ママが抱えている不安な気持ちに寄り添いながら、協力して乗り越えていってほしいと思います。
また、ママは赤ちゃんのことで手一杯で自分のことを後回しにしがちになります。
ぜひママが眠そうにしていたら休めるよう環境を整えたり、落ち込んでいたらママが好きなスイーツを差し入れしたり、ママのことを一番そばで見ているパパだけができるケアをお願いします。
まとめ
赤ちゃんのお世話はもちろんのこと、料理、洗濯、掃除といった家事もこなす必要があるため、パパができることは探せばたくさんあります。
言ってしまえば「母乳」以外のことはすべてできるわけですが、今回の記事では特に「新米パパが挑戦しやすく、できるとママが安心するお世話」についてまとめました。
パパの愛情たっぷりのサポートがママの心身を癒し、赤ちゃんへの愛情に繋がります。
今しかないわが子の貴重な育児期間。ぜひ家族皆さんにとって、特別な時間になりますように。
応援しています。
この記事を書いた
サポーターママ
-30℃から30℃まで外で駆け回る元気いっぱいの長女、恐竜とおままごとが大好きで甘え上手な次女のママです。
沖縄出身で、海や川であそぶのが大好き。結婚を機に北海道に移住してからは、子どもと一緒に雪あそびを楽しんでいます。
大がつくほどの暑がりでしたが、最近は温泉の魅力にハマりつつあります。
子育て中のママパパはもちろん、妊活中・妊娠中のプレママパパが、妊娠や出産、子育てを前向きにイメージできるような情報をお届けしたいと思っています。
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