おしゃぶりは赤ちゃんに必要?メリットやデメリットを解説!使う目的や選び方|学習プリント.com

おしゃぶりは赤ちゃんに必要?メリットやデメリットを解説!使う目的や選び方

おしゃぶりは赤ちゃんに必要?メリットやデメリットを解説!使う目的や選び方
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育児のおたすけグッズで有名なおしゃぶり。
「使いたいとは思っているけど、デメリットが不安」などの理由で、購入を迷われているママさんも多くいるのではないかと思います。

おしゃぶりは使った方がいいのか、使わない方がいいのか、どっちがいいのか悩みますよね。

今回は、おしゃぶりの効果や注意点、購入する際の選び方について詳しく紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

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おしゃぶりは赤ちゃんに必要?

おしゃぶりは赤ちゃんに必要?

単刀直入にいうと、基本的には必要ありません。

おしゃぶりは従来、歯や顎の育成や鼻からの呼吸を促すためなどの効果があるとされてきましたが、現在そういった医学的根拠はないのです。
外国ではおしゃぶりを推奨している国もあるそうですが、日本では子供の発育や歯の嚙み合わせなどの悪影響が重視され「できる限り使用しないほうがよい」とされています。

しかし、何らかの理由で「どうしても使用したい」というママさんも多いかもしれませんよね。
なかには、赤ちゃんが指をしゃぶるようになると癖になるため、赤ちゃんが指しゃぶりをする行為をやめさせるために、おしゃぶりを使い始めることを考える方もいるでしょう。
そんなときは、1歳頃までに普段使いをやめ、2歳半までのタイミングには卒業しておしゃぶりを使わないようにするのがいいでしょう。

もし、3歳になってもまだおしゃぶりを必要としているようであれば、「おしゃぶりは赤ちゃんが使うものだから、そろそろやめようか」などといって、優しく声をかけてあげるようにするといいですね。

これは、2歳半頃までには大体の歯が生えそろうといわれており、歯並びが悪くなることへの心配が否定できないからです。
また、歯固め(歯を丈夫にするおもちゃ)としておしゃぶりを使用する方が稀にいらっしゃいますが、おしゃぶりの主な目的は吸うことであり、歯固めとは異なりますので注意しましょう。

日本でのおしゃぶりに対する考え方は否定的ではありますが、実は使用することによる効果もあるのです。
では、おしゃぶりがもたらす効果とは、いったいどの様なものがあるのでしょうか?

次に、メリットとデメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

おしゃぶりのメリットを解説

おしゃぶりのメリットやデメリットを解説

精神の安定

生まれてきた赤ちゃんには、無意識に口の中に入ってきたものを強く吸いこむ「吸啜(きゅうてつ)反射」という自然な本能が備わっています。

赤ちゃんは吸啜することで欲求を満たし、気もちを落ち着かせることができるため、おしゃぶりをあげることで、その効果が得られるとされています。

また、落ち着きを得ることにより、グズってしまうことも少なくなるメリットもあるのです。

入眠しやすくなる

上記で紹介した精神の安定から、赤ちゃんが眠りやすくなるというメリットもあります。
なかなか眠れずにグズグズしてしまう時、寝かしつけのためにおしゃぶりを使用することで、気持ちが落ち着き入眠しやすくなるようですね。

ママやパパにも心の余裕がうまれる

おしゃぶりにより赤ちゃんの精神が安定することで、子育てをしているママやパパのストレスが溜まりにくくなるというメリットもあります。

「抱っこしているのに泣き止まない」「おろすとすぐ泣いて起きてしまう」など、赤ちゃんの泣きグズりに頭をかかえるママやパパはたくさんいますよね。
そんなときにおしゃぶりの力を借りると、赤ちゃんが落ち着いてくれることで一日の育児に対するストレスが軽減され、両親の心にも少し余裕がもてると考えられます。

おしゃぶりのデメリットを解説

歯や口に対する悪影響

おしゃぶりの長期間の使用が「歯に悪影響を与える」という事実は否定できません。
実際に、長期にかけておしゃぶりを使い続けると、上の前歯が上に押され、下の前歯が奥に押されることで、「出っ歯や上下の歯が嚙み合わないなどのトラブルが起こりやすくなる」という調査結果がでています。

さらに最近では、口唇変形や開咬(かいこう)と呼ばれる前歯に上下方向の隙間ができて口が閉じられない状態になる恐れが指摘されており、また、構音障害(言葉の発音がうまくできない状態)と呼ばれる言語障害など、重い症状を起こしてしまう原因になるともいわれているようです。
そのため、おしゃぶりの圧力が、成長の著しい時期に組織や骨に影響を与えてしまうのですね。

もし、子どもの発音に心配があるようであれば、早期に適切なアドバイスなどを受けることで改善する可能性があるため、小児科などの専門機関に相談するようにしましょう。

ママのおっぱいを嫌がるように

赤ちゃんが、まだママのおっぱいに慣れる前におしゃぶりの使用をしてしまうことで、哺乳瓶やおしゃぶりなどの人工の乳首を好んでしまい、おっぱいによる授乳を拒んでしまうリスクがあります。

この現象を「乳頭混乱(にゅうとうこんらん)」といい、母乳育児を考えているママさんには最も避けたいといえる注意点です。
使用開始する時期に注意しましょう。

おしゃぶりに対する依存

おしゃぶりにより、赤ちゃんの精神安定効果や入眠しやすくなるというメリットを紹介しましたが、実はこれゆえに便利だからとおしゃぶりに依存してしまうことでのデメリットもあるのです。

赤ちゃんがおしゃぶりの使用を習慣化してしまうことで、おしゃぶりがないと泣き止まなくなってしまったり、寝てくれなくなったりすることがあります。

また、赤ちゃんは生後4ヶ月を過ぎる頃になると、目で見たものを手に持って口に入れようとします。
それによって、赤ちゃんは物の形や味、性質を学習する機会を持つことができるようになります。
これにより、赤ちゃんは目や手、口の協調運動を学習するようになりますが、赤ちゃんがおしゃぶりに依存した生活をしていると、おしゃぶりが常に口に入っていることで、それを学習する機会が減る可能性があります。

他にも、パパやママがおしゃぶりに頼りすぎてしまうことで、親子のコミュニケーションが減ってしまうというリスクもあるのです。
成長が著しい大切な時期に、赤ちゃんとのふれあいが減ってしまうのは寂しいことですよね。
親も子どもも、おしゃぶりに依存しすぎないよう、おしゃぶりの使用頻度には注意しましょう。

さまざま病気につながる可能性も

おしゃぶりは煮沸や電子レンジなど、哺乳瓶と同じケアの方法で消毒をし、清潔な物を使用するようにしましょう。

もし、洗浄や消毒が十分にできていないことで、菌が赤ちゃんの口から体内に入り、胃腸炎や口腔カンジダ症(口の中にカビがはえた状態)を起こす可能性があります。
おしゃぶりは口の中に入れるものなので、衛生面においても十分に注意するようにしましょう。

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おしゃぶりの使う目的や選び方を紹介

おしゃぶりの使う目的や選び方を紹介

「おしゃぶりを検討してはいるけど、何を基準にどれを選べばいいのかわからない」というママさんパパさんもいらっしゃるのではないでしょうか。

ここからは、おしゃぶりの基本的な選び方を紹介していきますので、迷われている方は参考にしてみてください。

赤ちゃんの月齢に合わせて購入する

おしゃぶりには、必ず対象月齢が記載されているのをご存知ですか?
月齢とともに赤ちゃんの口や顎は発達していくため、0ヶ月から使えるサイズ、6ヶ月以上を目安にしたサイズなど、おしゃぶりも月齢によって硬さや形、大きさなどが異なります。
おしゃぶりの対象月齢を確認して、赤ちゃんの月齢に合わせた、吸いやすいおしゃぶりを選びましょう。

おしゃぶりの素材や管理方法で選ぶ

天然ゴム製とシリコーン製が、基本的なおしゃぶりの素材です。
天然ゴム製は熱や薬剤に弱いために劣化しやすいですが、やわらかくてなじみやすいという点において、新生児から使いやすいのが特徴といえます。
一方、シリコーン製は熱に強いため、殺菌・消毒がしやすく扱いやすいのがうれしいところですね。
また、天然ゴムに比べると、硬く弾力があるというのが特徴です。

それぞれ素材によってメリットやデメリットがありますので、赤ちゃんの好みやお手入れのことを考慮して選択しましょう。

哺乳瓶のメーカーと合わせる

見た目のかわいさからおしゃぶりを選ぶことがあるかもしれませんが、赤ちゃんにもおしゃぶりの好みがあるため「せっかく買ったのに吸ってくれない」というのもよくある話です。

そんなとき、赤ちゃんが普段から使っている哺乳瓶と同じメーカーのおしゃぶりに変えると解決することがあります。
同じメーカーだと乳首の部分が似ているので、赤ちゃんも口に馴染みやすいのでしょう。

歯や顎への負担を減らしたものを選ぶ

デメリットの項目で「おしゃぶりには、歯や顎に悪影響を及ぼす可能性がある」と紹介しました。
実は、歯並びに配慮して造られた、出っ歯になりにくいようなおしゃぶりが多数販売されていますので、設計に拘ったおしゃぶりを選ぶことをおすすめします。

しかし「必ずしもリスクがなくなる」というわけではありません。どのおしゃぶりを選んだとしても、赤ちゃんの発達段階や使用時間には常に注意するようにしましょう。

まとめ

今回はおしゃぶりに関する情報をお届けしました。
おしゃぶりの見事な働きぶりに感動し「ついついすぐに使ってしまう」という声をよく耳にします。

うまく使うことができれば、赤ちゃんだけでなくママやパパにとってもメリットの大きいアイテムになりますね。
おしゃぶりについての知識を得たうえで使用方法に注意し、家族みんなが快適で充実した育児ができるようにしていきましょう。

この記事を書いた
サポーターママ

わちママのプロフィール写真 わちママ 2男1女のママ

気が強いけど優しい女の子と、自由奔放で好奇心旺盛な長男、次男の三兄弟ママです。子どもたちはそれぞれ個性が強いので、毎日驚かされたり悩まされたりしています。
そんな私の中での子育てルールは、頭から否定しないこと。むやみやたらに否定ばかりせず、子どもの意見も取り入れながら、自分自身の成長にも繋げていきたいと考えています。
まだまだ未熟ではありますが、私の経験が少しでも誰かのお役に立てたら嬉しいです。
一緒に子育てに関する悩みの種を解決していきましょう!

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