イヤイヤ期突入!イヤイヤの原因は?接し方で大切なことを解説|学習プリント.com

イヤイヤ期突入!イヤイヤの原因は?接し方で大切なことを解説

イヤイヤ期突入!イヤイヤの原因は?接し方で大切なことを解説
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2歳前後の年齢を迎えるお子さんを持つパパやママの悩みのタネである『イヤイヤ期』。

だれもが通る道とはいっても初めての子育てであればなおさら、どうしたらよいのか分からず悩んでしまうケースは多いのではないでしょうか。

今回は、イヤイヤ期とはどのようなものなのか、イヤイヤが始まる原因や子どもの心理、イヤイヤ期のお子さんに接するときに大切にしていただきたいことなどについて解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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イヤイヤ期とは?

イヤイヤ期とは?

小さな我が子は本当にかわいらしいものですが、言葉をうまく話せない年齢であるが故に苦労も多いですよね。

そのうちの一つが、気に入らないことがあるとつい癇癪をおこして泣き叫んだり、何に対しても毎日「イヤ」と返しがちになったりするイヤイヤ期だと感じる方も多いでしょう。

イヤイヤ期には個人差はありますが、1歳半~3歳頃のお子さんに多く見られるもので、0歳の時の単なる欲求が通らない場合のイヤイヤとは違い、パパやママからの声かけが意にそぐわないと、自分の感情を「イヤ!」「ダメ!」という言葉で激しく拒否するようになってくる状態の期間を「イヤイヤ期」と言います。
子どものイヤイヤは、4歳頃になるといつの間にかなくなって安定してくるようです。

以下はイヤイヤ期によく見られる行動の一例です。

  • なんでもかんでも「イヤ」と返事する
  • ところかまわず大泣きしたり暴れたりする
  • 気に入らないことがあると手で物を投げる
  • 好きなものだけ食べ、ほかのものは残す
  • 食べ物を投げたり食事中に遊び始めたりする
  • 着替えや歯磨きをしようとすると逃げ回る
  • お友達のおもちゃを奪う

なかにはあまり目立たないまま成長する子もいますが、多くは自分で何でもやりたがり、大人が何を言っても「イヤ」と返してくるようになるため、『魔の2歳児』とも呼ばれるほどイヤイヤ期の子どもの相手は大変なのです。

イヤイヤ期の原因は?

イヤイヤ期の原因は?

パパやママにとっては時に面倒に感じることもあるイヤイヤ期ですが、実はこれは『子どもの成長の証』であるとされています。

これまで素直に親の指示を聞いてきたお子さんでも、成長する過程で「自分でやってみたい」と自己主張する「自我の芽生え」が強く出てくるようになり、お子さんが表現するイヤイヤは、お子さんの心が育ってきている証拠であることを意味します。

我が子が急に反抗するようになるとパパやママは困ったり、育て方が悪いのではと不安になったり、時にはイライラしたりするかと思いますが、決してお子さんに悪気があるわけではないのです。

具体的には、子どもが「イヤ」と言う原因は、大きく分けると主に以下の3つがあります。
そのときの、身体的能力と精神的強さのアンバランスさが引き起こすお子さんのさまざまな心理的葛藤も併せて確認していきましょう。

自分でやりたいことが思うようにできない

自我が発達してくるといろいろな物に興味を持ち、自分でやってみたいことが増えてきますが、お子さん本人が思うようにはなかなかいかないものです。

そのため、できないことへの不満が「イヤ」という言葉として出てきてしまいます。

自分の気持ちをうまく表現できない

語彙が増えていたとはいえ、この時期はまだまだ言葉が未発達な時期です。

暑い、寒い、ねむい、疲れた、などの生活の中での不快感や不調を伝えたいけれどうまく表現できない、素直に伝えられないことから「イヤ」という言動につながってくることがあります。

甘えたい

「もっとこっちを見て!」と思ったり、周りの大人に甘えたいときにうまく表現できなかったりしたときに、自分の欲求を「イヤ」という言葉で気を引こうとすることがあります。

また、子どものイヤイヤは脳の前頭前野と呼ばれる部分の機能が未発達であるために、「我慢する」という気持ちのコントロールが上手くできなくて起こるのだとも言われています。

成長に合わせて次第にその部分が発達してきて気持ちを抑制したり判断したりできるようになってくると、イヤイヤも次第に落ち着いてきます。
パパやママにとっては大変な子どものイヤイヤですが、この時期はお子さんが自己肯定感を高める時期です。お子さんがなんでも「イヤ!」と言ってきた場合でも、お子さんの言葉に反応してすぐに注意したりせずに「自我が芽生えてきたんだな」「まだ脳が発達していないから仕方ないことなんだな」と、大人が理解して子どもと接することで大きく見方が変わり、少し心に余裕を持つことができるようになるかもしれませんね。

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イヤイヤ期のお子さんへの接し方で大切なこと

イヤイヤ期のお子さんへの接し方で大切なこと

それでは、イヤイヤ期に入っている子どもとどう接するのがいいのでしょうか。

イヤイヤ期は子どもの成長に欠かせない自立心や好奇心を育てる大切な時期です。

そのように頭ではわかっていても、いざ子どもが大声で泣き叫び始めると子どもの態度を理解するのが難しいと感じたり、周囲の目が気になったりしてしまいます。

そんなとき、私たち大人の方も「なんで伝わらないの?どうすればいいの?」と困ってしまいますよね。
そのようなときには、次のような関わり方をしてみると良いですよ。

気持ちに寄り添う

まだまだ自分の気持ちをうまく表現できない時期です。

泣いている理由を察して「そうなんだ。○○がイヤだったのかな?」「わかった。○○したかったよね」と声をかけて気持ちを代弁してあげることで、子どもも自分が言いたいことを理解してもらうことができたんだと感じられるようになるでしょう。

ここでのポイントは、子どもの行動を正しいと肯定するのではなく「あなたの気持ちに同じように共感しているよ」と気持ちに寄り添っていることを伝える言葉かけをすることです。

お子さんの気持ちを受け止めながらスキンシップを続けることで、次第に気持ちが落ち着いていくことでしょう。

気持ちを切り替えられるような声かけをする

子どもが何かに集中しているときに親の都合でやめさせようとしても、親の要求は聞かずに「イヤ!」と拒否されてしまいますよね。

いきなり子どもの行動を終わらせる命令口調ではなく、以下のような言い方をしてコミュニケーションを図ると納得してくれるかもしれません。

  • 「時計の針が6になったらお片付けしてご飯にしよう」と先の見通しを伝える
  • 「じゃあ、こっちはどう?」と提案する
  • 複数の歯磨き粉の中から好きな味を選ばせるなど、選択肢を与える

イヤイヤが起こりやすい状況を作らないよう工夫する

イヤイヤされるのが嫌だからといって何でも先回りして対策してしまうのは考えものですが、お子さんの行動を見守るようにしながらさりげなくサポートすることはある程度必要です。

以下のように、お子さんのやりたい気持ちを見守ってあげ「自分でできた!」を実感できる環境づくりをしてあげると良いですよ。

  • 「靴を自分で履きたい!」となったときに左右を間違えないようシールをはっておく
  • 「自分で服を用意したい!」となったときにすぐ取り出せるよう、その時期に着る服だけを厳選して引き出しの一番下の段に取り出しやすいようまとめておく

上記のような子どもとの関わり方は、モンテッソーリなどの教育を実践する保育士さんたちが実際に保育の現場で対応している内容とも同じです。たくさんのアイデアを持ったプロの教育から子どもへの接し方を学び、家庭でもお子さんの自我を尊重して接してあげたいですね。

してはいけない関わり方とは?

【頭ごなしに否定する】

最初から「ダメ」と否定してしまうと余計に癇癪がひどくなりやすくなったりしますよね。
お子さんの言うことを否定すると、イヤイヤが激しいお子さんは必ず「イヤ!」「ヤダ!」と返事をすることでしょう。

大人目線で不可能なこと、してはいけないような危険な内容であっても、お子さんの言葉を否定することは避け、まずは「そうだね」と一度は気持ちを肯定し、そのあとにどうしてできないのか理由をしっかりと説明して教えてあげると良いですよ。
そうすることで自分の主張を一旦は受け入れてもらえたと感じて安心できるでしょう。

【交換条件で釣る、脅し言葉を使う】

「お菓子を買ってあげるから」といった交換条件を出したり、また「そんなこと言ってるとオバケが出るよ」と脅したりするなどの効果は一時的なものです。

なぜ叱られているのかわからないままになってしまいます。

園で他のお友達に「○○するなら今から遊んであげるよ」などと言うことがクセになってしまうケースもあるようです。 たとえイヤイヤ期であっても、何がいけないのかを伝えることが大切です。

【曖昧な言葉を使う】

「あと少しね」「ちょっと待ってて」などの曖昧な言い方では、子どもはどう行動したらよいか分からなくなってしまいます。
お子さんに声をかける際は「お菓子はあと1個ね」「時計の針が3に来たら帰ろうか」など、具体的に伝えるようにしましょう。

イライラしてしまわないために

家事や仕事で忙しく「笑顔で過ごしたいのにどうしても子どものイヤイヤに対して感情的になって怒ってしまう」という悩みは多いですよね。
そんな時にはストレスをためないよう、次のような対処を心がけてみてはいかがでしょうか。

  • 時間に余裕をもって行動し、心にも余裕をもつ
  • 深呼吸をしたり、ゆっくりしたスピードで話したりすることで気持ちを落ち着かせる
  • 安全性を確保した上で、無理に関わらずに少しの時間放置して別室で落ち着く時間をつくる
  • 1対1でいると行き詰ってしまうのであれば、周りに頼ったり、子どもをリトミック教室などの習い事に通わせたりして、自分が一人になってリフレッシュできる時間を持つようにする

まとめ

イヤイヤ期の子どもと一緒に過ごしているといくら可愛い我が子とはいえ、体力的にも精神的にも負担を感じてしまうことが多々あるでしょう。

「いつまで続くの?」と不安になってしまう方もおられるかと思いますが、イヤイヤの原因や接し方のポイントを知ることで、少しでも気を楽にして乗り切っていただければ幸いに思います。

この記事を書いた
サポーターママ

さっちゃんママのプロフィール写真 さっちゃんママ 1男1女のママ

教師としての経験や自身の子育て経験を元に、webライターとして活動している1男1女のママです。
北欧インテリアや雑貨、お花、ショッピング、料理などが好きで、最近は娘にも料理ブームが到来し、親子クッキングを楽しんでいます。
子育てには悩みがつきもの。
これまで私が経験してきたことや失敗してきたこと、こうすればもっと上手くできたという失敗から学んだことなどを軸に執筆した記事が、少しでも皆さまのお役に立てれば幸いに思います。

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