先輩ママの出産体験談とアドバイス!お産のはじまり(陣痛)・出産場所・方法・バースプラン等
私は2人の子どもを助産院で出産しました。
どちらも和室で、会陰切開なしの自然出産をすることができました。
これは助産師さんのご指導のもと、妊娠中の10か月間、自分の体や生活をしっかりと整えた上での出産でした。
出産当日だけでなく、マタニティライフ全てを通して自分を鍛えながら成長できたことは、今でもかけがえのない思い出です。
先輩ママの出産体験談 お産のはじまり(陣痛)
長女の出産の時は、助産師さんのアドバイスもあり37週を過ぎてから出産前日まで毎日近くの山に登山をしていました。
妊娠中期から毎日ウォーキングや骨盤を整える体操を繰り返していたので登山もしんどい、とは感じませんでした。
登山中にお腹が張る中「ああーもうすぐ陣痛がくる!赤ちゃんに会える!!」という喜びの方が勝っていました。
登山が終わってから茶店でお茶をして、お店のおばちゃんに「え?今登山してきたん?うわー!出産応援するわね!!」と温かい声をかけていただいたことも、今でも覚えています。
私はこの時に「長女が生まれてくるのは明日だ!」という確信がありました。
家に帰ってから、腰がだんだん痛くなってきて主人に「たぶん明日やで。準備しよか」と話しました。
そして夜中に陣痛がはじまりました。
ただ緊張もあったのか、感覚が5分、9分、13分、3分といったようにバラバラでした。
陣痛が起きた時間を携帯にメモしながら、朝助産師さんに電話しました。
何か食べたいと思いながら、食欲はそこまでなく、おにぎりを1つとお味噌汁を少しだけ食べて助産院へと出発しました。
助産院の入院グッズを、大半を事前に預かっていただいていたので、ほとんど手ぶらで向かいました。
出産の和室に入り、内診をしていただいたら「うーん、子宮口5センチくらいかな。まだかかるかな。どうする?お風呂に入ってリラックスする?陣痛は進みやすくなるよ」
と言われました。
「お風呂に入りたいです~!」と言われ、お風呂の準備をしながら待っていると、子宮に何かの違和感がありました。
10分後「お風呂がわいたよー!」と言われたときに、子宮の違和感のことを伝えてもう一度内診していただくと
「あれ、子宮口9センチ開いているで。もう生まれるわ。お風呂に入る暇ないわ。」
と言われて、ものすごくびっくりしました。
出産後は1か月間シャワーしか浴びられないので「あ、お風呂入りたかったな」という気持ちもありました。
いよいよお産が始まりました。
和室で布団の横になりながら「好きな体勢になっていいよ」と言われました。
助産院では、横向き、しゃがみ姿勢、など好きな体勢が選べますが、私は仰向けを選びました。
先輩ママの出産体験談 出産場所・方法・バースプラン等
陣痛の間隔がだんだんと短くなると、だんだんと苦しくなってきました。
陣痛の合間がほっとしたことを覚えています。
出産中は体が冷えないように、長い靴下は履いたままでした。
主人に腰をさすられ、腰を機械で温められると、びっくりするぐらい陣痛が楽になりました。
力が入りすぎてしまう私を助産師さんがずっと励ましてくださいました。
「深呼吸してね。もうすぐ生まれるからね」
「がんばれ~」
「今いきんでいいよ」
との温かい言葉に、涙が出そうでした。
4~5回ほどいきんだところで
「今はもういきまないでね。もう頭でてきたから。」
と言われて、長女がするっと産まれてきました。
産まれたときの「するするっ!」という感覚が、最高に気持ちよかったです。
長女は元気いっぱいに生まれてきて、羊水もその場で上手に吐き出していました。
「うわ~大きい頭やなあ!よう頑張って産んだな!素晴らしい!」
と助産師さんに言われ、本当に嬉しかったです。
最低限の処置の後、そのままカンガルーケアをしました。
小さくて、愛おしくて、
「やっと会えたね。待っていたよ。」
と長女に語り掛けました。
長女は私にぺたっとくっつきながら、目を開けたり閉じたりしていました。
次に主人も横でカンガルーケアをしました。
主人は私の妊娠中に、「自分もカンガルーケアをしたい」と言っていたので、この瞬間が嬉しくてたまらないようでした。
しばらくしてから、私は寝転がったまま、授乳をしました。
長女はちゅぱ、ちゅぱ、と小さな音を立てながら飲んで、そのまま寝てしまいました。
私自身の体もとても元気でした。
会陰切開もなしで、出産中も切れなかったので、出産後2時間もたつと、その場に普通に座ることができました。
助産師さん手作りの温かいご飯も、もりもりと食べられました。
産後、両親や親族がお見舞いに来て
「え?この部屋で産んだの?」ととても驚いていました。
家と変わらない空間で、医療介入なしで、ということが新鮮だったようです。
助産院の入院中の楽しみは、毎食のご飯でした。
和食、洋食、中華、毎回違ったてんこもりメニューで、温かいご飯を食べられました。
とてもおいしかったです。
入院中は、そのまま和室の部屋で4日ほど過ごしました。
授乳の仕方、抱っこの仕方、おむつの変え方、着替えの仕方、お風呂の入れ方、ベビーマッサージの仕方などをマンツーマンで丁寧に教わりました。
何かわからないことがあれば、いつでも助産師さんに来ていただくことができました。
赤ちゃんも、夜泣きなどもほとんどなく、よく寝ていたので私もゆっくり休むことができました。
家に帰ってからも、とても育てやすい赤ちゃんでした。
先輩ママから出産に向けてアドバイス
助産院は、聞きなれないかもしれませんが、とても素敵な場所です。
安産で、会陰切開などの痛みもなく、幸せなお産を経験できると思います。
私は妊娠中に助産師さんの指導の下、
- 食事を整える(毎食をメモして、アドバイスをもらいました)
- 冷え対策(レッグウォーマー、カイロ、肌を出しすぎない服、足湯)
- 運動(とにかくよく歩き、臨月は登山をしました。)
- 骨盤を整える体操
- ゆったりとした気持ちで過ごす
- 早寝早起き
などを10か月間頑張りました。
大変だと感じることもありましたが、最後の出産の時に、今まで頑張った分が報われたなと思えました。
出産が楽なだけでなく、生まれた赤ちゃんもとても穏やかでした。
お母さんの出産が楽だと、生まれてくる赤ちゃんにもストレスがかかりにくいようです。
産後の夜泣きなどもほとんどなくてとてもありがたかったです。
骨盤を整える体操をすることで、私自身の腰痛もだんだん治りました。
妊娠初期にひどかった腰痛が、妊娠7か月ごろにはすっかり消えていて驚きました。
助産院の和室で、主人や助産師さんに見守られながら、幸せなお産ができることも助産院の魅力の一つだと思います。
私は1人目のマタニティライフの時は仕事をしていなかったので、運動もたっぷりできました。
でも、仕事をしている方が助産院での出産を希望される場合にも、助産師さんがその方のライフスタイルにあったメニューを個別でアドバイスしてくださいます。
個別指導というのも助産院の大きな魅力です。
私は長女の出産で、助産院のあまりの良さに感動して、次女の出産の時にも助産院を選択しました。
マタニティライフも毎日が快適で、長女の出産の時よりさらに安産で幸せを感じられました。
「助産院なら、何人でも子供を産みたい!」そう感じられるほど幸せなお産ができました。
まとめ
助産院での出産は、出産当日だけではなく、マタニティライフ全てがかけがえのない財産となりました。
妊娠中に自分の体と心を整えて、鍛えることで、出産も難なく乗り越えられました。
自分の体質改善をしながら、おまけに出産も楽になるというのは本当に有難いことです。
妊娠中に自分が体力をつけていたからこそ、出産後の育児も楽に感じられたのではないかなと思います。
出産当日だけではなく、マタニティライフや産後も見据えて、出産の場所を選択することは大切だなと身にしみました。
この記事を書いた
サポーターママ
元・特別支援学校教諭です。
「今、子どもが本当に必要としていることは何だろう」を合言葉に、毎回一つずつ授業を作っていきました。
結婚後、助産院での出産をきっかけに、自然育児の勉強を始めました。
赤ちゃんからの体作り、発達、家庭教育、自然体験、個に合わせた子育て、など幅広く学び続けています。
自然農の田んぼで仲間たちとお米を作りながらSDGsも学んでいます。
自分の子育て経験を基に「親子で輝く子育て」ができるママさんが増えるような記事を書いていきます。
この記事が気に入ったらシェア
歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修