男の子兄弟育児の魅力:ママたちの実体験から得た知恵と愛情
男の子兄弟と聞くと元気いっぱいでケンカも遊びも全力、とにかく賑やかなイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。
子どもの成長は喜ばしいことですが、ママやパパの体力もどんどん消費され、一緒に遊ぶのが大変になってきたと感じている方も多いでしょう。
我が家には現在、4歳と3歳の年子兄弟がいるのですが、これから小学校に上がればさらにパワーアップするのだと想像するだけで「一体どうなっちゃうの?」と、不安と楽しみが入り混じっています。
こちらでは実際に男の子兄弟を育てるなかで感じた不安や悩みを、同じように抱えるママやパパにとってのヒントとなれるよう、お話していきます。
もちろん不安や悩みだけでなく、楽しくて笑ってしまうエピソードもたくさんあります。
そんな男の子兄弟の魅力を1つでも多く知っていただければと思いますので、ぜひご参考にして頂ければ幸いです。
目次
男の子兄弟育児の魅力
実は甘え上手な子が多い
「男の子のママは、つい甘やかしてしまいがち」なんて言葉を耳にしたことはないでしょうか。
知り合いの先輩ママさん達からも「男の子は大きくなってもずっと可愛いし心配」と口を揃えて話しています。
子どもが親に甘えるのは当たり前であり、信頼関係が成り立っているからこその愛情の現れです。
男女関係なく、我が子が甘えてくる姿は愛おしく感じるのが親心ですよね。
女の子は心の成長スピードが早い子が多いので、3歳頃から急に大人びた態度や言葉を使い始める子もいます。
オシャレをしたい気持ちが芽生えるのも早いので自分の身の回りのことをきっちりとしたがり、人の話を良く聞き、約束事も守る子が比較的多い印象です。
また、ママのように振舞いたい気持ちが強くでる子、いわゆる「世話焼きタイプ」の子が現れやすいのも特徴です。
おままごとやお人形遊びで、ママの口真似なんかをしている姿は可愛くて笑っちゃいますよね。
その点、男の子は本能のままに遊んで周りの声が届かないことがあったり、どこか危なげで頼りない部分が目に見えて分かりやすいので「本当に大丈夫?」と、つい心配に感じてしまうのでしょう。
親になるということは、見返りを求めず子どもを愛し、世話を焼くことが不思議とできるようになるものです。ママやパパは自分に対し、献身的に尽くしてくれていることを子どもながらに本能で理解しているのでしょう。
心の成長スピードがゆっくりな男の子は、甘えてくる様子が強く見えるのかもしれません。
そうやって甘えていた子も、少しずつ親離れをしていきます。
いつまでも身の回りのお世話や抱っこを続けることは叶いませんし、どこかでスキンシップの加減を線引きをする必要に迫られる日がくることでしょう。
自立した大人へと成長してもらうべきですが、まずは今できる愛情表現は惜しみなく注いであげて下さい。
純粋にママやパパに甘えてくれるうちは全身で受け止め、愛情を与えてあげましょう。
リーダーシップとチャレンジ精神がある
外遊びが大好きで活発な子もいれば、内気で静かに遊ぶ方が好きな子がいたり、男女に限らず性格はさまざまです。
ですが、男の子の傾向として現れやすいのは、闘争心や競争心、チャレンジ精神が強いと言われている部分です。
わかりやすい例で言うと、戦いごっこが好きな男の子って多いですよね。ママやパパが相手として選ばれるのは正直勘弁してほしいトコロでもありますが、男の子は本能的にそのような遊びを好むようです。
ですが、その闘争心や競争心は、裏を返せば「リーダーシップ」を発揮しやすいとも言えます。
男の子兄弟のケンカの原因の1つとして「どちらが1番か」という理由が多いのではないでしょうか。
現に、我が家の兄弟も常に優先順位で揉めています。
ケンカの火種としての懸念すべき点ではありますが、集団生活において他者との競争心は時には必要です。
スポーツや学力もそうですが、自分の順位を位置づけられる場面は社会に出てからもたくさんあります。
闘争心や競争心を上手にコントロール出来るようになった人が、リーダーとして活躍してるのでしょう。
そして男の子は物事をストレートに受け取りやすい傾向があります。人の言葉の心理を掴み取るのが苦手な反面、1つの物事に熱中しやすい傾向があるとも言われています。
例えば電車や昆虫の種類の見分け方など、すごく詳しい子がいますよね。
我が家の次男は恐竜が大好きなのですが、まだ文字が読めないなりに名前や特徴をマニアックに記憶しています。
このように、とことん追及したい気持ちや競争心を持ち合わせやすいからこそ、男の子は「リーダー」としての伸びしろも大きくあるということが言えます。
兄弟や友達と競い合うことや、お互いに協力して支え合うことなど、集団生活から学ぶことも多くあるでしょう。
そしてご家庭では、大人が上からの立場ばかりで指示をするのではなく、子どもと同じ目線で物事を考えてみることも大切です。
皆さんは自分の考えが上手く伝えられなかったり、つい感情的になってしまったりした経験はないでしょうか。
大人だからといって、全てが完璧にできる人なんていません。
だからこそ子どもと変わらない「対等」な目線で一緒に遊び、考えることがあってもいいんです。
私は子どもにとって「親」としての責任は勿論ですが、「友達」としての関係も必要だと考えているので、状況に応じて変化をつけています。
男の子兄弟相手だと「友達」として接すると、からかわれることもたくさんありますが、それすらも楽しくて幸せな時間です。
男ばっかり、大変なこともたくさん?!男兄弟ならではエピソード
兄弟ケンカは尽きない
まず男兄弟で一番疲れるのは、兄弟ケンカではないでしょうか。
基本的には仲良くてもお互いに遠慮のないケンカが絶えないのは、兄弟ならではの関係です。
そして、下の子が泣いて助けを求めてくるなんて流れになるには、どのご家庭でもお約束の流れだと思います。力の強いお兄ちゃんが勝つのは当たり前ですからね。
たまに立場が逆転してお兄ちゃんが泣いてしまった時は、ついつい笑ってしまうこともありますが、泣いている子の味方をするのではなく公平な立場で見守ることが大切です。
泣かせてしまった子を瞬間的に怒るのは良くありません。
お友達とのケンカもそうですが、どちらか1人だけが悪いなんてことは、ほとんどありません。
泣かされた子は自分に味方についてもらうために、相手の悪い部分だけを切り取って話します。
一方で泣かせた方は、いかに自分が怒られないようにするか嘘を交えてしまうものです。
トラブルの発端までたどり着くために時間は掛かってしまいますが、大人は冷静に子ども1人1人の話を聞き、状況整理をするお手伝いをしてあげましょう。
大人が公平な立場で話を聞いてあげることで、自分の言葉で話すことの重要性を学びます。
話を聞いて理解してくれる人がいるという安心感も抱くでしょう。
困難にぶつかった時、誰かに「相談する」という選択や、公平に接することで「偏見」や「決めつけを持たない」ことなども学んでくれます。
兄弟ケンカはお互いの悪い部分がぶつかった結果なんです。
なぜ叩く必要があったのか、何が嫌で怒ったり泣いたりしているのか、ママやパパが感情的になれば子どもの感情も大きく膨れ上がります。
それこそ毎日のようにケンカをされると、「またやったの?」と決めつけで怒りたくもなりますよね。
私はよっぽどの事態にならない限り、「2人のケンカは2人でしなさい。ママは関係ないでしょう?」と伝えます。
まだ4歳と3歳なので言葉で上手くいかないこともありますが、渋々2人で話し合い仲直りしていることもあります。
ケンカの仲裁は時と場合にもよりますが、子ども同士の方が意外と解決が早い時もあるものです。
どうしても大人の出番が必要な場合は、感情を抑えて聞き役に徹してあげると子どもは必ず話してくれますよ。
ぐんぐん成長する喜びと苦労
個人差はありますが、年齢と共に食欲が旺盛になるのも男の子の特徴です。
我が家の子どもたちは未就学児でありながらも、その食べっぷりには驚かされています。
園で給食を完食しても帰宅早々に「お腹がすいた」と訴え、おやつを食べても夕飯を食べる姿は嬉しい半面、早くも家計の危機を感じているのも事実です。
歳を重ねれば必然的に食べる量が増えるのは明白ですが、こればかりは親がコントロールできない部分が多くあります。男の子を持つご家庭の多くが、同じ悩みを抱えているのではないでしょうか。
すこやかに育ってもらうために必要不可欠な出費ではありますが、家計に影響することは間違いありません。スーパーの特売日を狙ったり、かさ増しレシピの工夫など、小さな節約を積み重ねることが必要になってきますね。
また、男女共通して言えることですが服や靴の買い替えも続けていかなければいけません。
女の子はオシャレしたい気持ちが芽生えると、ついつい1着ずつの価格が上がりがちになります。
対して男の子の場合は穴が空いたり泥まみれになったり、とにかく洗濯する手間が増えがちです。
服が汚れることなんて気にせず遊ぶ元気さは喜ばしいことですが、多くのママにとって悩ましくもあるのではないでしょうか。
我が家はまだ幼いので私自身が手洗いや補修をしていますが、小学校にあがれば自分たちのものは自分たちで後始末する、ということを覚えてもらうつもりです。
他に先輩ママからよく聞くのは、「すぐに傘を壊す」「忘れ物が多い」「鉛筆や消しゴムがすぐになくなる」などです。
これも男の子特有ですが、兄弟がいると誰か1人はしっかり管理できている印象です。
そしてできていない子に注意をして、またケンカになるパターンも想像できちゃいますね。
食事の工夫
我が家は幸いにも好き嫌いが徐々に少なくなってきているので、安くても栄養価のある食材を心がけています。
お肉であれば主に鶏むね肉や豚肉・野菜はその日安い物・豆腐や納豆など大豆食品・ヨーグルトなどの乳酸菌など、どこかで安い日があるので価格チェックも欠かせません。
鶏むね肉はパサついて嫌がる子もいるかもしれませんが、ハチミツやコーラと揉み込めば、しっとり柔らかくなるのでオススメですよ。
いつまでも一口サイズにしてお皿に盛るのではなく、しっかり歯で噛める大きさや食材も必要になります。
しっかり噛んで食べると言うことは、満腹感を得やすいだけでなく消化も良くしますし、顎や歯の発達にも大きく影響します。
物価の高騰により食材の値上がりは本当に厳しいものですが、なるべく安く、そして何より美味しい食事がしたいですよね。
キャベツやタマネギは何通りにでも料理の幅が広がりますし、ジャガイモも満腹になりやすいので、どのご家庭でも常備野菜としているでしょう。定番野菜ですが、簡単に美味しく食べれらる食材が一番ですからね。
例えばハンバーグを作る時、ジャガイモを混ぜても美味しく満たされやすくてオススメです。あらかじめジャガイモをレンジで柔らかくし、潰してお肉に混ぜれば小さいお子さんでも食べやすいですし、あえて少し粗切りにしたジャガイモであれば触感も楽しめますよ。
そうは言っても男女に関係なく好き嫌いの多い子がいれば、日々レシピに悩まされているご家庭もあるでしょう。
しっかり言葉のやり取りができる子なら、何が嫌で食べたくないかをしっかり聞いてあげて下さい。
とっても些細なことが原因で、実は食べられるという場合も多くあります。
我が家の子どもたちは、野菜を「胡麻ドレッシング」で大抵食べてくれます。苦みや触感の癖が強いブロッコリーは少量の「ハチミツ」で食べてくれたりします。
アレンジや調味料にも大きく左右されていますが、それよりも効果的な方法があるんです。
男の子限定の魔法の言葉になりますが、「大きくなれるよ」「強くなれるよ」という言葉に弱いんです。
褒めて褒めて、雰囲気を盛り上げて「もっと大きくなれるんじゃない?」と言うだけで食べてくれるんですから、単純ですが可愛らしいですよね。
憧れの人や好きなキャラクターがある子なら、より効果的にお箸が進むはずですよ。
男の子兄弟育児の真実:ママたちの率直な言葉とアドバイス
時代の流れと共に、「多様性」を受け入れ合うことが必要視されるようになりました。
「多様性」とは、1人ひとりの多種多様な価値観や考え方を尊重し、能力やスキルを認めて個人が活かされることを現します。
「多様性」を受け入れ合うということは、自分の意見や考えを言葉で示し、コミュニケーションをとることで相手のことを理解する姿勢が重要となります。
「男の子だから」という言葉に捉われない
よくあるのが「青色は男の子」「ピンク色は女の子」、「車のオモチャは男の子」「くまのぬいぐるみは女の子」といった言葉で区別をつける人が身近な人にいないでしょうか。
男の子だってピンクや可愛いぬいぐるみが好きな子、女の子でも車や電車が好きな子、人の好みは人の数だけ存在します。
我が家の長男はピンク色やぬいぐるみ、お花もお菓子作りも大好きな男の子です。
そして次男は恐竜など、ちょっと見た目がコワイものが好きです。
ですが幼いながらにお互いに好きなモノを尊重しあって「かわいいね」「かっこいいね」という誉め言葉も上手に使ってくれています。
また、男女間の区別はつけずに仲良く遊べることも幼い子どもの特性です。
我が家は男兄弟だけの生活なので、成長と共に女の子との関わり方の変化が分かりにくいとは思うのですが、「性」の違いも家庭内で教えていく必要があると感じています。
お互いの体は違うけれど、どちらもプライベートなもので大切なもの。男女それぞれに体の悩みも大きく違ってくることも、人として教えなければいけません。
ただ疑問に感じるのが、「男の子なんだから泣かないの」などという言葉です。
そのような内面的な感情まで区別をつける言葉は本当に必要でしょうか。
男女に関係なく心は強く、たくましく育ってほしいはずです。「男の子」「女の子」という性の区別をつける言葉は、状況に応じて使う使わないの選択があることも家族みんなで学んでいきたい課題です。
性格を使い分けるのが上手
園に通わせていると、先生からのお話や連絡ノートに記載されていない事柄に関しては、何もわからないですよね。「しっかりご飯食べましたよ」「お友達と仲良くしていますよ」と言われても、自分の目で見ていない姿は全く想像できません。
我が家の兄弟は家でのケンカは激しいし、まだまだ甘えん坊で手の掛かることが多くあります。
食事の時も服を着替えるのもダラダラしていて、それでいて自分が1番になりたくて競い合って、ケンカを繰り返す日々です。
そして何より、「幼稚園で今日は何したの?」という質問には、2人そろって「わからなーい」しか言わないんです。入園してからずっとそんな調子ですから、もはや笑ってしまいます。
ですが、2人とも園の先生からお話を聞くと「しっかり着替えて服もたためてますよ」「ピアニカの練習をいつも一生懸命やっていますよ」と嬉しい言葉を貰えて、そこでやっと一安心しています。
これまでにお友達との些細なトラブルや給食を残してばかりだったりといろんなこともありましたが、基本的には真面目に、そして楽しく過ごしているようです。
普段の家での様子を話すと先生も驚かれるぐらいです。
普段の様子と集団生活での態度が違うのは、きっとどの子にも共通する部分でしょう。
ですが、一つ前の項目でもお話しましたが、男の子は闘争心や競争心を強く持ちやすい傾向があります。
「集団の中で認めてほしい」「誰よりも上手になりたい」という気持ちが強く表れ、結果として普段ママやパパに見せている姿とのギャップが生まれるのでしょう。
そのことから「性格を使い分ける」男の子が多いのかもしれませんね。
まとめ
男の子兄弟ならではの大変なことや悩みはありますが、1人1人が大切な愛おしい我が子であることに違いありません。
特にママは性別が違うので「なんで男の子ってこうなの?」と頭を抱えてしまうこともあるでしょう。そんな不安や悩みは、同じ園に通うママやご近所のママさん達と話せば、笑い話になってしまうことが大半です。
性別に捉われすぎず、子どもの個性と成長に向き合い「同じ目線で考えてみる」ということを意識するだけで、きっと今より育児が楽しく感じられるようになるでしょう。
この記事を書いた
サポーターママ
慎重派の長男と猪突猛進の次男をもつ、年子男子のママです。
出産を機に退職して、現在は専業主婦として在宅ワークに挑戦中。
元気があり余っている年子男子の相手は、ハードな日々の連続ですが、それと同時に楽しい出来事で溢れています。
上手くいかない事なんて、今でも山ほどあります。ですが「なるようにしかならない」とポジティブ思考で乗り越えてきました。
実体験から少しでも不安や悩みが吹き飛ぶような情報を発信しますので、お役に立てれば幸いです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修