小学2年生におすすめの本は?読んでおきたい日本・海外の名作や児童文学をご紹介
小学2年生は、ひらがなのよみかきを覚え、よめる漢字も少しずつふえてきた時。
読み聞かせが大好きだった子も、ひとりでも本をよめるようになります。
この時期、自分で読めることがうれしくて、本が大好きになる子もいれば、字をよむことはつかれる。
だから本をよむのが苦手な子もいるかもしれません。
そんな時、大切なことは、子どもが「好き」なこと「夢中になれる」ことがつまっている本を見つけることです。
子供は夢中になれるお話に出会うと、本をよむことがどんどん楽しくなります。
からだも心も大きく成長するこの時。子どもが「好き」で「夢中になれる」一冊を見つけてあげたいですね。
そこで、小学2年生がよみやすい本の中で、長年よみ継がれている「名作」の中からおすすめの本をいくつか紹介します。
目次
小学2年生におすすめの本【日本の名作】
まずは日本の名作の中から3冊紹介します。
大きい1年生と小さな2年生
作:古田足日 絵:中山正美 出版社:偕成社 発行日1970年3月
1970年の発刊から50年以上もよみ継がれているお話です。
体は大きいけれど弱虫の1年生「まさや」と、体は小さいけれどしっかり者の2年生の「あきよ」が登場します。
2人にはそれぞれ悩みがあります。
まさやはこわいものがたくさんあること。
あきよは体が小さいことです。
悩みのちがう二人が友だちになり、さまざまな出来事に出会いながら、大きく成長していく姿が描かれています。
長さが166ページあるので、少しずつ一緒に読んであげるのもいいと思います。
1年生・2年生のうちに読ませてあげたい本です。
なぞなぞのすきな女の子
作:松岡享子 絵:大社玲子 出版社:Gakken 発行日:1973年2月10日
いつの時代も変わらず、子どもはなぞなぞが大好き。
この本は、そんな、なぞなぞが大好きな女の子が主人公です。
女の子は、一緒に遊べるお友だちを探しに森に出かけ、はらぺこのオオカミと出会います。
おりこうな女の子は、オオカミに長いなぞなぞを出しました。
さて、オオカミは答えられるのでしょうか。
なぞなぞあそびが好きという子どもは楽しく読みはじめられる作品です。
長さは61ページと読みやすいので、ひとりで読むのにもぴったりです。
しっぱいにかんぱい
作:宮川ひろ 絵:小泉るみ子 出版社:童心社 発行日:2008年9月
表紙に描かれているのは、運動会のリレーでの失敗からなかなか立ち直れない6年生の加奈。
お父さん、お母さんのなぐさめの言葉も届かず、弟の達也もオロオロするばかり。
そこへ、おじいちゃんから一本の電話が。
子どもが初めて経験する失敗をのりこえていくための励ましが込められています。
これから学校でつらいことがあった時にも思い出して、勇気づけてくれる本です。
小学2年生におすすめの本【海外の名作】
次に海外の名作の中から3冊ご紹介します。
あおい目のこねこ
- あおい目のこねこ (世界傑作童話シリーズ)
作・絵:エゴン・マチーセン 訳:瀬田貞二 発行日:1965年4月 出版社:福音館書店
ねずみをさがして冒険に出た、青い目のこねこの出会うさまざまなできごとが楽しく書かれています。
どんなひどい目にあっても「なーに、こんなこと、なんでもないや」と気にせずに進んでいくこねこにワクワクしながらよみ進められる本です。
子ねこの青い目がキレイで、絵も多いのでひとりでも読みやすいです。
時代を超えて愛される世界の名作です。
エルマーのぼうけん
- エルマーのぼうけん (世界傑作童話シリーズ)
作:ルース・スタイルス・がネット 絵:ルース・クリスマン・ガネット
訳:わたなべ しげお 出版社:福音館書店 発行日:1963年7月15日
「どうぶつ島」で野蛮などうぶつたちに捕らえられている、りゅうの子を助けに行った9才の男の子のぼうけんの物語です。
出版から半世紀以上たっても、世界中の多くの子供たちが夢中になっています。
勇気があり優しいエルマーは、リュックの中に入れてきたたくさんの道具を使いながら、たくさんの危機をのりこえていきます。
自分がエルマーの気持ちになり、わくわくハラハラしながら読みすすめられます。
128ページのボリュームがあるので、1章か2章ずつなど決めて、よみ進めるとよいと思います。
他に「エルマーとりゅう」、「エルマーと16ぴきのりゅう」があるので、エルマーの世界に夢中になったらぜひ読んでみてください。
びりっかすの子ねこ
- びりっかすの子ねこ (世界のどうわ傑作選( 5))
作:マインダート・ディヤング 絵:ジム=マクマラン
訳:中村妙子 出版社:偕成社 発行日:1966年
7番目の末っ子で生まれた子ねこは、お母さんにろくにおちちももらえず、温めてもらうことも出来ずに、家族からはみだしてしまいました。
その後、目の見えないとしより犬とめぐりあい、一緒にしあわせに暮らせる場所を求めていく物語です。
びりっかすの子ねこにしあわせは訪れるのでしょうか。
どうぶつが好きな優しい子は、かわいそうな子ねこを応援しながら、よみ進めることができるでしょう。
小学2年生におすすめの本【児童文学】
児童文学の中でも、シリーズものは本に夢中になるきっかけをつくってくれます。
一冊の本で、大好きな主人公や世界に出会い夢中になれば、自然と続きをよみたくなるからです。
そこで、長年よみ継がれている児童文学の中から、読みものシリーズをいくつかご紹介します。
「はれぶた」シリーズ
作・絵:矢玉 四郎 出版社:岩崎書店
1980年に刊行され読み継がれてきたベストセラーの「はれときどきぶた」。
毎日、日記をつけていることが自慢の小学校3年生の則安。
その大事な日記をお母さんが勝手に読んだことに腹を立て、「あしたの日記」として変なことを書き始めると、思いもよらないことが起こり始めます。
次々に起こる「ありえないこと」におどろき、次に起こることにわくわくしながら読みすすめるはずです。
シリーズは10巻出ていますので、ぜひ続けて読んでみてください。
「へんてこもりのはなし」シリーズ
- へんてこもりにいこうよ (おはなしカーニバル 10)
作・絵:たかどの ほうこ 出版社:偕成社
ヘンテ・コスタさんがつくったへんてこ森。
仲良し4人組がどうぶつしりとりをしていると、次々とへんてこなどうぶつたちが現れます。
どんなへんてこなことが起こるのかなとドキドキしながら、夢中になり、ゆかいな絵にも大笑いしながら楽しく読めるシリーズです。
「おばけ図鑑」シリーズ
- がっこうのおばけずかん (どうわがいっぱい)
著者:斉藤 洋 画家:宮本 えつよし 出版社:講談社
小学生になると大好きになるおばけの話。
「おばけずかん」シリーズは、昔から知られているおばけがいっぱい登場する童話です。
おばけに出会ったときの対処法を面白く紹介しているので、おばけに対する想像力が大きく広がります。
ちょっぴりスリルがあるお話を、楽しい気分で読むことが出来ます。
まとめ
ここまで小学2年生におすすめの本。読んでおきたい日本・海外の名作や児童文学をいくつかご紹介しました。
中にはボリュームが多く、よむことが大変なときもあるかもしれません。
そんな時は、ぜひ読み聞かせしてあげましょう。
今はスラスラ読めなくても、感動した本は、必ずまたひとりでもよみたくなります。
児童文学は、私たち大人が読んでもワクワクしたり、大笑いしたり、感動したりする本がたくさんあります。
特に、発刊から何十年たっても色あせることのない名作を子どもの心に残してあげたいなと感じます。
いま、本が好きな子も苦手な子も、「好き」で「夢中になれる」一冊と出会えれば、今よりもっと本が好きになるはずです。
だから、本を見つける探検は、ぜひ親子一緒に、ときには、おじいちゃんおばあちゃんと一緒にしてみてください。
子どもと、図書館や本屋さんへ行ったり、ネットでも一緒に探検したりしながら、大人になってもずっとわすれない本を見つけてくださいね。
この記事を書いた
サポーターママ
4歳差の仲良し姉妹・2女のママです。「子どもに良さそうな事はとにかくやってみよう!」がモットー。
ベビーマッサージ・ベビースイミングに始まり、リトミック、ピアノ、そろばん、通信教育、ダンス、トランポリンなどいろいろな経験をしてきました。
ふりかえると反省もありますが、「失敗は成功のもと」とポジティブに切り替えるようにしています。
子育ては大変なことも多いですが、その分、子どもから大きな幸せをもらいます。
子育てに奮闘されている方へ、少しでも参考になる記事を書けたら嬉しいです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修