子どもの読書好きを育てる方法|おすすめ絵本や読み聞かせのコツを紹介|学習プリント.com

子どもの読書好きを育てる方法|おすすめ絵本や読み聞かせのコツを紹介

子どもの読書好きを育てる方法|おすすめ絵本や読み聞かせのコツを紹介
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読書は学習の土台となる読解力や想像力を豊かにさせ、思考力を高める効果が期待できます。
語彙力は人とコミュニケーションをとるのに欠かせません。
そして想像力は相手の気持ちを考えて言葉を選び、場に応じた行動力に必要です。
物語には無限の可能性が広がっています。
非日常を読書で疑似体験することでワクワクしたり、スッキリしたりすることでリラックス効果も得られます。

人生や生活の困難にぶつかったときも、本の世界からヒントを得られることも多いでしょう。
記憶力や集中力を高める効果ももちろん、知識や教養が深まることで自己肯定感が満たされる要素もあります。

このように、人生を構築していくうえで読書を習慣化すると、たくさんのメリットがあることがわかります。
子どもがどのように本と付き合い、どのように習慣化していくか、その道筋をつけてあげることが肝心となります。

こちらでは幼少期のうちから読書好きになるための工夫をご紹介いたしますので、参考にしていただければと思います。

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子どもに読書の楽しさを伝えるにはどうすればいいのか?

子どもに読書の楽しさを伝えるにはどうすればいいのか?

幼児期にひらがなを読めるようになっても、内容を理解しながら文字を読めるようになるまでは訓練が必要です。
文部科学省が読書を推進する資料によると、5歳でひらがなを読めるようになるものの、10歳頃までは読み聞かせを含めた読書の補助を推奨していることが分かりました。
以下は一部抜粋した内容を簡単にまとめたものです。

年齢読書能力目標と興味
0~3歳前期読書期・絵本に興味を示す
4~5歳読書入門期・字に興味を持ち「これは何て読むの?」と尋ね、覚えていく
・5歳で「かな文字」が全部読めるようになる
6~8歳初歩読書期・速度は遅くても、意味が簡単な字をひとりで読めるようになり、楽しいと実感できるようになる
・7歳になると本を読む習慣が付き始める
・8歳では初歩読書技術が身につく時期になり、自分の考えと比較しながら読むといった独創的な読み方が出来るようになる
9~12歳多読期・目的に応じた読書ができるようになる
・本の選択はまだ不十分
・理解と記憶がよくなり、読む速度も大幅にアップする
・10歳を過ぎると語彙の量が飛躍的に増加する
・12歳ごろにはニーズにあった本を適切に選択できるようになり、内容を評価したり鑑賞できるようになる
・この段階で発達がとまる子と、かたよった面だけが発達する子も現れる
13~18歳成熟読書期・多読の傾向は減少し、感動したり共感できる本と出合うと何度も読むようになる
・17歳を過ぎた頃には成熟した読書人としての水準に達し、学術論なども読むことができるようになる
参考資料: https://www.mext.go.jp

以上のように、読書の習慣化は幼いうちから身につけておくことが重要だとわかります。
2歳頃には自我や自立心が芽生え成長する時期なので、これまで絵本と関りが少なかったご家庭は読み聞かせを積極的に取り入れるのに適した時期ではないでしょうか。

「ワンワン きた」「ママ だっこ」のような二語文を話すようにもなるので、絵本をみて笑ったり指差しをしたりと反応が見られるようになります。
感受性豊かなこの時期だからこそ、読み聞かせを通した親子のコミュニケーションは重要です。
もちろん語彙力アップにも効果が期待できますが、一文が長いと理解はおろか集中力も持ちません。

初めて絵本を持つ際は、文字数が少なく視覚的に楽しめる絵本から選ぶと良いですよ。

子どもにおすすめの絵本や読み聞かせの方法とコツは?

子どもにおすすめの絵本や読み聞かせの方法とコツは?

子どもを膝の上に乗せたり、同じベットに寝そべって絵本の読み聞かせができる日は長く続きません。
そういった意味も含めると、読み聞かせは早い方が良いと感じていただけるのではないでしょうか。

読み聞かせに上手い下手は関係ない

子どもに本を読み聞かせてあげる際「どうやって読んで良いかわからない」「感情豊かに読むことが苦手」「絵本を読んでもらった記憶がない」などの理由で、読み聞かせすることにハードルを高く感じてしまっている方もいるのではないでしょうか。
一つ前の項目でもお話しましたが、読み聞かせは「親子のコミュニケーション」として、とても大切なことです。

例えママやパパが感情豊かに読めなくても「大好きな人に読んでもらう」という時間に、子どもは安心感を抱き親子の愛情を深めます。
身構えずにリラックスした状態で読み聞かせを楽しんでください。

0~3歳までのオススメ絵本

言葉の「音」と、絵を「目」で楽しむ時期です。
ストーリー性や言葉の意味は重視せず、視覚を刺激する絵本がオススメです。
ただ赤ちゃんは紙の本だとビリビリ破って本をダメにしてしまうことが多いので、厚手のボードブックタイプであれば安心です。

マネして遊べる絵本

1歳を過ぎると、徐々に大人のマネをするようになります。
真似っこ遊びが出来る絵本もバリエーション豊富なので、ぜひ、お子さんの可愛い姿を見てあげてください。
でんぐり返りや片足立ちなど、身体能力アップの効果も楽しく挑戦できます。

絵本で生活習慣を学ぶ

言葉を理解している様子が見られたら、日常生活になじみある内容に触れると良いですよ。
興味や理解を深めるのはもちろん、生活習慣も絵本を通すことで関心を高めてくれます。
イヤイヤ期に入った子でも、絵本と同じような声掛けを試してみると素直に理解してくれる場合もあります。

我が家の長男は、大の歯磨き嫌いでしたが絵本のおかげで徐々に克服してくれました。

言葉の意味を理解して楽しめる絵本

個人差はありますが、3歳を過ぎると大人と言葉を通じてコミュニケーションがとれるようになります。
ストーリーも楽しめるようになる頃なので、どんどん絵本の世界を広げたい時期です。

絵本に描かれたボタンを「押したら大変なことになるからダメ」とラリーというキャラクターに約束してほしいと言われます。
ダメと言われると試してみたくなる子ども心をくすぐる内容となっていて、シリーズごとにいろんなお話が楽しめます。

こちらも絵本の指示に沿いながら、動作にして楽しめる絵本です。
「絵本をゆらしてみよう」「息をフーッて吹いてろうそくを消してみよう」などといった内容がふんだんに盛り込まれています。
最後は動物たちが寝るシーンになり、おだやかな気持ちで読み終わるので、おやすみ前の一冊としてもオススメです。

お片付けするまで100秒数えるという、とてもシンプルな内容です。
ですが子どもにとって、数をかぞえるだけでも大盛り上がりで、数字を覚えるのにも適しています。
イラストが細部まで描きこまれているので、読むたびに新しい発見がある楽しい絵本です。

感情や心の理解を深める絵本

集団生活が始まると感情のコントロールがうまくできないことも増えてきます。
それは大人も同じで、頭で理解していても気持ちの整理が難しい場合もありますよね。
子どもにとっては、自分の気持ちを言葉で表現するのはとても難しいことです。
日頃から言葉で伝えることも大切ですが、イラストやストーリーを通すことで理解を深めてくれるでしょう。

「うれしい」「かなしい」「いかり」「ふあん」といった感情を色に例えたストーリーです。
ラストは親子で「大好き」と言い合えるような心温まる内容となっています。

「ガストンのきぶんをととのえるえほん」シリーズは個性に寄り添い、どうしようもない感情を発散させるためのヒントを与えてくれる絵本です。
子ども向けとは言え、大人も参考になる内容となっています。
他にも「こわくなったら」「はずかしくなったら」などがあるので、お子さんの状況に合うものを選んでみてはいかがでしょうか。

集中力がついたらストーリーを楽しむ

絵本の魅力は、なんといっても温かみのあるイラストとユーモア溢れる世界観でしょう。
絵本の中にも、内容理解に時間がかかるものや文字数が多いものもあります。
お気に入りの本に出会うと子どもが自発的に読むようになり、また自分好みの物語も分かるようになるので無理に読書レベルをあげる必要はありません。

「ノラネコぐんだん」「パンどろぼう」この2つは、どちらもシリーズとして種類が豊富で書店でも目立つ場所によく並んでいます。
まだ読んだことがない人は、ぜひ試しに一冊だけでも読んでみてください。
どこでも見かけるだけあって、子どもが喜ぶこと間違いなしです。

好きなジャンルにとらわれない

つい、子どもが好きなジャンルやキャラクターばかり選んでしまっている人は、一度その考えから離れてみてはいかがでしょう。
大人が思っているより子どもは柔軟に受け入れるもので、新しいジャンルを知ることで好奇心や可能性が広がります。
間違い探しや迷路も集中力や洞察力を楽しみながら鍛えられます。
また、他言語の絵本に挑戦するのも良いですよ。
幼児向けの英語絵本であれば難しい単語は少なく、発音に自信がなければ朗読CDが付属されたものを選ぶという方法もあります。

我が家で愛読している間違い探しは「どこどこ?セブン」シリーズです。
その魅力は、まるで写真集のような美しさで大人心もくすぐられます。
シリーズによっては全く見つけられないものもあったりするので、ついつい家族総出で探すことになる時もあったりして大盛り上がりの一冊です。

初めて英語絵本に触れてみる方は「ペッパピッグ」がオススメです。
優しい絵柄は幼い子どもに親しみやすく、英語レベルもとても優しい内容となっています。

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読書好きになるための習慣づけや工夫とは?

読書好きになるための習慣づけや工夫とは?

集中できる環境を作る

まずはリラックスできる環境作りが大切です。
最低限テレビは消して気が散らない空間にしておきましょう。
それと同時に、物が散らかっていると視界に入り落ち着きません。
オモチャや身の回りを整理整頓する習慣を家族で協力する必要があります。
子どもの集中力は年齢+1分を目安にし、まずは短い時間でも集中力をつけることから始めると良いですよ。

本を読む時間を作る・決める

読書に適した時間は朝と言われています。
朝は脳の神経細胞が活発に働き始めるので、達成意欲や集中力を高める時間だからです。
朝の支度に余裕がある場合は、数分だけでも読書の時間に割り当てると良いですね。
そして夜も読書に適しています。
読書はリラックス効果が期待できますので、子ども寝かしつけとして習慣にしているご家庭も多いことでしょう。
少し興奮した状態の子でも、読み聞かせをしてあげることで心を落ち着かせる効果が得られます。

また、寝る前に得た情報は記憶に定着しやすいとも言われるので、学習での暗記力効果の期待や、情報整理にも向いています。
ご家庭の一日のスケジュールを振り返り、ゆとりのある時間帯を読書にあてると良いですよ。

内容理解を手助けする

ただ本に書かれた文字を読むだけでなく、読み終えたあとに感想を聞くことで内容の理解を深めることができます。
何を感じ、どのように捉えているかを知ることで、感性や価値観についても話すきっかけになるでしょう。

また、読み聞かせる際には余計なアドリブや大袈裟な表現は控えた方が本の内容に集中できます。
初めて読む本はシンプルに読み、ストーリーに集中できるようにしてあげると良いですよ。
一冊読み終えた後に、ストーリーの復習をすることで情報の整理ができます。

例えば「一番最初は誰がでてきたかな?」「この後は何をしていたかな?」といったようにクイズ形式にすると楽しみながら記憶力と情報処理能力を鍛えられます。

まとめ

「○歳までに〇冊を読ませる」など、幼児期の「多読」を目標とした方もいますが、情報ばかりに気をとられる必要はありません。
読み聞かせを「義務」と考えず、親子のコミュニケーションとして無理なく取り入れてみてください。

本を置くスペースに限りがある場合は、図書館を利用してみましょう。
本への出費が厳しいと感じたら古本屋をチェックするといった方法もあります。
タイミングさえ良ければ状態の良い本を格安で手に入れることができますよ。

ぜひたくさんの本と出会い、楽しい読書の時間を過ごしてください。

この記事を書いた
サポーターママ

いとママのプロフィール写真 いとママ 2男のママ

慎重派の長男と猪突猛進の次男をもつ、年子男子のママです。
出産を機に退職して、現在は専業主婦として在宅ワークに挑戦中。
元気があり余っている年子男子の相手は、ハードな日々の連続ですが、それと同時に楽しい出来事で溢れています。
上手くいかない事なんて、今でも山ほどあります。ですが「なるようにしかならない」とポジティブ思考で乗り越えてきました。
実体験から少しでも不安や悩みが吹き飛ぶような情報を発信しますので、お役に立てれば幸いです。

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