小学4年生におすすめの本は?読んでおきたい日本・海外の名作や児童文学をご紹介|学習プリント.com

小学4年生におすすめの本は?読んでおきたい日本・海外の名作や児童文学をご紹介

小学4年生におすすめの本は?読んでおきたい日本・海外の名作や児童文学をご紹介
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小学校4年生にあたる10歳前後の子どもは「前思春期」といわれるほど、体も心も大きく変化します。
周りのことがよく見えるようになるので、友だちと自分を比べて自信をなくすこともあります。
少し先の未来のことも考えるようになるので、これからのことに不安を感じる時もあります。
このような心身の変化だけでも大変な中、習い事や塾、学校の宿題などに追われる毎日。
子どもにとっては、とてもハードでつらい時期かもしれません。

こんなハードな時だからこそ、心の友だちになれる「良書」に出会いたいものです。
たくさん心がゆれ動き、大きく成長するこの時に出会った本は、これからの人生の宝になることでしょう。
特に「名作」と言われる何十年も読み継がれてきた本にはとても大きな力があります。
心身ともに大きく成長する4年生の子を、そっと応援してくれるような、おすすめの本をご紹介します。

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小学4年生におすすめの本【日本の名作】

小学4年生におすすめの本【日本の名作】

まずは、日本の名作から3冊ご紹介します。

チョコレート戦争

作:大石 真  絵:北田 卓史 出版社:理論社 発行日:1999年2月

すずらん通りにある洋菓子屋さん、金銭堂。
学校の帰り道、光一と明がショーウィンドーにあるチョコレートのお城をのぞいていると、いきなりガラスが割れて、お店の人に犯人あつかいされてしまいます。
2人が「やっていない」といくら言っても信じてもらえません。
くやしくて仕方ない光一は、なんと金銭堂のチョコレートのお城を盗むという大きな計画を立てます。
金銭堂VS子どもたちの戦いはどうなるのでしょうか。
登場するキャラクターひとり1人が魅力的で、読んでいる子も、光一たちと一緒に戦っているようにワクワクしながら読めます。
くやしさをバネに、力強く戦っていく友だちのような存在に、勇気をもらえるお話です。

ぼくの・トモダチのつくり方

作:さとうまさこ 絵:杉田比呂美 出版社:ポプラ社 発行:2004年4月

ガクは、転校して1週間。誰とも話せず、ひとりごとばかり。
だれとも遊べず、図書館ばかり。
こんなのって「ぼく」じゃない。と戸惑いながら過ごすつらい毎日。
そんなガクのピンチを救ってくれたのは、薄汚れた古い毛布みたいな犬、リッキー。
転校の経験がある子もない子も。
じぶんがガクだったらどんなにつらいだろうと、友だちの気持ちを思いやれるお話です。
クラスにひとりぼっちでいる子の存在に気付くきっかけになるかもしれません。
読んでいると、自然に優しいこころがわいてくるお話です。

魔女の宅急便

作:角野栄子 画:林明子 出版社:福音館書店 発行日:1985年1月25日

キキは魔女のお母さんと、人間のお父さんの間に生まれた女の子。
相棒は生まれた時からずっと一緒の黒猫ジジ。
魔女のきまりでは13歳になったら、魔女としてひとり立ちするため、知らない町で1年間暮らさなくてはなりません。
ジジと共にたどり着いた新しい町で、たったひとつの使える魔法”ほうきで空を飛べること”を生かしておとどけもの屋さんを始めます。
知らない町での魔女修業はうまくいくことばかりじゃないけれど、負けずに前に進んでいくキキの姿から勇気をもらえるお話です。
『魔女の宅急便』シリーズは全6巻。
キキがさまざまなことに悩んだりつまずいたりしながらも、何度も立ち上がり成長していく姿にとても感動するので、続けて読みたくなります。

小学4年生におすすめの本【海外の名作】

小学4年生におすすめの本【海外の名作】

次に海外の名作から3冊ご紹介します。

長くつ下のピッピ ー世界一つよい女の子―

作:アストリッド・リンドグレーン 訳:大塚勇三 絵:櫻井誠 出版社:岩波書店

スウェーデンの小さい町はずれに、ごたごた荘という、一軒の古い家がありました。
この家には、ピッピという女の子が住んでいます。
「世界一つよい女の子」と言われるほど、つよくて力持ちで自由に生きるピッピ。
どんな時も前向きで、おそれずに活躍していく姿から大きな励ましをもらいます。
このお話は、作者が病気のわが娘のために話して聞かせたお話から生まれたというエピソードがあります。
お母さんから大切な娘への大きな励ましの一書です。

バレエなんてきらい

作:ジェニファー・リチャード・ジェイコブソン

ウィニーとヴァネッサとゾーイの3人は小さいときからいつも一 緒。
月水金は放課後クラブ。木曜日はガールスカ ウト。火曜日は図書館。
ある日、ヴァネッサとゾーイは、ウィニーに相談することなく、火曜日に開かれるバレエ教室の申し込みをしてしまいました。
ダンスがきらいなウィニーは、「どうしてわかってくれないの」という思いでいっぱいに。
仲良し3人の関係はどうなってしまうのでしょうか。
友だちとの関係で悩んでいる子にも、何が本当の友情なのかを考えさせられるお話です。

小さなスプーンおばさん

作:アルフ・ブリョイセン 絵:ビョーン・ベルイ 訳:大塚勇三 出版社:Gakken 発行日:1966年4月

ある朝、突然ティースプーンくらいに小さくなってしまうおばさん。
「ちいさくなっちゃたんなら、それでうまくいくようにやらなきゃならないわね」と動じないおばさん。
どうぶつたちに家の掃除をさせたり、カラス会議に出席してカラスとおじゃれを競ったり。
どんなことにもへこたれず、陽気にふるまうおばさんに思わず吹き出してしまいます。
スプーンおばさんのように、前向きに生ききていく方が楽しいなと感じさせてくれるお話です。

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小学4年生におすすめの本【児童文学】

小学4年生におすすめの本【児童文学】

「名作」は読ませてあげたいけど、本が苦手だったり、忙しくて時間がとれなかったりする子もいますよね。
そんなときは、ふとした時にパラパラとめくるだけでもためになる児童文学をおススメします。

「好き」から未来を描く お仕事図鑑300

NPO法人16歳の仕事塾 監修 発行日:2021年7月7日

小学生から中学生向けのお仕事図鑑で、約300種類のお仕事がまとめられています。
イラストがきれいでマンガでの解説もわかりやすくなっています。
興味深いのが、それぞれのお仕事の勤務時間、給料の目安、休日などのデーターもあること。
リビングで親子いっしょにページをめくると、子どもの興味があることや好きなことが発見できます。
勉強の休憩時間の気分転換にもなり、将来への夢が広がる時間になるでしょう。

『こども地政学』―なぜ地政学が必要なのかがわかる本

船橋洋一 監修  バウンド著 発行日:2021年3月22日

地政学とは、地理的な位置・環境や歴史が、国々の関係にどんな影響があるのかを考える学問です。
私たち大人もあまり聞きなれない地政学。
ことばだけ聞くと難しいかなと感じますが、こどもが読んでもわかりやすいように、字も大きくてふりがながふっていて、カラーのイラストでとても見やすくまとめられています。
世界の国々のこれまでの歴史や地理的な関係、その中での日本を知ることができます。
これからの世界の平和と安定のためには、何が大切なのか考えるきっかけになる本です。

まとめ

ここまで小学4年生におすすめの本をいくつか紹介してきました。

低学年のときは、親がよませたいと思う本を読み聞かせできましたが、4年生にもなるとなかなかそうはいきません。
なので、子どもの興味に合わせて、「よんでみようかな」と思えるようなきっかけづくりを大事にしてください。
まずは、わたしたち大人が読んでみた感想を伝えたり、リビングなどにそっと置いておいたり、本のレビュー記事などの同い年の子の感想を話題にしてみたりして、良書にふれるきっかけをつくれるといいですね。

発刊から何十年も読み継がれている「名作」に読み終えるたびに、いったいどのくらい多くの子どもたちに希望や勇気をおくってきたことだろうと感動します。
そして、読んだ子たちの生き方にも影響を与えていると思うと、良書のもつパワーの大きさを感じます。
ぜひ、多くの子どもたちに「名作」に出会ってほしいと願っています。

この記事を書いた
サポーターママ

たからちゃんママのプロフィール写真 たからちゃんママ 2女のママ

4歳差の仲良し姉妹・2女のママです。「子どもに良さそうな事はとにかくやってみよう!」がモットー。
ベビーマッサージ・ベビースイミングに始まり、リトミック、ピアノ、そろばん、通信教育、ダンス、トランポリンなどいろいろな経験をしてきました。
ふりかえると反省もありますが、「失敗は成功のもと」とポジティブに切り替えるようにしています。
子育ては大変なことも多いですが、その分、子どもから大きな幸せをもらいます。
子育てに奮闘されている方へ、少しでも参考になる記事を書けたら嬉しいです。

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