小学生のネットリテラシー教育とは?意味やポイント解説|学習プリント.com

小学生のネットリテラシー教育とは?意味やポイント解説

小学生のネットリテラシー教育とは?意味やポイント解説
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ゲームやスマートフォン、パソコンにタブレット……
インターネットに接続できる機器が増え、私たち親世代よりも今の子供たちはインターネットが身近な存在になっています。
インターネットが普及し、親よりもインターネットに詳しいお子さんも多いことでしょう。
インターネットは多くのメディアからどんな情報でも取得でき、誰とでも簡単につながることのできる便利な手段として、現代ではなくてはならない存在になっています。
そんななか「子供がネットトラブルに巻き込まれていないか?」という心配事は、全ての親御さんに通じる共通の話題かもしれませんね。

そんな時に必要となってくる「ネットリテラシー」をみなさんはご存じでしょうか?
「ネットリテラシー」は、ニュースやネット記事のトピックでよく目にする単語だと思います。

今回は、最近話題の「ネットリテラシー」について知る重要性を、わかりやすく解説していきます。
子供とネットの付き合い方に悩んでいる方だけではなく、私のようにまだ子供にインターネットを教えていない親御さんにも参考になる記事になっています。
「ネットリテラシー」の認識が低いと、さまざまなリスクを背負う結果となる恐れがあります。
インターネットを通じて、子供が犯罪者になったり被害者になったりするのを防ぐためにも、ぜひ最後まで読んで、参考にしてください!

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ネットリテラシーとは?

ネットリテラシーとは?

さて、肝心の「ネットリテラシー」ですが、みなさんはこの言葉の意味を知っていますか?
ネットリテラシーを簡単にいうと「インターネットを使いこなす能力」です。
具体的に説明をすると「ネット」とは「インターネット」のことで、「リテラシー」と言うのは「読み書きをする能力」という意味があります。

現代では「専門的な知識を正しく覚え、判断して活用する能力」という意味で使われています。
これらをふまえて「ネットリテラシー」を説明すると「インターネットの正しい知識を身に着けて、的確に判断して活用する能力」という意味になります。
「〇〇リテラシー」と出てきたら「〇〇について正しい知識を身に着けて活用する能力」というふうに覚えると理解しやすいでしょう。

ネットリテラシー教育が必要な理由

小学生でもスマホを持つような時代に「ネットリテラシー」の教育が必要な理由は何でしょうか?

その理由は、主に下記の3つが挙げられます。

その1:情報を受ける側の正確な判断をつけるため

理由の1つめは「情報を受ける側の正確な判断をつけるため」です。

この世の中はありとあらゆる情報が溢れています。
みなさんがご存じの通り、公開されている情報は全てが正しいとは限りません。
意図的な嘘の情報をはじめ、昔は正しかったが今は古い情報、発信者が正しいと思っていたけれど本当は間違いだったなど、真実かどうかが確認できないさまざまな情報が溢れています。
あいまいな情報が世の中に溢れている状況は大人の皆様ならご存じですが、そんな大人でも発信者側に巧みに騙されている可能性もあります。

純粋な小学生なら考える機会を持つこともなく、情報を鵜呑みにするのは間違いありません。
情報を受け取る側として
「その情報が正しく適切なものなのか判断ができるようになる」
まずはこの視点を持つ教育が必要となってきます。

その2:情報を発信する側のマナーや知識を身に着ける

理由の2つめは「情報を発信する側のマナーや知識を身に着ける」必要があるからです。

先ほどは情報を受け取る側の話をしましたが、今度は配信する側の問題です。
現代、気軽にインターネットにアクセスして情報が得られるだけではなく、自分から簡単に配信することができるようになりました。
配信することによって、個人情報が流出したり、個人を特定したり、知らない間に他の人の情報を流していたりします。

そして、一度流したデータは完全に消すことができないという特徴があります。
小学生のようなまだ幼い子供は「面白いから」「みんながやっているから」という感覚で楽しい方向に流れます。
しかし、反対にインターネットに潜むリスクや危険性を学ばなければいけません。
自分の安易な投稿が炎上して、トラブルを引き起こす可能性もあります。
親が全てを管理するのは難しいため、それを完全に把握することはできませんが、親は子供にしっかりインターネットの正しい運用方法を学ばせる必要があるのです。

その3:ウイルストラブルの危険性を知る

理由の3つめは「ウイルストラブルの危険性を知るため」です。

みなさんも経験がある人はいるのではないでしょうか?

「宅配業者を装った偽の不在通知の案内を受け取った」
「ケータイ会社からの料金確定の案内に添付されているURLをクリックしたら、ウイルスに感染してしまった!」
「URLをクリックすると、ウイルスが発動するように仕掛けてあり、情報を全て盗み取られた」

このようなウイルス感染は自分だけでなく、電話帳やアプリに登録している知人、友人にも影響を及ぼすような仕掛けがあることもあります。
そういったネット上のトラブルに巻き込まれない、被害に遭わないための知識を持つことも大事なのです。

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小学生から知っておきたいポイント

小学生から知っておきたいポイント

身近にあるインターネットは、利用している側が被害者になるだけでなく、加害者になることも知っておくことが求められています。

以下では、インターネットを安全に使うために、小学生から知っておきたい「正しいインターネットの使い方」のポイントをまとめました。

その1:インターネットに出ている情報が全て正しくはない

ポイント1つ目は「インターネットに出ている情報が全て正しくはない」ことを知ることです。

上記でも紹介してきた通り、インターネットには正しい情報だけが載っているわけではありません。
インターネットを利用する側としては、まずは情報の信憑性を考える力が必要です。
これは大人もそうですが、その情報が正しいと判断できるような検索の仕方を身につけましょう。
このポイントは実際に使っている自分を見本にして子供に教えるといいでしょう。

その2:インターネット詐欺について知る

ポイント2つ目は「インターネット詐欺について知る」ということです。

その1とも関わってきますが、それが詐欺なのかそうでないのかという区別を付ける判断能力も身に着けていく必要があります。
インターネット詐欺に遭うと、多額のお金を請求されたり、端末がウイルス感染をして個人情報が流れてしまったりしてしまう危険性があります。
それは自分だけではなく、友達も巻き込んでしまう可能性もあるということです。

詐欺の方法は形や方法を変えています。

「詐欺に遭わないように安易に個人情報を教えない」
「メールやファイルを開かない、怪しいサイトに行かないようにフィルタリングをか
「安易にアプリやソフトをダウンロードしない」

など、家族でルールを決めてインターネット詐欺から守るための対策をしておくといいでしょう。

その3:個人情報の漏洩

ポイント3つ目は「個人情報の漏洩」についてです。

SNSで投稿する際、自由に何でも自分の意見を投稿できるのと同時に、個人情報は予想外のことで簡単に漏れてしまいます。
子供の服装やなんでもない風景、SNSで反応している人間などで簡単に人物や住所の特定をすることが可能です。
実際に、芸能活動をしていない一般人のなんでもないSNSの投稿で「家の人の帰宅時間を知り泥棒に入った」という事例もありました。
どんなにモザイク加工を使用しても、インターネットに詳しくなくても、簡単に個人情報は特定されてしまいます。そして、流した情報は完全には消去できません。

危険を回避するためにはどうすればよいのか、親御さんからお子さんにもきちんと教えるという意識を持つことが必要です。

また、これに関しては自分が被害者ではなく、加害者になることもあるということを同時に知っておくことも大切です。
何気なく投稿した写真に他の人が紛れ込んでいたことで、その人の顔や学校などの具体的な情報が特定されてしまうこともあります。
実際、そのような安易な行動が原因で、事件に巻き込まれてしまうケースもあったりします。

個人情報は慎重に扱わなければいけない重要な情報であることをしっかり伝えましょう。

その4:SNSでのトラブル

ポイント4つめは「SNSでのトラブル」についてです。

その3でも紹介した個人情報の漏洩もSNSのトラブルの一つですが、その他にも

「勝手に漫画の画像をSNSに掲載する」
「音楽を違法ダウンロードする」

これらの行為は肖像権や著作権を侵害する犯罪であり、法律で禁止されています。
「肖像権や著作権に関わるコンテンツを、勝手にアップロードしたりダウンロードしたりするのは犯罪だと知らなかった」ではすみません。
これらは自分が犯罪者となり、個人や企業に多くの損害を与える恐れがある行為であることを知っておく必要があります。

また、覚えてほしいトラブルに「誹謗中傷」があります。

インターネット上では匿名で顔が見えないのをいいことに、相手を傷つけるような発言を簡単に言ったり、その発言が発信者の意図しないところで拡散されたりします。
そして、そのような情報は世界中の人たちが閲覧することができます。
インターネットは使い方次第で、被害者側にも加害者側にもなります。
インターネットでいくら匿名で投稿をしたとしても、SNSを運営する会社には通信記録が残り、誰が発信したのかを特定することができます。
SNSで第三者が安易に不適切な内容を発信したことで、訴訟問題に発展したり、自ら命を絶ってしまう人もいたりして、近年大きな問題になっています。

SNSのアカウントは本垢でも裏垢でも簡単に特定できるため、そのことに注意して、健全なインターネットの使用を心がけるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

「ネットリテラシー」とは「正しい知識を身に着けて、活用する能力」という意味です。

主に「ネットリテラシー」を学ぶ理由は
「情報を受ける側の正確な判断」
「情報を発信する側のマナーや知識」
「ウイルス感染に関する危険性」
の3つについて知っておく必要があるからです。

小学生でも
「怪しい情報に惑わされない」
「個人情報の漏洩」
「最低限のトラブル」
についてはしっかり知っておきましょう。
この3つを抑えておくと、自分の子供が被害者になるだけでなく、加害者になることを避けることができます。

インターネットには面白い情報がたくさんありますし、楽しいつながりや発見もたくさんあります。
お子さんが楽しくインターネットを使えるように「ネットリテラシー」について話し合ってみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた
サポーターママ

あやママのプロフィール写真 あやママ 2男2女のママ

しっかり者の長女とお調子者の長男、甘えん坊な次男と気分はアイドルの次女の4人の子供を育てるママです。
なぜか、全員パパ似で、顔もそっくり!私の遺伝子はどこへ…?
そんな4人の子供との生活は毎日がハチャメチャ!
よく食べ、よく動き、よく寝るの子供たちを見ながら、毎日育児の大変さを痛感しています。
そんな私の経験を通して、同じ悩みを抱えているママ、パパさんに少しでもクスリと笑えるようなエピソードと斜め上の育児テクニックを発信できたらと思っています!

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