小学生(学年別)の平均勉強時間は?勉強の習慣をつける方法と親ができること・言葉がけ|学習プリント.com

小学生(学年別)の平均勉強時間は?勉強の習慣をつける方法と親ができること・言葉がけ

小学生(学年別)の平均勉強時間は?勉強の習慣をつける方法と親ができること・言葉がけ
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子どもが小学生になったら、親としてはどうしても気になってしまう「勉強」のこと。
友達と仲良く、楽しい学校生活を送ることと同じくらい「勉強すること」も頑張ってほしいと思いますよね。
でも、そこでわき上がってくる疑問。

「小学生ってどれくらいの時間勉強しているの?」「どれくらい勉強するべきなの?」「勉強の習慣ってどうやってつけたらいいの?」「私たち親ができることって何?」これらは、たくさんのパパやママにとっての気になることだと思います。

今回は、小学生に必要な勉強時間や家での勉強習慣をつける方法、私たち親にできることについて、私の経験も交えながら紹介していきます。

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小学生(学年別)の平均勉強時間は?

小学生(学年別)の平均勉強時間は?

2017年8月に「学研教育総合研究所」が調査して、発表されているデータを参考にすると、以下のようになっています。

学年平均勉強時間(週)平均勉強時間(日)
小学1年生2時間22分約20分
小学2年生2時間45分約24分
小学3年生2時間51分約24分
小学4年生2時間58分約25分
小学5年生3時間19分約28分
小学6年生3時間06分約27分
学研教育総合研究所「小学生の日常生活・学習に関する調査」

この調査結果からすると、学年による実際の平均勉強時間には大差がないことがわかります。
しかし、学習の内容は学年が上がるにつれて、教科数も増え、学習内容はどんどん難しくなっていきます。
低学年の頃はテストで100点が多かった子も、学年が上がるにつれて点数が下がっていくことも珍しくはありません。
では、どうしたらいいのでしょう。
それは、平均勉強時間だけを意識して満足するのではなく、やはり「学年が上がるにつれて、学習時間を増やすこと」です。
一般的に勉強時間の目安は「学年×10分」と多くの小学校で推奨されています。
これは、子どもの集中力の持続時間をもとに算出した効率の良い勉強ができる時間の目安となっています。
この時間をただ机に向かう時間にするのではなく、しっかりと勉強に集中する時間とすることが大切です。
勉強において「時間」はあくまで目安であり、その目安の時間分を勉強する「量(内容)」が大切だと私は考えています。

勉強の習慣をつける方法

勉強の習慣をつける方法

小学生から勉強する習慣をつけておくと、中学生、高校生と成長をしていくなかで、自学自習ができるようになり、また自分に自信を持つこともできるようになるなど、長期の目で見ても大きなメリットがあります。
その結果、成績アップにつながっていくわけですね。

しかし、やみくもに「勉強しなさい!」というだけでは、子どものやる気をなくしてしまいかねません。
子どもがやる気を保ち、勉強の習慣をつけることができるようになる方法を4つ紹介します。

目標・計画を立てる

私たち大人が仕事や家事などを行う場合も、「TO DOリスト」を作成したり、スケジューリングをして「見える化」すると、やるべきことを効率よく行うことができますよね。
これは子どもも同じで、「いつまでに何をするか」を「見える化」してあげると勉強に取り組みやすくなります。
「1日1枚プリントをする」でも「毎日漢字をする」でも子どもに合わせた目標を子どもと一緒に設定するといいですね。
「〇月〇日までにドリルを1冊終わらせる」という大まかな目標を立てた場合は、その目標を達成するためには、どのように進めていけばいいのかの計画を立てます。
そこで、一日の目標を設定していくと、効率よく勉強することができます。
そうすることで、子どもも日々、達成感を得ることができ、この積み重ねが勉強の習慣化につながっていきます。

また「自分はできる」という自己肯定感も育てることができますよ。
計画から外れることをストレスとしないよう、柔軟に修正していくことも大切です。
定期的にふり返りを行うといいのではないでしょうか。
我が家では1か月単位で勉強の計画を立て、月末に振りかえりをしてから、新しい月の計画を立てるようにしています。

決まった時間、決まった場所で勉強する

勉強する時間を決めておくことで、勉強時間を確保し、習慣化しやすくなります。
この時間の設定は、「〇時」という時刻で決めるより、毎日必ず行うことにセットする方がオススメです。
たとえば、「朝、顔を洗ったら勉強する」とか「お風呂からあがったら勉強する」など必ず毎日行うことの前後にセットすることで、勉強への流れが定着しやすくなります。

また、毎日勉強する場所を決めておくことで、「ここに座ったら勉強する」という意識が根付くため、スムーズに勉強する態勢に入ることができるようになりますよ。
その場合、子どもの勉強の妨げとなりかねないおもちゃやタブレット、ゲームなどは置かないようにしておくことも大切です。

勉強した過程を褒める

子どもは褒められることで、次へのやる気が芽生えます。
勉強することが楽しく感じられるようになっていきます。
テストの結果を褒めることだけでなく、結果はともあれ「勉強した」という過程を褒めて、評価することで努力することに対して前向きになれるでしょう。
心理学者の研究では、「結果を褒められた子どもは自分の能力が否定されないよう同じ問題、知っている事だけを繰り返し、過程を褒められた子どもは新しい問題や難しい問題にも挑戦するようになる」というデータもあります。

結果ではなく、過程をしっかりと認め、褒めることで子どもはどんどん力をのばすことができるのではないでしょうか。

親も勉強する姿勢を見せる

子どもに「勉強しなさい!」「どうしてこんな問題も解けないの?」というのは、勉強を習慣化させるのに逆効果。
子どもは周りの環境や周囲の人々の影響を受けて、真似て育ちます。
「学び」のもとは「まね」だということです。
子どもが自主的に勉強するようになるには、お手本として親自身も学ぶ姿勢を見せることが大切です。

私たちママやパパがスマホなどでゲームをしたりしているのに、子どもに「勉強しなさい」では説得力に書けてしまいますよね。
子どもが勉強をする間は、ママやパパも資格の勉強をしたり、本や新聞を読むなどの時間にすると、子どもも安心して勉強することができるかもしれません。

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親ができること・言葉がけ

親ができること・言葉がけ

子どもが勉強を習慣化できるようになるために私たち親ができることは何でしょうか。
学習の環境を整えることはもちろんですが、肩に力が入りすぎて、やりすぎてしまわないこともとても重要です。
親がよかれと思った行動が、子どもの気持ちを傷つけたり、やる気をなくしてしまうことにつながるかもしれません。

ここでは子どもが勉強の習慣をつけるために私たち親ができることとは何か、効果的な言葉がけのポイントをお伝えします。

規則正しい生活と食事、運動

勉強の習慣をつけるためには、生活習慣を整えることが第一です。
十分な睡眠と栄養のある食事を適切な時間にとる、規則正しい生活のリズムを作ることを心がけましょう。
テレビやスマホ、タブレットの使用時間を決め、特に夜はブルーライトによる質の良い睡眠の妨げにならないよう、注意が必要です。
我が家では、必ず21時30分までには布団に入るようにしています。
「〇時には寝なさい!」ではなく、「〇時までに寝ると、身体も頭も元気に育つよー!」と言葉がけすると、「お!それは早く寝なければ!」と行動を切り替えることができます。

脳を活性化させるためには、適度な運動により身体の血流を良くすることも大切です。
勉強をしない時間にゲームやテレビ、タブレットを使いがちですが、親子で一緒に遊んだり、体操や散歩をするなど身体を動かす時間を定期的に作ることも私たち親ができることです。
この時間は親子でコミュニケ―ションをとる時間ともなるため「一石二鳥」ですね。

親の都合で、目標や計画を変更しない

勉強の習慣をつけるために目標や計画を設定したのに、「もう少しやったら?」と、勉強の分量や時間を増やさないようにしましょう。
子どもはきちんとタスクとして、その日の目標を達成したのに「せっかく頑張って終わらせたのに、まだやらされる」とやる気をなくしてしまい、また親の言葉に信用ができなくなってしまいます。
目標を早く達成することで、さらに追加でタスクが増やされてしまうなら、ダラダラと時間だけをかけて勉強をするようにもなります。
それでは効率もよくありませんよね。

目標を早く達成できたら、好きなことをたくさんできることを子どもが味わうことも習慣化にはとても大切です。
「今日は早く勉強が終わったから、好きなことがたくさんできるね!頑張ったね!」と言葉がけすると、次の日のやる気につながっていくのではないでしょうか。

勉強について怒ったり、命令したりしない

自分から勉強をしたり、勉強の習慣が定着するには時間がかかります。
それまでには、なかなか親の思う通りにいかない時もあるでしょう。
そんな時に家事や仕事が忙しいと余裕のなさから、つい大声で怒鳴ってしまったり、命令口調で指示してしまうこともありますよね。
しかし、勉強のことで怒られると勉強が嫌になってしまい、ますます勉強に対する意欲がなくなってしまいます。

私はそのような状況になったとき、6秒間深呼吸をするようにしています。
感情のピークは6秒と言われているため、この6秒で落ち着きを幾分取り戻し、冷静になれるような気がします。
それから、子どもの気持ちに寄り添い、勉強に気持ちよく向かえるような言葉がけをするようにしています。

管理しすぎない

勉強をするのは子どもです。
勉強時間や内容を計画し、進めていくことはとても大切ですが、それが親から一方的であるのはNG。
勉強をする子どもと一緒に、そのように進めていくかを計画することが大切です。
子どもが主体となって決めた計画は子どもが「自分が決めた」と自覚できるので、勉強を進めやすくなります。

進めていくうちにその計画では厳しいと感じることが出てくるかもしれません。
その時は、相談にのりながら、計画を修正していくことの大切さを伝えるのも私たち親にできることですね。
子どもが過度な負荷やストレスを感じずに勉強できるサポートが必要です。

質問ができる環境をつくる

子どもが自主的に勉強することは大切ですが、1人で勉強させるのは必ずしも良いとは言えません。
分からないことが放置されたままだと、やる気の低下につながるからです。
勉強で分からないことや困ったことがある場合に、質問や相談ができる環境をつくっておくことが必要です。

特に低学年の子どもは、ママやパパが近くにいるだけで安心して勉強に取り組むことができます。
また、子どもの集中力がきれた時に、軽く息抜きができるようにしておくなど、勉強に取り組む場合だけでなく、休憩もサポートできる環境をつくることも大切だと思います。
そういった面では「リビング学習」は効果的な環境とも言えるので、その環境をつくるのも親ができることのひとつですね。

このほか、先述した「勉強した過程を褒める」ことも親ができることにおいて大切なことになります。
言葉がけを通して、子どもが頑張っていることを認め、褒めることが子どものやる気を育てます。
すべてを一度に行うのは、親も難しいですよね。
まずは、言葉がけと子どもが安心して勉強できる環境をつくることを心がけていくことで、子どもにも勉強に対する変化が出てくるのではないかと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?
参考になることがあれば、ぜひ取り入れてほしいと思います。
全国的な平均勉強時間は学年に大差なく意外と短かったと感じました。
しかし、平均時間ではなく、子どもに合わせた時間と内容がとても大切です。

塾講師として指導をしていると、ぐっと成績を伸ばしていく子となかなか伸び悩む子がいます。
成績を伸ばしていける子は、時間の使い方が上手だったり、自己肯定感が高かったり、自己分析をして計画的に勉強をしている子が多い。
そのようになるには、時間が必要です。

小学生のころから、少しずつ積み重ねた勉強の習慣と親のサポートの賜物だと思います。
順調にいかないこともあるかもしれませんが、そのたびに子どもと話し、コミュニケーションを取りながら、計画を見直したり、目標を立て直すなどして、子どもが意欲的に勉強に取り組めるように、親としてサポートしていきたいですね。

この記事を書いた
サポーターママ

えりママのプロフィール写真 えりママ 1男2女のママ

幼児から中学3年生までの指導経験を持つ元塾講師ママです。
子どもは思春期真っ只中の長女と気遣い溢れる次女、甘えん坊な長男の3人。
現在はインテリア関係のパートを楽しみながら、低学年を中心とした親子で育む家庭学習時間の大切さをオンラインでお伝えする活動も行っています。
慌ただしかったワンオペ育児も落ち着き、これまでの子育てや塾講師としての経験が多くのパパやママのお役に立てたら嬉しいな、と思いながらライター活動をしていきます。

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