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妊娠中はいつからいつまで温泉に入っても大丈夫?効果や入浴の際の注意点

妊娠中はいつからいつまで温泉に入っても大丈夫?効果や入浴の際の注意点
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温泉に入ってゆっくり過ごすことはストレス発散に最適です。

妊娠中は身体や心の不調からストレスがたまりがちのため、温泉など癒しの場所を訪れると、リラックスした気持ちにもなれますよね。

そんな疲れをとるために、温泉旅行に行って、温泉に入ることは問題ありません。

ですが、入れる時期や楽しむ方法、注意する点などの知識をしっかり学び、念入りに計画を立てることが大切です。

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妊婦が温泉に入っても大丈夫?入れる時期は?

妊婦が温泉に入っても大丈夫?入れる時期や楽しみ方など

妊娠中の温泉入浴は可能です。
妊娠中に温泉に入れないという医学的な根拠はありません。

現在でも、妊娠中は温泉に入ってはいけないというイメージを持つ方がいるかもしれませんが、それはなぜかと言うと、以前、日本では「温泉法」という法律で、妊娠中、特に妊娠初期と末期の女性が温泉に入ることは「禁忌(きんき)」とされていたからです。
「禁忌」とは「やってはいけないこと」という意味です。

ですが、先ほど言ったように医学的根拠が証明されなかったため、2014年の法改正により、それ以降、「禁忌」の表記がなくなっています。

温泉に入るなら妊娠中期がおすすめ

妊娠中に温泉に行くタイミングは、安定期と言われる妊娠中期がおすすめです。
安定期とは妊娠16週ごろから28週ごろのことを指します。

この頃になると、胎盤がほぼ完成し、大きく変化していたホルモンバランスも安定し始めます。
そのため、つわりや身体のだるさが楽になり、母体や胎児に与える影響も、妊娠初期や後期に比べると少なくなります。

身体が楽になったことで、お母さん自身の体調が安定する日が増えてきます。
そのため、温泉に入るのは妊娠中期がおすすめで、環境省もこれを推奨しています。

ですが安定期=安全期というわけではありません。

お母さんの体調を一番に考え、中期でもつわりがあって体がつらい方や、医師から安静と診断されている場合無理は禁物です。

どうして妊娠初期や妊娠後期は控えたほうがいい?

妊娠初期はまだお母さんの体調も赤ちゃんの状態も不安定です。
また、流産、早産の危険性が高いので無理をするのは禁物です。

妊娠初期は、つわりがあったり、出血などの危険があるため温泉に入るのは控えましょう。
この時期は自分の体調を一番に考え安静に過ごすことがおすすめです。

一方、妊娠後期は出産が近づくことで、お腹も大きくなり、身体のバランスが悪くなるため、滑りやすい温泉は転倒の恐れがあります。

また、動悸や息切れ、胸やけ(後期つわり)など初期のような体のトラブルが発生しやすい時期です。
特に臨月が近づくと急な破水や早産のリスクも増加します。
そのため妊娠後期も控えましょう。

妊娠中の温泉の楽しみ方・効果

リスクやデメリットが多く、心配になりがちな妊婦の温泉ですが、温泉にはたくさんの楽しみ方があります。
楽しみ方やメリットを紹介します。

ストレス解消、リラックス効果

妊娠中はホルモンバランスの変化により身体に不調が出やすく、気分も浮き沈みしやすいためストレスが溜まります。
そんな時、非日常の空間で身も心もリフレッシュできる温泉は日々のストレス解消に効果があります。
また、温泉に入ることで血のめぐりがよくなり、身体の緊張を緩和しリラックス効果もあります。

冷え性、むくみの緩和

妊娠中の身体の冷えは大敵です。
温泉に入ることによって血のめぐりがよくなるので、冷え性やむくみがほぐれ痛みの緩和が期待できます。
お湯にしっかりとつかるのが難しい場合、足湯だけでもその効果を感じることができるでしょう。

肩こり、腰痛の緩和

妊娠中はお腹が大きくなっていくことや、猫背になることで、肩こりや腰痛など、さまざまな症状に悩まされます。
そんな時も温泉に入ると血流がよくなるのでつらさが緩和されます。

家族の思い出作り

産後、赤ちゃんが生まれてからは慣れない育児に追われ、温泉でゆっくりと過ごすことはしばらく難しくなります。
妊娠中にのんびりと旅行することで家族や夫婦の絆が深まります。

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妊婦が温泉に入るときに気を付けること

妊婦が温泉に入るときに気を付けること

妊娠中の温泉は入浴しても良いとされていますが、普段より様々な注意が必要です。
入浴中の注意点や、持ち物の準備など、しっかりと事前に計画を立てましょう。

転倒

温泉では洗い場の床や、浴場は足元がとても滑りやすくなっているため、足場の悪い場所では転倒に気をつけましょう。

【妊娠中は避けた方がいい温泉の泉質一覧】

泉質注意点
アルカリ性の温泉美肌効果がある一方、お湯がぬるぬるとした泉質のため、転倒する恐れがあります。
酸性の温泉酸性のお湯は肌への刺激が強いため、敏感肌になりがちの妊娠中は避けた方がいいでしょう。
ラジウム温泉放射能のイメージがあるラジウムですが、ラジウム温泉に浸かっても、母体や胎児に影響はありません。ただし、肌がピリピリとした刺激を感じるようになるため、敏感肌になりがちの妊娠中は避けた方がいいでしょう。
硫黄泉硫黄泉は独特の匂いのほか、お湯が濁っていることも特徴の一つです。濁ったお湯は、足元が見えずらいため、転倒する恐れがあります。

アルカリ泉の温泉は美肌効果がある一方、ぬめりがある特徴を持っている泉質なので滑りやすくなっています。

硫黄泉も、お湯が濁って足元が見えずらくなっているため、転倒に注意が必要です。

また、温泉で子どもが走り回ったりしている場合、そこに巻き込まれて転倒する可能性があるため、注意をしましょう。
転倒するとお腹にかなりの衝撃が加わるので、破水や胎盤がはがれてしまう危険があります。

長湯、サウナ、水風呂は避ける

妊娠中は血流量が多く、高温のお湯での長湯はいつも以上にのぼせやすいためNGです。
急激にお母さんの体温が上がると赤ちゃんの体温も上がるため、身体にも負担がかかります。

入浴時間は長くても10分以内にしましょう。
ぬるめの温度の半身浴なら長時間でも大丈夫と思われがちですが、気づかないうちに体温や血圧が上がってしまいます。
立ちくらみやめまいの原因にもなるので、どんな条件でも長湯は控えましょう。

サウナや水風呂も血圧の急激な変化がおきるので控えましょう。

水分補給をしっかりする

妊娠中は通常以上に体の中の水分が必要です。

そのため、妊娠中は特に意識して水分補給が必要です。
入浴前に必ず1~2杯程度の水分補給をしましょう。

また、温泉はいつも以上に血行が良くなるため汗をかきやすく、多くの水分が奪われます。
妊娠中は、血管の中の血液が固まりやすくなっているため、母体が脱水状態になると、血栓ができやすく、脳梗塞などの血栓症の病気を引き起こす可能性があります。

入浴中や入浴後もしっかり水分補給をしましょう。

湯冷めに気を付ける

入浴後は湯冷めをしないように気をつけましょう。
身体が冷えるとお腹が張りやすくなります。

湯上り後に身体を冷やさないために、はおりやお腹を温めるための腹巻、マタニティパジャマなどを持参しましょう。
温泉旅館に備え付けの浴衣や寝巻を使用すると、サイズが合わなかったり、はだけたりしてお腹が出てしまう可能性があります。

いつも使っている寝巻などを持参すると安心です。

一人で入浴しない

入浴中はできるだけ一人にならないようにしましょう。
一人での入浴中にもしも体調不良などで倒れてしまうと助けを呼ぶことができません。
もしもの際に対応できる人と入浴すると安心です。

なるべく部屋風呂を利用する

温泉は、自宅のお風呂とは違い多くの方が利用します。

そのため、複数の人が利用する公共のバスマット、洗い場、座椅子などから細菌に感染する可能性があります。
妊娠中は免疫力が下がっているため、細菌に感染しやすくなります。

感染すると赤ちゃんにも影響が出るものもあるので注意が必要です。

温泉水によって、膣や外陰、子宮などに感染症が起こることは証明されていませんが、多くの人が利用する共同浴場は細菌に感染するリスクがあるので、万が一のことを考え、衛生面を考慮し、感染症の予防のためになるべく部屋風呂を利用しましょう。

空腹時、満腹時には入浴しない

空腹時は貧血やめまいが起きやすいので注意しましょう。

また、食事の直後の入浴は消化不良になりやすいです。
満腹時の入浴は避け、1時間程度は時間を空けてから入浴しましょう。

※温泉卵は食べても大丈夫?
温泉に出掛けると、温泉卵を食べる楽しみを持つ方もいるかもしれませんね。
温泉卵を食べる際に心配なのが、サルモネラ菌による食中毒です。
黄身が固まっていない状態の温泉卵を食べる場合、免疫力が低下している妊婦は、妊娠していない時よりも食中毒になる可能性が高くなります。そのため、温泉卵を食べるときは、黄身が固まっているかを確認してから食べるようにしましょう。

肌トラブルに注意する

妊娠中は肌が敏感になりやすく、普段の肌質や体質との変化を感じることもあります。
温泉の成分によって肌トラブルを引き起こす可能性があります。

妊娠中に入浴してはいけない泉質はありませんが、もしも肌が敏感になっていると感じている場合、刺激の少ない「単純泉」という泉質がおすすめです。

「単純泉」は妊婦だけではなく、高齢者や肌の弱い方にも安心な泉質の温泉です。

近場で無理のない計画を立てる

妊娠中期で体調が安定しているとはいえ、遠方へ長時間の移動は振動や同じ姿勢が続くことからお腹が張りやすくなります。

特に妊娠中は疲れやすいため、移動中もこまめに休憩を取りましょう。
また何かあった場合に、すぐにかかりつけ医に相談できる距離が安心です。
移動時間は2時間程度になるようにしましょう。
滞在先でも予定を入れすぎず、ゆったり行動できる計画を立てるのがおすすめです。

緊急時の対応を考えておく

もしもの時に備え、母子手帳や保険証は必ず持参しましょう。

また、体調に何か変化が起きた場合すぐに病院で受診し、主治医に相談しましょう。
そのため病院の連絡先、また滞在先での産婦人科や救急病院など、いくつかの医療施設も念のため調べておくと安心です。

まとめ

妊娠中期の安定した時期の温泉は、リラックス効果やストレス発散になります。
もちろん無理は禁物ですが、お母さんがストレスなく過ごせることは、お腹の赤ちゃんにもいい影響を与えます。
お母さんの体調を最優先に、家族や夫婦で素敵な思い出を作りましょう。

この記事を書いた
サポーターママ

そうひまママのプロフィール写真 そうひまママ 1男1女のママ

昆虫、魚が大好き恥ずかしがり屋の男の子、ぬりえとお絵かきが大好きおませな女の子の年子兄妹ママです。
育児とパート、すきま時間を生かして興味のあったWebライターも楽しんでいます。
趣味の韓国ドラマ鑑賞、読書、友達とのおしゃべり時間で日々のストレスを発散しています。
「子供と家族が笑顔なら毎日正解」だと思って頑張らない育児を心がけています。そうはいってもやはり子育てには不安はつきものですよね。
少しでもたくさんのママの悩みや不安を解消できるような内容が発信できたらうれしいです。

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歯科医師
監修

ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修

【医師監修】ゆう歯科クリニック伊藤裕章先生監修 歯の特集
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