妊娠の安定期っていつからいつまで?気を付けるポイントと過ごし方|学習プリント.com

妊娠の安定期っていつからいつまで?気を付けるポイントと過ごし方

妊娠の安定期っていつからいつまで?気を付けるポイントと過ごし方
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妊娠初期に起こりやすいつわりや不安などのつらい症状が次第に落ち着き、ママの心にも少しずつゆとりが生まれてくる時期だと言われている『安定期』。

この待ち遠しい時期はいつから始まるのかご存じでしょうか。

そこで今回は、妊娠の安定期とは何なのか、いつからいつまでを指して言うのか、気を付けておきたいポイントやおすすめの過ごし方などについてご紹介していきます。

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妊娠の安定期とは?(時期とママ・赤ちゃんの状態)

妊娠の安定期とは?(時期とママ・赤ちゃんの状態)

妊娠の安定期とは一般に、妊娠5ヶ月(妊娠16週目)頃から妊娠7ヶ月(妊娠27週目)頃の妊娠中期の期間を指して呼ばれます。
自分で妊娠の週数を計算するのは実際には難しいでしょうから、産婦人科などで週を判断してもらうようになります。

安定期という言葉は医学用語ではありませんが、つわりなどのマイナートラブルが治まってきて体調が比較的安定してくる時期を表す言葉として広く知られています。

ママの状態

個人差はありますが、安定期に入ったママの身体の特徴は以下のようになります。

つわりが落ち着いてくる

安定期になると、胎盤が完成することによって流産のリスクが低くなりますし、ホルモンバランスが整ってくることによって多くのママがつわりから解放されます。
一時的に上がっていた基礎体温が次第に低下し、身体のだるさや熱っぽさも治まってくる場合が多いようです。
心も体も安定してくるので、落ち着いた妊娠生活が送れるようになりますよ。

丸みのある体つきになってくる

体全体に皮下脂肪がついて丸みを帯びた体型になり、妊娠16週に入る頃になると子宮も大人の頭ほどの大きさとなるため、お腹にもふくらみが目立ち始めます。
まだ服の上からでは妊婦さんであることは分かりにくいかもしれませんが、体を締めつけないようなゆったりとしたデザインのマタニティーウェアを着たり、腹部や腰を安定させるための腹帯なども必要になってくるでしょう。
締めつけ感がなく着心地がよいもの、臨月や産後まで長く使えるもの、機能的であるだけでなくオシャレも楽しめるものを用意していくとよいですよ。

バストサイズや乳輪に変化がみられるようになる

妊娠するとお腹が大きくなるだけでなく、産後の授乳に備えて乳腺が発達してバストサイズも大きく変化します。
サイズアップしていくバストに合わせてマタニティーブラジャーを着用し、バストを正しく安定して支えられるようにするとよいでしょう。
また、女性ホルモンが多く分泌されることによって母乳のようなものが分泌されたり、メラニン色素が増殖して色素沈着が促進されるために、乳輪が黒っぽくなったりします。

他にも、肌が乾燥しやすくなって刺激に敏感になったり、かゆみが起こりやすくなったりもするので、妊娠中のデリケートな肌にも影響なく使えるボディークリームでしっかり保湿をして予防するのがおすすめです。

妊婦におすすめの保湿ボディクリームは下記の2つです。

赤ちゃんの状態

この時期の胎児は内臓の形態がほぼ完成し、髪の毛やまつ毛、眉毛、爪などがうっすら生え始めます。
聴覚が発達してくるので外の音に反応するようになったり、脳の前頭葉や神経、筋肉、骨格が発達してくるので自分の意思で身体を動かせるようになったりもしてきます。
早い人で16週頃から胎動を感じられるようになるでしょう。

また、この頃になると赤ちゃんの性別も判明するようになり、羊水検査をして染色体の異常や遺伝子の疾患がないかなどの診断を受けることも可能になります。
ブルブルとお腹が震えたり、ポコポコと中から蹴られたりするのを実感すると、より一層赤ちゃんの成長がわかるので嬉しくなりますね。

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妊娠の安定期で気を付けるポイント

妊娠の安定期で気を付けるポイント

無事に安定期を迎え、心身ともに余裕の出てくるママは多いもの。

しかし、たとえ安定期であっても妊娠中であるため、様々な問題が生じてしまう可能性は十分あります。
飲酒をしない、タバコを吸わないなどの他、以下のような点にも注意し、健康に安定期を過ごしましょう。

体重管理

つわりがおさまることによって食べ物がよりおいしく感じるようになるため、ついつい食べ過ぎてしまうのもこの時期。

しかし、急激な体重増加は腰痛の原因となるだけでなく、妊娠線ができてしまったり、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などのリスクが上がったりする恐れもあるため、体重管理に十分注意する必要があります。

貧血

安定期の頃になると、胎盤が完成し、胎盤を通してママの身体から赤ちゃんに鉄分や栄養が運ばれたり、体内の血液量が増えて血が薄まったりすることによって貧血を起こしやすくなる傾向があります。
めまいや立ちくらみ、動悸などを覚えることもあるでしょう。
赤ちゃんの発育も考慮し、鉄分を多く含むものや、鉄分を吸収しやすい栄養素を積極的にとって、貧血にならない対策をとるとよいですよ。

激しいスポーツ

安定期になると運動不足を解消するために、スポーツを再開するママが増えるかと思いますが、無理は禁物です。

サッカーやスノボなどの転倒やケガをしやすい運動、テニスやゴルフなどの身体をひねる運動、振動が強い運動、腹部を圧迫する運動などは避けるようにしましょう。
安定期に入ると、流産の可能性はかなり少なくなるとはいえゼロではありませんし、早産につながる恐れもあります。
長い時間歩いた後に感じるお腹の張りは生理的な場合が多いですが、痛みや出血を伴うお腹の張りがある場合は切迫早産の恐れもあることから、胎児だけでなく、母体への影響も心配されるため、何か異常を感じたときは、早期に妊婦健診以外でも産婦人科を受診するようにしましょう。

旅行

「産後は毎日バタバタするだろうから今のうちに旅行に行きたいな…」と思うママは多いかと思いますが、妊娠中の旅行(マタ旅)は“無理のない範囲で“行うのが鉄則です。
旅行前に医師に相談する、長時間の移動を避ける、気分が悪くなったら休憩する、何か問題が起きた時のために母子手帳や健康保険証を持参して万が一に備える等、ポイントを押さえた上で楽しんでみてくださいね。

妊娠の安定期の過ごし方

妊娠の安定期の過ごし方

つわりなどが治まってきて、できることが増えてくる妊娠の安定期。
ゆったりとした気分で過ごしながら、無事にお産を迎えられるよう身体の調子を整えていきましょう。
具体的には、以下のような過ごし方がおすすめです。

適度な運動をする

妊娠中はどうしても体重が増加しやすいもの。
体重管理のため、また出産に向けた体力作りのためにもこまめな運動を取り入れていきましょう。
ウォーキングやマタニティーヨガ、マタニティースイミングなどの有酸素運動がおすすめです。
ただし、過度な運動は避けた方が無難です。
妊娠中のママが利用可能な「マタニティトレーニング」を行っているジムもあるので、こういった場所を利用しながらストレスを軽減し、安心して体を動かすのもいいかもしれませんね。
体調が悪い時に無理する必要はありませんし、運動中にお腹の張りを感じたら安静にして休息をとることも大切です。
気分のよいときに少しずつ行い、習慣化していくとよいですよ。

栄養バランスのよい食事や規則正しい生活を心がける

安定期以降の妊婦さんは、主菜・副菜・果物を積極的にとることが望ましいとされています。
とはいえ、極端な量を食べる必要はありません。
パスタや丼ものなどの一品料理で済ますのではなく、みそ汁やサラダ、おひたしなどを添えて、ビタミンやミネラル、鉄分などを補うようにするとよいでしょう。

また、安定期になると、腸が子宮に圧迫されて便秘になる人も多い時期です。
食事の際に食物繊維や乳酸菌を摂取し、便秘にならないよう対策をとることも必要です。

他にも、早寝・早起きの規則正しい生活サイクルを心がけると、情緒も安定しやすくなります。
夜になかなか寝付けない場合には、無理のない範囲で日中の活動量を増やす、抱き枕などを活用して楽な態勢で眠れるよう工夫する、ノンカフェインのハーブティーを飲んでリラックスするなどの方法も試してみるとよいですよ。

妊娠後期・出産・育児への準備を始める

大きなお腹になってからの買い物は大変ですし、出産後はさらに赤ちゃんのお世話でバタバタします。
マタニティ―ライフに慣れてきて心身ともに落ち着いている安定期は、動きづらくなる妊娠後期以降に向けてやれることを進めておきたい時期。
家族の協力も得ながら、体調がよい時に以下のようなことを少しずつやっていくとよいでしょう。

  • 親戚や友人、職場へ妊娠報告をする
  • 両親学級や母親学級に参加して、沐浴などの指導を受ける
  • 職場の産休・育休制度や引継ぎ等について確認しておく
  • マタニティフォトを撮る
  • 安産祈願に行く
  • 歯の治療をする
  • 新生児の入園が可能な保育園を事前に見学したり、利用できる地域の子育てサポートについて調べておく
  • 出産にかかる費用を調べたり、里帰り出産する場合には産院を決めておく
  • 無痛分娩にするかなど、分娩の方法を検討する
  • 入院に必要なものや赤ちゃん用品の買い物リストを作成する

まとめ

体調が安定してくる安定期は比較的動きやすい時期ではありますが、油断は禁物です。

安産祈願やマタニティフォトを撮影するなどのスケジュールを立て、この時期にしかできないことを楽しんだり妊娠後期以降に向けた準備を進めたりしながらも、様々なことへの配慮が必要です。

ママ自身と赤ちゃんの健康のためにも、体調の変化には十分注意しながら、正しい知識を得て、楽しく充実したマタニティーライフを送ってみてくださいね。

この記事を書いた
サポーターママ

さっちゃんママのプロフィール写真 さっちゃんママ 1男1女のママ

教師としての経験や自身の子育て経験を元に、webライターとして活動している1男1女のママです。
北欧インテリアや雑貨、お花、ショッピング、料理などが好きで、最近は娘にも料理ブームが到来し、親子クッキングを楽しんでいます。
子育てには悩みがつきもの。
これまで私が経験してきたことや失敗してきたこと、こうすればもっと上手くできたという失敗から学んだことなどを軸に執筆した記事が、少しでも皆さまのお役に立てれば幸いに思います。

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