学年別小学生の平均勉強時間は?勉強の習慣をつけるやり方や親ができるサポート
「小学生は家でどのくらいの時間、勉強すればよいのかな?」と考えること、ありませんか。
また、幼児から習いごとをしている子もいて、ほかの子と比べると勉強が足りていないと思うこともあるかもしれません。
勉強については、家庭の考え方や中学受験をするかどうかなどで異なります。
1人ひとりの環境や状況に合わせて考えることが大切です。
「わが子に合う勉強の方法」を見つけ出すための参考として、小学生がどのくらい勉強しているのかご紹介します。
勉強の習慣をつけるやり方や、親ができるサポートなどもあげますので、ぜひ読んでみてください。
小学生(学年別)の平均勉強時間はどのくらい?
まずは、小学生の1日の家庭学習時間の調査結果を見てみましょう。
小学生の全学年の平均は「56分」との結果が出ています。
学年別の内訳も見てみましょう。
1年生の平均勉強時間
1年生の平均時間は、45.7分です。
1時間未満の子は、宿題を中心にした学習です。
1時間以上の子は、宿題のほか、ドリルや習い事の宿題なども学習しています。
2年生の平均勉強時間
2年生の平均時間は、46分です。
1時間未満の子は、宿題のほか、通信教育教材で復習している子もいます。
1時間以上の子は、宿題のほか、塾や習い事の宿題などをしています。
3年生の平均勉強時間
3年生の平均時間は、61.3分です。
1時間未満の子は、宿題を中心に勉強しています。
1時間以上の子は、宿題と通信教育教材、塾などの宿題、そのほかに、予習・復習をしっかりしている子もいます。
4年生の平均勉強時間
4年生の平均時間は、54.8分です。
1時間未満の子は、宿題が主な学習です。
1時間以上の子は、宿題に合わせて塾の宿題を毎日している子もいます。
5年生の平均勉強時間
5年生の平均時間は、67.7分です。
1時間未満の子は、おもに宿題ですが、5年生になると宿題も多くなる分、学習時間も増えています。
1時間以上の子は、学校・塾ともに宿題が増えるので、時間が足りなくなる子もいます。
6年生の平均勉強時間
6年生の平均時間は、71.1分です。
1時間未満は、主に宿題をしています。
1時間以上の子は、塾の宿題やテスト勉強をしています。中には、平日は4~5時間、休日は8時間勉強している子もいました。
引用 : おうち教材の森 https://naki-blog.com/study/
以上のように、学年別の勉強時間の内訳をみると、1時間未満の子は、おもに宿題、1時間以上の子は、学校の宿題に加えて、塾の宿題やテスト勉強、受験勉強などをしていることが分かりました。
家庭学習時間の目安は「学年×10分」といわれています。
実際は、低学年ほど目安よりも長い時間勉強していることが分かります。
勉強の習慣をつけるやり方
小学生の家庭学習で大事なことは「学習の習慣づけ」です。
そのためにどんな工夫をすればよいでしょうか。
学年ごとに取り組み方が異なることも多いので、全学年に共通することをご紹介します。
「宿題」からほめよう
宿題はやって当たり前と思いがちですよね。
でも、子どもたちにとっては学校からやっと帰ってきて「休みたい時間」「あそびたい時間」にやらなくてはいけないものです。
やらなければいけないと分かっているのに「早くやりなさい」といわれると、宿題がもっとイヤになります。
学校から帰ってきたら、まずは「学校よくがんばったね!」「おつかれさま!」などと声をかけましょう。
そして、「宿題」することをほめてあげましょう。
低学年は、字を書くこと、計算、一つひとつに時間がかかります。
宿題をしはじめても、すぐに集中力が途切れることもあります。
「早くやりなさい」と言いたくなりますが、そこは、がまん。
あせらず、最後までやり抜く練習をするような気持ちで、取り組みましょう。
「家庭学習セット」をつくろう
宿題をすることが身についてきたら、「家庭学習セット」をつくることをおすすめします。
セットの中身は、子どもに合わせた内容のものにします。
例えば、通信教育の教材やプリント、子どもが好きなキャラクターのドリルを使うのも効果的です。
それを「家庭学習セット」として、ファイルやボックスなどにまとめておきます。
大切なことは、1回分の量が多すぎないこと。
無理なくあきずに取り組める量にしてください。
「家庭学習の見える化」をしよう
宿題以外の「家庭学習」は、やらなければならないものではありません。
子どもの「やる気」を維持することが大事になります。
そこでおすすめするのは、「家庭学習の見える化」です。
カレンダーやスケジュール表、手作りの表など、どんな紙でもいいので、「家庭学習」できた日にシールを貼ったりスタンプを押したりしてみましょう。
そして、シールやスタンプが何個たまったら何かのごほうびをあげるなど、やりがいをつくることも効果があります。
小学生の家庭学習は時間の長さよりも、内容がとても大事です。
学校の「宿題」は、習ったことを定着させるためにあります。
そして、プラスαの「家庭学習」は、できることがふえることで子どもの自信につながります。
小学生のうちに「家庭学習の習慣づけ」ができるように、工夫していきましょう。
学習の習慣づけについて書かれている本も参考になりますよ。
小学生の勉強は習慣が9割 自分から机に向かえる子になる科学的に正しいメソッド
「やる気」を科学的に分析してわかった小学生の子が勉強にハマる方法
親ができるサポートとは?
子どもが家庭学習の習慣を身につけるために、親ができるサポートがあります。
ここでは代表的なものを2つご紹介します。
子どもが「勉強しやすい環境」をつくる
子どもにとって、より「勉強しやすい環境」を整えることでサポートしましょう。
家の間取りや、子どもの学年・性格などによっても異なります。子どもの様子を見ながら、環境を整えましょう。
場所は、リビングでも子ども部屋でも、子どもの好きな場所でいいと思います。
以下のチェック項目を参考にしてみてください。
「勉強しやすい環境」チェック項目
- 机の上には必要なものだけ
- 教科書・ノートなどを広げるスペースがある
- スマホやゲーム、マンガなどの誘惑が目に入らない
- テレビの音などが聞こえない
- 親が目の届く場所にいる
「勉強を見守る」ことを最優先にする
小学生の間は、親の見守りがある方が安心して勉強できます。
親も忙しい中ですが、勉強している時間だけは「勉強を見守る」ことを最優先にしてみてください。
見守りのポイントも学年ごとに変わっていきます。
見守りポイント・低学年~中学年
- 子どもの利き手の反対側にすわる
- 教科書・ノートは、子どもの正面におく
- 間違いを直す前に、出来ていることをたくさんほめる
見守りポイント・中学年~高学年
- そばで見守らなくても、勉強をはじめる時と終わった時にほめる
- 分からないところがあれば、一緒に答えを探す
- テストの結果ではなく、がんばったプロセスをほめる
勉強をすることを、親が見守りほめてあげることは、子どものやる気UPにつながります。
勉強を楽しい時間にするための本もありますので、参考にしてみてください。
楽しく遊ぶように勉強する子の育て方
まとめ
ここまで、小学生の平均勉強時間と勉強の習慣をつけるやり方や親ができるサポートについて、ご紹介しました。
小学生で身につけた「勉強の習慣」は、中学生・高校生と続いていく学習の土台となる、とても大事なものです。
そして、「勉強の習慣」をつけるには、親のサポートが欠かせません。
小学生の今が、学習の習慣づけの土台をつくるチャンスの時です。
ご紹介した親ができるサポートなどを参考に、「わが子に合う勉強の方法」を見つけていってくださいね。
この記事を書いた
サポーターママ
4歳差の仲良し姉妹・2女のママです。「子どもに良さそうな事はとにかくやってみよう!」がモットー。
ベビーマッサージ・ベビースイミングに始まり、リトミック、ピアノ、そろばん、通信教育、ダンス、トランポリンなどいろいろな経験をしてきました。
ふりかえると反省もありますが、「失敗は成功のもと」とポジティブに切り替えるようにしています。
子育ては大変なことも多いですが、その分、子どもから大きな幸せをもらいます。
子育てに奮闘されている方へ、少しでも参考になる記事を書けたら嬉しいです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修