リビング学習って集中できる?メリット・デメリット、効果的なリビング学習のポイント
「子どもの学力向上に良い影響がある」と近年メディアでも話題の「リビング学習」ですが、日本の最難関大学である東京大学の学生の多くも、幼い頃にリビング学習をしていたという調査結果もあり、ますます注目されています。
そんなリビング学習は、本当に勉強に集中できるのでしょうか。
今回は、リビング学習のメリットやデメリット、リビング学習をする際の注意点等について、小学生の子を持つ筆者が実体験を元にご紹介します。
参考 : https://ddnavi.com/
目次
リビング学習とは?
リビング学習とは、子どもが自分の部屋ではなく、リビングやダイニングなど家族が集まる場所を勉強場所として使う学習スタイルのことを言います。
親の目が届きやすく、パパ・ママとしては安心感がある一方、間取りやご自宅の環境によっては子どもが集中できないという場合もあります。
では、リビング学習にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
また、リビング学習を始める際は、どのようなことに気をつけていれば良いのでしょうか。
順番に見ていきましょう。
リビング学習のメリット・デメリット
リビング学習のメリット
リビング学習の最大のメリットとしては、「親の目が届きやすい」「分からないところがあってもすぐに質問できる」「ほどよい緊張感がある」といったところでしょうか。
筆者にも2024年1月時点で小学校2年生の子どもがいますが、まさにリビング学習実践中です。
自室で勉強すると好きな漫画やお気に入りの小物が置いてあり、どうしても途中でそれらを見たりして集中力が途切れてしまいます。
もちろん、子どもの性格や子供部屋の間取り・環境によっては自室でも集中できる場合がありますが、我が子の場合はリビング学習の方が程よい緊張感からか集中して取り組めているように感じます。
リビング学習のデメリット
一方、リビング学習のデメリットとしては、「どうしても無駄話が増えてしまう」「兄弟姉妹に邪魔される場合がある」と言ったところでしょうか。
特に小学校低学年のうちは学校でその日あったことをよく話してくれる子が多くいます。
我が子もそのタイプで、筆者はそういった時間も大切だと考えるため、まずは聞くようにしていますが、話したいことがつきないようで、宿題をしていてもふと思い出して話そうとする時が多々あります。
また、夕飯の準備や他の兄弟姉妹が出入りしたりなどで集中力が途切れてしまうこともあるでしょう。照明や物の場所などの勝手が自分の部屋と異なるため、集中できないという声もあるようです。
効果的なリビング学習の方法と注意点
リビング学習のメリット・デメリットが分かり、「うちに向いてそう!」「やってみよう」と決めた場合も、いくつか注意点があります。
順番に見ていきましょう。
集中力が途切れるものを隠す
リビング学習を行なう際、最も重要なのは子どもの集中力が途切れるものを隠すことです。
リビングにテレビを置いているご家庭も多いかと思いますが、テレビは消しましょう。
ゲーム機やおもちゃ、漫画なども子どもの興味がそちらに向いてしまう可能性があるため、隠しておきましょう。料理や洗濯物を畳む程度の生活音であれば特に気にする必要はありませんし、他の家族がいる場合も声を小さくしてひそひそ話をする必要もありません。
適度な生活音がする環境下で勉強する方が集中力が高まるという声もあります。
また、可能であればリビング学習する際の場所(座る椅子や位置など)を決めておくと気持ちの切り替えがしやすいかもしれませんね。
親が干渉しすぎない
これは筆者もあるあるなのですが、リビング学習をしているとどうしてもパパ・ママは宿題の内容や返ってきたテストなどいろいろなことが気になってしまい、ついつい口出しをしてしまいます。
もちろん、テストや過去の宿題を見て我が子の得意・苦手を知り、次に活かすことは大切なのですが、その日の宿題に関しては、先回りしてパパ・ママがあれこれ口を出さずに、子どもの様子を見守るようにしましょう。
筆者も我が子が小学校に入学したばかりの頃は心配で、宿題や翌日の持ち物に関してもあれこれ口出していました。
ですが、小学校2年生になり、下の子を出産するために1週間ほど入院することになった際、筆者の母にサポートの依頼はしていましたが、筆者の入院中はこちらから何か言わなくてもリビングで宿題と翌日の準備、習いごとの宿題や練習をしていたそうです。
子どもは親が干渉しない方が案外やる気が出たりするものです。
ただ、質問や相談された場合は真摯に向き合ってあげてくださいね。
照明やデスクを勉強仕様にする
リビングは子ども部屋と比べて少し暗めの間接照明を使用しているというご家庭も多いのではないでしょうか。筆者の自宅もまさしくそうで、多少明るさ・色の調整はできるものの、基本リビングは暖色ライトです。
また、ダイニングテーブルと別にローテーブルがあり、ローテーブルは冬場こたつに変わります。
おえかきをする、読書をする程度であれば気にならなかったことも、勉強するとなるといろいろなものが勉強仕様になってないため不便に感じてしまうことが多々あります。
リビングで学習する際は、子どもの姿勢が保てる椅子があるかどうかも注意しましょう。
リビング学習向けの椅子もありますが、背もたれのある椅子にクッションを挟んで子どもの姿勢をキープさせるのでも構いません。
小さいうちに姿勢を保つことは視力低下防止にもなり、後々の肩こりや腰痛予防、基礎代謝アップなどあらゆることに繋がりますので注意してくださいね。
生活動線を考えた位置に勉強スペースを設ける
集中力が途切れるものは全て隠した、照明や机・イスも整えた、親も干渉しないようにしたとなっても、例えば勉強スペースが他の家族が必ず出入りするリビングのど真ん中にあってはいかがでしょうか。大人でも集中力が途切れてしまいますよね。
ご自宅の間取りで難しい場合もあるでしょうが、リビングで学習する場合は可能な限り壁沿いにスペースを設けたりして集中できる空間にしてあげましょう。
兄弟姉妹2人以上でリビング学習する場合は、向かい合わせや横並びで勉強するようにすると、「相手も頑張っているし、自分も頑張ろう」と集中力もアップします。
また、インターネットでもリビング学習に良いグッズが売られています。
下記に、筆者のおすすめアイテムをご紹介しますので、ご自宅の環境や間取りに合わせてうまく取り入れてみてくださいね。
勉強バック
勉強ブース
マイプランボード
まとめ
リビング学習のメリットやデメリット、実践する際の注意点についていかがでしたか。
一般的に、リビング学習は中学校に入ったら卒業し、自室で勉強するスタイルに切り替えることが多いようです。
ですが、勉強の土台となる小学生時代にリビング学習を行なうことで、その後の勉強にもプラスに働くことが多々あります。
まずは、集中力。ある程度生活音がする環境下での勉強に慣れて来た子は、学校で周りが多少ざわざわしていてもマイペースに勉強を進めることができます。
次に、不明点をそのままにしない姿勢。リビング学習ですぐに分からないことを聞ける環境下にいたことで、分からないことはすぐに聞いて解決することが習慣化されます。
子どもの性格や兄弟姉妹構成にもよりますが、メリットいっぱいのリビング学習を、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた
サポーターママ
すみっこぐらしが大好きなおてんば女の子のママです。
育児とパートのすきま時間に、久しぶりのライター業を楽しんでいます。
趣味はランニングですが、最近はなかなかできていない現状...からだを動かすことも好きですが、食べることも大好きです。
コストコ、KALDIなどの輸入食品には目がありません。
「家族が楽しく過ごせるのが1番」をモットーに、程よく手抜きしながら日々家事・育児を楽しんでいます。
これまでの私の経験が少しでも多くの方のお役に立てたら嬉しいです。
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