赤ちゃん・幼児の事故防止対策|家の中・外出先で役立った安全グッズと選び方
赤ちゃんや幼児の時期は、毎日成長を感じる幸せな時間ですが、昨日までできなかった動きが突然できるようになる時期でもあります。
「成長=新たな危険」。
親にとっては休まる暇がありませんよね。
この記事では、実体験を交えながら、今の基準に合った「本当に安心できる安全グッズ」を紹介します。
家の中で起こりやすい事故と、実際に役立った安全対策

【体験談】転倒して家具の角に頭をぶつけた日|コーナー対策の重要性
子どもが動き回るようになると、家の中の「角」は想像以上に危険です。
我が家では、2人目が生まれた頃、上の子が2歳半でした。
2人目を見に来てくれた友人と話しているほんの数分の間に、上の子が部屋の中を走り回り、転倒。
そのまま家具の角に頭をぶつけてしまい、出血しました。
血がなかなか止まらず、「♯7119」に電話し、そのまま救急で病院へ行ったことを今でもよく覚えています。
この出来事をきっかけに、家中の角にコーナーガードを取り付けました。
「コーナーガード・クッション」をつけると、安心できるようになりました。
コーナーガードクッション
BELLEMONDもちっとコーナーガード
クッション性があり、見た目もやさしいものを選ぶと、生活感が出にくいのもポイントです。
【体験談】静かに起きる誤飲・窒息の危険|食事中に気をつけたいこと
子どもが小さい頃、特に怖かったのが誤飲や窒息です。
大きめの食べ物や、丸くてつるっと口の中に入ってしまうもの(ミニトマトやぶどう、枝豆など)は必ず半分、もしくはそれ以下に切っていました。
そんなときに便利だったのが「ベビーフード用カッター」です。
外食時にもサッと使えて「切り忘れ」を防ぐことができました。
誤飲、窒息対策をする癖をつけましょう。
グリーンベルのベビーフード用カッター
鳥部製作所のキッチンはさみ
また、誤飲では食べ物以外にも注意が必要です。
直径39mm(トイレットペーパーの芯の内径)より小さいものは、子どもが誤って口に入れてしまう可能性があります。
小さいものは
- 使わないときはしまう
- 子どもの手の届かない場所に置く
といった工夫を心がけましょう。
外出先・車移動で注意したい事故と安全対策

車移動で最も注意したい事故|チャイルドシートの役割
子どもとのお出かけで最も気を付けたいのが「車の事故」です。
まだ言葉で危険を理解できない赤ちゃんや幼児にとって、正しいチャイルドシートの装着は命を守る基本です。
年齢や体重、身長に合わせて選べるものを使い、必ず後ろ向き装着やしっかり固定を確認しましょう。
チャイルドシート・ジュニアシートの種類と選び方の目安
新生児の車の乗車に必要なのが「ベビーシート」または「チャイルドシート」です。
「ベビーシート」と「チャイルドシート」の違いは、車から取り外せるかや、使える年齢の幅です。
「ベビーシート」は車から外せるため、赤ちゃんを起こさずに移動できますが、重さがあります。
「チャイルドシート」の方は車につけっぱなしで使えて、使える期間も長いです。
具体的な使用期間の目安は「ベビーシート」は1年半くらい、「チャイルドシート」は4歳ぐらい、「ジュニアシートは1歳から11歳ごろまでの利用が推奨されています。
ただし、購入の際は、年齢だけで選択するのではなく、赤ちゃんの身長や体重に合わせるようにしましょう。
私の場合、最初はチャイルドシートを選びました。
寝た子をベビーカーへ移す手間はありましたが、私にとってベビーシートは重すぎたので、結果的に正解だったと感じています。
その後、二人目が生まれてからはジュニアシートを2台購入し、現在はそちらを使用しています。
安全グッズを「安心して使う」ための選び方と注意点

日常生活に潜むリスクを回避するためのアイテム選びは非常に重要です。
それぞれの製品について、安全面でのポイントと選び方のコツを紹介します。
コーナーガードクッション
コーナーガードクッションは、机や棚、家具の角などに取り付けて、赤ちゃんや幼児がぶつかったときの衝撃を和らげる安全対策グッズです。
つかまり立ちや歩き始めの時期は、家の中での転倒や衝突事故が起こりやすく、頭や顔を守る目的で使用されます。
事故を防ぐポイント
- 誤飲の防止
赤ちゃんがクッションを噛みちぎり、破片を飲み込んでしまう事故が多く報告されています。
- 粘着力の確認
剥がれかけたクッションを子供が口に入れたり、剥がれた部分で転倒したりしないよう、定期的なチェックが必要です。
選び方のコツ
- 素材について
万が一、赤ちゃんが口に入れても安全な「食品衛生法」に適合した素材(食品の容器と同じレベルの安全基準をクリアしているという証拠)や、ノンフタル酸(NBR(ニトリルゴム)やEVA樹脂など)のものを選ぶと、安心です。
- 形状の選定
角だけを保護する「L字型」だけでなく、机の縁全体を覆う「テープ型」を組み合わせるとより安全です。
- 粘着強度の高いもの
子供の力では簡単に剥がせない、強力な両面テープが付属しているものを選びましょう。
フードカッター
フードカッターは、外出先や家庭で食べ物を小さく切り分けるためのアイテムで、赤ちゃんや幼児の誤飲・窒息を防ぐ目的で使われます。
包丁を使いにくい場面でも、手軽に使えるのが特徴です。
事故を防ぐポイント
- 合わせ目の汚れ
意外と見落としがちなのが、合わせ目の汚れです。
カビや雑菌が繁殖してしまいます。
分解できることや食洗機で洗えると、清潔です。
- 部品の誤飲
はさみのねじが外れて料理に入ってしまうことなどがあります。
- 持ち出しできないように
子どもは好奇心がいっぱいです。
机の上に置きっぱなしのものは触ったり口に入れたりしてしまいますよね。
使い終わったらケースに入れて必ずしまいましょう。
選び方のコツ
- 素材
商品パッケージに「BPAフリー」や「食品衛生法適合」と記載があるものを選びましょう。
フードカッターは食品に直接触れるものなので、プラスチック製の場合は素材に注目です。
BPA(ビスフェノールA)とは、 一部のプラスチックを硬くするために使われる化学物質です。
ノンフタル酸と同様に、胎児や乳幼児への健康影響が懸念されており、欧米を中心に規制が進んでいます。
ステンレス製や医療用シリコンなどの素材を選ぶとBPAは含まれていません。
- 形状
構造がシンプルで分解して洗えるタイプがおすすめです。
汚れが溜まらず衛生的な上、部品の緩みにも気づきやすくなります。
ベビーシートやチャイルドシート
ベビーシートやチャイルドシートは、車移動時の事故から赤ちゃんや幼児を守るために、年齢や身長に合わせて使用する安全装置です。
事故を防ぐポイント
取扱説明書通りに取り付ける、シートベルトがしっかりロックされているか都度確認する、長時間ドライブでも苦しくないシートを選びましょう。
万が一の事故での被害を抑えられます。
選び方のコツ
- ISOFIX(アイソフィックス)
車の固定金具に直接差し込むタイプなら、シートベルト式よりも取り付けミスを減らせます。
- R129基準
従来の基準(R44)に比べて最新基準のもの(R129)は、前後だけでなく側面衝突の試験もクリアしています。
また以前は体重基準でしたが、現在はより確実な身長基準に代わりました。
そのためここで気を付けてほしいのが「おさがり」です。
おさがりがあると出費がだいぶ助かりますが、プラスチック部分がもろくなっていることあります。
後ろ向きで使う期間も長くなっていますので、最新の基準をクリアしているものを選ぶとより安心です。
まとめ
どんなに準備をしていても、一瞬で赤ちゃんは怪我してしまいます。
休暇中や夜中のけがには悩まされますよね。
そんな時に助けてくれたのが「#7119」でした。
これは、急なケガなどで病院に行くべきか迷ったときに、専門家からアドバイスがもらえるサービスです。
症状の緊急性を判断して、救急車の要請が必要か、あるいは今すぐ開いている病院はどこかを案内してくれます。
救急車を呼ぶまでではないけれど、休日や夜間でどうしていいか分からない、そんな時は、一人で悩まずに「#7119」に電話をして相談してみてください。
また、子供の発熱嘔吐けがなどは「#8000」にかけると、15歳未満の子供専用夜間・休日救急窓口につながります。「#7119」は全年齢対象です。
万が一、怪我をしてしまったらという想定をして流れを確認しておくと、冷静にスムーズに対応できます。
この記事を書いた
サポーターママ
のんママ
1男1女のママ
何回かの引っ越しを経て、気づけば4人家族。
下の息子の保活をきっかけに、ライター業を始めました。
私自身はダンスや旅行、動物などに興味があり、新しい経験をすることが大好きです。
現在は「家事も育児も携わりたい!」という想いで、一筋縄ではいかないことも多々ありますが、そのような私の経験が他の方の力になるように気持ちを込めてお伝えできればと思います。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修















