漢字学習にコツはある?小学生が覚えやすい効率的な漢字学習の方法を解説
学年が上がるごとに習う量やひとつひとつの漢字の画数も増え、学習が難しくなってきます。
1年生の頃はかろうじてついていけていたものの、徐々に覚えられない漢字が出てきてしまい、今ではすっかり苦手意識を持っているというお子さんも多いのではないでしょうか。
ですが、漢字は算数や体育などと異なり、比較的短期間で勉強した結果が表れやすい分野でもあります。
なかなか漢字が覚えられないというお子さんは、もしかすると自分に合った漢字学習法ができていないだけなのかもしれません。
そこで、今回は小学生が覚えやすい効率的な漢字学習方法について、まさに今、漢字学習に苦戦している小学生の子を持つ筆者が解説します。
目次
漢字が覚えられない子は何が苦手なの?
暗記科目である漢字ですが、「ただ読み方、書き方を覚えるだけなのにどうしてできないの?」と、なかなか漢字を覚えられない我が子に対しもどかしく思い、きつい言い方をしてしまうパパ・ママも多いのではないでしょうか。
しかし、子どもに限らず人間は忘れてしまう生き物です。
授業で漢字を習い、数回書いただけで覚えられる子はめったにいません。
復習をし、定期的に記憶を呼び戻す練習をして定着させることで、ようやく漢字が覚えられるようになるのです。
ですが、習う漢字の数も増えてくると、ただ書くだけでは覚えられません。
漢字が覚えられない子は、読み方やその漢字がもつ意味・成り立ちを覚えず、ただ書くことだけにとらわれてしまっているのではないかと思います。
ただ、今の小学生の国語の教科書や漢字ドリルを見ていると、教科書に記載のお話で使う読み方しか記載がなく、テストで別の読み方が出た際に答えられないということがよくあります。
筆者には、2024年に小学3年生になった子どもがいますが、例えば国語の授業で「海」という漢字を習ったものの、教科書では訓読みの「うみ」という読み方でしか使われていなかったため、音読みの「かい」が分からない。教科書やドリルにも「うみ」としか記載がないといったことがありました。
これはどこの出版社の教科書やドリルなのか、学校や先生のやり方によって異なるかもしれません。
教員不足が問題になっている現在、もしかすると指導要領等で決められていることで、致し方ないのかもしれませんが、筆者はこのことを知った際、これは家庭でのサポートが必要だと実感しました。
では、どのようにサポートしていけばよいのでしょうか。
1年生からできる効率的な漢字学習の方法とコツ
漢字は一度苦手意識を持つとなかなか抜けられず、そうこうしている間にもどんどん新しい漢字を習い、「苦手沼」にはまってしまいます。
そこで、まだ習う漢字の数も少なく、一つ一つも簡単で覚えやすい1年生からできる漢字学習の方法をご紹介します。
声に出して書く
漢字はまず、読み方から覚えることをおすすめします。
読み(音・訓読みどちらも)をしっかり定着させてから書く練習をすると、記憶に定着しやすくなります。
学校での授業中はなかなか難しいかもしれませんが、自宅で復習をする際は声に出しながら書く練習をしましょう。
漢字ポスターなどを使い、1人が指差した漢字の読み方を早く答えられた人が勝ちなど、家族でゲーム感覚で楽しんでみてもいいかもしれません。
部首を覚える
部首ごとに漢字を覚えていくのもおすすめです。
例えば、「きへん」であれば「木」という漢字を覚え、そこから「林」「森」「松」で何かしら「木」と関わっているなど、関連付けて覚えると忘れにくくなります。
漫画で覚える漢字辞典などを活用しても良いですね。
熟語や語呂合わせで意味を考えながら覚える
漢字単体で覚えるのではなく、普段の生活でどのように使われているかを確認しながら覚えていくのもおすすめです。
例えば、「友」であれば「友達」「友人」「親友」といった熟語も一緒に確認していきましょう。
いくつか熟語を覚えることで、語彙力も増え、漢字のみならず国語力全体がアップします。
好きなものに関連付けて覚える
好きなマンガやゲーム、お友達の名前など子どもが興味を持っていることに関連付けて覚えるのもおすすめです。
今のところ、筆者の子どもにはこの覚え方が一番合っているようです。
「〇春ちゃんの春という字。〇春ちゃんは4月生まれなんだって!」とお友達の名前と関連付けて覚えていますが、お友達と話すきっかけにもなり、筆者個人的にはとてもおすすめです。
また、海の生き物も好きなため、「海月(くらげ)」「海豚(いるか)」など好きなものの漢字を調べ、他にどのような読み方があるかも調べるといった覚え方もしています。
小学3年生になって覚える漢字の量も増え、まだまだ奮闘中ではありますが、楽しいこと・興味のあることであれば自然と頭に入り、その後の記憶にもとどまりやすいものです。
漢字学習が苦手な子どもへのサポート方法
小学校高学年にもなると、自分なりにどういった漢字学習法が良いのか分かってきたり、親が口出ししたりすることを嫌がるため、下手に介入しない方が良い場合もあります。しかし、低学年の場合はまだまだ親のサポートも必要です。
次に、漢字学習が苦手な子どもへのおすすめのサポート方法についてご紹介します。
漢字学習の際は、そばでサポートしてあげる
慣れるまでは、宿題やテストをチェックしてあげましょう。
特に、書き順や、とめ・はねなども見てあげてくださいね。
読み方、書き方をすぐ教えてあげるのではなく、熟語や部首と関連付けて自分で答えを導きだせるようにしてあげましょう。
「正しい書き順で書けた」「音読み・訓読みどちらも覚えられている」といった際は、しっかり褒めてあげましょう。
漢字を一覧にし、覚えたらゲーム感覚で消していく
これは我が子が1年生の時に担任の先生が授業で導入してくださっていた漢字の練習方法です。
まず、その年に習う漢字の一覧表を作り、その漢字の音読み・訓読み・書き順がおぼえられたらOKとして、チェックをつけたり、上からシールを貼ったりして消していきます。
全部消し終わった際は、表彰状がもらえることになっていたため、我が子はクラスの子と競いあいながら一生懸命漢字を覚えていました。
競争が苦手でない子、負けず嫌いな子におすすめの方法です。
学校のテストを元に、自作のドリルやテストを作る
学校のテストで間違えたところ、分からなかったところを自ら復習して覚えてくれると良いのですが、なかなかそうはいかないものです。
その場合は間違えたところ、よく忘れるところを中心にした自作のドリルやテストをお子さんに与えてみてはいかがでしょうか。
ノートや紙に手書きでもいいですし、パワーポイント等で作ったものでもOKです。
制限時間を設けて解くようにすると、集中力も増して良いかもしれませんね。
まとめ
小学生が覚えやすい効率的な漢字学習の方法について、いかがでしたか。
一度苦手意識を持つと、漢字に割く学習時間が短くなり、ますます覚えられなくなってしまいます。
好きなものに関連付けて覚える、ゲーム感覚で暗記するなど、自分に合った方法で構いません。
漢字漫画を読んで覚えるのでもいいでしょう。
漢字を覚えることで、語彙力や読解力が高まると言われています。
スマートフォン等の普及により自分で調べて覚えるといった機会が減っている昨今ですが、漢字学習は国語の授業にとどまらず、地名や人物名等を覚える際にも役立ち、将来の財産につながります。
ぜひお子さんに合った方法で漢字学習を進めてくださいね。
この記事を書いた
サポーターママ
すみっこぐらしが大好きなおてんば女の子のママです。
育児とパートのすきま時間に、久しぶりのライター業を楽しんでいます。
趣味はランニングですが、最近はなかなかできていない現状...からだを動かすことも好きですが、食べることも大好きです。
コストコ、KALDIなどの輸入食品には目がありません。
「家族が楽しく過ごせるのが1番」をモットーに、程よく手抜きしながら日々家事・育児を楽しんでいます。
これまでの私の経験が少しでも多くの方のお役に立てたら嬉しいです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修