小学生の学習塾選びのポイント:良い塾の見分け方と選び方を解説
小学校生活にも慣れ、2年生以降になると急激に漢字の学習が増えたり、3年生以降は理科・社会・英語の授業も始まり、どんどん勉強が難しくなっていきます。
学校によっては授業のペースが少しのんびりだったり、中学受験を考えていたりするなどで学習塾を必要としているご家庭もあるでしょう。
ですが、個別塾、集団塾、通信制の塾など、ひとことで学習塾と言ってもたくさんあって何を基準に選べばいいのか迷ってしまいますよね。
今回は、良い学習塾の見分け方と選び方について解説します。
目次
学習塾を選ぶ前に考えるべきポイントとは?
塾を選ぶ前に「なんとなく子どもの成績をあげたい」「学校の授業だけでは心配」という考えになっていませんか。
そもそも「子どもにとって学習塾が必要なのか」「必要な場合はどの教科を重点的に取り組みたいのか」「他の習いごととの兼ね合いはどうか」など、学習塾を選ぶ前に考えるべきポイントについてご紹介します。
本当に学習塾が必要かどうか
まずは、そもそもお子さんに学習塾が必要かどうか冷静に考えてみましょう。
「お友達が行っていて、子ども本人から行きたいと言われたから」「みんな行っているから」など、冷静に考えると、今すぐに学習塾に行く必要がない場合もあります。
筆者には2023年現在、小学2年生になる子がいますが、現在学習塾にはまだ行っておらず、学校の勉強は通信教材で補っている状態です。
中学受験は考えていないため、もう少し通信教材で様子を見つつ、学年が上がって苦手分野がはっきりしてきた時に検討しようと考えています。
自宅だとどうしても集中できないなど、子どもの性格や環境にもよりますが、学習塾を検討する際は、そもそも今本当に必要かを冷静に考えてみましょう。
塾に行く場合は集団授業か個別授業か
「やっぱり我が子には塾が必要だ!」となった場合も、個別授業か集団授業かを検討し、それを踏まえた上で学習塾を選ぶ必要があります。
「大勢の前だと自分の意見が言えない」「競争が苦手」「人が多いと圧倒されてしまう」といったタイプの子は個別指導塾が向いているかもしれません。
反対に「ライバルがいると燃える」「どんな環境でも自分を貫ける」といったタイプの子は集団授業の方が成績が伸びるかもしれませんね。
受験を視野に入れているのか、あくまで学校の授業のサポートか
高校・大学受験であれば、ある程度学校の勉強の延長線上といった部分もありますが、中学以下の受験となると、また別になります。
学校の勉強と受験用の勉強と2種類を並行して行うようなイメージです。
そのため、「学校のサポートなのか」「受験対策なのか」によって塾の授業内容も大きく変わります。学習塾にも「受験を得意とするところ」と「学校の授業サポートを得意とするところ」があります。
学習塾を選ぶ前には、そもそも「受験のため」なのか、あくまで「学校の授業の補てん」なのかをよく考えましょう。
良い学習塾の見分け方とは?教師の資格や授業の内容に注目
いろいろと検討した結果、やはりお子さんに学習塾が必要だとなった場合に、次に抑えておきたいのが良い学習塾の見分け方です。
「評判がいい」「お友達の〇〇ちゃんはあそこの塾に行き始めてからすごく成績が上がったらしい」など、お友達の声や地域の評判も大切ですが、お友達には合っていてもお子さんに合うかどうかは分かりません。
そこで、良い塾を見分ける際のポイントについてご紹介します。
正式な入塾を決めてしまう前に、説明会や体験等でこれらのポイントをチェックしてみてくださいね。
質問しやすい雰囲気かどうか
せっかく高い月謝を払っていても「授業を聞いた」「ノートに書いた」だけで勉強した気になっていては、成績は伸びません。
良い学習塾を選ぶ際は、分からないところを質問しやすい雰囲気かどうかチェックしておきましょう。これは個別授業、集団授業かかわらず同じチェックポイントです。
もし体験や見学の機会があれば、授業終了後、質問している生徒が多いか見てみても良いですね。
子どもがやる気の出る授業形式かどうか
いくら高学歴の先生であっても、「ただ教科書を読んでいるだけ」「黒板に書いているだけ」では子どものやる気はなかなかアップしません。
高校生ぐらいであればそれでも「受験のため」「将来のため」と、割り切って勉強できるかもしれませんが、小学生ではなかなかそうはいきません。ゲーム的要素など程よい遊び感も必要です。
小学生のやる気が出るような授業形式かどうかもチェックしておきましょう。
いろいろなタイプの教師がいるかどうか
子どもにもいろいろなタイプの子がいるように、教師にもいろいろなタイプの人がいます。
体育会系気質な先生もいれば、おっとり優しいタイプの先生がいます。
入塾してみないとお子さんとどの先生の相性が良いかは分かりません。
また、先生の数ギリギリで授業をこなしている塾よりも、たくさんの教師がいて余裕がある方がパパ・ママ的にも安心ですよね。
通っている子どもたちの雰囲気
なかなか通ってみないと分からないことも多いと思いますが、見学や体験が可能なのであれば、ぜひ通っている子どもの雰囲気を見てみてください。
一見静かに授業を聞いている風でもどことなく元気がなかったり、全体的に子どもたちに覇気がない場合は、「授業が難しすぎる」「宿題が多すぎる」など、続けていくには難しい環境であったりします。お友達などで既に通っている子がいる場合は、ぜひ話を聞いてみてくださいね。
小学生に合った学習塾を選ぶための選び方や比較ポイント
自分で時間管理を行なうことができ、親の付き添いがなくても遊びや習いごとへ行けるようになってきても、お子さんはまだまだ小学生です。
最後に、小学生に合った学習塾を選ぶための選び方や比較ポイントについてご紹介します。
立地
小学校3年生ぐらいになると、習いごとや友達との約束も親の付き添いはなく、子どものみで行き来するようになります。
とはいえ、まだまだ小学生です。冬場だと塾に向かう時点でもう薄暗くなっていることが大半でしょう。
そのため、塾を選ぶ際は、「比較的大通りに面している」「暗い道を通らない」「自宅や学校から近い」など、立地も気にするようにしましょう。
費用
学習塾を選ぶ際の検討事項として、パパ・ママが気になるのは費用面ですよね。
地域や学年によって異なりますが、学校のサポート目的であれば月8,000円~15000円程度、受験目的であれば2万5000円~4万円程度が相場と言われています。これが受験目的の通塾であれば、小学6年生はもう少し高くなります。
相場を踏まえつつ、複数の学習塾の中から比較検討してみましょう。
無理なく授業についていくことができるか
学校の授業のサポート目的であれ、受験対策であれ、無理なく授業についていけるかは重要なポイントです。
まだまだ中学校、高校、大学と続く学生生活。ここで無理をしてからだを壊してしまっては、いくら塾で良い点を取ったり、受験に成功したりしても、どこかでしわ寄せがきてしまいます。
テストや受験直前の追い込みはある程度必要かもしれませんが、普段から寝る時間も削って勉強しなければならないほどの宿題や授業内容の学習塾はあまりおすすめできません。
無理なく授業についていけるかは小学生の学習塾を選ぶ際の重要なポイントです。
まとめ
小学生の学習塾選びのポイントについて、いかがでしたか。
なんとなく塾に通っていたら安心といった想いもあるかもしれませんが、塾に通う前に「そもそもお子さんは塾に通う必要があるのか」「通信教材等ほかの学習手段と比べても効果が期待できそうかどうか」をよく見極めましょう。
また、知名度等にまどわされず、ぜひお子さんのタイプにあった学習塾を選んでくださいね。
お子さんに合う塾を上手に見つけられれば、学習塾は今後も続く学生生活の心強い味方となってくれることでしょう。
この記事を書いた
サポーターママ
すみっこぐらしが大好きなおてんば女の子のママです。
育児とパートのすきま時間に、久しぶりのライター業を楽しんでいます。
趣味はランニングですが、最近はなかなかできていない現状...からだを動かすことも好きですが、食べることも大好きです。
コストコ、KALDIなどの輸入食品には目がありません。
「家族が楽しく過ごせるのが1番」をモットーに、程よく手抜きしながら日々家事・育児を楽しんでいます。
これまでの私の経験が少しでも多くの方のお役に立てたら嬉しいです。
この記事が気に入ったらシェア
歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修