先輩ママの出産体験談とアドバイス!お産のはじまり(陣痛)・出産場所・方法・バースプラン等
臨月が近くなると、初めて出産をするママはもちろん、2回目以降のママもなんとなく落ち着かず、どきどきしてしまいますよね。
「陣痛ってどんな感じで始まるのだろう」「前回の出産の時のことをあまり覚えていないけれど、どんな感じだったかな」「外出中に陣痛がきたり、破水したらどうしよう」などあれやこれやと考えてしまうがこの時期です。
今回は、現在小学生の子供を持ち、2023年秋に第二子を出産予定の筆者が自身の経験を踏まえ、お産の始まりや出産場所、バースプラン等についてご紹介します。
目次
先輩ママの出産体験談 お産のはじまり(陣痛)
陣痛とは赤ちゃんをからだの外へ押し出すための子宮の収縮のことを言い、「前駆陣痛」「本陣痛」「後陣痛」の3種類に分類されます。
まず「前駆陣痛」とは、出産の1ヵ月前ぐらいから起こる本陣痛の前段階のことを言います。
もともと、臨月近くなるとお腹も大きくなって張りやすくはなりますが、前駆陣痛はそれまでの張りと異なり、少し痛みも感じます。
ただ、それまでのお腹の張りとの変化を感じるほどの痛みではない人、そもそもお腹の張りを感じない人など人ぞれぞれのため、必ずしも全員に起こるものではありません。
実際に、筆者も第一子出産の時には前駆陣痛が分からず、「少し痛い気がするな~、前駆陣痛かな~」と思っていたら本陣痛でした。
ですので、前駆陣痛がないからと言って心配しないでくださいね。
次に「本陣痛」についてです。
本陣痛は正期産に入る37週を超えたらいつ来てもおかしくありません。
とは言え、実際には漫画やドラマのように急激に痛くなるようなことはなく、初めは子宮のあたりが「ちょっと痛いな~」から、徐々に痛みが来る間隔・痛みの強さが大きくなっていきます。
痛みの強さ・感じ方は人それぞれで、下腹部が痛いという人もいれば、腰が痛い人、とにかくあちこち痛くて歩くのも困難な人などさまざまです。
一般的に初産婦さんの場合は、陣痛から出産までに12~15時間、経産婦さんで5~7時間と言われていますが、これもあくまで目安ですので、これよりも長い・短くても気にしないでくださいね。
最後に「後陣痛」についてです。
後陣痛とは、無事に赤ちゃんが子宮外へ出た後に胎盤が排出され、その後に子宮が元に戻ろうとする動きのことをいいます。
「前駆陣痛」「本陣痛」と同様、これも痛みの感じ方は人それぞれで、なかには産後1週間ほど続くという人もいるようです。
ちなみに筆者が第一子を出産した時は、出産が終わった安堵感から後陣痛の痛みはあまり記憶に残りませんでした。
ただ、後陣痛の痛みは産院の医師・看護師さんに伝えればすぐに痛み止めを処方してもらえるため、我慢はしないようにしましょう。
先輩ママの出産体験談 出産場所・方法・バースプラン等
出産を迎えるママにとって、今は出産場所や方法、バースプランなど選択肢も増えているため、何かと気になる内容ではないでしょうか。
特に、土地勘のないところでの出産や、第二子以降の出産で自分の希望だけでは難しそうな場合など迷うことも多いでしょう。
そこで、第一子を里帰りして地元の個人病院にて自然分娩で出産、第二子を居住地近くの総合病院にて帝王切開に出産予定の筆者が解説していきたいと思います。
出産場所
総合病院
大学病院など産科以外にも内科や外科、新生児科等ほぼすべての科を備えているのが大学病院です。
こちらを出産場所として選ぶメリットは、何といっても何かあった時にすぐに対応できることでしょう。
出産は母子ともに何が起きるか分かりません。持病がある、前置胎盤(胎盤が通常よりも子宮に近い位置にあること)、生まれてくる赤ちゃんに何か病気が見つかったなど、いわゆるリスクの高い出産になる可能性がある場合や、持病等はないけれど漠然とした不安があるという場合、大学病院での出産がおすすめです。
一方で、デメリットとしては大きな病院ゆえ待ち時間が長いことです。
日によっては待ち時間が2~3時間なことも。また、個人病院と比べると駅から離れている場合が多く、その分アクセスも悪くなります。
そのため、総合病院での出産を決めた場合、健診時はなるべく他の予定を入れないことをおすすめします。
クリニック等の個人病院
個人病院で出産するメリットは、「アットホームな雰囲気ゆえ先生や助産師さんに相談や質問がしやすい」「総合病院と比べて待ち時間が短い」「入院中の食事やエステなどが充実している」といったところでしょうか。
実際に、筆者は第一子を個人病院で出産しましたが、とにかくご飯がおいしかったのを覚えています。また、退院までにアロママッサージを受けることができたり、バスタオルや赤ちゃん用のケープなどクリニックオリジナルの記念品もたくさんもらえました。
入院前についても、母親学級やヨガなどの教室系も充実していた記憶があります。
また、入院中は基本全て個室対応だったため、赤ちゃんが泣いてしまった時や消灯後もまわりに気を遣わずにゆったり自分のペースで過ごせました。
一方で、デメリットとしては分娩費用が総合病院と比べると少し高いことと、万が一輸血など個人病院では対応できないトラブルが起こった場合に、総合病院への搬送までに時間がかかることではないでしょうか。
ただ、出産後、特に初産の場合、ホルモンバランスの乱れや夜中の授乳等で産後は本当に疲労困憊です。
筆者個人的には特に持病等はないのであれば、個室対応があり、束の間の1人時間が堪能できる個人病院をおすすめしたいなと思います。
助産院
総合病院、個人病院と比べると日本にある数も少ないため、少数派となりますが助産院で出産するという方法もあります。
現在、日本全国で300カ所ほどの助産院があるとされています。
助産院での出産のメリットは、自宅にいるようなアットホームな雰囲気で、自然に任せて出産できることでしょう。
病院と比べると面会の規制もゆるく、家族みんなが立ち会えることや、ひとりひとりにあったきめ細かいサポートが受けられるなども助産院ならではです。
一方、助産院には医師が常駐していないため、基本的には医療行為を行なうことができません。
そのため、妊娠中、提携している病院での検診が必須であったり、何かトラブルがあった場合は提携先の病院へ搬送することになります。
しかしその場合、病院側はどうしても初めから病院で出産を決めて定期的に検診を受けていた妊婦さんと比べると、妊婦さん・赤ちゃんの情報量も乏しくなってしまいます。
助産院では医療行為はできませんが、ただ、これは何か助産院で対応できないことが起きた場合ですので、何を優先したいかを考えて出産場所を選んでくださいね。
方法
出産する場所についてご紹介したところで、次は出産の方法について順番に見ていきましょう。
経膣分娩
いわゆる「普通分娩」です。
「持病がある」「お腹の赤ちゃんが逆子」「前回以前の出産で帝王切開だった」など、特別な理由がない場合は、基本的には経膣分娩となります。
経膣分娩のメリットとしては、出産後の回復が早く、入院日数も帝王切開と比べて1~2日短いことでしょう。出産前後の食事制限も特にありませんし、出産後は特に問題がなければ翌日から歩くことも可能です。
一方、デメリットとしては陣痛や破水が起こってからの出産となるため、いつどれぐらい時間がかかるか分からないというところでしょう。
また、多くの場合会陰切開を行なうため、1週間ほどは切開の傷が痛み、トイレやお風呂がぎこちなくなります。
傷の痛みは帝王切開もありますので、これに関してはどちらが良いか難しいところですね。
帝王切開
次に、お腹を切って赤ちゃんを取り出す手術「帝王切開」です。
「赤ちゃんが逆子」「前回以前の出産で帝王切開だった」「前置胎盤など経膣分娩だと何かしらリスクがある」このような場合は帝王切開での出産となります。
ただ、帝王切開でもあらかじめ日程を決めて手術をする予定帝王切開と経膣分娩の予定だったがトラブルがあり、急遽帝王切開に切り替えた緊急帝王切開があります。
予定帝王切開の場合は、あらかじめ日程を決め、前日から入院し翌日(多くの場合は午前中)に手術をするといった流れになるので、予定を立てやすいのが最大のメリットです。
ちなみに筆者は今回、第二子を予定帝王切開で出産予定ですが、第二子以降の出産の場合は、上の子の問題もあるため、予定帝王切開はある意味助かる一面もあります。
一方、赤ちゃんの呼吸が苦しそうなど、経膣分娩の経過でこのままでは難しいと判断した場合は緊急帝王切開となります。
この場合、妊婦さんは陣痛、帝王切開による傷みどちらも経験することになるため、かなりハードにはなりますが、母子ともに安全・健康が第一なため、先生の判断にゆだねましょう。
無痛分娩
次に、無痛分娩についてです。
無痛分娩とは、麻酔によって出産に伴う痛みを最小限にする出産方法ですが、完全に痛みがないわけではありません。
経膣分娩(または帝王切開)にプラスして、傷みを和らげるといったイメージです。費用面では、無痛分娩を選択した場合、分娩費用に10~15万円プラスされるところが多いようです。
痛みが和らぐことで体力の温存にもなること、出産への恐怖心が軽減されることがメリットです。
一方、デメリットとしては「いきむ感覚が鈍くなるため出産が長時間化する」「人によっては麻酔が効きにくく、あまり痛みの緩和にならない可能性がある」「費用が高い」といったところでしょうか。
病院によっては、無痛分娩のことを和通分娩と言っているところもあるようです。
水中分娩
日本ではまだあまりなじみがないですが、37℃程度の温水の中で出産する方法です。
水中に浸かっているだけで、その後の出産過程は経膣分娩と同じく赤ちゃんが自力で出てくるのを待つことになりますが、温水に浸かることで体と心の緊張がほぐれ、陣痛が和らぎます。
ただ、日本で水中分娩に対応している病院はまだ少ないため、こういった出産方法もあるのだなぐらいに思っていた方がいいかもしれませんね。
バースプラン
どのような形で出産をしたいかのプランが「バースプラン」です。
「とにかく自然な形で生みたい」「怖いから無痛分娩を選びたい」など、何を優先したいか家族でよく話し合っておきましょう。
ただ、妊娠経過によっては、必ずしもバースプラン通りにはいかないこともあります。
そこは母子の安全を第一に、先生や助産師の指示に従ってくださいね。
先輩ママから出産に向けてアドバイス
最後に、出産経験者である筆者からこれから出産を迎える方へのアドバイスをいくつかご紹介します。あくまでも個人的な意見ですので、「こういう考えもあるのだな」ぐらいに思っていてくださいね。
あくまで母子の安全が第一!出産方法にはこだわらないこと
かつて「陣痛の痛みを経験しないと」といった心無い声もあり、その影響かいまだに自然の力で出産したいとこだわるママも一定数いるようですが、出産はママと赤ちゃんの安全が第一です。
たとえ思い描いていた出産方法でなくなってしまったとしても、自分を責めたりはしないでくださいね。
家事・育児・ママ友作り・・・すべてにおいて頑張りすぎないこと
筆者も第一子の時は「離乳食は手作り!」「英語って早い方がいいのかな?」といろいろと頑張りすぎてしまい、体調を崩していた時期もありました。
家事、育児はもちろんですが、ママ友作りなど全てにおいて頑張りすぎないことです。
家族のゆとり・子どもが生まれて幸せだと思う気持ちが第一です。
退院後の生活のイメージを事前にしておくこと
出産前に退院後(特に最初1ヵ月)のイメージを事前にしておきましょう。
特に第二子以降の場合、赤ちゃんのお世話に対するイメージはついていることからぼんやりとしか予定を立てず、「上の子の学校行事等もあるのに新生児を連れてはいけない」「人出が足りない」といったことも起こりえます。
退院後の基本的な生活、保育園はどうするかなどなんとなくで構いませんので、出産前に考えておくとよいでしょう。
まとめ
出産体験談とアドバイス、いかがでしたか。
出産は本当に命がけで、当日まで何が起こるか分かりません。
また、「出産は交通事故にあったようなもの」と言われるように、それだけの大仕事なのです。
産後も無理はせず、ゆったりのんびり赤ちゃんと家族との生活を楽しんでくださいね。
この記事を書いた
サポーターママ
すみっこぐらしが大好きなおてんば女の子のママです。
育児とパートのすきま時間に、久しぶりのライター業を楽しんでいます。
趣味はランニングですが、最近はなかなかできていない現状...からだを動かすことも好きですが、食べることも大好きです。
コストコ、KALDIなどの輸入食品には目がありません。
「家族が楽しく過ごせるのが1番」をモットーに、程よく手抜きしながら日々家事・育児を楽しんでいます。
これまでの私の経験が少しでも多くの方のお役に立てたら嬉しいです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修