乳幼児の夜泣きの原因と種類は?対処方法や注意点
生後6ヶ月くらいになると、赤ちゃんは昼と夜の区別がつくようになります。
少しずつ赤ちゃんの生活リズムもできたと思った途端に始まるのが「夜泣き問題」です。
日中はご機嫌に元気に遊んでいるのに、夜になると急に泣き出して止まらなくなる夜泣きに悩んでいるパパやママは多いのではないでしょうか。
夜中に大きな声で泣き出されると、「近所迷惑になるのでは」「どうやっても寝てくれなくて辛い」「夜が来るのが怖い」と心身共に疲れ果ててしまいますよね。
一般的に、夜泣きは生後3ヶ月頃から1歳半ぐらいの赤ちゃんに見られます。
この夜泣きには、これといった原因があるわけではないので、夜泣き問題を解決する方法を見つけることが難しいといわれています。
また、夜泣きが長く続くとパパやママもついついイライラしてしまうこともあると思います。
そこで、「どうして赤ちゃんは夜泣きをするのか」「どう対処したらいいのか」といった夜泣きの原因や夜泣き問題を解決する方法について見ていきたいと思います。
また、夜泣き問題を親が対処をするためのアドバイスについて見ていきたいと思います。
夜泣きの原因と種類について
夜泣きとは、赤ちゃんが夜中に突然目を覚まして泣くことを言います。
一般的に生後3ヶ月頃から始まります。
また、夜泣きは月齢によっても原因が異なるので、月齢別に夜泣きの原因と種類について見ていきたいと思います。
<生後3ヶ月~生後4ヶ月頃の夜泣きの原因と種類>
生後3~4ヶ月頃の赤ちゃんは、体内時計が未発達です。
睡眠リズムが上手く取れず、短いサイクルで寝たり起きたりを繰り返します。
そのため、眠りからさめやすく泣き出してしまいます。
この時期の夜泣きの原因は、大人と違い「短い睡眠サイクル」が、夜泣きの原因の1つです。
赤ちゃんも大人と同じように浅い眠りの時に、寝言を言います。
しかし、赤ちゃんはまだ話すことができないので、泣いてしまいます。
このことを「寝言泣き」と言います。
原因:短い睡眠サイクル、寝言泣き
<生後5ヶ月~生後6ヶ月頃の夜泣きの原因と種類>
生後5ヶ月~生後6ヶ月頃になると、1日の生活リズムも少しずつ整ってきて夜間も長時間寝てくれることも増えてきます。
睡眠サイクルが整ってくる一方で、外出することも増えてくるので、赤ちゃんには刺激的な時間を過ごすことが増えてくる頃です。
また、この時期の赤ちゃんの脳は急激に発達します。
そのため、起きている時に脳が受けた刺激を睡眠中に処理しきれず目覚めてしまいます。
この時期の、夜泣きの原因の1つは「日中の刺激」を上手く処理することができないことが原因です。
この時期の赤ちゃんは「歯が生え始め」ます。
そのむずがゆさが原因で夜泣きをしてしまう子もいるようです。
原因:日中の刺激、歯が生え始めたこと
<生後7ヶ月~1歳前後の夜泣きの原因と種類>
生後7ヶ月~1歳前後の赤ちゃんの夜泣きの原因は、生後5、6ヶ月の頃の赤ちゃんと同じく脳の発達が原因と言われています。
また、この時期は夜間断乳や卒乳を始めるママも多く、「ママのおっぱいが無いことがストレス」で夜泣きをすることがあります。
1歳くらいになると赤ちゃんも体力が増えてきます。
「日中の活動量」が少ないとなかなか寝付けなかったり、反対に活動量が多すぎると脳が興奮状態で夜泣きをすることがあります。
原因:卒乳や断乳によるストレス、日中の活動量
<1歳~2歳頃の夜泣きの原因と種類>
1歳~2歳頃は、引っ越しや保育園の入園、兄弟姉妹が生まれるなど環境に変化が見られる時期です。
環境の変化は、子どもにとって精神的な負担がとても大きいものです。
このように、新しい環境に対して不安なることが夜泣きの原因の1つです。
子どもの体力も更に増えて今までの活動量では足りず、体力が有り余っていることが原因で寝付けず夜泣きをすると言われています。
原因:精神的に不安定、日中の活動量が足りない
以上のように、月齢によって夜泣きの原因は様々なことがわかりました。
乳幼児の夜泣き問題を解決する方法とアプローチ
夜泣きの原因は様々です。いろいろな方法を試すことで夜泣きが改善する可能性があります。
そこで、夜泣き問題を解決する方法とアプローチについて月齢別にみていきたいとおもいます。
<生後3ヶ月~生後4ヶ月頃の解決方法・アプローチ>
生活リズムを作る
この時期の赤ちゃんは睡眠時間も短く、睡眠サイクルがしっかり整っていません。
睡眠リズムを作るために、生活リズムを一定にすることが大切になってきます。
朝は、同じ時間に起床し、カーテンを開けて太陽の光を浴びるようにしましょう。
また、日中は散歩をしたりし、夜には部屋を暗くして一定時間に寝かしつけるようにしましょう。
少し様子を見守る
寝言泣きの時には、しばらくすると泣き止み、また眠り始めることもあります。
泣き始めたからと、すぐに抱き上げるのではなく、2~3分様子を見守りましょう。
それでも、泣き止まない場合は、抱っこをして優しく揺らしてあげたり、背中をトントンしてあげましょう。
<生後5ヶ月~生後6ヶ月頃の解決方法・アプローチ>
日中の活動内容の見直し
この時期の夜泣きは日中の活動の刺激を上手く処理できないことが原因なので、起きている時の活動内容を考えてみましょう。
子どもの不快なことを理解してあげる
歯が生えてくることがむずがゆく、不快に思い夜泣きをしてしまうことがあります。
むずがゆさを取り除いてあげることはできませんが、「むずがゆい」ことが不快で夜泣きすることを理解してあげると赤ちゃんの夜泣きも受け入れられるようになるのではないでしょうか。
<生後7ヶ月~1歳前後の解決方法・アプローチ>
日中のスキンシップ時間を増やす
この時期は、卒乳や断乳で赤ちゃんの気持ちも不安定になりがちです。
日中のスキンシップの時間をしっかりとり、赤ちゃんを安心させてあげましょう。
一緒に触れ合い遊びや、絵本の読み聞かせなどをしてあげるといいでしょう。
日中に活動量の見直し
1歳くらいになると活動量も増えてきます。
公園などで過ごしてしっかり活動できる時間を取るようにしましょう。
また、活動量が多すぎると、興奮して夜泣きが激しくなることがあるので、ゆっくり過ごす時間も大切になってきます。
活動量のバランスを取りながら過ごすようにしましょう。
<1歳~2歳頃の解決方法・アプローチ>
子どもの不安な気持ちを受け止める
環境の変化や、兄弟ができたことによって子どもは不安定な気持ちになります。
子どもの気持ちを受け止めて、子どもと2人きりで過ごす時間を作るようにしましょう。
体を動かす時間をしっかり作る
公園などに出かけてしっかりと体を動かして遊ぶ時間を作りましょう。
親が夜泣きに対処するためのアドバイスと注意点
ここまで、夜泣きの原因や解決する方法やアプローチについて見てきました。
考えられるすべての原因を取り除いても、赤ちゃんの夜泣きが無くならないことが多く一筋縄でいかないのが夜泣き問題です。
そして、赤ちゃんの夜泣きはパパやママの寝不足だけではなく、赤ちゃんの泣き声が近所に響いてしまうことから、ついつい強引に泣き止ませようとしてしまうこともあると思います。
そこで、親が夜泣きに対処するためのアドバイスと注意点について見ていきたいと思います。
<夜泣きに対処するためのアドバイス>
夜泣きに悩んでいるのはみんな一緒
夜中に大泣きをされると、どんなパパやママも辛いものです。
夜泣きは、8割のママが経験をするというデータがあります。
それだけ多くのママたちが乗り越えてきている夜泣きです。
夜中に泣き叫ぶ赤ちゃんを目の前にすると、辛くどうしようもない気持ちになった時には、「世の中の多くのママが、今同じように夜泣きの赤ちゃんをあやしている。
私だけじゃないんだ。」と思うと少し気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
夜泣きはいつか終わる
多くの赤ちゃんの夜泣きは、1歳半頃に落ち着くと言われています。
あまり、深刻に考えすぎずにゆったりとした気持ちで乗り越えましょう。
毎日の夜泣きに参ってしまった時には、一人で抱え込まずに誰かに話しを聞いてもうようにしましょう。
夜泣きは、パパとママで協力をして乗り切ろう
夜泣きが続くと、普段は可愛く見える赤ちゃんにも、ついついイライラしてしまうことがあります。
イライラした気持ちで夜泣きのお世話をすると、余計に赤ちゃんも泣きやまなくなります。
イライラした時は、一時的にパパに赤ちゃんのお世話をお願いして、その間に気持ちを落ち着かせるなどしましょう。
夫婦で協力しながら夜泣きに付き合い、助け合いながら乗り切っていきましょう。
<夜泣きの対処をする時の注意点>
夜泣きの対処をする際の間違ったやり方や注意点について見ていきたいと思います。
大きな声で怒る
長時間夜泣きに付き合っていると、イライラしてつい大きな声を出してしまいがちです。
しかし、大きな声を出して怒っても赤ちゃんが寝ることはありません。
逆に驚いて、更に大きな声で泣いてしまいます。
イライラしてしまった時は、一旦赤ちゃんを布団に寝かせて少し距離を置いてみましょう。
ママも、気持ちが落ち着き、赤ちゃんも意外とそのまま寝てくれることもあります。
夜泣きを長時間放置する
イライラを落ち着かせるために、一時的に距離を置くとしても長時間の放置するのは止めましょう。
15分以上泣いている場合は、抱っこしてあげるなどして対処しましょう。
まとめ
以上、月齢別に夜泣き問題の原因や解決する方法や、夜泣きを対処するためのアドバイスについてみてきましたが、いかがだったでしょうか。
夜泣きの原因は、子どもによって様々で、どんな解決策が自分の子どもに合うのかを探すのも一苦労です。
しかし、試行錯誤しているうちに気づいたら夜泣きが収まっていた。なんてこともあります。
夜泣きは必ず終わる日がきます。
辛い時は一人で抱え込まずに、パパに協力してもらったり、周りに話を聞いてもらい無理せず乗り切っていきましょう。
この記事を書いた
サポーターママ
3姉妹のママです。現在は、隙間時間を見つけてライターの仕事をしています。
第1子は、初めての育児で育児書通りのガチガチ育児を経験、第2子は、2歳差育児に奮闘して頑張りすぎ育児を経験、第3子は、完全ゆるゆる育児を実践中です。
私自身も、これまで多くの世のママさんたちの言葉を道しるべに育児をしてきました。
今度は、少しでも頑張っているママさんたちの力になれれば良いな。という思いで発信していきたいと思っています。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修