子どもの一人遊びはいつから始まる?五感をたくさん使う体験『土台づくり』|学習プリント.com

子どもの一人遊びはいつから始まる?五感をたくさん使う体験『土台づくり』

子どもの一人遊びはいつから始まる?五感をたくさん使う体験『土台づくり』
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赤ちゃんが一人で遊び始める、それは親として成長を感じる嬉しいことでもありますし、また、子育てから少し手が離れるとお母さんも助かりますよね。
けれど、同時に一人遊びができるようになると今度は「一人遊びばかりさせておいて大丈夫かな?」「一人で遊んでいるけれど、ほったらかしにしておいてスキンシップ不足にならないかしら?」そんな心配も出てきますよね。

ここでは、子どもの一人遊びはいつから始まるのか?子どもの一人遊びが与える脳の成長について書いていきます。

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子どもの一人遊びはいつから始まる?

子どもの一人遊びはいつから始まる?

一人遊びの初めは生後2~3ヶ月頃と言われています。
生まれてすぐの赤ちゃんは「寝るのがお仕事」と言われるように一日の大半を寝て過ごします。
そんな赤ちゃんもたくさんの栄養と睡眠、そして外からの刺激を受け、身体も脳も日に日に成長していきます。
初めは寝てばかりの赤ちゃんも2~3ヶ月頃にはだんだんと眼が見え自分の手や足などをジッと見つめたり、つかんだり、なめたりします。
これを「ハンドリガード」とか「フットリガード」と呼びます。
こうした眼に映るものに興味を持ち始める行為、これが一人遊びの初めと言われています。
手や足を動かしたり「あ~」とか「う~」などの声を出すこともよくありますよね。
こんな風に手足が動くんだ、とかこんな音が出るんだ、などと思って試しているのかもしれませんね。この何気ないしぐさは実は赤ちゃんの成長にとって大切な遊びなのです。

一人遊びは成長している証し

日常の何気ないしぐさの中で、見ること聞くこと触ることなど五感は刺激されます。
五感を通して様々な刺激を受け赤ちゃんの脳はドンドン成長しているのです。
4ヶ月頃からは、手で物をつかんだり、手に取ったものを口に入れたりします。
口におもちゃを入れる。
ティッシュを何枚も引き出す。
こういった行為は親としては、ついつい止めたくなりますよね。
けれどこんな行為も赤ちゃんにとって多くの刺激と成長を与えてくれるのです。
周りの音や触感に対して興味を示すのもこの頃。
ビニール袋の音やキラキラしたものにも興味を持ち始めます。
赤ちゃんは遊びの中で脳だけでなく、手足や指先の運動機能も育ちます。

本格的に一人で遊び始めるのは2歳頃

本格的に一人遊びを始めるのは2歳頃です。
このくらいの頃には「自分で何でもやりたい!」という気持ちが高まり興味がどんどんあふれてくる急成長の時期。
一人でほっておいても遊べるようになります。
「全部ひとりでやりたい!」と思っている頃なのでそばで見守りつつ「困っていそうかな?」と感じたら声をかけるくらいがちょうど良いでしょう。

一人遊びが多いとコミュニケーション不足にならない?

子どもの機嫌がよければ基本大丈夫です。
一人遊びが多いからと言ってコミュニケーション不足になることはありません。
むしろ一人で夢中になって遊んでいる時は想像力や思考力が育っている大切な時間なのです。
一人で夢中になって遊んでいる時、どんな顔をしていますか?おそらく真剣に考えたり、楽しそうな表情をしているのではないでしょうか。
これは遊びの世界に没頭している証拠。
色んなアイデアが浮かんだり、またそれを試している真っ最中。

こんな時は、そっと見守り手や口を出さない方が集中力を邪魔せず、子どもの内面の世界を広げていくのです。

集中力は天才の元

普通、子どもの集中力は15分程度しか持たないと言われています。
お勉強、習い事どんなことでも長く集中することは難しいのです。
ただ唯一、遊ぶという行為だけは長時間であっても集中できるのだそうです。
「こうしたら楽しいぞ!あんな風にできたらかわいいかも」と楽しみながら時間を忘れて没頭する。
そんな遊びの中で自然と集中力は高まっていきます。
何かに一心不乱に集中できるという力は大きくなってから勉強やスポーツなど様々なところで役に立ちます。

ブツブツ独り言

一人で遊んでいると、独り言を言ってる時ありますよね。
うちでもありました。
初めは「え?大丈夫かな?」なんて心配してました(笑) 
けれど、この独り言は、内面世界が成長がしている最中なのです。
言葉に出すことで状況を理解したり、想像をふくらませ楽しんでいるのです。
ブツブツ独り言は集中して遊んでいる証拠。
そっと見守っているだけで大丈夫なのです。

ただ子どもの方から「見てみて~」など声をかけられた時はなるべく手を止め、聞いてあげてください。
子どもからの合図に答えてあげることはそばにお母さん、お父さんがいてくれてるという安心にもつながりますので、遊びにも更に集中します。
もちろん危ないことがないように十分気をつけ、そばにいてあげることは大切です。

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子どもの一人遊びが脳へ与える影響

子どもの一人遊びが脳へ与える影響

五感をたくさん使う体験は『土台づくり』

身体だけに限らず目で見る、耳をすます、舌で味わう、においを嗅ぐ、触れる。
といった五感をたくさん使う体験。
手や足、体全体を使って色々な動きを身につけること
一人遊びを通して子どもたちは、たくさんの体験をします。
その体験により子どもの五感は様々な刺激を受け成長していきます。
そして、これらのことを幼いうちに体験することが「土台づくり」になると言われています。

家を建てることに例えてみましょう。
建築における『基礎』、それは家というとても重たい建物を1番下で支える土台のことを言います。
育つ上での『基礎』にあたる土台が『五感』になります。

なぜ五感を発達させることが大切なのか?
人は感覚(五感)を通して外からの情報を把握し、それを元に判断、行動を起こしているからです。
例えば、ハンバーグを食べる時であれば「じゅーじゅー」お肉が焼ける音、お肉が焼ける香ばしい美味しそうなにおい、ナイフを入れると肉汁がじゅわ~とあふれ出す見た目。これら五感からの情報を元に「美味しそう!」「早く食べた~い」「お腹が減ってきた。」などという判断をします。
つまり五感からの情報によってその後の思考、行動を判断し決定していくのです。
様々なものを見て、聞き、嗅ぎ、味わい、触れる、感じることを通して子どもの五感は発達していきます。
脳科学の世界では五感を通して脳の神経細胞のネットワークが出来上がるのは3歳頃までと言われています。
ですから、子どもの将来の為にも出来るだけ幼いうちに興味関心のあるものに集中できる環境や五感を養う機会を作ってあげることが大切なのです。

ただ現実、日常生活を送る中での子育てではこういったことに対してまで心を使う余裕が生まれないのも事実です。
我が家でもついつい「ダメ!」とか「早くして」などという言葉がひんぱんに飛び交います。
もちろん、時間がない時に早く急かせる為でのことですし、危ない時や悪さをした時は「ダメ!」と伝えなければなりません。
けれども、いくら「片付けをしなさい!」と言ってもいっこうに片付けない時、何度も「早くしなさい!」と伝えても全く動かないこともしょっちゅうです。
イライラしますよね。
そんな時は、一度、子どもをじっくり観察してみてください。
「今、何に興味をもっているのか?」「頭の中では何を考え、どんな刺激を受け成長しているのだろうか?」そんな風に思えたら、少し見る目線が子ども目線に変わるかもしれませんよね。大人の都合、ペースという『ものさし』だけで子どもの行動を判断しなくて済むかもしれません。
以前こんなことがありました。

友人の家に遊びに行った際うちの息子(当時3歳)がその家の高い縁側に座って外を眺めています。
一瞬(危ない!)と思ったのですが大きな声をかけたり、叱るとかえってびっくりして落っこちたら困ると思い、そっと近づき横に座りました。
そして「そこから何が見えるん?」と声をかけました。
すると息子は「ほら、あそこ」と指を指しました。その指の先には、カエルの置物が…。
私は「そうかぁ。カエルさん好きだもんね。」と声をかけた後「ここは危ないから後で見に行こうね。」と言いました。
いつもはイヤイヤと自我を突き通す息子もその時は不思議にも素直に「うん」と言いその場をすっと立ち移動してくれました。
子どもが何に興味を持ちどんな目線で行動しているのか?そんな風に思えたら、こちらの心にも少しゆとりが生まれるかもしれませんね。

まとめ

今はスマホでたくさんの情報、刺激を得ることが出来るようになりました。
けれど、お家の中での見るもの聞くものから得る情報には当然、限界があります。
一歩外に出てみれば、太陽のまぶしさ、暖かさ、風の冷たい感覚、地面のぬくもり、様々な感覚を養うことができるでしょう。
知らない間に子どもたちも五感を通して『心も身体』も成長していくのではないかと思います。

この記事を書いた
サポーターパパ

まもパパのプロフィール写真 まもパパ 2女1男のパパ

子供ってホントかわいい!と思いつつも、ついついイライラしてしまう日々。寝顔はこんなにも可愛いのにナゼ?と自問自答しております。
そんな子育てライフもいつの間にか8年が経過。最近、覚えたことは、「手を出したり口を出したりせずに見守る」ということ。
案外、自分のことは自分にでやるようになるんだ!?とようやく気づいた子離れのできないパパです。
今は『子供は失敗を通して自ら学び成長する』を信じ、子育てしております。
皆さまのお役に立てる情報を少しでも発信していけたらと思います。

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