背中スイッチはいつまで続く?原因と対策、便利グッズを紹介
「寝たはずなのに、抱っこからおろすと泣く」「布団やベッドでは絶対寝てくれない」などと、自分の子は神経質で難しい子だと悩んだりしていませんか?
もしかするとそれは、大半の赤ちゃんに備わっている「背中スイッチ」が原因かもしれません。
今回は世の親たちが頭をかかえる「背中スイッチ」についての原因や対策、お助けグッズなどを紹介します。
目次
背中スイッチとは?
子育て中のママさんパパさんからよく聞く「背中スイッチ」とは、抱っこやおんぶをして寝かしつけた赤ちゃんが、ベッドに寝かせたとたん泣き出してしまう反応のことをいいます。
せっかく寝てくれたと思ったのに、おいた瞬間あたかも背中にスイッチがあるかのように、起きて泣き出してしまうんです。
この「背中スイッチ」に悩むママさんパパさんは結構たくさんいて、心身ともに疲れてしまうといった声をよく耳にします。
我が家も1人目の子は「背中スイッチ」が敏感だったので、足腰を痛めたり酷いときは手首の腱鞘炎(手の使い過ぎにより、指や手首の関節に痛みが生じる疾患)になったこともありました。
背中スイッチはいつまで続く?原因と対策
「背中スイッチ」は概ね生後2ヶ月頃までが多いようですが、個人差もあり生後6ヶ月、長い子は生後10ヶ月まで続くこともあるそうです。
そもそも、なぜ「背中スイッチ」は作動するのでしょうか?原因をみていきましょう。
眠りが浅い状態での刺激により作動する
抱っこでママやパパのぬくもりを感じて眠っていたのに、シーツなどのひやっとした物の温度差に反応して起きてしまうことが多いようです。
また、抱っこされているときの姿勢は、赤ちゃんが1番安心する姿勢といわれていますが、赤ちゃんを横に寝かせることで、この姿勢が崩れるために起きてしまうということもあります。
さらに、新生児の頃からみられる正常な反応の1つに「モロー反射」があります。
「モロー反射」とは、赤ちゃんが突然びくっと両手を指先まで広げ、バンザイのようなポーズをする動きのことです。
周囲の音や光などの刺激によって「モロー反射」が起こり、その刺激から赤ちゃんが起きてしまうともいわれています。
自力で眠る力が備わっておらず作動する
大人は「眠い」と自覚したら、横になったりベッドに入ったりして眠ることができますよね?
しかし、赤ちゃんは授乳やおしゃぶり、抱っこやおんぶなど、何かしら入眠するためのアクションが必要で、自力で眠ることができずに泣いてしまうこともあります。
浅い眠りが多いため作動する
赤ちゃんの睡眠は大人とは異なり、浅い眠りであることがほとんどです。
これは、まだ赤ちゃんの睡眠リズムが整っていないからだといわれています。
大人が「眠った」と思っても実際の眠りは浅く、周囲の小さな刺激に反応して起きてしまうのです。
では「背中スイッチ」を作動させないようにするには、どうすればよいのでしょうか?
我が家の経験も含めて、対策や方法をいくつかご紹介します。
悩めるママさんパパさんは、是非試してみてくださいね。
1:寝たと思ってもすぐに置かない
抱っこで寝かしつけをしていて、赤ちゃんが目を瞑ると「よし、寝た!」と思い、すぐにベッドへおろしていませんか?
お気持ちはわかりますが、そこでおろすのはまだ早いです。
もう少し熟睡させてからにしましょう。
我が家の場合、赤ちゃんが目を閉じてから全身の力が完全に抜けるまで、約20分は抱っこし続けていました。
2:ベッドに寝かせるときは、これ以上ないくらいゆっくりと
ここが1番の難関で、ママさんパパさんがドキドキする瞬間だと思います。
まず赤ちゃんの背中をそっとベッドにおきますが、赤ちゃんのお腹は絶対に身体から離さないようにしましょう。
スイッチが作動してしまいます。
赤ちゃんに覆いかぶさるような体制のまま、少し様子をみてキープです。
そしてゆっくり手を赤ちゃんの頭部から離していきますが、手を布団側に押し付けるイメージで、できるだけ赤ちゃんの肌との摩擦が起こらないように離します。
もし、身体を赤ちゃんから離す際に「モロー反射」が起きてしまったときは、すぐに諦めず1度両手を握ってあげてみてください。
私の経験上、手を握ってあげることで安心し、「背中スイッチ」の作動を遮断できることがよくありました。
3:おくるみで包んで寝かしつける
生後2~3か月頃の赤ちゃんであれば、おくるみで包み寝かしつけてからおろしてあげると成功することがあります。
包まれていることで、ママのお腹の中を思い出し安心するのですね。
また身体が離れても、包まれているので刺激による影響を受けにくいともいわれています。
しかし、嫌がって脱ぎだしたり、暑くて逆に泣いてしまうこともあるので、赤ちゃんにあわせてあげてくださいね。
4:添い寝で寝かしつける
抱っこしないと寝ない赤ちゃんでなければ、最初から添い寝で寝かしつけをおこなうというのも1つの手段ですね。
抱っこからベッドへおろす際の刺激を与えずに済みますし、ママさんパパさんの身体への負担も軽減されるので、1番おすすめしたい方法といえます。
添い寝では納得してくれない赤ちゃんの場合、腹部をトントンしたり擦ってあげたり手をつないだりして、赤ちゃんがリラックスできるようにしてあげると眠りにつきやすくなりますよ。
便利グッズを紹介
さまざまなことを試したけどなかなか「背中スイッチ」には勝てず、寝かしつけが億劫になっているママさんパパさんに、寝かしつけのお手伝いとして使える便利グッズを紹介していきましょう。
おやすみたまご
我が家でとても重宝した、本気でおすすめしたい授乳ベッドになります。
中身の細かいビーズが型崩れを防ぎ、ママのお腹にいたときの姿勢「Cカーブ」を保ってくれるので、熟睡しやすいようです。
また、授乳クッションとして使用し、そのままおろせば刺激なしで寝かしつけ成功です。
そして、結構な厚みがあるので転落が心配になるところですが、ずり落ち防止のキープベルトも付いていますので、赤ちゃんが寝返りなどをするようになっても安心して使うことができますよね。
スワドル奇跡のおくるみ
こちらは、私のママ友に薦められて購入したことのあるおくるみです。
おくるみといっても着るタイプなので、さまざまなシーンで使えるのがうれしいところですね。
モロー反射を抑制してくれるので、ぐっすり眠れる作りになっているようです。
また、通気性にも優れているため、新陳代謝のよい赤ちゃんも安心して使うことができます。
最近では赤ちゃんの寝かしつけのために作られた、色んな音が出せるスマホアプリもありますよね。
なかなか泣きやまず寝てくれないときも、アプリに搭載されている生活音などで突然泣き止み、気づけば寝ていたなんてこともあるんです。
物音スピーカーもたくさん販売されていますが、効果があるかわからないと迷われている方は、1度スマホアプリで試してみるといいかもしれません。
まとめ
子育て中のママやパパのほとんどが悩まされる「背中スイッチ」ですが、もちろん赤ちゃんだってぐっすり眠れず困っているはずです。
赤ちゃんの生活リズムが整い、熟睡できる時間が増えることで、徐々に落ち着いてくるので、焦らず色んな方法を試しながら親子で一緒に乗り越えていけるといいですね。
この記事を書いた
サポーターママ
気が強いけど優しい女の子と、自由奔放で好奇心旺盛な長男、次男の三兄弟ママです。子どもたちはそれぞれ個性が強いので、毎日驚かされたり悩まされたりしています。
そんな私の中での子育てルールは、頭から否定しないこと。むやみやたらに否定ばかりせず、子どもの意見も取り入れながら、自分自身の成長にも繋げていきたいと考えています。
まだまだ未熟ではありますが、私の経験が少しでも誰かのお役に立てたら嬉しいです。
一緒に子育てに関する悩みの種を解決していきましょう!
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修