小学1年生!夏休み自由研究テーマや決め方を解説
小学校に入学後、1年生にとって夏休みは初めての長期休みとなります。
夏に近づくころには本格的に勉強がスタートし、教室での過ごし方や係の仕事など環境の変化に疲れや戸惑いを見せている子どもも多いのではないでしょうか。
夏休みの間はゆったりと過ごそうと思うにも、それまでの保育園・幼稚園生活とは異なり、小学生になると夏休みの宿題が出ます。
なかでも、毎年テーマに悩み、何かを用意するのも大変なため、ついつい後回しになりがちなのが自由研究です。
今回は、小学1年生におすすめの夏休み自由研究のテーマ・ネタをご紹介します。
学校によって細かい決まりがあるので、あくまで一例ではありますが、2022年時点で小学1年生の子どもがいる筆者が、実際にやってみて良かったこと、周りのお友達の作品を見て印象的だったものをピックアップしますので、ぜひ自由研究のテーマを見つけるヒントにしてくださいね。
目次
小学1年生の自由研究テーマ・ネタをご紹介!
最近では夏休みシーズンになると、書店やネットショップなどでも「自由研究キット」と名前のついた商品が多数販売されています。
そういったキットの手を少し借り、黙々と何かを作るのが好きな子であれば貯金箱や小物入れ等の工作をしてみてもいいでしょうし、じっくりと観察するのが好きな子であれば、身近な虫や植物の生態調べを選んだりしてもいいでしょう。
しかし、学校によってはそういった市販の高いキットを使用しての自由研究の取り組みを禁止としているところもあるため、今回はキットを使用しないでできる自由研究のテーマ・ネタをご紹介します。
AED設置場所マップ作り
AED(自動体外式除細動器)の設置が義務化されている都道府県はまだ少ないものの、学校や病院など徐々に設置数が増えてきています。
自治体の公式ホームページを見ればある程度の設置場所は分かるものの、広範囲すぎて実際に必要な時にどこに設置されているのか分からない場合もあります。
また、小学生になると子どものみで出歩く機会も増えるため、実際に普段自分が生活している場所でどこにAEDがあるのかを研究のテーマにして把握しておくと、いざという時に安心です。
AEDを設置している施設は、たいてい入口にその旨が記載されたシールが貼られています。
進め方は、まず自治体で公開されているAED設置場所情報を参考にし、エリアを絞って実際に普段よく通る道を歩いてみましょう。
AED設置場所を見つけたら施設名をメモしておき、可能であればその施設の外観写真を貼っておくと自由研究の完成度としては高まりますよ。
こども110番マップ作り
「こども110番」とは、不審者に声をかけられた、急に気分が悪くなったなど何か困ったことがあった際の子ども達の緊急避難施設の総称です。
学校やPTA、地域の町内会が主体となって子ども達を見守る事業の一環で、緊急避難施設としては病院や商店、民家などさまざまです。
こちらもAED同様、緊急避難施設にはたいてい入口にその旨が記載されたシールが貼られています。
ただし、AEDと異なり、こども110番施設を示すシールのデザインは自治体によって異なるため、マップを作る際は自身の自治体のこども110番施設がどのようなデザインのシールなのかよく確認してくださいね。
自由研究の流れとしてはAEDマップと同じで、施設名をメモしておき、可能であればその施設の外観写真を撮っておきましょう。
どこにこども110番の施設があるのか記録しておくと、登下校中や外で遊んだ帰りなど何かと安心です。
先述の「AED」と「こども110番」を合わせて、「わたしの防災マップ」のようなものを完成させても良いかもしれませんね。
好きな物なんでも図鑑
カブトムシなどの昆虫や植物など、子どもが好きなものをまとめたオリジナルの図鑑を作ってみてはいかがでしょうか。筆者の子どもはきのこが好きだったため、好きなきのこ、毒のある要注意きのこ、家の近所にあるきのこ等を図鑑やインターネットで調べ、イラストや写真と合わせてまとめていました。
他にもオリジナルの生き物図鑑図鑑を作っている子、おでかけ先で見つけた珍しい石の図鑑を作っている子もいましたよ。
海に行く機会があるようなら、夏の思い出に貝殻を集めて仕切りのある箱に入れ、貝殻図鑑を作るのも面白いかもしれません。
興味のあることなので無理なくチャレンジでき、個人的にはとてもおすすめだと感じています。
また「これは何て言う名前だろう?」「どんな特徴があるのかな?」と疑問を持ち、自分で本や図鑑を見て調べ、その情報をまとめる力も身につきます。
あさがお(植物)観察日記
いつの時代も小学1年生の定番とも言えるのが「あさがお観察」です。
別途、夏休み期間中のあさがお観察が宿題となっていない場合は、時間帯や天気によるあさがおの違いをじっくりと観察してみてはいかがでしょうか。
筆者の子どもの学校では、夏休み期間中のあさがおの観察としては絵日記2枚分のみだったため、自由研究としてより細かく観察してまとめている子が何人もいました。
朝と夕方の1日の花の開き具合の差、天気による差、葉っぱや種はどのような見た目の形か、枯れさせないようにどのようなことに気をつけたかなど、その様子を写真付きで大きな模造紙にまとめていましたよ。
あさがおのほか、おうちで育てている植物があればそれをしっかり観察してみてもいいですね。
トマトやオクラなどの野菜はマンションのベランダでも比較的育てやすいため、収穫までの過程をまとめてみてもいいかもしれません。
親子で楽しく!クッキング
お菓子作りなどの料理に興味のある子には、クッキングの自由研究もおすすめです。
ただし、クッキングの場合はどうしても包丁や火を使うため、保護者の方は一緒について見守ってあげてくださいね。
作る料理は何でも構いませんが、単におかずやスイーツを作るよりはアイスクリームやヨーグルト、バターなど温度の変化やいろいろな調味料を入れることで形状が変わる、少し理科の実験要素も入ったレシピがおすすめです。
卵を卵白と卵黄に分け、卵白を泡立ててメレンゲになっていく過程を楽しめるシフォンケーキ等もいいですね。
なぜそのレシピを選んだのか、作り方の工程、作って食べてみた感想等を写真付きで模造紙にまとめると良いですよ。
ベルマーク付き商品を調べよう
子どもが小学校に入学するとPTAやボランティア活動の一環で、ベルマーク集計というものがあります。その名の通り、各家庭から集めたベルマークを企業や点数ごとに仕分けして計算するという作業です。量も多く大変に思う保護者の方も多いようですが、どういった商品にベルマークがついているのか、ベルマークを集めてどうするのかなどを子どもと学ぶ良い機会です。
筆者も子どもが小学生になるまでは、正直あまりベルマークについて意識したことはありませんでした。
しかし、小学生になり、回収日にたくさんベルマークを集めて持ってきているお友達を見て興味を持ったようで、気が付くと親子で毎日ベルマークのついた商品探しをするようになっていました。
ベルマークは食品だけでなく、ノートやラップなどの日用品にもついています。
自由研究の際は「食品」「文房具」などカテゴリーごとに分け、写真とともにまとめてみてはいかがでしょうか。
ここで得た知識は、今後の日常生活にも役立ちそうですね。
SDGsを意識!廃材で作る貯金箱
筆者の子どもの通う小学校で多く見られたのが、ペットボトルや空き箱を工夫して作った貯金箱です。
SDGsの一環で、図工の授業でも廃材を利用して作ろうする機会が増えているように思います。
学校の授業時間内だとどうしても制作時間が限られていたり、ほかのお友達とみんなで使うので使いたい材料や道具が使えなかったりもしますが、夏休みの自由研究であれば時間も材料もたっぷりあります。
折り紙や壊れたおもちゃの部品など、何の材料を使ってどのような貯金箱を作りたいのか、自由に創造力を膨らませてみましょう。
ちなみに、筆者の子どもの通う小学校では、男の子だと電車や車、恐竜などに見えるペットボトル貯金箱、女の子だと空き箱とペットボトルのキャップを使ったメイクボックスみたいな素敵なカラーの貯金箱を選ぶ子が多くいましたよ。
夏休み自由研究テーマの決め方や注意点
小学1年生にとっては、初めての夏休みで親も子どもも何かと試行錯誤していることでしょう。
ひらがな・カタカナの読み書きもひと通りできるようになり、成長を感じる反面、まだまだ幼く自分1人でできることも限られています。
ついつい親も手を貸してあげたくなりますが、自由研究のテーマを決める際に最も大切なのは「子ども本人が楽しいと思い、興味を持って取り組むことができる内容であること」「子どもが自分でしてみようと、最後まで自分で成し遂げられるものであること」です。
水性の絵の具をコップに入れ水で溶き、色の変化を調べるような簡単な実験を行ってもいいかもしれません。
自由研究の結果を書く時に、字や絵が上手に書けたかはあまり気にする必要はありませんよ。
多少のアドバイスは構いませんが、小さな子どもが自分でテーマを決めて自分で成し遂げられたという自信をつけるためにも、親は過保護にならずにそっと見守るようにしましょう。
もちろん、料理で包丁を使うなど危険を伴う場合は手伝ってあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたか。
参考になった自由研究のテーマ・ネタはありましたでしょうか。
学校によって細かい決まりごとは異なるため、ここで紹介したのはあくまで一例ですが、どの学校でも共通して言えるのは、「子ども本人が興味のあることをテーマにする」ということです。
初めての学校生活、普段の授業ではまだまだ先生から指示されたことを行なうことの方が多いです。
そんななか、自分でやりたいことを決め、自分でやり遂げたという経験は今後の学校生活においてプラスになることでしょう。
保護者の方は干渉しすぎず、優しく見守りながら応援してあげてくださいね。
この記事を書いた
サポーターママ
すみっこぐらしが大好きなおてんば女の子のママです。
育児とパートのすきま時間に、久しぶりのライター業を楽しんでいます。
趣味はランニングですが、最近はなかなかできていない現状...からだを動かすことも好きですが、食べることも大好きです。
コストコ、KALDIなどの輸入食品には目がありません。
「家族が楽しく過ごせるのが1番」をモットーに、程よく手抜きしながら日々家事・育児を楽しんでいます。
これまでの私の経験が少しでも多くの方のお役に立てたら嬉しいです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修