先輩ママの出産体験談とアドバイス!お産のはじまり(陣痛)・出産場所・方法・バースプラン等
妊娠が確定すると、医師から出産予定日が伝えられます。
予定日が近づくと、「もう少しでおなかの赤ちゃんに会える」とわくわくする一方、「お産のイメージができない」と不安な気持ちも出てきますよね。
なかには、「鼻からスイカ」「この世のものとは思えない」などと表現されがちな出産時の痛みに、ネガティブな印象をもつママもいるのではないでしょうか。
今回の記事では、私の出産体験談とアドバイスをご紹介します。
お産の進み方は人それぞれ。
必ずこの通りに進むというわけではありませんが、出産に向けて心の準備をしておきたいというママパパに「こういうお産もあるんだ」と、体験談の1つとして読み進めていただけたら幸いです。
目次
先輩ママの出産体験談 お産のはじまり(陣痛)
妊娠後期に入り、通院先から渡された案内に沿って入院セットの準備を進めていた頃、私の頭にあったのは「お産のはじまりって、誰でも気づけるの?」という疑問でした。
ところが、母やすでに出産を経験した姉、友達に聞くと、みんな口をそろえて「陣痛は前駆陣痛とは全然違う痛み。初産でもすぐわかるよ!」と返ってきます。
私は、「『動物としての本能』のようなものかな」と思い、それなら大丈夫だろうとすっかり安心しきっていました。
ところが、結果から言うと、私は陣痛に気づくことができませんでした。
予定日を過ぎた頃、深夜トイレのため目を覚ました私は、トイレットペーパーに薄くついた「おしるし」を発見します。
産院までの運転をお願いしていた母、それから立ち合い希望の夫(里帰り出産のため別居)に伝えましたが、体調に変わりがなかったのでそのまま眠ることに。
1時間半後―—おなかに軽い痛みがありましたが、私はいつもの前駆陣痛だと思い、特に気にせず横になっていました。
ところが、その痛みはなかなか止みません。
念のため、産院で紹介されていた陣痛間隔を測るアプリを起動してみると、痛みの間隔は8分前後を行ったり来たり。お産のはじまりとされる10分間隔を切っています。
そこで、少し迷いましたが産院へ電話し、おしるしが来たこと、おなかに軽い痛みがあること、痛みが8分間隔であることを伝えました。
産院の助産師は「うーん…痛みも強くないんですよね?電話口での受け答えもしっかりしているし…。うーん、でも来院して見てみましょうか。急がなくて大丈夫ですからね~」という返事でした。
私自身も「陣痛は壮絶な痛み」と聞いていたことから、「何もないとは思うけど念のため受診する」という気持ちで、軽くシャワーを浴びてから母が運転する車に乗り込みました。
産院に到着後、助産師に指示された通り、私はそのまま産婦人科へ(病院側は車いすを準備してくれていたようでしたが、私は気づかず歩いて向かいました)。
診察すると、すでに子宮口は8cm!
そこからはあっという間で、陣痛室を利用することなく、着替えもせずに、そのまま分娩台へ上がり、出産に臨み、3回ほどいきんだところで赤ちゃんが生まれました。
先輩ママの出産体験談 出産場所・方法・バースプラン等
妊娠がわかってからは、「自分たちの理想の出産」について何度も夫と話し合いました。
それまで妊娠・出産・育児について耳にする機会はありましたが、やはり実際に自分がその状況におかれたことで初めて気づくことがあります。
通院先で開催されるマタニティ講座(プレママプレパパ教室)、市町村の助産師を通してお産のことを学び、すでに出産を経験している姉や友人から体験談やアドバイスを聞きながら、私は夫と「自分たちの『出産』イメージ」をつくりあげていきました。
里帰りを選択
私が結婚を機に住み始めた北海道は、実家のある沖縄県とは飛行機の距離です。
夫の勤務は不規則。義父母は高齢のため頼れません。
田舎で産院まで遠く、出産予定日は冬(雪道)。
どうしても出産のイメージが沸かず、妊娠がわかった時点で「里帰りする」と夫と決めていました。
総合病院での出産に決める
幸運なことに、私の実家近くには助産院、個人クリニック、総合病院など、さまざまな産院がありました。
事前に電話で問合せたところ、どこも里帰り出産の受け入れが可能だったので、自分の状況や希望を整理しながら出産場所を絞り込んでいきました。
私の状況や希望は、下記のような感じでした。
- 子宮筋腫がある
- 妊娠中の体重管理に自信がない
- 妊娠中に痔になった
- 「お祝い膳」「ハンドマッサージ」のようなオプションは特に重視していない
最終的に、妊娠経過による転院の可能性が少ない、NICUのある総合病院に決めました。
マタニティ講座をきっかけにソフロロジー出産に興味をもつ
マタニティ講座でいただいた冊子には、自然分娩・無痛(和痛)分娩、産むときの姿勢や呼吸法など、さまざまな出産方法が載っていましたが、特にピンとくるものはありませんでした。
ただ、ソフロロジー出産については、産前のイメージトレーニングや呼吸法の練習で、陣痛・出産への不安を軽減できそうだと感じ、自分なりに取り組んでいました。
ソフロロジー出産を取り扱っている産院ではありませんでしたが、産院のバースプランに記載したところ、「お産のときにCDを持ってきたら流せるよ」と言っていただけたり、妊婦健診時ソフロロジーに詳しい助産師を担当にしていただいたりと、希望に寄り添っていただきました。
産院のバースプラン
私が出産した産院では、あらかじめバースプランの用紙があり、助産師との面談前に記入して持参するかたちでした。
<バースプランの記入内容>
- 家族構成
- 年齢
- 職業(勤務地や勤務時間)
- アレルギー
- 里帰り先での受け入れ態勢
- 陣痛時の来院方法(付き添い予定者)
- お産に抱く印象/理想の出産イメージ
- 陣痛時どのように関わってほしいか(持参したいもの)
- 立ち合い出産の希望
- カンガルーケアの希望
- 出産後に動画や写真を撮りたいか
- 完全母乳・混合の希望
- 入院中の面会予定者(面会を断りたい先の確認)
- 個室希望
こういった項目がA4の3枚分ありました。
私は自由記述欄に前述の「ソフロロジーの呼吸法を試したいこと」「体の状態がよければ産後すぐ骨盤ベルトを使いたいこと」などを記入しました。
先輩ママから出産に向けてアドバイス
私がこれから出産を迎えるママにお伝えしたいことは次の2つです。
1.お産が始まったらすぐ動けるように事前に話し合っておく
- 陣痛がきたら
- 破水したら
- 通院先への行き方
- 分娩時は立ち会う?
- 陣痛時にやってほしいこと
こういった内容を細部までしっかりパパ(パートナー)や、周りのサポートしてくれる人と話し合っておくと安心です。
といっても、初めての出産で具体的にイメージするのは難しいものです。
助産師さんに、自分の状況に近い妊婦さんの出産で困った経験やおすすめのことがあれば教えてもらうといいでしょう。
私の場合は、
「雪国からの里帰り」
「夫が立ち合い希望」
「病院から車で30分程度」
「冬(夏)の出産」
といったケースをいくつか教えていただき、自分たちならどうするかを夫と話し合うことができました(車社会の沖縄ならではの「渋滞時の来院」は私たちが見落としていた問題でした)。
特にパパ(パートナー)が当事者意識をもって動けるようになると、ママは自分の体の状態に集中できるので、満足度の高いお産になると思います。
2.バースプランには遠慮せず希望を記入する
「こんなことを書いてもいいのかな」
「特に○○に力を入れている病院(施設)ではないようだし…」
こうした遠慮はバースプランには無用です。
もちろん、病院の方針やハード面、技術面から実現が難しく、希望を伝える段階で断られることもあるでしょう。
しかし、ソフト面の希望なら、あれこれ悩む前にバースプランに記入するのがおすすめです。
私の場合、お産の進みが早すぎたため「ソフロロジー呼吸法のCDを流す」ことは叶いませんでしたが、「赤ちゃんの体重を測る様子を写真におさめる」「胎盤を見てみたい」という希望は叶えることができました。
お産の状況によってできること、できないことがあります。
その判断は病院側に任せるものとして、ママの希望するお産のイメージを共有することが大切だと思います。
まとめ
以上、私の出産体験談とアドバイスをまとめましたが、いかがでしたか?
出産時の環境(場所・サポートしてくれる人)はもちろんのこと、お産の進み方も人それぞれです。
この記事を読んだママパパが「気持ちが軽くなった」「なんとなくお産のイメージができた」など、これから迎える出産に対して前向きな印象を持っていただけたら嬉しく思います。
振り返るとあっという間の妊娠期間、赤ちゃんとの対面を楽しみに、ぜひリラックスしながらお過ごしください。
この記事を書いた
サポーターママ
-30℃から30℃まで外で駆け回る元気いっぱいの長女、恐竜とおままごとが大好きで甘え上手な次女のママです。
沖縄出身で、海や川であそぶのが大好き。結婚を機に北海道に移住してからは、子どもと一緒に雪あそびを楽しんでいます。
大がつくほどの暑がりでしたが、最近は温泉の魅力にハマりつつあります。
子育て中のママパパはもちろん、妊活中・妊娠中のプレママパパが、妊娠や出産、子育てを前向きにイメージできるような情報をお届けしたいと思っています。
この記事が気に入ったらシェア
歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修