ひらがな練習の始め時はいつ?効果的なグッズ紹介と練習のポイント
子どもの成長は目まぐるしいもので、ついこの間まで赤ちゃんだった子も気が付けば会話が成立するようになっています。
会話がスムーズになると、「ひらがな」を読むことにステップアップしていきたいと考えるママやパパも多いのではないでしょうか。
こちらでは「ひらがな練習」を始める時期や、子どもが楽しみながら読み・書きの練習を続ける方法をお教えします。
「家で教えても全然集中してくれない」と、お悩み中のご家庭に向けてヒントとなれるよう、我が家で実際に取り入れた内容もご紹介します。
ひらがな練習もそうですが、未就学のうちに家庭学習をする際に重要となるポイントは「子どもが楽しく取り組むこと」です。
市販の幼児教材だけでなく「学習プリント.com」に掲載しているプリントも大活躍してきました。
オススメのプリントや活用方法など、子どものモチベーションを保ちながら学べる方法をご紹介いたします。
目次
ひらがな練習の始め時はいつが適切?年齢や発達段階に合わせたアプローチ
読む練習は4歳から
文部科学省の資料によると、4歳は「読書入門初期」と呼ばれ、文字に興味を示す年齢だとされています。「これは何て読むの?」など質問が飛び交う時期だからこそ学習のチャンスです。
ですが、いきなり長時間集中するというのは難しいので、まずは5分程度を目安に初めてみてはいかがでしょうか。
ひらがなを全て読めるのは5歳
こちらも文部科学省からの資料を参考にした年齢です。5歳といえば幼稚園で言うと年中にあたります。
小学校入学までにもまだ時間があるので、この頃にひらがながスムーズに読めるようになっていれば安心ですね。言葉の意味を理解するのは難しくても、一文字ずつ正確に読めるか読めないかでは大きな違いです。
「がぎぐげご」といった濁音、「ぱぴぷぺぽ」のような半濁音、「きゃきゅきょ」「ぎゃぎゅぎょ」などといった拗音の読みもしっかり押さえたい所です。
接続詞の「~は」「~を」も文字を読むことで重要です。
我が家では絵本の読み聞かせることも多くあり、苦戦することなく長男は4歳を過ぎた頃には理解していたようです。
「~は」は、文字の最後や「、」の前にあるときは「わ」と読むんだよと教えていました。逆に文章の最初にある「は」を「わ」って読むことはないよとも教えました。
絵本が大好きなのもあり、毎日寝る前に読み聞かせを繰り返すことで混乱することなくインプットできたのだと思います。
効果的なひらがな練習に役立つおすすめグッズ紹介:楽しく学ぶための道具と教材
プリンターがあれば活躍間違いなし
こちらの記事に目を通しているということは、「学習プリント.com」でプリント学習をされている、もしくはこれから利用する予定のご家庭が多いと思います。
市販のテキストを購入した場合にも、コピーができれば繰り返しの学習、きょうだい用にコピーやスキャンをしてPCやタブレットにデータを保管することもできるのでとても便利です。
プリンターは性能によって価格が大幅に変わります。
特に「写真はプリントしない」「カラーにこだわらない(モノクロ印刷だけで十分)」「印刷速度にこだわらない」という条件で良ければ1万円前後~2万円以下で購入できますよ。
あると便利な機能としては「両面印刷ができる」「スキャン機能」「スマホやPCからWi-Fi経由で簡単に印刷できる」です。
これからプリンターを検討されているご家庭は、最低限どのような機能が必要で設置場所に問題ない大きさかを踏まえた上で検討されると良いでしょう。
プリンターがないときの代替品
家にプリンターがない、あるけど印刷する回数を減らしたい人も居ることでしょう。
そんな時でも簡単で便利な方法があります。
クリアファイルを使う
透明のクリアファイルにプリントを入れます。ファイルの上からホワイトボード用のマーカーでなぞり書きをすれば、同じくホワイトボード用のクリーナーやティッシュでさっと拭くだけでプリントはキレイなまま、繰り返し学習できます。
ホワイトボードを使う
なぞり書きはできませんが、自分で文字を書きたい気持ちが強い子には向いています。
間違えてもさっと消せるので、消しカスのストレスなく書き直せるのが良い点です。
トレーシングペーパーを使う
書く練習をさせるのにマーカーやペンは使わせたくない、しっかり鉛筆を使えるようになってほしい場合はトレーシングペーパーを用意してみましょう。
なぞり書きをさせたいプリントの上にトレーシングペーパーを乗せ、隅を軽くテープで抑えてあげるだけです。文字だけでなくイラストのなぞり書きもできて汎用性が高いのも良い点です。
紙の厚みは中厚口~厚口であれば破れにくいですよ。
無料プリントは最強の味方
市販のテキストを買うとなると費用がかかることは勿論、どの出版社か、どのような内容から始めるべきか、たくさんの悩みが重なってしまい購入するまでに時間が掛かってしまいます。
その点、無料プリントの最大の魅力は「色んなジャンルを気軽に試せる」ところです。
特に「ポスター」は活躍すること間違いないでしょう。
イラスト入りのポスターなら文字が読めない年齢から興味を示してくれますし、書き順付きのポスターであれば実際に書く練習を始めるときに大活躍です。
リビングの壁、トイレや廊下などスペースがあればどんどん貼ってみましょう。
押しピンで穴を空けたくないなどの悩みがあるご家庭は、養生テープやマスキングテープを使用することで壁が傷むリスクが減ります。
我が家はダイニングテーブルで常に学習も遊びもしていることが多いので、子ども達が座った位置から目に入りやすい場所に貼るようにしています。
また、テーブルの上に透明マットを敷いており、その隙間にひらがなポスターなどを挟んでいます。学習の合間に自分たちで書き順など確認するのに役立っています。
お風呂場に貼りたい場合
ラミネート加工することでお湯に浸けたりしない限りはしっかりした状態が保てます。
専門の機械がなくても使えるラミネートシールが100円ショップなどで購入できますよ。
もちろん部屋に掲示するプリントも破れや汚れから守ってくれるので、子どもがお絵描きした作品をキレイに保管したりと使用用途はさまざまです。
実際に購入して良かったテキスト
ここまで無料プリントの良さをお話してきましたが、やはり市販のテキストも良い部分が沢山あるのも事実です。無料プリントだけでは物足りない、一歩先の学習にも取り組みたいと考えている方の参考になればと思い、ご紹介します。
七田式ドリル
家庭用ワークで調べると、よく目にするかと思います。
一冊ずつの内容が分かりやすく子どもの反応もとても良かったです。
ただドリルの種類が膨大なので、ネットだけの情報に頼らず実際に書店などで各ドリルの中身を確認しながら、じっくり検討されることをオススメします。
学研の幼児ワーク
付属のシールを使った問題などもあり、子どもが楽しめる要素が詰まっています。
楽しさ重視で考えると「こどもチャレンジ」や「ポケモン」などキャラクターものは子どもが興味を示すこと間違いナシでしょう。
ですがワークは一冊あたり平均800円ほど掛かります。継続して学習させると費用に悩まされることもあるので、やはり無料プリントも学習の主軸の部分で併用させたいところです。
もじパズル
ひらがなが書けるようになった子には「もじパズル」もオススメです。
いわゆるクロスワードのことで、縦読み・横読みを学びながら適切な文字を選ぶので考える時間が必要になります。
ページが進むにつれて「カタカナ」も登場するので、カタカナに抵抗がなく学習意欲のあるお子さんには、やりがいのある一冊となるのではないでしょうか。
ひらがな練習のポイントと効果的な方法:子供の興味を引きつける工夫と継続のコツ
文字が見える部屋作り
無料プリントの活用としてポスターはとても良いとお伝えしましたが、それ以外も文字が目に付く環境にすることで、より効果が現れるでしょう。
園からのお便り類も、あえて子どもが目に付きやすい場所にホワイトボードを設置して貼り付けています。自分に関係あるものだと子ども自身も理解しているので、行事や給食の献立も自発的に確認するようになりました。
カレンダーの活用
カレンダーも同様に、常に遊び場となっているダイニングテーブルの真横に吊り下げています。
我が家がひと手間入れている工夫は、すべての曜日や日付の読み方にひらがなを書くということです。
特に日付は「ついたち」「ふつか」など子どもが覚えるには複雑ですが、ひらがなを振っておいてあげることで自然と覚えてくれるようになりました。
同時に子どもの予定を書き足しておけば「今日は○○におでかけするんだよね」「明日は歯医者さんに行くんだね」「この日はおばあちゃんのお家にお泊りなんだね」など、予定を確認する癖が身に付きました。
日付や曜日、月をまたいで季節が変わる感覚も身に付くのでオススメですよ。
うっかり大人が忘れそうな予定も、あえて子ども用のカレンダーにつけ足しておくと教えてくれるのも助かっています。
机に向かう練習・鉛筆の練習
ひらがなが読めるようになっても、実際に書くとなると子どもには難しく感じます。
キレイな字を書いてほしい気持ちはとても共感できますが、焦りは禁物です。
まずは椅子に座り机に向かう練習から始めます。
2~3歳のうちは色塗りや粘土遊びなど、なんでも良いのでとにかく「机に向かって集中する」練習から始めてみましょう。
まだ握りこぶしでクレヨンを持っている子は、三本指での持ち方の練習をするようにします。
クレヨンやスプーンの握り持ちを卒業したら、トレーニング箸、それから鉛筆の練習とステップアップさせていきましょう。
消しゴムを使う練習
鉛筆の練習を始めるときに「消しゴムを使う練習」も忘れないでください。
初めて消しゴムを使う時、力が弱すぎる・力が入りすぎて紙が破れるなどが必ず起きます。
消したい部分だけをピンポイントで消せなかったりすると機嫌が悪くなる時もありますが、手を添えてあげたりサポート必須です。
消しゴムが扱えるようになったら消しカスを机や床にバラまくのではなく、ノートの真ん中に寄せるなどスムーズなお片付けの方法も教えてあげましょう。
五十音順の覚え方
ポスターを活用する
まず視覚に訴えることが重要なので、ポスターを常に見える場所に置いておくと良いでしょう。ただ子ども任せにするのではなく、一緒に指差しをして声に出して読んであげることも必要です。
パズルで集中力も鍛える
パズルには手先の器用さ・観察力・集中力・想像力・記憶力なども養えるのでオススメです。
ひらがな点つなぎ
点つなぎと言うと数字を繋げるイメージがあるかもしれませんが、ひらがなバージョンもあります。
五十音順に正しくつなげることでイラストが完成するのが楽しめる要素です。
書く練習は五十音じゃなくて良い
ひらがなを書く練習のポイントは、「画数の少ない文字から始める」ことです。
五十音順の「あ」から始めてしまう方が多いかもしれませんが、初めて文字を書く子どもにとって「あ」は複雑です。
「し」や「へ」と一筆書きできる字からスタートしましょう。
書き順について、「初めてだから間違っても良いか」「そのうち正しく覚えるだろう」と思っている方は注意が必要かもしれません。
我が家がお世話になった園では文字学習を実施しているのですが、初めに覚える書き順はすごく大事だと教えられました。初めてできたことは大袈裟に褒めてあげたいと親心としてあるでしょうが、間違った書き順でも褒めると子どもは正そうとしなくなるのだそうです。
その助言もあり、我が家で文字を書く練習の際は「お手本と同じ順番にしたら、もっとキレイな字が書けるよ」と優しくアドバイスするようにしています。
語彙を増やす練習
やはり絵本の読み聞かせ効果は大きいと言えます。
お気に入りの一冊があれば子どもは何度でも読んでとお願いしてきますよね。
同じものを繰り返し読むことでストーリーも台詞も覚えてしまうのが子どもの能力なので、いつの間にか文字が読めるようになっていたりします。
我が家の長男が4歳になった頃に1人で音読できるようになっていたのも、プリント学習だけでなく日頃の読み聞かせの効果なのだと感じています。
文字が読めるようになったばかりの頃は、特に「しりとり」絵本がお気に入りでしたよ。
子どもが自分から練習したくなる工夫
実際に机に向かって読み書きをするために、こちらから声をかけた時に素直に取り組んでくれるなら苦労しません。
まずは子どもの興味を引くために、プリントを一枚だけテーブルの上に黙って置いてみましょう。
普段通りに過ごすなか、子ども自身が発見することで興味の対象になり意欲的に挑戦してくれる場合があります。
その流れで「もう一枚したい」と言われたら、あえて違うジャンルの内容にします。
例えば「ひらがな」のなぞり書きをした後に「色塗り」をやってもらうということです。
同じ内容ばかりだとすぐに飽きますし、「もうちょっとやりたい」という気持ちを持たせることで「また明日もしようね」と楽しみが1つできます。
その楽しみを引き延ばし続けていけば、毎日の取り組み習慣に繋がっていくわけです。
まずは朝食前に一枚、テーブルの上にプリントを置いてみてはいかがでしょう。
決まった時間に一枚だけ。ファーストステップはこれだけに意識してみます。
まとめ
ひらがなを読めるようになると、世界が大きく広がって見え、自信にも繋がります。
ご家庭で練習していく時のポイントは、親子で楽しく・子どもに無理強いをしないことです。
なかなか上手くできず自信を無くして「もうやりたくない」と言われることだってあります。
自分の名前に使う字を間違わずに選ぶなど、小さな取り組みから始めてあげましょう。
それぞれのご家庭のスケジュールやお子さんの性格によって取り組み方はさまざまです。
いろんなアプローチを試しながら、楽しく練習できる時間にしてあげて下さい。
この記事を書いた
サポーターママ
慎重派の長男と猪突猛進の次男をもつ、年子男子のママです。
出産を機に退職して、現在は専業主婦として在宅ワークに挑戦中。
元気があり余っている年子男子の相手は、ハードな日々の連続ですが、それと同時に楽しい出来事で溢れています。
上手くいかない事なんて、今でも山ほどあります。ですが「なるようにしかならない」とポジティブ思考で乗り越えてきました。
実体験から少しでも不安や悩みが吹き飛ぶような情報を発信しますので、お役に立てれば幸いです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修