幼児期の「赤ちゃん返り」:発生する時期と原因の理解|学習プリント.com

幼児期の「赤ちゃん返り」:発生する時期と原因の理解

幼児期の「赤ちゃん返り」:発生する時期と原因の理解
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幼児期によく耳にする赤ちゃん返りは、「困ったもの」「大変なもの」というイメージが強いのではないでしょうか。
よく「下の子が生まれたことがきっかけで、上の子の赤ちゃん返りが始まった」という話を周囲から聞くと思います。
我が家の長女もそうでしたが、赤ちゃん返りという名称のような可愛さだけでは済まされない困った態度も多くあり、とても大変でした。

しかし、赤ちゃん返りが終わった今振り返ると、あったからこそ感じる成長もたくさんあります。

赤ちゃん返りは子どもにとって大切な「心の成長過程」でもあると私は思っています。
今回は、そんな赤ちゃん返りについて記事を書いていきたいと思います。
今まさに赤ちゃん返りに悩んでいる方へ、参考になれば幸いです。

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「赤ちゃん返り」が起こる時期と特徴   

「赤ちゃん返り」が起こる時期と特徴

ここでは、赤ちゃん返りが起こる時期とその特徴について、私の体験談も含めて書いていきたいと思います。
今の我が子に当てはまるかどうか、ぜひ確認してみてください。

赤ちゃん返りが起こる時期について

赤ちゃん返りが始まる時期は、一般的には2~3歳頃が多いとされています。
しかし「下の子が産まれた」「引っ越しをした」など、家庭環境によっては小学生になってから始まることもあるため、「この時期から赤ちゃん返りが起こる」と一概には言えません。
実際に我が子の赤ちゃん返りは下の子が産まれた時で、長女は5歳でした。
幼稚園年中組で、もうすぐ年長に上がるという時期です。
下の子が産まれてからすぐに甘えが強くなり、下の子と同じことをして私の気を引こうとしていました。

我が家の長女の例もそうですが、赤ちゃん返りが起こる時期というのは正確には決まりはありません。
我が子の赤ちゃん返りっぽい行動が目立つようになったら、それを「赤ちゃん返り」だと捉えればいいと思います。

また、赤ちゃん返りが続く期間も特に決まりはありません。
短い子で1ヶ月、長い子だと一年ぐらい続くことがあるそうです。

我が家の長女は半年ぐらいで落ち着きました。
赤ちゃん返りが収まってからは、甘え癖や赤ちゃんのような行動は一切なくなり、年齢に見合った行動をするようになりまた。

赤ちゃん返りの特徴

赤ちゃん返りの特徴としては、以下のものが挙げられます。

トイレや着替えなど、「ママやって」が増える

今まで自分でできていたことを「ママやって」と甘えてくることがあります。
もちろん、やらせれば自分でできることなのですが、手伝ってもらわないといつまでも甘えてくる、泣いて怒る、暴れるといった行動が見られます。

甘えん坊になる

赤ちゃんのように甘えたがる子も多いようです。
「抱っこしてほしい」「ハグしてほしい」「手をつないでほしい」とスキンシップを欲しがります。

赤ちゃんの真似をする

赤ちゃんと同じ行動をして気を引こうとすることもあります。
おっぱいやミルクを欲しがったり、泣く真似をしてかまってとアピールしてきたりします。

反抗的な態度をとって、かまってもらおうとする

反対に、反抗的な態度で気を引こうとする子もいます。
ママが困るようなこと、怒るようなことをわざとして、自分に注目してもらおうとするそうです。

赤ちゃんに意地悪をして気を引こうとする

赤ちゃんに意地悪することで、ママがこっちを見てくれると思う子もいます。
このタイプは、赤ちゃんが嫌いというわけではなく、いつもママが注目している赤ちゃんにいたずらすれば、自分を見てくれると考えてしまうそうです。

私の周りで特によく聞くのが、「ママやって」と甘えてくる行動です。
着替えや食事、トイレに至るまで「ママやって」と言われるので、対応するのが本当に大変だったと聞いたことがあります。

我が家の長女は「甘えん坊になる」「赤ちゃんの真似をする」が、よくありました。
どれも1つ言えるのは「ママやパパに自分を見てもらいたい」という子どもの気持ちです。
甘えて気を引く、悪いことをして気を引く、普段しないようなことをして気を引く、どれもママやパパの気を引こうとしての行動に見えます。

「赤ちゃん返り=私も見て!」という、子どもなりのメッセージが本質なのだと思います。

幼児の「赤ちゃん返り」の原因と影響要素

幼児の「赤ちゃん返り」の原因と影響要素

赤ちゃん返りにはさまざまな要因があり、また、その子の性格によって行動が変わってきます。
ここでは、よく取り上げられる赤ちゃん返りの原因を中心にまとめていきたいと思います。

下の子が産まれた嫉妬心から

下の子が産まれると、どうしてもお世話の中心が下の子に行きがちです。
生まれたばかりの赤ちゃんは何も自分でできないので、そうなるのは仕方ないと大人なら理解できます。

ただ、幼い子どもには「どうして?」「なんで」と疑問でしかありません。
我が家の長女の赤ちゃん返りの原因はまさにこれでした。
明らかに下の子が産まれてから長女の態度が変わりました。
おそらく「妹ばかり可愛がっている」という嫉妬心が芽生えや、「もっと私もみて!」「今まで一番に見てくれてたじゃん!」という気持ちがあったのだと思います。
ママやパパの愛情が自分にもあるかどうか確認したく、無意識に赤ちゃん返りをしてしまうのかもしれません。

下の子ができて赤ちゃん返りが始まるのは、よく考えると子ども心理として理解しやすいものだと思います。

環境の変化の不安やストレスから

家庭内の環境の変化ももちろんですが、保育園や幼稚園への入園・引っ越しなどがきっかけに赤ちゃん返りが始まることもあります。

保育園や幼稚園に入ると、いつも一緒だったママと離れて過ごす時間ができます。
その寂しさや不安、ストレスから赤ちゃん返りが起こることがあるそうです。
引っ越しでは、周囲の環境が一新します。
仲良くしていたお友達とも離れ、知り合いすらいない環境になり、引っ越ししたことでママやパパが忙しくなりかまってもらう時間が減ってしまう、そういったことがきっかけで赤ちゃん返りが始まってしまうことがあります。

環境の変化は、大人よりも子どもの方が受けるストレスが大きいとも言います。
家庭環境に大きな変化があったときは、赤ちゃん返りが始まりやすいのかもしれません。

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幼児の「赤ちゃん返り」への理解とサポート方法

幼児の「赤ちゃん返り」への理解とサポート方法

赤ちゃん返りが始まった子どもには、スキンシップを多めに取って子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大事になります。

スキンシップは愛情表現となります。
ママやパパの温もりは、子どもに安心感を与えて「愛されている」という気持ちが伝わります。
ぎゅっと抱きしめてあげたり、抱っこしてあげたり、頭を撫でてあげたりするといいでしょう。

また、子どもの気持ちを考えて言葉にしてあげることも大切です。
「寂しかったね、ごめんね」「◯◯したいよね、ちょっと待っててね」と、言葉にすることで「ママやパパは理解してくれている」と子どもに伝わります。

逆に、「もうお姉ちゃんなんだから」「自分でできるでしょ」と否定したり叱ったりすることはよくありません。
できることは答えて、できるだけ甘えさせてあげるといいでしょう。

子どもが赤ちゃん返りをして甘えてくるのは、一時的なものです。
精神的に不安定になっている時期なので、できるだけ甘えさせてあげてください。
そうすることで子どもの心に余裕ができ、少しずつ赤ちゃん返りがおさまってきます。

下の子が生まれたことで上の子が赤ちゃん返りをしたときは、きっと上の子も一生懸命「お姉ちゃん」「お兄ちゃん」になろうと頑張っている時期なのだと思います。

ぜひ温かい目で見守ってあげてください。

まとめ

今回は、赤ちゃん返りに関する記事をまとめさせていただきました。

赤ちゃん返りは一過性のものですが、子どもの成長に大切なものだと私は思っています。

我が家の長女も、赤ちゃん返りを経て精神的に強くなり、しっかりした本当の意味での「お姉ちゃん」になったと思います。

赤ちゃん返りは決して悪いものではありません。
赤ちゃん返りが始まって「嫌だな」「困ったな」と思うかもしれませんが、「ここは試練の時!」と思って頑張って乗り越えてください。

この記事を書いた
サポーターママ

あーちゃんママのプロフィール写真 あーちゃんママ 2女のママ

みんなにちやほやされすぎて、すっかり甘えるのが上手になった次女と、そんな次女を溺愛してやまない、家族一しっかり者の長女がいます。
私は昔から工作や絵を描くことが好きで、長女とよくかわいいプリンセスの絵を描いたり、簡単なおもちゃを作ったりして遊んでいます。
また、なるべく低コスパで、みんなが楽しめるようなものを考えて作るよう、工夫しています。
自分のアイデアやほかの人のアイデアを吸収して、これからも2人のかわいい娘のママとして成長していきたいと思っています。

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