赤ちゃん返りとは?原因と続く期間は?上手に対応する方法|学習プリント.com

赤ちゃん返りとは?原因と続く期間は?上手に対応する方法

赤ちゃん返りとは?原因と続く期間は?上手に対応する方法
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皆さんは「赤ちゃん返り」という言葉をご存じですか?赤ちゃん返りは発達段階とは言え、お母さん、お父さんはどうすればいいか悩んでしまうかもしれません。

今まさに赤ちゃん返りで悩んでいる方、また、これから第2子の出産を控えて下の子の赤ちゃん返りを心配しているお母さんも、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

まずは、赤ちゃん返りについての基本知識と原因、赤ちゃん返りの続く期間を理解しましょう。
最後に赤ちゃん返りが起きたときに上手に対応する方法、対処法を例をもとにご紹介します。
正しく理解して、上手に乗り越えましょう。

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赤ちゃん返りとは?

赤ちゃん返りとは?

赤ちゃん返りとは、弟や妹が生まれることをきっかけに、上の子が赤ちゃんに戻ったかのような行動をとることです。

だいたい2~3歳頃の子どもが赤ちゃん返りになりやすく、中には就学前まで続く子もいます。
また、家庭の環境によっては、小学生になってから始まる子もいたりするでしょう。
ですが赤ちゃん返りがまったくない子もいるため、個人差が大きくなっています。

赤ちゃん返りが始まるタイミングもさまざまで、お母さんの妊娠中から始まる子もいれば、下の子が誕生してからのケースもあります。

赤ちゃん返りには次のような特徴があります。

自分でできていたことができなくなる

今まで自分でできていたことができなくなるのは赤ちゃん返りの特徴です。

自分で着替えていたのに「できない」という、順調にトイレトレーニングやトイレができていたのにできなくなったなどがあります。
また落ち着いていた夜泣きが始まったり、急におねしょをしたりすることもあります。

お母さん、お父さんへの甘えが強くなる

お母さん、お父さんへの甘えが強くなることがあります。

甘えることによって不安な気持ちを解消しようとしたり、目をかけてもらいたいとワガママを言ったりして、愛情を確認しようとします。
抱っこをせがむ、どこに行くにも一緒に付いていきたがり離れないなどが現れます。

このままずっとべったりの甘えん坊になったら困るからと、甘えてきた子どもを突き放す、冷たい態度をとると子どもはもっと不安になってしまいます。
そうすることでさらに両親への甘えが強くなってしまいます。

言うことを聞かなくなる(反抗的な態度をとる)

赤ちゃん返りにはお母さん、お父さんに対して反抗的な態度をとることがあります。

着替えを嫌がったり、親のいうことを聞かずに、わざと邪魔をして手伝ってもらおうとしたりすることが増えたりします。

親からすればそんな態度ばかりの子どもに「今までは素直だったのに…」とギャップにびっくりするかもしれません。
また態度以外に言葉遣いが反抗的になり、「いやだ」「やらない」などの言葉が増える場合もあります。

赤ちゃん返りの原因と続く期間は?

赤ちゃん返りの原因と続く期間は?

赤ちゃん返りには様々な原因がありますが、具体的にはどのような理由があるのでしょうか?

お母さん、お父さんの気を引きたい

忙しい両親の気を引きたくて赤ちゃん返りをすることがあります。
両親が下の子の世話をしている間に下の子に目がいってしまうと、自分は無視されていると感じ、親を独占したい気持ちから、両親の気を引くような行動をします。

下の子のお世話をしているときに限って、上の子がわがままになったり、反抗的になったりして困ってしまうかもしれません。
これは、上の子が自分にもっと注目していろんな話を聞いてほしいと思ってわざとやっているため、自然なことなのです。

環境が変わって戸惑っている

きょうだいの誕生は子どもにとって大きな環境の変化です。
子どもは周囲の変化にとても敏感です。

特に長男、長女だった子は今まで自分だけが両親を独占してきたのに、下の子の誕生で急にかまってもらう時間が減ってしまいます。
下の子の授乳の時などに、もっと自分をかまってほしいとアピールしてくる時もあるでしょう。

環境が変わることに対応できずに子どもは戸惑い、不安を感じています。
まだ不安な気持ちをうまく言葉で伝えることができないため、さまざまな行動となって現れます。

自分への愛情を確かめたい

自分がお母さん、お父さんから愛されているかを確認したいために赤ちゃん返りをすることがあります。

下の子のお世話に一生懸命になると、どうしても今まで通り上の子と接することが難しくなります。
「自分はちゃんと大事にされているのかな」と愛されていることを確認したくて、例えば、今まで1人で寝ていた子にまた寝かしつけが必要になるなど、両親を試すような行動をすることがあります。

両親からすれば、赤ちゃん返りの時期が来ると、「いつまでこんな状態が続くのだろう…」と不安に思うかもしれません。
赤ちゃん返りはどれくらいの期間続くのでしょうか。

赤ちゃん返りが続くのは平均5.3ヶ月

赤ちゃん返りが続く期間もさまざまで、平均すると5.3ヶ月という調査結果があります。
ですがこれはあくまで平均で、子どもによって個人差が大きいです。

一度落ち着いてもまたぶり返すこともあり、一概にいつまでで終わりと決めるのは難しいです。
また赤ちゃん返りが全くない、お母さんが気づいていないけど、後から実は赤ちゃん返りだったのかも…ということもあります。
いつからいつまでが赤ちゃん返りの期間、と決めるのではなく、子どもの様子を見ながらその子に合わせた対応をしていくのがいいでしょう。

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赤ちゃん返りに上手に対応する方法

赤ちゃん返りに上手に対応する方法

赤ちゃん返りは悪いことではありませんが、対応を間違えると今以上に子どもが不安になり、赤ちゃん返りが悪化する可能性があります。
寂しがる上の子を安心させてあげることが不安を取り除くことになります。

では、具体的にはどのような方法がよいのでしょうか。

赤ちゃん返りの対処法の例一覧

対処法内容
スキンシップをとり、愛情をしっかり伝える下の子が寝ている時などに、上の子に本を読んであげるなどして、上の子との時間を持つようにする。また、上の子を抱きしめてあげることで、上の子の気持ちが落ち着く。
お母さん、お父さんがしっかり気分転換する親が上の子の赤ちゃん返りと下の子の世話でストレスを抱えないよう、短時間で気分転換ができることを見つける。
頑張りを「ほめる」上の子ができて当たり前だと思うことでも、その頑張りを褒めてあげることで、上の子に自信がついて前向きな気持ちになれる。
「お兄ちゃんでしょ」「お姉ちゃんでしょ」とプレッシャーをかけない「お兄ちゃんでしょ」「お姉ちゃんでしょ」と言われて、上の子が親に甘えることができなくなるような環境を作らない。

スキンシップをとり、愛情をしっかり伝える

上の子が「自分は愛されている」「大切にされている」と安心できるように、上の子との関係を保てるようなスキンシップをとりましょう。

下の子が寝ているときには上の子としっかり向き合う時間を作ってあげると、上の子はとても喜びます。
ゆっくり話を聞き、絵本の読み聞かせをしてあげるのもおすすめです。

上の子に向けて、「いつも大好きだよ」「〇〇ちゃんは宝物だよ」などと言って、好きを言葉で伝えるだけでなく、手の中でぎゅっと抱きしめてあげると子どもも安心することができます。
ぎゅっと抱きしめることで愛情ホルモンのオキシトシンが分泌され、少し気持ちも癒されますよ。

お母さん、お父さんがしっかり気分転換する

赤ちゃん返りが続くと、下の子の育児と重なって、2人(以上)の子どもたちを育てることで、お母さん、お父さんも疲れてイライラすることが増えます。

仕事だけでなく、育児でも親にストレスがかかるようになり、余裕がなくなるとどうしても上の子の赤ちゃん返りを大変に感じてしまい、子どもにきつく当たってしまいます。
もちろん、まとまった時間をとることは難しいかもしれませんが、少しの時間でも1人になれる時間を作りましょう。

ドラマを1本だけ見る、読書をするなど、何か短時間で気分転換ができる対策をいくつか用意しておくといいかもしれませんね。
夫婦や祖父母と協力して、ストレスを溜めすぎずに、子育てを少しでもお休みする時間を作り、気分転換をはかれるように心がけましょう。

また、必要があれば、ファミリーサポートや、一時預かりなど自治体の子育て支援を活用することも1つの方法です。

頑張りを「ほめる」

ほめられてうれしくない人はいませんよね。それは子どもも同じです。
子どももほめられることを通して「自分は役立つんだ」「頑張ったことを見てくれているんだ」と知って、親から声をかけられることを嬉しく感じるでしょう。

下の子どもができるとどうしても上の子に期待して、できて当たり前と思いがちです。不安になりながらも成長しようとしている上の子どもは十分頑張っていますよね。
「1人でご飯を食べてすごいね」「いつも自分で着替えができてえらいね」など、上の子が自分で何かをしている時は、意識して上の子がしようとしている頑張りをほめてあげましょう。
きっと上の子も、もっといろんなことに挑戦しようという前向きな気持ちになるはずです。

「お兄ちゃんでしょ」「お姉ちゃんでしょ」とプレッシャーをかけない

お母さん、お父さんも甘えてばかりの上の子にしっかりしてほしい気持ちから「お兄ちゃんでしょ」「お姉ちゃんでしょ」というような言葉が出てしまいがちです。

ですが、上のお子さんも生まれてまだたったの数年です。
お兄ちゃん、お姉ちゃんになりたくてなったわけではないのに、突然「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼ばれ、プレッシャーを感じることもあります。
また、急に「もうお兄ちゃんでしょ」「もうお姉ちゃんでしょ」と言われることで、甘えられなくなってしまっては、上の子も不安になります。

プレッシャーをかけず、今までできていたことができなかったとしても叱ったりせずに、1人の子どもとしてできるだけゆっくり見守る気持ちを持ちましょう。

まとめ

赤ちゃん返りは悪いことではありません。

まだ上手に話せない子どもはうまく気持ちを表現できませんが、環境の変化や不安に戸惑っています。
親を困らせたいだけの態度に見えますが、赤ちゃん返りは子どもなりにお母さん、お父さんからの愛情を確かめるための一つの手段です。

子どもに大好き、いつも一緒だよと寄り添ってあげるといずれ落ち着いてきます。
赤ちゃん返りへの理解を深め、対処していくことにより親子で成長できるといいですね。

この記事を書いた
サポーターママ

そうひまママのプロフィール写真 そうひまママ 1男1女のママ

昆虫、魚が大好き恥ずかしがり屋の男の子、ぬりえとお絵かきが大好きおませな女の子の年子兄妹ママです。
育児とパート、すきま時間を生かして興味のあったWebライターも楽しんでいます。
趣味の韓国ドラマ鑑賞、読書、友達とのおしゃべり時間で日々のストレスを発散しています。
「子供と家族が笑顔なら毎日正解」だと思って頑張らない育児を心がけています。そうはいってもやはり子育てには不安はつきものですよね。
少しでもたくさんのママの悩みや不安を解消できるような内容が発信できたらうれしいです。

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