突然の哺乳瓶拒否!原因と克服方法やおすすめグッズ
哺乳瓶拒否は、ある日突然やってきます。
産後順調に飲んでいたのに、なぜか急に嫌がり、飲まなくなったりします。
混合育児(粉ミルクと母乳を両方与える育児)の方に多い傾向だそうです。
『ミルクは嫌がるのにおっぱいは集中して飲む』というのは、哺乳瓶拒否が始まったサインです。
私の友人の赤ちゃんは、突然哺乳瓶拒否が始まり、ネットでいろいろ検索していろいろ試したそうです。
哺乳瓶を拒否されてしまうと、ミルクを飲んでもらえないので栄養面での心配が増え、育児がうまくいかないことに苛立ち、ママの精神的負担が増えてしまいます。
今回は、そんな哺乳瓶拒否について原因と克服方法を書いていきたいと思います。克服するのにおすすめのグッズもまとめていきます。
目次
哺乳瓶拒否の原因はなに?
哺乳瓶を拒否してしまう理由は一つではありません。
赤ちゃんそれぞれに意思があるので、まずは我が子の様子を見ながら『何が嫌なのか』理由を見つけて対策をしてあげましょう。
ここでは、代表的な原因をご紹介していきます。
ミルクよりおっぱいが好き
新生児でも、おっぱいと哺乳瓶の違いをしっかりと認識しているそうです。
「ミルクよりおっぱいがいい!」と哺乳瓶を嫌がり、泣いてしまう子が多いようです。
我が家の長女はこのタイプでした。
産まれて数日は、私の体調が安定していないこともあり、日中はミルク、夜は授乳をしていました。
しかし、すぐに哺乳瓶を嫌がり、ミルクを飲まなくなりました。
おっぱいをあげるとしっかり飲み、満足するまで離そうとしませんでした。
そのため「この子はおっぱいの方が好きなんだな」と思い、完母(母乳のみ)に切り替えました。
ミルクで育てたい理由はさまざまあると思います。
特にこだわりがないのであれば、私みたいに諦めるのもよし、仕事や体調面でどうしてもミルクを使っていきたい方は克服方法を見つけるのもよしだと思います。
必ず克服しなければならないものではないと、個人的には思っています。
ミルクの温度が気に入らない
意外と盲点なのが、ミルクの温度です。
温度をほんの少し熱めにするだけで、哺乳瓶を拒否することなく飲めるようになる子もいるそうです。
母乳はママの体温に近く安心できる温度のため、それに近づけてあげるといいでしょう。
調乳後は手首の内側で温度を確認する方が多いと思います。
冬の寒い時期などは、ママの手も冷えやすいので正しく温度を計れずに、いつもよりぬるいミルクを作ってしまうということもあり、注意が必要です。
いつもよりほんの少し温かく感じるぐらいに温度を上げてみたり、温度計で測ってみたりして、状況に応じて温度を調節してみてください。
ミルクを飲んでいる途中で時間が経って人肌よりも冷めてしまった場合は、湯煎で再度温めるといいでしょう。
それだけでミルク拒否が治ることもあるそうです。
哺乳瓶の乳首が赤ちゃんに合わない
赤ちゃんによって、哺乳瓶との相性があります。
メーカーによっても違いますし、形や柔らかさ、大きさなども違います。
哺乳瓶の乳首は月齢に合わせて販売されているので、月齢が合っているかも確認が必要です。
赤ちゃんは大きくなるにつれて吸う力もついてきます。
吸う力が強くなったことにより、今まで使っていた乳首では飲みにくくなってしまったのかもしれません。
また、乳首はシリコン製やゴム製なので、知らず知らずのうちに劣化します。
上の子のおさがりを使っている場合は、新しいものに変えてみてください。
ちょっとしたことですが、これが解決方法になったりもします。
ミルクの味が嫌い
哺乳瓶に問題があるのではなく、ミルクに問題がある場合もあります。
母乳が好きな赤ちゃんはミルクの味の違いに気づき、哺乳瓶を拒否しているのかもしれません。
そんな時は、試しに搾乳であげてみるといいそうです。
搾乳した母乳を哺乳瓶で与えてみて、問題なく飲むのであればミルクの味に問題があると言えます。
その場合は、別メーカーのミルクを与え、赤ちゃんの好みの味か試してみましょう。
ミルクはコストがかかるので大きなパッケージで買いたくなります。
ただ、赤ちゃんにも好きな味があるので、最初は量の少ない試供品や小さなパッケージの物を使用するといいでしょう。
赤ちゃんがミルクをごくごく飲めるなら問題はありませんが、飲まずに嫌がってしまう場合は違うメーカーに変えて再挑戦してみると、お気に入りの味に出会えるかもしれません。
哺乳瓶拒否の克服方法
哺乳瓶拒否になった時の克服方法は、月齢別にあります。
各月齢別に克服方法をまとめてご紹介していきます。
生後1〜3ヶ月の克服方法
生後1〜3ヶ月の場合、ちょっとした環境の変化やタイミングによって、飲めたり飲めなかったりを繰り返してしまう子が多いそうです。
- ママ以外の人があげてみる
- ウトウトしている時に母乳からすり替えてみる
ちょっとしたことですが、こういうことで解決することがあります。
特に『ママ以外の人があげる』というのは効果があると聞いたことがあります。
友人の話ですが、ママだとやはりおっぱいで甘えたくなるようで『パパが試しにあげたらおとなしく飲んだ』という話を聞いたことがあります。
繰り返すことで哺乳瓶に慣れていくこともあるので、一度与える環境やタイミングを見直してみるといいかもしれません。
生後4〜7ヶ月の克服方法
生後4ヶ月ごろになると、赤ちゃんは自分の手で握ったものを口に入れようとします。
- 乳首をおもちゃとして与えて、遊びながら慣れさせる
- スパウトでミルクを飲ませてみる
上記のように、哺乳瓶にこだわらない形であげてみると効果があるそうです。
自分で持てるのが嬉しくて楽しい時期なので、赤ちゃんに無理なく慣れさせることができます。
また、この時期は離乳食が始まる時期です。
哺乳瓶を拒否してあまりミルクを飲んでくれず、栄養面が心配な場合は、離乳食でミルクを使用するといいでしょう。
私はこの時期には完母でしたが、離乳食にはミルクを少し使っていました。
経験上、ミルクがゆやクリームシチュー風の離乳食は食べやすいようです。
8〜12ヶ月の克服方法
この時期になると、哺乳瓶にこだわらなくていいと思います。
ストローやスプーン、コップ飲みでミルクを飲むのが可能なら、哺乳瓶以外のものに変えるといいでしょう。
コップ飲みは、口元の筋肉の発達を促してくれると保健師さんから言われたことがあります。
赤ちゃんが興味を示すようなら、早めに移行してみるといいと思います。
離乳食をしっかり食べているなら、ちょっと早いですが卒乳を検討してもいい時期です。
ただし、まだまだカルシウムなどの栄養は必要です。
卒乳する際は、離乳食の栄養を再度確認するといいでしょう。
1歳を過ぎると普通の牛乳も飲めるようになるので、牛乳を足してあげて、カルシウムを補ってあげれば大丈夫です。
哺乳瓶拒否のおすすめグッズ
哺乳瓶拒否が始まった時に使える、おすすめグッズをご紹介します。
おすすめしたいグッズはいくつかありますので、赤ちゃんの月齢や状態に合った商品を見つけてみてください。
ママの乳首を再現した哺乳瓶
月齢が低い赤ちゃんにおすすめしたいのが、ママの乳首を再現した哺乳瓶です。
空気が漏れないように唇を密着させることができ、まるで母乳を飲んでいるかのような感覚が得られるそうです。
『おっぱいは飲むけどミルクは飲まない』という赤ちゃんにおすすめアイテムです。
オーボールに乳首を取り付ける
生後4か月以降の赤ちゃんにおすすめするのが、おもちゃとしても使えるオーボールです。
オーボールの大きい穴に哺乳瓶の乳首を取り付けると、赤ちゃんが遊びながら口に入れてくれるそうです。
この時期の赤ちゃんは、なんでも口に入れて確かめようとするので、遊びながら乳首に慣れてくれるそうです。
おもちゃ感覚で乳首に慣れさせ、哺乳瓶拒否を克服できるかもしれません。
スパウトで飲ませる
『哺乳瓶では飲まないけれど、スパウトにしたら飲んだ』という話をよく聞きます。
スパウトは赤ちゃんが自分で持って飲むコップで、乳首に近い形状の飲み口がついています。
メーカーによっては、哺乳瓶と同じ乳首を取り付けられるものもあります。
ただ与えられるのではなく、自分で持って飲めたという経験が嬉しく感じ、飲めるようになるのかもしれません。
スパウトは、飲み口がストローやコップ飲みできるものなどがセットになっているものがあります。
セットになっているものだと長く使うことができるので、赤ちゃんが自分の手でつかめるようになったら、購入を検討してみてもいいのではないでしょうか。
まとめ
今回は哺乳瓶拒否に関する記事を書いていきました。困っている方の参考になれば幸いです。
哺乳瓶拒否が始まった時、ママは焦ってしまうかと思いますが、必ず克服しなければならないものではないと思っています。
『この子はミルクよりもママが大好きでおっぱいを求めてるんだ』とポジティブに考えてもいいのではないでしょうか。
哺乳瓶を拒否することは悪ではありません。
ただ、哺乳瓶拒否を克服することで、ママの育児の負担を減らすことにつながります。あまり焦らず、ゆったりとした気持ちで対応してみるといいのかもしれません。
この記事を書いた
サポーターママ
みんなにちやほやされすぎて、すっかり甘えるのが上手になった次女と、そんな次女を溺愛してやまない、家族一しっかり者の長女がいます。
私は昔から工作や絵を描くことが好きで、長女とよくかわいいプリンセスの絵を描いたり、簡単なおもちゃを作ったりして遊んでいます。
また、なるべく低コスパで、みんなが楽しめるようなものを考えて作るよう、工夫しています。
自分のアイデアやほかの人のアイデアを吸収して、これからも2人のかわいい娘のママとして成長していきたいと思っています。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修