小学生低学年におすすめの読書感想文用の本を紹介!感想文の書き方のコツやポイントを解説
読書感想文といえば、夏休みの宿題。
まずは、本を読みだすこと。
次に、書き出すこと。
そして、最後まで書きあげること。
たくさんのハードルがあるのが、読書感想文ですよね。
中には、本を読むことが好きで、スラスラとかける子どももいるかもしれませんが、多くの子どもは苦手だなと思うのが読書感想文。
特に、小学校1年生、2年生の低学年の子どもへの教え方について、頭をかかえてしまうこともあるかもしれません。
そこで、低学年の読書感想文用におすすめの本と、書き方のコツやポイントなどをご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
おすすめの読書感想文用の本
まずは、読書感想文用の本の選び方です。
低学年の子どもにとって大切なことは、好きな本であること。
好きな本であれば、今までに読んだ本の中から選んでもいいのです。
あらためて読み直すと新しい発見があるかもしれません。
新しい本を選ぶ時に注意したいことは、むずかしすぎないこと。
表紙やタイトルを見て、おもしろそうだと選んでも、わからない漢字ばかりだったり、知らない言葉が出てきたり、むずかしすぎると最後まで読みきれません。
楽しく読みすすめることが出来る本なら、感想文も書きやすくなります。
ここで、低学年向けの本の中から、いくつかご紹介します。
一さつのおくりもの
主人公のクマタは、『かいがらのおくりもの』という絵本が大好き。
毎日声に出して読み、絵本の中にいるキツネに話しかけてしまうほどです。
そんなある日、山の向こうで大雨が降りました。
山の向こうで大変な思いをしているお友達のために、なにかおくりものをしようと考えるクマタですが、いったい何を送るのでしょうか。
小学校1年生からひとりでも読みやすい童話です。
読み終わったあとに、「もし、クマタだったらどうするかな?」「どんな気持ちかな?」など感想を語り合えるとよいですね。
友だちのことを思う優しい気持ちを教えてくれる本です。
ひみつのきもちぎんこう
人の気持ちをあずかるひみつの銀行「きもち銀行」。
いじわるや自分勝手なことをすると、ジャリーンと黒コイン。
いいことをするとチャリーンと銀色コイン。
たまったコインは「きもち通帳」にたまっていきます。
「きもち」について考えることができる童話です。
低学年のときは、少しずつ一人でできることが増えていきますが、まだまだ心配なことも続く時期です。
自信と不安が入り交じり、子どもの気持ちも、たくさんゆれ動きます。
そんな時に「いいきもち」と「わるいきもち」が分かるきっかけにもなります。
読書感想文には、子どもがどう思ったかという「きもち」を書くので、「きもち」をテーマにしたこの本はとてもおすすめです。
メガネをかけたら
メガネをかけなくてはならなくなった女の子のお話です。
でも、女の子はどうしてもメガネをかけたくありません。
いろいろな理由をつけて、メガネをかけないと言い張ります。
ある日、やっとメガネをかけて学校へ行きます。
女の子はどんな気持ちになったのでしょうか。
子どもが初めて経験する「苦手なこと」に挑戦するきっかけをつくってくれる本です。
メガネをかけることを、自分の苦手なことにあてはめて、感想を書くこともできます。
アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけシリーズ
1979年に『スパゲティがたべたいよう』でスタートした「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけ」シリーズ。
大人にとってもなつかしいロングセラーです。
子どもが楽しくワクワク読める本なので、きっと子供らしい感想が出てくる本です。
わが家の本棚に「おばけのアッチ スパゲティ・ノックダウン!」があったので、低学年の子どもに「この本どうだった?」と聞いてみました。
「スパゲティがおいしそう!」「アッチと一緒につくってみたい!」
「おばけなのに、ぜんぜんこわくないんだよ」と次々に感想が。
このままインタビューを続けていくと感想文が書けちゃいそうだなと思うくらいでした。
子どもの発想力は豊かなので、大人では考えつかないことも思っています。
今しか感じられない気持ちを残しておけるのも、読書感想文のよさだなと感じました。
感想文の書き方のコツ
子どもが好きで楽しく読める本を読めたら、いよいよ感想文を書き始めます。
低学年でも、読書感想文を楽しく書けるコツをご紹介します。
1.インタビューしてみよう。
いきなり文章を書くと、なかなか進まないことが多いので、まずは、本について子どもへのインタビューをしてみてください。
そのインタビューの答えをふせんに書いておきましょう。
インタビュー項目は 3つ。
①「なぜこの本を選んだの?」
本を選んだきっかけです。
例えば、表紙の絵がかわいいからとか、犬がすきだからとか。
なんとなくでもかまいません。
②「だれが主人公」で「どんなお話」だった?
たとえば、「おばけのアッチ」が主人公で、「レストランでスパゲッティをつくる話」
など、本の紹介の部分です。
③「どんな場面」がよかった?
おもしろかったこと、ハラハラしたこと、悲しかったことなど、本を読んで、いろいろな気持ちになった場面とどう思ったかを教えてもらいましょう。
本を読んで動いた子どもの心の声をたくさん聞いてみてください。
一緒に本を開き、その場面のページに、「ふせん」をはっておくとよいです。
2.インタビューしたことを感想文のカタチにしてみよう。
3つのインタビューの順番に、感想文を書きだしてみましょう。
①「なぜこの本を選んだの?」は、本を選んだきっかけなので、感想文を書きだしやすい文になります。
具体的には、
→わたしが(ぼくが)この本を選んだ理由は、〇〇だからです。
〇〇の部分にインタビューの答えをいれると書き出しの完成です。
②「だれが主人公」で「どんなお話」だった?は、本の内容を紹介する部分です。
低学年の時は、ことばが足りなかったり、反対に説明が多くなりすぎてしまったりする部分です。
こどもへのインタビューの内容をもとにしながら、意味がとおる文にしてあげるとよいですね。
③「どんな場面」がよかった?は、本を読んで動いた子どもの「きもち」の部分です。
子どもが感じたそのままの「きもち」を書きましょう。
その時に、場面も一緒にかくことが大切です。
何が面白かったのか、何が悲しかったのか、場面と「きもち」をセットで書くようにしましょう。
3.一番つよく思ったことを書いて、感想文をしあげよう。
最後に、本を読んでいちばんつよく心に思ったことを書きましょう。
おもしろかったとかよかったという感想しかうかばない時は、
- わたしが(ぼくが)主人公だったら〇〇した。
- 主人公に〇〇と伝えてあげたい。
- この本は〇〇なのでぜひよんでみてほしい。
など、少し工夫すると思っていることが書きやすいかもしれません。
こうしなくてはいけないというきまりはないので、自由に書いてみてください。
そうすれば、読書感想文が完成します。
小学生低学年に向けた感想文のポイント
小学生低学年が読書感想文を書くときのポイントとしては、親子「一緒に」とりくむことです。
親子で一緒に本を選び、本を読み、感動したところを語り合う。
そして、感じたきもちを文章にしていく。
この作業を「一緒に」した体験は、とても大切な宝になります。
読書感想文にきまりはなく、何を書いてもいいのです。
いいことを書く必要もありません。
本を読んで動いた子どもの「きもち」を文章にするのが大切です。
大人も子どもならではの自由な発想におどろいたり、感心したりしながら、楽しんで書けるとよいですね。
まとめ
本は心の世界を大きく広げてくれます。
純粋なこどもの時に出会った本は、ずっと心に残ります。
その心を文章として残しておけるのが「読書感想文」です。
低学年の時はまだまだ親の手が必要です。
だからこそ、「一緒に」取り組めるチャンスの時でもあります。
親子で一緒に取り組んで、「本」がちょっと好きになってきた。
「文章をかくこと」がちょっと楽しくなってきた。
と思えるようになっていけるといいなと思います。
この記事を書いた
サポーターママ
4歳差の仲良し姉妹・2女のママです。「子どもに良さそうな事はとにかくやってみよう!」がモットー。
ベビーマッサージ・ベビースイミングに始まり、リトミック、ピアノ、そろばん、通信教育、ダンス、トランポリンなどいろいろな経験をしてきました。
ふりかえると反省もありますが、「失敗は成功のもと」とポジティブに切り替えるようにしています。
子育ては大変なことも多いですが、その分、子どもから大きな幸せをもらいます。
子育てに奮闘されている方へ、少しでも参考になる記事を書けたら嬉しいです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修