小学生高学年におすすめの読書感想文用の本を紹介!感想文の書き方のコツやポイントを解説

小学校高学年になると、学校のクラブ活動や委員会活動、塾や習い事などで忙しくなりますよね。
また、心と体の発達にともなう「前思春期」とよばれる時期でもあります。
時間や気持ちにも余裕がない中での、読書感想文。
親子ともに負担を感じてしまいませんか。
でも、どうせやるなら、「楽しくて、ためになる」といいなと思います。
そこで、忙しい高学年でも読みやすい、読書感想文用のおすすめの本を紹介します。
また、感想文初心者向けの書き方や、読書好き小学生向けの楽しく書ける方法もお伝えします。
ぜひ、参考にしてみてください。
小学生高学年必見!おすすめの読書感想文用の本5選

読書感想文用の本を選ぶ時は、「読みたいな」と思える本、そして、読んでいて「夢中になれる」本を見つけることが大切です。
読書のあとに、感想書くという「ミッション」があるので、子どもの心が動かなければ、感想も出てきませんよね。
家の本棚や、図書館、書店などで、子どもと一緒に「夢中になれる本」を探してみてください。
読書好きの小学生は、すでに、たくさん好きな本があると思います。
新しい本を見つけてもいいですし、これまで読んだ本を、改めて読み返してもいいですね。
ここでは、少し読書が苦手でも、読書感想文が書きやすいテーマの本を5冊ご紹介します。
1.「先生、感想文、書けません!」
主人公のみずかは、本を読むのは好きだけど、「感想文は書けない!」と堂々と先生に話す女の子。
みずかは、本を読んだ後は、ちゃんと「あぁ、よかった!」「おもしろかった!」って思うけど、それを文章に書こうとすると、その想いが、しゅるしゅるしゅるって消えちゃう、といいます。
こんな主人公のきもち、わかる!と思いながら、読みすすめられる本です。
みずかに共感するポイントがたくさんあるので、感想文も書きやすいです。
2.「願いがかなうふしぎな日記」
主人公の光平は、亡くなったおばあちゃんから「望みはこれに書いておくといいよ。
きっとかなうから」と日記をもらいました。
その日記に「もう一度おばあちゃん会いたい」「のぞみ号にまた乗りたい」「お父さんとお母さんが仲直りしてほしい」と書くと、ふしぎなことにその願いごとがかなっていきます。
文章が、日記の形式で書かれているので、とても読みやすいです。
自分だったら、なんでもかなう日記に何ををかくだろうと想像すると、より感想が広がっていきます。
3.「ロウソクの科学」世界一の先生が教える超おもしろい理科
ノーベル化学賞を受賞した吉野彰博士が、小学校4年生の時に出会い、「科学への興味を持つ原点」となった1冊。
「燃えたロウソクは、どこへ消えたの?」
「水と氷って、どっちが重いの?」
「さかさまにしたコップの水が落ちないのは、どうして?」
科学者のファデラーが、子どもたちに見せた24の実験を、やさしく教えてくれる本。
本の中で起こる、理科の実験にワクワクしながら、読みすすめられます。
知らなかったことや、おどろいたことなど、そのままの感想を書きやすい本です。
そして、読むと理科が好きになる子も多いですよ。
4.「小説 はたらく細胞 」
マンガやアニメでもおなじみの「はたらく細胞」の小説版です。
ひとりあたり、37兆個といわれる細胞の働きが、楽しく描かれています。
小説ですが、魅力的なイラストがおり交ぜられているので、とても読みやすくなっています。
そして、自分のからだの中で起こっていることが、とてもわかりやすく理解でき、楽しく読めます。
読みながら必要な知識も覚えられる、お得な本です。
自分や家族の病気の経験などとつなげて、感想文を書くことも出来ます。
5.「ひみつの花園」 (ポプラ世界名作童話)
両親を亡くし、おじさんの家に引き取られたメアリー。
メアリーはやせっぽちで、わがままな女の子。
コリンは、自分を病気だと思いこんでいる、わがままな男の子。このわがままな二人が、美しい花園や人々とのふれあいの中で、いきいきとした心を取り戻していきます。
著者は、世界的に愛される「小公子」や「小公女」を書いたバーネット。
何十年も読み継がれている名作には、子どもの心に働きかける大きな力があります。
子ども時代の今読むからこそ、より感じることも多く、心に残る言葉がたくさんあります。
主人公の台詞などから感じたことを、感想文に書きやすいお話です。
感想文初心者必見!ポイントを押さえた書き方のコツとは?

いざ、感想文を書くとなると何から書けばよいか迷いますよね。
そこで、感想文初心者向けの書き方のコツを紹介します。
読書感想文の定番は「4段落」です。
以下の4つの質問に答えるような気持ちで書いてみてください。
1.「なぜこの本を読んだの?」
- 家の本棚にあって、ずっと気になっていた。
- 表紙の絵がとてもかわいくて、手に取った。
- 題名がまさに私のことだ!と思った。
など。
どんなことでも構わないので、「なぜこの本を選んだのか」、本との出会いやきっかけを書いてください。
2.「何が書いてあった?」
本のあらすじを紹介する部分です。
まとめ方がむずかしいと感じる時は、ネットで本の紹介文を調べて、参考にすると書きやすいです。
ここで、大切なことは、あらすじはシンプルにまとめること。
長くなりすぎて、延々と続かないように、気をつけてください。
3.「心に残った場面、ベスト3は?」
本を読む時に、ふせんに心に残ったことや感想をメモ書きして、そのページに貼っておくとよいです。
感想は、「自分の言葉」であることが大事です。
普段使っている言葉で、読んだ時の感想や感情をそのまま書きましょう。
具体的には、
私が一番心にのこったことは、(★ベスト1)。
また、(★ベスト2)。
さらに、(★ベスト3)。
という風に、心に残った「場面」と「感想」をセットで書きましょう。
感想文の長さによって、ベスト3の部分は、減らしたり、ふやしたりしてみてください。
4.「本を読む前と後で変わったことはある?」
最後のまとめの部分には、読んだ本が、自分に「どんな影響」を与えたかを書けるとよいです。
例えば、
- 私は今まで○〇という考えでした。でも、この本を読んで、▲▲も大事なのだと思いました。
- 私は、〇〇だけど、これからは、登場人物が言っていたように▲▲していきたい。
など、読む前と後に、どのように心が変化したことを、書くとよいでしょう。
読書好き小学生必見!感想文を書く楽しさを引き出す方法とは?

読書が好きで、感想文を書くことも楽しめるような子どもには、より楽しく書けるように、表現を工夫してみましょう。
ここで、より、楽しく書ける方法を3つ紹介します。
1.「もしも~だったら」と自分でストーリーをつくってみる
- もしも私が主人公だったら~。
- もしも、主人公がこうしていなければ~。
など、「もしも」をキーワードにすると、感想が広がり、楽しく書けます。
2.「作者のメッセージ」を推理する
- 作者がこの作品で伝えたかったメッセージは何か。
きっと、こういうことだったのではないかなど、自由に推理してみることも楽しいです。
3.自分の反対意見を書いてみる
- 主人公はこう言ったけど、ぼくはそう思わない。なぜなら~。
- ここはいいと思うけど、ここが違うと思う。
など、自分の意見をかくことにも、チャレンジしてみてください。
まとめ
ここまで、小学生高学年におすすめの読書感想文用の本や、感想文の書き方のコツやポイントについて、ご紹介してきました。
自由に使える時間が少なくなる高学年ですが、読書感想文をきっかけに、読書の楽しさを再発見できるといいですね。
まずは、「夢中になれる本」を探し、ご紹介した「書き方のコツ」を意識して、読んでみてください。
本は心を大きく広げたり、主人公から励まされたりします。
そして、子ども時代に読んだ本は、心にずっと残ります。
どうせやるなら、「楽しくて、ためになる」ものにしようと決めて、取り組んでみてくださいね。
この記事を書いた
サポーターママ

4歳差の仲良し姉妹・2女のママです。「子どもに良さそうな事はとにかくやってみよう!」がモットー。
ベビーマッサージ・ベビースイミングに始まり、リトミック、ピアノ、そろばん、通信教育、ダンス、トランポリンなどいろいろな経験をしてきました。
ふりかえると反省もありますが、「失敗は成功のもと」とポジティブに切り替えるようにしています。
子育ては大変なことも多いですが、その分、子どもから大きな幸せをもらいます。
子育てに奮闘されている方へ、少しでも参考になる記事を書けたら嬉しいです。
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