お箸の練習いつから始める?開始時期と練習の流れ、必要なグッズ紹介
子どもが自分でスプーンやフォークを使ってご飯を食べられるようになってくると、「そろそろお箸を持たせた方がいいのかな?」「どうやって教えたらいいのだろう?」と悩み始める方もいると思います。
私も上の子が小学生になってもお箸を使っての食事がなかなかできずに、かなり試行錯誤しながら練習しました。
手先の発達が遅れているのかと心配になり、お箸に関して色々な専門の方に相談したこともあります。
今回の記事では、私が実践したお箸の練習の仕方や、実際に受けたアドバイス、おすすめのグッズなどをご紹介したいと思います。
目次
お箸の練習の開始時期は?
幼稚園や保育園などで、他の同年代の子たちがお箸を使い始めると、早く使えるようにならなければと焦ってしまう人もいるかもしれません。
小さい年齢から使えるトレーニング箸なども販売されているのを見ると、早く練習を始めなければと焦ってしまう人もいると思います。
お箸の練習の開始時期はご家庭によって様々で、2歳ごろから使える矯正箸を使い始める子もいれば、5歳ごろからお箸を本格的に使う練習を始める子もいます。
保育園や幼稚園でも、年中から年長にかけてお箸の練習を始めるところもあります。
お箸の練習では、どちらかというと年齢よりも手指の発達具合が大切になってきます。
特にお箸を支える親指、人差し指、中指が使え、手首を動かせるようになっていることが必要です。
子どもの発達には個人差があるため、本格的にお箸の練習を始めるのは以下の点をチェックしてから行うといいと思います。
- 言葉を理解し、受け答えができるかどうか
- 椅子に座り、集中力を保つことができるか
- じゃんけんのチョキが作れるか
- 鉛筆で思った通りに線や絵が書けているか
- スプーンやフォークを下から持って食事ができているか
- 親指と人差し指で丸が作れるか
- お箸に興味を持っているか
手指の発達に問題がなく、お箸で取りやすいおかずの時にお箸を試してみた時に子どもがイライラしてしまうことがなければ、本格的にお箸の練習を初めてもいい時期といえるでしょう。
あくまでも子どもがお箸に意欲的で、ストレスなく練習を続けられる時期に練習をすることが一番効率よく練習の時期だと思います。
本格的に練習を始める前に、鉛筆を正しく持ってお絵描きをしてみたり、はさみで切り紙をして遊んでみたりすることで、遊びの中で手指を鍛えておくこともおすすめです。
お箸の練習の流れ
子どもの手の大きさに合ったお箸を選ぶ
一般的に、理想のお箸の長さは「一咫半(ひとあたはん)」と言われます。
親指と人差し指を直角に開き、直線で結んだ距離を1.5倍にした長さです。
こちらの長さも参考に、実際に使いやすい長さのものを選んでみてください。
子どものお箸の長さの大体の目安は以下の通りになります。
- 14cm:2~4歳
- 16cm:3~5歳
- 18cm:6歳以上
子どもの使いやすいお箸の大きさが分かったら、お箸の素材も悩むかもしれません。
私は頻繁に「使っては洗う」を繰り返したかったので、食洗機にも対応している樹脂製のものを選びました。
子どもの歯にも優しく、物が掴みやすいのは木製のお箸だと思います。
ぜひ大きさと合わせて、素材も子どもの好みに合ったお箸を選んであげてください。
お箸の正しい使い方を知る
お箸の使い方を教える順番は次の通りになります。
1、お箸を一本だけ鉛筆の持ち方で持ってみる
親指と人差し指、中指を使って「3点持ち」で持てるように練習してみましょう。
2、お箸を二本持ってみる
親指の付け根から下に向けて、親指と中指の間を通るようにもう一本のお箸を差し込みます。
初めは保護者の方が持たせてあげてみるといいと思います。
3、上のお箸を動かす練習をする
下のお箸は動かさずに、上のお箸を上下に動かす練習をします。
この段階で、上下のお箸が離れてしまったり片方落としてしまったりしてしまう子の場合は、お箸の端の部分に取り付けるお箸のホルダーを利用すると練習がしやすくなります。
動画サイトなどでお箸の持ち方を検索してみると、小さな子ども向けにお箸の持ち方をアニメーションや音楽と共に教えてくれるものもあります。
動画を使用することで、親子で一緒に視覚的に確認しながら練習することができるのでおすすめです。
ぜひ子どもと一緒に楽しみながらお箸の持ち方を確認してみてください。
お箸を使った遊びをしてみる
いきなり食事の時間からお箸の練習を始めると、お腹が空いて早くご飯が食べたいのに、なかなか食べられずにイライラ…なんてこともあります。
教える方も、食べ物は散らかる上に食事に時間がかかるのでお箸の練習が嫌になってしまうことがあるかもしれません。
初めは遊びの中にお箸の練習を取り入れて慣れて言うことをおすすめします。
おすすめのお箸の練習になる遊びは次の通りです。
フェルトボールをお箸で移動させてみる
カラフルで大きめなフェルトボールと、器を二つ用意します。好きにお箸で移動させてみても、指定の色のフェルトボールだけ移動させてみてもいいと思います。
製氷皿を用意して、仕切りの中にカラフルなボールを入れていく遊びもおすすめです。
おままごとの食材を、お弁当箱やタッパーにお箸で詰めてみる
食材のおもちゃは、粘土でできたものや消しゴムなどが滑りにくくて形も色々あっておすすめです。
小麦粉粘土を使って食べ物を色々と作ってみも楽しいのではないかと思います。
粘土遊びをすることで、指先のトレーニングにもなります。
毛糸やチェーンリングをお箸で持ってみる
毛糸は滑りにくく持ちやすいですし、チェーンリングは穴にお箸がひっかかって持ち上げやすいのでお箸の練習がしやすい素材です。
おままごと遊びが好きな子は、うどんやラーメンなどにみたてて遊びの中に取り入れることができます。
お箸で持ちやすいおかずを用意してみる
一例になりますが、私の子どもがお箸の練習をしている時期によく出していたおかずは次の通りになります。
- 小さなハッシュドポテト、フライドポテト
- 半分に切ったミニトマト
- キャンディチーズ
- 厚焼き玉子
- ミートボール、ウィンナー、ナゲット、から揚げ
- お好み焼き
- 高野豆腐
我が家の場合、子どもがお昼にお弁当を食べていたので、お弁当に入っていてもお箸で取りやすいメニューを作ることが多かったです。
ぜひ子どもがお箸の練習中でも楽しく美味しくご飯が食べられるように、少し気を付けてあげてください。
必要なグッズ紹介
トレーニング箸
私の上の子どもの場合ですが、作業療法士の方から上手く指の力を使ってお箸を開閉することが苦手なようだと指摘されました。
そこで、最初にこちらのバネの力を利用するタイプのホルダーをお箸に装着して練習しました。
お箸を開閉させる力がついてきたら、正しく持って交差箸を防ぐことができるこちらのようなタイプを使用して練習しました。
下の子の場合、箸の開閉はできるけれども指の位置があまりピンときていないようだったので、指のリングが付いているタイプで好きなキャラクターの書いてあるお箸を使用して練習をしました。
私は100均のフェルトボールなどを使用しましたが、キャラクター好きな子どもにはとてもかわいいマナー豆も沢山の種類から選ぶことができます。
まとめ
私の上の子はお箸がなかなか使えるようにならず、下の子はすんなりお箸で食事し始めました。
練習開始時期はあまり変わらなかったので、お箸の習得は発達や本人のやる気によってすごく個人差が出てくるのだと実感しました。
お箸の練習をちゃんとしなければと焦っている方も、なかなか使えるようにならないと悩んでいる方もいるかもしれません。
お箸や食事のマナーももちろん大切ですが、子どもが楽しく美味しく食事できることが一番大切です。
小さな成功体験を少しずつ積み重ねながら、焦らずに親子で一緒にお箸の練習を進めてみてください。
この記事を書いた
サポーターママ
マイペース長男と甘えん坊次男を子育て中の、元保育士ママです。
育児とパートの合間に愛犬に癒されながら文章を書いています。主人は帰宅が遅いため、平日はワンオペで育児中です。
「映画と漫画に没頭する」「(ちょっと多めに)手を抜く」ことで、子どもと毎日を気楽に過ごすようにしています。
子育てをしていると、楽しい時間も疲れてしまう時間もあると思います。私の家族も、色々なことを経験してきています。
少しでも子育て中の皆さんのお役に立てるよう、これまでの体験談と現在進行形で得ている情報を発信できたらと思います。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修