赤ちゃんのバスデビューはいつから?乗る時の注意点やマナーを紹介
「赤ちゃんを連れていつからバスに乗っていいの?」
「ベビーカーで乗ってもいいのかな?」
などと、赤ちゃんとはじめてバスに乗るときは不安がたくさんありますよね。
しかし、車がないなどの理由により、バスを利用したいこともあるでしょう。
今回は多くのパパやママが直面する、赤ちゃん連れでバスを利用するときのポイントをまとめてみました。
目次
赤ちゃんのバスデビューはいつから?
赤ちゃんを連れてのお出かけは体力的に大変なもの。
産後のママは自身の体調が万全でない場合もあるでしょうし、公共交通機関を利用する場合には周囲の目も気になるでしょう。
そしてなにより、赤ちゃんの負担となってしまわないよう十分に注意する必要があります。
生後間もない赤ちゃんは体力がなく免疫力も低いため、基本的には外出することができません。
1カ月健診でとくに問題がなければ、5~10分ほどの近所の散歩から慣らしていきます。
赤ちゃんの様子を確認しながら、少しずつ距離や時間を延ばしていきましょう。
赤ちゃんのバスデビューに関する明確な決まりはありませんが、外の空気に触れることに慣れてきた生後1~2カ月ごろの体調のよいときであれば問題がないとされています。
ただ、首がすわるまでの時期は長時間の移動は避けた方が賢明です。
「おじいちゃん・おばあちゃんが会いたがっているから…」
と帰省したくなる気持ちもあるでしょうが、まだ体力がないときですので、自宅から近い場所への移動のみに止めておきましょう。
赤ちゃんとのバス、乗る時の注意点やマナーを紹介
ではここからは、赤ちゃんと一緒にバスに乗る時のポイントについて確認していきましょう。
*事前準備をしっかりと
①抱っこ紐?それともベビーカー?
狭いバスの車内ではベビーカーが邪魔になってしまうことが多く、乗せたり降ろしたりするだけでも大変です。
目的地でベビーカーを貸し出している場合など、抱っこ紐だけで出かけることが可能かどうかを検討してみましょう。
抱っこ紐であればぐずったときにあやしやすいので便利です。
ただ、荷物が多かったり目的地でたくさん移動したりするなどの理由でベビーカーが必要な場合もあるでしょう。
そのような時には、たとえベビーカーマークのついているバスに乗るときでも混雑状況に応じてたたむようにするなど、安全面や周囲への配慮を忘れず利用してくださいね。
②路線を事前にチェック
目的地までどのルートを通るのかを事前に確認しておきましょう。
乗っているときにあまりにもぐずるようであれば途中下車する場合もあるかもしれません。
「ここで途中下車したら近くにおむつ替えできる施設があるから対応できそう」
「この辺で降りても、目的地までそんなに離れていないから歩いてでもいけそう」
などと咄嗟の判断がつきやすくなります。
③どの時間帯に乗車するかを考える
通勤や通学で込み合う時間帯に赤ちゃん連れで乗車するのは考えもの。
あまりの人の多さに驚いて泣いてしまったり、押しつぶされそうになったり、周囲の目が気になってしまったりと親子共々落ち着いて乗ることができないでしょう。
感染症なども気になるでしょうから、できるだけ混雑する時間帯を避け、空いたバスに乗るようにしましょう。
④赤ちゃんに負担をかけないスケジュールで
車での移動と違い、赤ちゃんがぐずったとしても授乳したりおむつ替えをしたりすることができません。
出かける前に授乳やおむつ替えを済ませ、機嫌のよい時間帯に乗ることができるよう、赤ちゃんの生活リズムに応じたスケジュールで乗車するとよいでしょう。
わが家の場合、授乳してから30分ほどすると眠くなる子だったので、その時間に乗れるよう調整してから出かけるようにしていました。
とはいえ、いくら計画していたとしてもそのとおりに乗車し、トラブルなく目的地にたどり着けるとは限りません。
- 赤ちゃんが途中でぐずってしまい、なかなか泣き止まない
- おむつ替えが必要になった
- 渋滞していて到着まで時間がかかる
などの急なトラブルにも余裕をもって対応できるように、あらかじめ時間に余裕をもたせておくことが大切です。
おおげさに思われるかもしれませんが、目的地まで大人が移動するのにかかる時間の1.5~2倍ほどの時間がかかると想定し、スケジュールを組むようにしましょう。
*注意しておきたいこと
バスは走行中に揺れるものですし、急に止まることもあるため安全面に注意して乗る必要があります。
抱っこ紐のときとベビーカーに乗せているとき、それぞれの場合の注意点を確認していきましょう。
①抱っこしているときに注意したいポイント
赤ちゃんを抱っこして乗る時は、抱っこ紐を使って両手をあけるようにしましょう。
手があいていれば乗り降りもスムーズにできますし、転倒しないように手すりやつり革につかまることも容易にできます。
車内が空いているときや座席を譲ってもらったときなど、できるだけ座りたいところですが、座ると赤ちゃんが不機嫌になってしまうという場合もあることでしょう。
一定のリズムでトントンしたり小さくゆらしたりすると落ち着いてくれる、ぐっすり眠っている場合などには安全面を考えて座り、隣の人に赤ちゃんの足が当たってしまわないよう配慮してみてくださいね。
わが家は帰省時にバスを利用していたのですが、次のような対策をしていました。
- 混む時間帯を避け、できるだけ1人掛けの席に座る
- 2人掛けの席に座る場合には赤ちゃんの足が隣の人に当たらないよう持っておく
- 対面抱きでゆらゆら揺れながらお尻をトントンすると落ち着いてくれることが多かったので、席に浅く座って行う
- 運賃の支払い時に手間取ることがないようICカードを用意しておき、サッと取りだせるところに入れておく(残高が十分あるか要確認)
②ベビーカーでバスに乗るときのコツ
バス会社にもよりますが、最近は赤ちゃんをベビーカーに乗せたまま利用できるバスが増えつつあります。
その場合、以下のような点に注意しましょう。
- バス停では停車するバスに寄ってしまわないよう、タイヤのロックをかけて待つ
- 乗車の際には運転手にベビーカーを広げた状態で乗ることを伝える(2人乗りベビーカーの場合はベルトが2本必要となったり運転手に座席をたたんでもらったりする必要があるため、声をかけるようにする)
- ベビーカーをバリアフリー席まで移動させて進行方向と逆向きに止め、タイヤのロックをかけた上で補助ベルトを使ってベビーカーを固定する
- 固定しているから大丈夫だろうと安心せず、走行中はパパやママがベビーカーをしっかりと支えておく
とはいえ、最低限のマナーを守っているからこそ周囲もあたたかく見守ってくれるものです。
他の乗客に迷惑をかけてしまったり、危険にさらしてしまったりすることのないよう、一定の配慮をした上で乗車するようにしましょう。
車内が混みあっているときや車いす利用の乗客がいるときなど、車内の状況に応じてベビーカーをたたんだり抱っこ紐に切り替えたりするなど、臨機応変に対応することが大切です。
まとめ
赤ちゃんを連れてバスに乗ろうとすると、その準備や下調べだけでも大変です。
当日のスケジュールに余裕を持たせていても、赤ちゃんの機嫌が途中で悪くなってしまったり、周囲に気を遣いすぎて疲れてしまったりするかもしれません。
しかし、経験を積めば外の景色を赤ちゃんと楽しむ余裕も出てきます。
今回ご紹介したようなポイントを押さえながら時間に余裕をもって行動し、赤ちゃんのバスデビューを楽しんでみてくださいね。
この記事を書いた
サポーターママ
教師としての経験や自身の子育て経験を元に、webライターとして活動している1男1女のママです。
北欧インテリアや雑貨、お花、ショッピング、料理などが好きで、最近は娘にも料理ブームが到来し、親子クッキングを楽しんでいます。
子育てには悩みがつきもの。
これまで私が経験してきたことや失敗してきたこと、こうすればもっと上手くできたという失敗から学んだことなどを軸に執筆した記事が、少しでも皆さまのお役に立てれば幸いに思います。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修