ネントレ(ねんねトレーニング)とは?やり方と進め方は?工夫やポイントを紹介|学習プリント.com

ネントレ(ねんねトレーニング)とは?やり方と進め方は?工夫やポイントを紹介

ネントレ(ねんねトレーニング)とは?やり方と進め方は?工夫やポイントを紹介
更新日:  | 公開日:
Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

私たち人間にとって睡眠はなくてはならないものです。
特に乳幼児期の睡眠というのは、その子の発達のために必要不可欠なものです。

赤ちゃんは寝るのが仕事。
ですが実際にはなかなか寝付けなかったり、寝たと思ったらすぐに目を覚ましてしまったりして、その都度パパママが対応にイライラしながら追われるという悩みを持つこともあるでしょう。
お子さんの早い成長のため、また、寝かしつけでパパママの負担を少しでも減らすため、一人でスヤスヤ寝られるようになってくれると嬉しいですよね。

新生児のうちは、立ったり歩いたり喋ったりできないのと同様に、寝ることもまだ上手くできません。

そのため、一人で上手に眠れるようになるのにもトレーニングが必要です。
そこで今回は、一人で上手にねんねできるようになるためのトレーニング「ネントレ」について解説し、ネントレのやり方や進め方、効果的な工夫などを紹介していきます。
寝かしつけに悩んでいるパパママのご参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

ネントレ(ねんねトレーニング)とは?

ネントレ(ねんねトレーニング)とは?

ネントレとは、毎日決まった時間にお子さんが一人で眠れるよう習慣づけるためのトレーニングのことです。

寝ないお子さんを寝かしつけるため、抱っこやおんぶをしてあやしてあげたり、おなかを優しくトントンしてあげたり、時には夜中でも車に乗せて外でドライブなどをしたことのあるパパママも多いかと思います。

そういったパパママの力に一切頼らず、ベビーベッドやお布団で横になっている状態からそのまま自分の力で眠れるようになるために、小さいうちから少しずつトレーニングをしていくことが大切になります。
できれば1歳ごろには自分で寝る習慣がついているといいですよね。

日本ではまだあまり定着していない方法ですが、欧米ではお子さんの生後間もないうちから一人で寝かせる環境を作ることが多く、日本でも徐々に取り入れられているようです。

ネントレの効果に関してはさまざまな見方がありますが、お子さんの自立心を早くから養いたい方、お子さんの我慢する力、行動や感情を自分で制御する力を養いたい方、夜のうちになるべくパパママだけの時間を確保したいという方にはおススメの方法です。

ネントレ(ねんねトレーニング)のやり方と進め方

ネントレ(ねんねトレーニング)のやり方と進め方

では実際にはどのようなやり方でネントレを進めていくのでしょうか。
トレーニングですので、あれもこれも最初から上手くいくわけではなく、少しずつ段階を踏みながら進めていきましょう。

ネントレはいつ頃から始める?

生後4カ月~6ヵ月以降になるとだんだんと睡眠リズムが整っていきます。
うまくネントレを始めるのはこれぐらいの時期がベストだと言われています

睡眠前のルーティン(入眠儀式)を決める

赤ちゃんのうちはまだ睡眠のリズムが安定していないため、夜になったからといっていきなり寝かせようとしても上手くいきません。
そのため、まずは睡眠前の時間の使い方を改善し、睡眠前のルーティン(入眠儀式)を習慣づけることから始めましょう。

例えば

午後6時30分 お子さんをお風呂に入れる
午後7時00分 テレビ等は消して部屋を静かな状態にする
午後7時15分 授乳またはミルクでおなかを満たしてあげる
午後7時30分 おむつを取り替える
午後7時40分 寝室へ
午後7時45分 部屋の照明を消し、絵本や子守唄などを聴かせる
午後8時00分 お子さんにおやすみを言ってパパママは部屋から出る

これはあくまで一例ですので、各ご家庭の状況に合わせて時間や内容等は変えても構いません。
最初のうちは慣れずに上手くいかないこともあるかと思いますが、繰り返していくことで徐々にお子さんにも寝る前のルーティンが身についていき、スムーズに寝かせられるようになります。
ただし、日によってルーティンをやる時間や内容がバラバラだと睡眠リズムもなかなか安定しにくいため、できるだけ毎日決まった時間に睡眠前ルーティンを行うのが良いでしょう。

しばらくは何もしない

パパママが部屋を出て行ってしまったあとは、当然お子さんは不安で泣き出してしまうことがほとんどです。
ここがお子さんにとっても、パパママにとっても一番つらい時間かもしれませんが、すぐに助けに行ってしまったのではネントレの意味がありません。
ここはグッとこらえて、試しにあえて何もせず部屋にも行かずそのままにしておきましょう。

ただし、この時期の赤ちゃんは、乳幼児突然死症候群(SIDS)という睡眠時に原因不明の突然死を起こす危険性があり対策が必要です。
赤ちゃんの安全に注意を払い、泣き声が聞こえなくなったら必ず様子を見に行きましょう。

たまにパパママの姿を見せる

お子さんが泣き止まないようであれば、しばらくおいたあと部屋に行ってあげるのも良いでしょう。
パパママの姿を見せてあげて、パパママはちゃんとそばにいるということをお子さんに伝えてあげます。

心配になって部屋へ行く際には、照明はつけないようにし、お子さんのおなかをトントンしてあげるくらいは良いでしょうが、抱っこ等であやしたりはしません。
授乳等もなるべく避けます。
そして、あまり長居をせず「パパママはちゃんとそばにいるからね」と優しく声掛けをしてそっと部屋から出ましょう。

その後また泣いて起きるようであれば、定期的にお子さんの所へ行ってあげましょう。

ネントレ初期のうちは5分程度ごとに、その後は経過とともに様子を見に行くまでの時間の間隔を徐々に伸ばしていきながら進めるといいでしょう。これをお子さんがぐっすりと寝付くまで続けます。 寝付いたあとも、赤ちゃんのうちは眠りが浅いため、また起きて泣き出してしまうかもしれませんが、その際もすぐには行かずしばらくは様子を見ましょう。

ネントレの効果が出始めるのはいつごろ?

ネントレを始めて効果が出始める、つまり、泣かずに一人で自然と眠りにつくことができるようになるのは、早ければ3日ほど、長くて1カ月ほどのようです。もちろん、一度上手くいったからといって次の日も上手くいくとは限らないので、成功してからもしばらくは続ける必要があります。

ここまでがネントレのおおまかな流れですが、各ご家庭によって方針などもさまざまだと思いますので、この通りに実践しなくてはいけないというわけではありません。参考までに別の方法も紹介していきます。

完全放置型ネントレ

お子さんにおやすみをして部屋から出たあとは、どんなに泣くことがあっても、泣き止むまで一切部屋には入らないというかなり厳しめのネントレです。
泣き止んだら部屋の様子を確認し、お子さんが寝付いていたらそれで終了です。
やり方としてはかなり楽ですが、親子ともにかなり精神的負担が大きい方法です。

ゆる型ネントレ

基本的に睡眠前のルーティンさえきちんとしていれば、あとは特に何もこだわらない、といったゆるいタイプのネントレです。
一緒の部屋で添い寝するのも、お子さんが泣いたらすぐにあやしてあげるのも、授乳等もオッケーです。

もちろんなかなか寝付けない場合や夜泣きなどがあればその都度ケアしなくてはならないため、パパママの寝不足といったデメリットもありますが、日本での一般的な睡眠時のお子さんへの関わり方に割と近いので、比較的抵抗なく取り組めるのではないかと思います。
ただし、あくまでトレーニングの一環ですので、睡眠前のルーティンは毎日きっちりやりましょう。

ここまでいくつかの方法を紹介しましたが、この方法が100%正解というわけではないので、ネントレにチャレンジする際にはお子さんの性格や気質、パパママの価値観等を踏まえた上でどういった方法にするか決めると良いかと思います。

スポンサーリンク

ネントレ(ねんねトレーニング)の工夫やポイント

ネントレ(ねんねトレーニング)の工夫やポイント

とにかく睡眠前のルーティンが重要

お子さんの睡眠リズムを整えるためには、とにかく睡眠前のルーティンが重要です。
毎日決まった時間に同じ内容で行うことでネントレの成功率もグッと上がります。
一度成功したからといってすぐにルーティンを崩したりはせず、なるべく規則正しい生活を整えるように心がけましょう。

日中にはしっかり活動させましょう

夜になるべくスムーズに寝てくれるようになるためには日中の活動も重要です。
なるべく朝起きたら日の光を浴びてたくさん遊ばせてあげてください。
遮光カーテンなどを使ってお昼寝をさせて大丈夫ですが、1回のお昼寝があまりに長時間過ぎて夜の睡眠に影響が出るようでしたら多少お昼寝の時間も調整してみるのも手です。
お昼寝をするときは、家事などを止めて無理に静かにすることはありません。
ホワイトノイズマシンは、赤ちゃんがお腹の中にいた時に聞いていた音と似たような音がでる商品のため、使用すると赤ちゃんの入眠をスムーズにする助けをしてくれます。

寝付くまでの時間を記録する

ネントレを開始したら、就寝してから眠りにつくまでの時間を記録しておくと良いでしょう。
お子さんは一人で寝る不安を抱え、パパママはそんなお子さんを手助けしたい気持ちをグッとこらえて耐えなくてはいけません。
これが何日も続くわけですので精神的に滅入ってきてしまいますよね。
そこで、毎日時間を記録しておいて「昨日より今日は寝付くまで〇〇分早かった」というのを見える化することで、それがネントレを継続するモチベーションへとつながっていきます。

その日によってやり方を変えない 人によってやり方を変えない

睡眠前ルーティンも含め、その日によってやり方をコロコロ変えてしまってはせっかくのネントレもなかなか効果を発揮できません。また、ママのやり方とパパのやり方に違いが出てしまってはこれもまた効果を半減させてしまうので、パパママ同士しっかり相談をしてやり方を家族で統一し、やり方を決めたら効果が出るまでなるべく最後まで変えずに継続しましょう。

部屋に行く役はできるだけパパで

お子さんが泣き続けているため部屋に行く大人は、なるべくならパパの方が良いです。
なぜならママが行ってしまうと、お子さんに授乳のイメージを感じさせてしまうからです。
ネントレの際にはできるだけ何もしないのが基本で、夜間の授乳もなるべくしない方が良いとされています(ミルクも同様)。
なので、大変かもしれませんがお子さんの就寝後はパパが頑張りましょう。

愛情をしっかり伝えましょう

今回紹介しているネントレの方法も、一見すると「まだ小さいお子さんに対して厳しすぎる」「親がラクしたいだけ。愛情が無いのでは」と感じる方もいるかもしれませんが、これを広く実践している欧米の家庭では、お子さんの就寝前にたくさんの優しい言葉がけをして、ハグやキスをしてあげるといった、とても大きな愛情表現があるからこそお子さんが安心してネントレができる要因になっています。
なので、就寝後お子さんに何もしてあげられない分、就寝前にはたくさんの愛情をそそいであげましょう。
そして、一人で眠ることができたら、翌朝には「一人で寝られたね。頑張ったね」とたくさん褒めてあげましょう。

まとめ

ネントレは、日本ではまだあまりなじみがなく、ネントレをすることに対して抵抗を感じるパパママもいるのが現状です。

実際にネントレを始めても、誰でも必ず上手くいくとは限りません。
だからといって、成功するまで無理をしてでも続ける必要はないと思います。
ネントレはあくまでお子さんの睡眠をサポートする手段の一つですので、ネントレをしなかったからといってダメではありませんし、やってみたけど上手くいかなかったからといって思い悩む必要もありません。
何となくウチには合わないなと感じたらやめてしまってもオッケーです。

上手くいってもいかなくても、親子で頑張った時間は確実に貴重なものになるはずです。
「成功したらラッキー」「上手くいかなくてもまあいいや」くらいの気持ちで、肩の力を抜いてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた
サポーターパパ

つーちゃんパパのプロフィール写真 つーちゃんパパ 1女のパパ

お出かけ大好き、あそぶこと大好き一児のパパです。
児童館、学童クラブに15年勤め、現在は新たなフィールドである、会社員兼子育てwebライターとして活動しています。
子どもってかわいい!楽しい!おもしろい!子育てはとても素敵な発見と刺激を毎日与えてくれます。大変なこともたくさんありますけどね(ぐったり…)。
今までたくさんの子どもと関わってきた子育て支援員としての視点、そしてパパならではの視点で、子育て真っ最中のパパママ、これからパパママになる皆さんのお役に立てるような、いろんな情報を発信していきます。

この記事が気に入ったらシェア

Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア
スポンサーリンク
ページトップへレッドレンジャー