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赤ちゃんの睡眠退行とは何?月齢別の原因と対処法、経験談を交えて解説します

赤ちゃんの睡眠退行とは何?月齢別の原因と対処法、経験談を交えて解説します
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生まれたてのお子さんは、1日を通して昼夜を問わず寝たり起きたりの繰り返し。
それが成長に応じてだんだんとまとまって寝てくれるようになっていきます。

お子さんがスヤスヤと気持ちよさそうに寝てくれている姿を見て気持ちがなごむのと同時に、これで少しは赤ちゃんのお世話から解放される、とホッと一安心しているパパママもいらっしゃるかと思います。

そんな矢先
「最近また夜に起きることが増えた」
「今まではすんなり寝てくれていたのに、最近寝つきが悪くなった」
「具合も悪くないのにどうしたんだろう」
と不安に感じたご経験はありませんか?
そのような様子がみられたら、それはもしかしたら「睡眠退行」かもしれません。

「睡眠退行ってなに?」
「なぜ睡眠が退行するの?」
「対処法はあるの?」
など、睡眠退行について、皆さんのいろいろな疑問や不安について解説していきます。

また、現役パパママの睡眠退行にまつわるエピソードもご紹介していきます。
ご参考になれば幸いです。

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睡眠退行とはなにか

睡眠退行とはなにか

睡眠退行とは?

「睡眠退行」とは、赤ちゃんの睡眠リズムが整い、お昼寝や夜にまとまった時間の睡眠をとれるようになってきたのに、その後また不規則な状態に戻ってしまうことをさします。

睡眠退行はいつからいつまで?

睡眠退行はいつからいつまで?

では、睡眠退行はいつごろみられるのでしょうか。
睡眠退行がみられるのは、ある程度睡眠リズムが整い始めてきた、生後6ヶ月から1歳半くらいまでに数回みられるといわれています。
もちろんお子さんによって個人差があり、1歳半以降もみられるお子さんもいれば、まったく睡眠退行がみられないお子さんもいるようです。

現役パパママに実施したアンケートによると、6ヶ月から1歳半までにみられる割合が多かったものの、早い子だと3~4ヶ月から、長くて2歳を過ぎてもまだみられた、というケースもあるようです。

赤ちゃんの睡眠リズムとは?

赤ちゃんの睡眠リズムはどのように整っていくのでしょうか。
月齢別の睡眠のおおまかな目安をみてみましょう。

生後1~3ヶ月頃

1日の睡眠時間:15時間~18時間
昼夜の区別はつかず、1日のほとんどを寝て過ごす。

生後3~6ヶ月

1日の睡眠時間:13時間~16時間
だんだんと昼夜の区別がつくようになる。
起きている時間が長くなり、夜にまとめて寝られるようになってくる。

生後6ヶ月~12ヶ月

1日の睡眠時間:11時間~13時間
昼夜の区別がつくようになる。
午前中あそぶ→お昼寝→夕方あそぶ→夜に寝るといった生活リズムが出来てくる。

12ヶ月~

夜にしっかり睡眠をとれるようになってくる。
お子さんによってはお昼寝をしないこともある。

お子さんによって個人差がありますが、一般的にはだいたい6ヶ月頃には睡眠リズムが整ってくるようです。

これって睡眠退行?

これって睡眠退行?

現役パパママに実施したアンケートによると、睡眠退行について知っていた方と知らなかった方の割合は、ほぼ半々にわかれました。
睡眠退行がどういった状態をさすのか、まだそれほど浸透していないのかもしれません。

睡眠退行とは、具体的にどのような様子がみられるのでしょうか。
いくつか項目をあげてみました。

  • 最近急に寝つきが悪くなった
  • 横にさせると寝るのを嫌がってぐずる
  • 夜中に目をさますようになった
  • 夜泣きが増えた
  • 条件付きでないと寝られなくなる(抱っこ、おんぶ、パパママがそばにいる、ぬいぐるみと一緒など)
  • お昼寝の時間が短くなった、またはお昼寝をしなくなった

ある程度月齢があがってきた頃にこういったケースがみられるようであれば、睡眠退行の可能性があります。

睡眠退行の月齢別の原因と対処法とは

睡眠退行の月齢別の原因と対処法とは

月齢別の原因

睡眠退行はなぜおきるのでしょうか。
睡眠退行がおきる原因は、月齢によって違い、月齢に応じた心身の発達と密接な関係があるようです。
月齢別にその原因をみていきましょう。

4~7ヶ月頃

この頃になると、昼夜の区別がつくようになり、こま切れに寝たり起きたりする生活から、日中は起きて夜にまとめて寝る、といった生活に徐々に移行していきます。
この生活リズムの変化が睡眠退行の理由のひとつといわれています。
そのほかにも、早い子だとハイハイが始まり、心身の成長も大きいことから、まわりからの刺激を受ける機会も増えるため、それが睡眠に影響することもあるようです。

8ヶ月~1歳頃

この頃になると、パパママとそのほかの人の区別が出来るようになっていきます。
それと同時に、パパママと離れることに大きな不安感を抱くようになり、寝ているときにパパママがそばにいてくれないと不安になって寝られない、寝るとパパママがどこかに行ってしまうような気がして眠りたくない、といった状態になることがあるようです。

また、この頃から歯が生え始めるため、口の中がムズムズして寝られない「歯ぐずり」状態になることもあるようです。

1歳以降

1歳以降になると、一人で歩けるようになり、活動範囲が広がることから、まわりからの刺激を受ける機会がグッと増えていきます。
そうして受けた刺激によって脳が興奮状態になることで、寝つきが悪くなったり、悪い夢をみて目が覚めてしまったりすることがあるようです。

また「暗いところが怖い」といった感情もめばえ始め、照明を消すと暗くて怖いから眠れない、けれど照明をつけたらつけたで明るいから眠れない、といった悪循環になってしまうこともあるようです。

そのほかには

  • 歯ぐずり
  • 夜間断乳による分離不安
  • イヤイヤ期

なども睡眠に影響していきます。
特に1歳を過ぎると心身の成長も複雑になっていきますので、お子さんによる個人差もあいまって、原因を特定しづらくなっていくようです。

睡眠退行の対処法

生活リズムを整える

毎日の生活リズムを整えることは睡眠にも良い影響を与えてくれます。
日中は日の光を浴びさせて、声をかけたり、おもちゃであそばせたりしてたくさん活動させてあげると良いかと思います。
しっかり活動したあとはちゃんと睡眠をとらせてあげて、月齢に合った睡眠時間を確保してあげることも大切です。
そして、夜は遅くまで電気をつけて大きな音でテレビや音楽を流すのは避けましょう。
お子さんの眠気を妨げる刺激になってしまうおそれがあります。

睡眠前のルーティンを行う

夜寝る前には、睡眠に向かうためのルーティン(入眠儀式)を行うことも効果的です。
一例としては
お風呂に入れる→テレビや音楽を消して静かな状態にする→おむつを替える→寝室に行き、照明を薄暗い状態にして絵本を読んであげる→就寝
という流れです。
もちろん、ご家庭によって内容をアレンジしても構いません。

最初のうちは上手くいかないかもしれませんが、ルーティンを続けていくことで、寝ることが特別な行為でなく毎日のあたりまえのこと、ということが自然と身についていくので、普段のリラックスした状態で睡眠へと向かうことが出来るようになっていきます。
毎日続けることが大事なので、日によって内容をコロコロ変えたりしない方が良いかもしれません。

お子さんがリラックスして眠れる環境を整える

お子さんの睡眠退行を改善させる手段として、眠るためにリラックス出来る環境をつくってあげることはとても大切です。
部屋の暑さや寒さはエアコン等を使って調整しましょう。
夏場はおよそ25度~27度、冬場はおよそ18度~20度が目安です。

そのほかにも、オルゴールやホワイトノイズなどリラックスできる音を流してあげたり、寝る前にベビーマッサージをしてあげたりするのも効果的です。
スマホや大音量の音楽は、逆にお子さんにとって刺激になってしまうので、なるべく避けた方が良いでしょう。

小児科へ相談

それまで順調だった睡眠が突然上手くいかなくなると、パパママとしては、お子さんの体調不良や病気も心配なところかと思います。
あまりに極端に眠れなくなる、頻繁に夜泣きをするなどのケースがみられ、不安に感じるようなことがあれば、かかりつけの小児科に相談してみましょう。

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睡眠退行にまつわるパパママ体験談をご紹介

睡眠退行にまつわるパパママ体験談をご紹介

お子さんの睡眠退行にまつわる現役パパママの体験談をいくつかご紹介いたします。

実際に苦労したこと、頑張ったこと、やってみて効果的だったことなど、様々なエピソードをお答えいただきました。
ぜひ参考にしてみてください。

ちょうど首がすわり、長い時間寝るようになったと思った矢先に、夜間に1時間おきくらいに頻回で夜泣きをして大変でした。
15分くらい抱っこしては寝て起きて…の繰り返しで寝不足が暫く続き大変でした。
元々夜通し寝てくれるようになるまで時間のかかるタイプで1歳を過ぎるまでは夜中に何度か起きていたのですが、ようやく落ち着いてきたと思った1歳半ごろ、ちょうど保育園の先生の大規模な入れ替わり等がありその辺りから突然夜中も起きるようになりました。
保育園自体は楽しんでおり、朝行き渋るなどもありませんでしたが、小さいなりにストレスになっていたのかもしれません。
長女が2歳になった頃、夜中に急に泣き出しそれがしばらく続くという時期がありました。
朝になるとケロッとしていて、本人は自覚がなかったようで、1ヶ月もすれば落ち着いたのですが、こちらは熟睡できない日々が続いて辛かったです。
夜間断乳を決め、最初の1週間は本当に寝ぐずりが酷く、抱っこをしてもダメ、大好きなおもちゃやぬいぐるみであやしてもダメ、外に出て空気を変えてみてもダメ、本当に何をしてもダメで1ヶ月近く夜間まとめて眠れるようになるまで大変でした…
子どもが落ち着いて眠りにつけるよう、まずは絵本を読んで楽しい雰囲気を作っていました。
絵本の内容にも気をつけ、競争や悪者が出てくるようなアクティブなものではなく「はらぺこあおむし」のような、ゆったりとした優しい絵本を読んでいました。
また我が子の場合は眉間を優しく撫でられると眠くなるようで、それと胸元トントンを併用していました。変に話しかけると眠れなくなるため、トントンが始まってからは話しかけませんでした。
知り合いから「どんなに泣いても布団に寝かせてトントン。それで寝ることを覚えさせたほうがいい」と言われて実践したところ、1週間ぐらいで泣かずに自分から寝るようになりました。
背中をそっとマッサージする、アロマオイルで体全体をマッサージするなどが効果的でした。
寝る前に電気を早めに消すのも有効でした。
毎日お気に入りのガーゼのおくるみにくるんで寝かしつけをするようにしました(おひな巻き)。
そうすることでベッドに置いた時の背中スイッチで目を覚ますことが少なくなったように思います。
毎日巻くものを替えてしまうと子どもが気になると思い、洗濯をこまめにしながら毎日同じおくるみを使っていました。

まとめ

赤ちゃんのうちの寝かしつけは、パパママにとって非常に大変な育児のひとつです。
それが少しでも早く終わるように、いろいろな工夫をこらして努力をしてきたのにも関わらず、またもとの状態に戻ってしまうというのは、パパママにとっても大きなストレスを感じるかと思います。

この記事を読んで、少しでもお子さんの睡眠退行に関するヒントになれば幸いです。
お子さんがいつかひとりでグッスリと眠れるようになるその日まで、パパママ協力し合って乗り越えていきましょう。

この記事を書いた
サポーターパパ

つーちゃんパパのプロフィール写真 つーちゃんパパ 1女のパパ

お出かけ大好き、あそぶこと大好き一児のパパです。
児童館、学童クラブに15年勤め、現在は新たなフィールドである、会社員兼子育てwebライターとして活動しています。
子どもってかわいい!楽しい!おもしろい!子育てはとても素敵な発見と刺激を毎日与えてくれます。大変なこともたくさんありますけどね(ぐったり…)。
今までたくさんの子どもと関わってきた子育て支援員としての視点、そしてパパならではの視点で、子育て真っ最中のパパママ、これからパパママになる皆さんのお役に立てるような、いろんな情報を発信していきます。

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ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修

【医師監修】ゆう歯科クリニック伊藤裕章先生監修 歯の特集
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