子どもの好奇心:なぜなぜ期の始まりとNGな対応方法|学習プリント.com

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子どもの好奇心:なぜなぜ期の始まりとNGな対応方法

子どもの好奇心:なぜなぜ期の始まりとNGな対応方法
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子どもが言葉を覚え、それなりに会話が成り立つと、ある時から急にさまざまな質問を投げかけてくるようになります。
最初の頃は大人が使っている調理器具を見て「これは何?」、お出かけ中に遭遇した工事現場を指さして「何をしているの?」と、すぐに答えられる質問ばかりだったのが、成長するにつれて「なんで月は追いかけてくるの?」「人は死んだらどうなるの?」と、パパママも答えに困る質問をしてくるようになります。
朝のお仕度や夕方の家事で忙しい時間帯に「なぜ?」「どうして?」と質問攻めにされると、ついついうんざりして、ぶっきらぼうな答え方をしてしまうこともあるものです。
しかし、この「なぜなぜ期」は、実は子どもの成長にとってとても大切な時期ということをご存知でしょうか。
せっかくのお子さんの成長のチャンスですから、対応に気をつけ、子どもの発達を最大限引き出していけたらいいですよね。

今回の記事では、なぜなぜ期の始まりと避けたい対応方法をご紹介します。
これから訪れるなぜなぜ期の心構えをしたいパパママや、なぜなぜ期真っ最中で悩んでいるパパママ、どうぞお役立てください。

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なぜなぜ期とはどんな時期?

なぜなぜ期とはどんな時期?

ある時期になると、子どもは目に入る物事にすぐ反応して質問したり、頭に浮かんだ疑問を次々と口にしたりするようになります。
このように頻繁に質問を繰り返す時期を「質問期」とよびます。
質問期の子どもの頭の中は、身の回りのさまざまな物事に対する興味や関心でいっぱいです。
あらゆることに対して質問を繰り返すため、パパママのほうが疲れてしまい「いい加減にして」と思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、子どもにとっては、好奇心や学習意欲をぐんぐんと伸ばすことができる、とても大切な時期だといわれています。

「質問期」には、2つの段階があります。

なになに期(第一質問期)

身の回りの物や人に興味を持ち始め、大人に次々と尋ねることで言葉を増やしていく時期が「なになに期」です。
言葉の覚え初めに見られ、子どもの目に入るもの(物、人、事柄)について尋ねることが多くなります。それについて何かを答えればいいので、パパママにとっては比較的対応がしやすいのが特徴です。

(質問例)

  • ミミズを見て「これは何?」
  • 遠くの花を見て「あれは何ていう花?」
  • 棚の上を指さして「あの赤いものは何?」

なぜなぜ期(第二質問期)

「なになに期」の次の段階で、あらゆることを「なんで?」「どうして?」と不思議に思い、質問をしてくる時期が「なぜなぜ期」です。
表面的な情報ではなく、物事に対する原因や理由、目的、結果など、より深い本質的な部分を知ろうとするようになります。
パパママもすぐに答えられない質問や正解がないような難しい質問が多く、どう答えたらいいのかわからない質問をされることもあり、対応が難しくなることが増えます。

(質問例)

  • 「どうして夜になるの?」
  • 「人は死んだらどうなるの?」
  • 「トマトはどうしてトマトっていうの?」

人の脳神経は、生まれてから3歳頃(年少さん)までにどんどん発達し、6歳(小学校入学)を迎える頃までにはおよそ90%が完成するとされています。
また、情緒についても、生後3ヵ月頃までは快・不快だけだったものが、5歳頃(年長さん)には大人と同じくらい細やかな情緒が形成されるといわれています。
なぜなぜ期は、ちょうど知能と情緒がぐんぐん発達する時期です。
細やかな情緒が形成される過程で、「知りたい」「おもしろそう」といった好奇心が生まれ、それを満たすために次々と質問を投げかけるようになるのです。
そして新しい知識に出会うことで、知能も成長していくようになります。

なぜなぜ期はいつ頃から始まる?

なぜなぜ期はいつ頃から始まる?

なぜなぜ期は、一般的にどんどん言葉の世界や知識を広げていく3歳頃(年少さん)から始まることが多いといわれています。
しかし、5歳頃(年長さん)まで訪れない子どももおり、個人差は大きいようです。
3歳頃の子どもは、2つの物を比べることでその違いに気づいたり、他者の行動や言葉をマネすることを通して、自分と他者との差に気づくことが増え、疑問を持つことにつながると考えられています。
物や人、事柄の名称を尋ねる「なになに期」から、因果関係、目的、理由まで考えを巡らせる「なぜなぜ期」に変わるということは、子どもの成長や発達が1つステップアップしたという証です。
パパママは質問を受け取る姿勢を見せて、子どもが安心して質問できるような環境づくりを心がけましょう。
パパママが物事に対して疑問を持ち、子どもとやりとりをしていくことも、子どもの「なんで?」「どうして?」を引き出すのに良いようです。

また、子どもの「なぜなぜ期」がまだこないというパパママは「うちの子は大丈夫かな?」と不安に思うものですが、焦らなくて大丈夫です。
わが家の場合、上の子は発語こそ早かったものの「なになに期」が非常に長く、「なぜなぜ期」の気配が感じられたのは4歳半を過ぎた頃(年中さん)でした。
子どもは一見そう思えなくても、1人1人必ずその子のペースで成長をしているものです。
毎日身近に接しているパパママは、なかなかその成長を実感しにくいものですが、「今は言葉のストックを増やす時期なんだ」とどっしり構え、そばで温かく見守っていきましょう。

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なぜなぜ期のNGな対応方法

なぜなぜ期のNGな対応方法

なぜなぜ期の質問は、子どもの性格×興味関心のあること(もの)の数だけあり、対応の方法も「こう聞かれたら、こう答える」という正解はありません。
そのため、状況や質問の内容に応じて、柔軟に対応していくことがとても大切です。
とはいえ、「子どもが納得するように答えられるかな」「急に質問されると自信がない」と不安に思うパパママも多いでしょう。ここからは、子どもから質問されたときに避けたいポイントをご紹介していきます。

質問を拒否・ごまかす

子どもはパパママとのコミュニケーションを求めて質問をする場合があります。
以前、質問をしたときの答え方や説明がおもしろくて、何度も同じ質問をしてくることもあるでしょう。
そのときに子どもの質問を無視したり、聞こえていないふりをしてごまかしたりすると、子どもは「コミュニケーションを拒否された」と感じてしまうかもしれません。
質問されたときは、まず反応することを意識して「あなたの話を聞いているよ」という態度を示しましょう。

適当にあしらう

子どもから質問されたときに適当にあしらうことも避けましょう。
適当に答えるのは、子どもに間違った知識を与えてしまうだけでなく、パパママが子ども自身に関心を持っていないと伝えているのと同じことです。
子どもはパパママと一緒に1つのことについて考えたり、それについて話をすることが大好きです。
パパママが家事や育児、仕事などでどうしても手が離せないときや難しい質問ですぐに答えることができないときは「ごめんね。今は忙しくて、どうしても答えられないの」と正直に答えましょう。

すぐに正解を教える

子どもの質問に対して、すぐにパパママが正解を教えるという流れが習慣になると、なかなか子ども自身の考える力が育ちません。
子どもが疑問を持てたことを認め、ときには逆に質問してみるのもおすすめです。
質問された子どもは、頭をフル回転させながら自分なりの仮説を立てます。
その考えを聞いた上で、パパママが修正をしたり、「一緒に調べよう」と誘って図鑑やウェブで正解を探したりしてみましょう。
その経験を通して、学びに対して意欲的になってくれたら嬉しいですね。

質問に先回りする

子どもの言葉がたどたどしい場合は、適切に言葉を繋げなかったり、スラスラと質問できないこともあります。
そのようなときは、子どもの質問に先回りして答えたくなる気持ちをぐっとこらえましょう。
実は相手が理解できるように自分が知っている言葉を選んで組み立てる作業も、子どもの表現力やコミュニケーション力を育むのに大切です。
もちろん、子どもが困っている時は、言葉を引き出す手助けは必要ですが、子どもの様子を見ながら、本人が自分の言葉で伝えようとしている間は、きちんと耳を傾けて待ちましょう。

質問自体を否定したりバカにしたりする

子どもが投げかけた質問自体を否定したり、答えを知らないことをバカにするような態度をとることもNGです。
パパママからのこのような反応は、子どもの心を傷つけ、とても悲しい気持ちにさせてしまいます。
パパママが答えられる質問であれば答える、答えられない場合は一緒に考えたり、後で答えるように約束したりするなど、たとえ子どもであっても1人の人間として誠実な態度で応えましょう。 

まとめ

「なぜなぜ期」は子どもの成長にとって大切な時期です。考える楽しみ、答えを見つける楽しみはかけがえのない体験です。
理解度や成熟度は個人差が大きいので、子どもの性格なども頭に入れながら、目の前の子どもにあった受け答えをしていくことがベストな対応といえるでしょう。
子どもからの「なぜ?」をコミュニケーションの機会ととらえ、やさしい気持ちで向き合っていけたらいいですね。

この記事を書いた
サポーターママ

わかなママのプロフィール写真 わかなママ 2女のママ

-30℃から30℃まで外で駆け回る元気いっぱいの長女、恐竜とおままごとが大好きで甘え上手な次女のママです。
沖縄出身で、海や川であそぶのが大好き。結婚を機に北海道に移住してからは、子どもと一緒に雪あそびを楽しんでいます。
大がつくほどの暑がりでしたが、最近は温泉の魅力にハマりつつあります。
子育て中のママパパはもちろん、妊活中・妊娠中のプレママパパが、妊娠や出産、子育てを前向きにイメージできるような情報をお届けしたいと思っています。

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【医師監修】ゆう歯科クリニック伊藤裕章先生監修 歯の特集
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