赤ちゃん返りとは?原因、対処法、親のサポート方法について
赤ちゃん返りは、ほとんどの子どもが通る成長過程です。
ママやパパにとっては大変な時期ですが、うまく話せない子どもにとって、愛情を確認したり不安な気持ちを代弁したりするのが「赤ちゃん返り」です。
「大変だなぁ」「嫌だなぁ」と思わずに、親子で乗り切る策を考えましょう。
我が家の長女も赤ちゃん返りを経験しています。
初めての子供だったので最初は戸惑いましたが、先輩ママやネットの情報を見て工夫をしながら乗り切りました。
そんな私の経験も含めて、赤ちゃん返りについて詳しくまとめていきたいと思います。
子どもの赤ちゃん返りが始まった時に、参考にしていただければ幸いです。
目次
赤ちゃん返りの兆候と原因
赤ちゃん返りとは、ある程度成長した子どもが突然赤ちゃんと同じような行動をとることを指します。
ここでは、その兆候と原因について詳しく解説していきます。
赤ちゃん返りの兆候
赤ちゃん返りの兆候としては、以下のようなものが挙げられます。
- おっぱいを欲しがる
- ママに甘えたがる
- 指しゃぶりをする
- おねしょやお漏らしをしてしまう
- 赤ちゃん言葉になる
- 夜泣きする
- 抱っこやおんぶをせがむ
- 自己主張が激しくなり、わがままを言ったり乱暴になったりする
赤ちゃんのような真似をし始めたら、それは赤ちゃん返りの兆候なのかもしれないと考えましょう。
「いつもと違う行動をしているな」「そういえば最近行動が変わったな」と思うことがあれば、一度リストと照らし合わせてみるといいでしょう。
赤ちゃん返りの原因
赤ちゃん返りをする原因は、子どもによってさまざまです。
特によく耳にする原因をご紹介します。
環境の変化
子どもは環境の変化に敏感です。
今まで生きてきた世界が変わってしまう出来事があると、子どもは特に不安になります。
例えば、妹や弟が生まれた場合です。
今までは自分1人に愛情が向けられていたのに、下の子が生まれることでその愛情が減ってしまうと感じてしまいます。
「お兄ちゃんなんだから我慢してね」「下の子で手が離せないからあとでね」という状況になると、構ってもらえる時間も減ってしまいます。
私たち親は変わらずに愛情を注いでいるつもりでも、子どもからしたらその愛情がなくなったと思ってしまうのでしょう。
また、引越しなどの環境の変化でも赤ちゃん返りが起こります。
「仲のいいお友達と離れて新しい人間関係を作らなければいけない、頼れるのはママとパパだけになる」と、不安が大きくなり、以前より甘えてくるようになることがあります。
大人よりも子供の方が環境の変化には敏感であることを理解してあげてください。
ママやパパの関心を引きたい
下の子が生まれ、そのお世話にママやパパがつきっきりになっていると、上の子は「もっと自分にも構ってほしい」と思います。
我が家の長女も主にこれが原因だったと思います。
妹が生まれるまではとても楽しみにしていて、「いいお姉ちゃんになるんだ」と張り切っていました。
ですが、妹が生まれた後、自分に構ってもらえる時間が少なくなったことで、赤ちゃん返りが始まりました。
妹のお世話をしている時でも甘えてきたり、妹が寝ている時は私から離れなかったりと、とにかく甘えが強く出ました。
無意識かもしれませんが、やはりママやパパに少しでもいいから長く自分のことも見てほしいという気持ちがこどもにもあるのでしょう。
その気持ちから、赤ちゃん返りが始まることがあります。
不安な気持ちの現れ
まだうまく言葉で表現できない子どもにとって、赤ちゃん返りは自分の気持ちの代弁でもあります。
「赤ちゃんが生まれてくる不安」「幼稚園や保育園に通い出す不安」「引っ越しして新しい環境下に置かれた不安」そういったさまざまな不安から赤ちゃん返りが始まります。
ママやパパから離れなかったり、いきなり夜泣きが始まったりするのは、そのサインかもしれません。
言葉にできない不安な気持ちを、赤ちゃん返りで表現して甘えているということもあります。
赤ちゃん返り期の対処法
赤ちゃん返りが始まった時、どのように対処すべきか悩むかと思います。
実際に私も悩みましたが、やってみて良かったことを中心にご紹介します。
スキンシップをたくさんとる
長女が赤ちゃん返りをし始めた時、とにかく「ぎゅーっ」と抱きしめてあげる回数を増やしました。
妹の世話をしている時は「ちょっと待ってね」と言いましたが、世話をしていない時に長女が甘えてきた時は、必ず「ぎゅーっ」と抱きしめてあげました。
抱きしめたまま話を聞いたり、くすぐって遊んだりしました。
スキンシップは愛情が伝わりやすいと聞いたことがあります。
長女もそう感じるのか、赤ちゃん返りが終わった今でもたまに「ぎゅーしよう」と言ってきます。
子どもが甘えてきた時にはスキンシップを多めに取ると、子どもも安心するのだと私は思います。
話をちゃんと聞いてあげる
子どもの話をちゃんと最後まで聞いてあげることも対処法の1つです。
子どもが話しかけてきた時に遮ったり、「今忙しいから」と聞く耳を持たないと、子どもは「相手にしてもらえない」と、さらに不安になってしまいます。
特に小さい子どもは「見てほしいもの」「聞いてほしいこと」「褒めてもらいたいこと」など、なんでもママやパパに言いたくなります。
親からすればくだらない自慢話やオチのない話でも、子どもにとって大切な話です。
できる限り話しをちゃんと最後まで聞くようにしてあげてください。
そうすることで「ママやパパはちゃんと私も見てくれてる」と理解してくれます。
2人きりの時間を作る
赤ちゃん返りをしている子どもと2人きりになれる時間を作って、ゆっくりその子だけと関わるのもおすすめの対処法です。
短い時間でもいいので、2人きりになれる工夫をしてみてください。
「下の子はおじいちゃんたちに預ける」「下の子が寝ている間に時間を作る」「夜寝る前のちょっとした時間で2人になる」など、できることで構いません。
2人になった時に甘えてきたらたくさん甘えさせてあげましょう。
たくさん遊んであげましょう。
そういった時間があると、子どもの不安な気持ちも少しずつ軽くなっていくそうです。
なるべく叱らないように対応する
赤ちゃん返りは仕方ないものですが、その対応をするママやパパにはつらいものがあります。
特に育児に疲れ切っているなかで、わがままを言われたり、構ってアピールをされたりすると、イライラしてしまうこともあると思います。
ただ、そのイライラをぶつける相手は子どもではありません。
子どもにぶつけても、余計に子どもの不安が増してしまう可能性があります。
赤ちゃん返りは「自分を見てほしい」「愛情を向けてほしい」という気持ちの現れなので、なるべく叱らないようにしましょう。
私も思わず叱りそうになったことが何度もあります。
そんな時は一呼吸おいて、子どもの気持ちを理解してあげ、言葉を選んで対応してみてください。
ちょっとした言い回しの違いで、子どもの受け取り方も変わってくると思います。
なるべく優しい声で話すのもポイントです。
赤ちゃん返り時の親のサポート方法
赤ちゃん返りが始まった子どもに対して、親がすべきサポートの方法をご紹介します。
ポイントは「気持ちに寄り添うこと」です。
気持ちを受け止めて言葉にしてあげる
赤ちゃん返りをする子は、何かしらの不安な気持ち抱えることが多くなります。
まだ言葉でうまく伝えられない子のために、親がその気持ちを理解して言葉にしてあげましょう。
ただ、わがまま全てを受け入れてはいけません。
ダメなことはダメと教えつつ、「これが嫌だったんだね」「こうしたかったんだね」と気持ちを言葉にしてあげてください。
言葉にすることで子どもも「ママやパパはわかってくれている」と安心します。
褒めることを大事にする
子どもは褒められると、自分のしたことを肯定してもらえ、嬉しくなります。
また、「自分をちゃんとみてくれている」とも感じます。
些細なことで構いません。
「えらいね!」「すごいね!」と、ちょっとオーバーに聞こえるぐらいに言うといいでしょう。
我が家の長女にもこの方法を試しましたが、褒められることで嬉しくなって、率先してお手伝いや育児の手助けをしてくれました。
「お姉ちゃんなんだから頑張って!」という応援よりも「頑張ってえらいね、さすがお姉ちゃん!」というように、褒めてあげると子どもは喜びます。
頼ることで「信頼していること」を伝える
「これをお願いしてもいい?」「これを持ってきてくれる?」と、簡単なことからお手伝いをお願いしてみるのも、おすすめのサポート方法です。
「お手伝いをお願いされる=信頼されている」と子どもは感じ、「自分の存在を認めてもらえた」と思うそうです。
そして、うまくできたら褒めてあげましょう。
特に下の子のお世話に関することをお手伝いできたら、たくさん褒めてあげるといいでしょう。
ママ自身がやればすぐ終わることでも、わざと子どもにやってもらうことで、子どもに自信をつけさせ、「信頼されている」と安心感を与えることもできることでしょう。
まとめ
赤ちゃん返りはだいたいが半年ほどの期間で収束するそうです。
もちろん個人差はありますが、いつまでもずっと続くものではありません。
赤ちゃん返りが終わって落ち着いた頃には、必ず「あの時は大変だったな」といい思い出になります。
事前に赤ちゃん返りについて理解し、対処法を頭に入れておくことで、落ち着いて対処できることでしょう。
子どもの気持ちを理解しつつ上手にフォローして、親子で一緒に成長していきましょう。
この記事を書いた
サポーターママ
みんなにちやほやされすぎて、すっかり甘えるのが上手になった次女と、そんな次女を溺愛してやまない、家族一しっかり者の長女がいます。
私は昔から工作や絵を描くことが好きで、長女とよくかわいいプリンセスの絵を描いたり、簡単なおもちゃを作ったりして遊んでいます。
また、なるべく低コスパで、みんなが楽しめるようなものを考えて作るよう、工夫しています。
自分のアイデアやほかの人のアイデアを吸収して、これからも2人のかわいい娘のママとして成長していきたいと思っています。
この記事が気に入ったらシェア
歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修