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授乳のポイント|母乳とミルクの違いと授乳のタイミングと頻度

授乳のポイント|母乳とミルクの違いと授乳のタイミングと頻度
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初めての赤ちゃんのお世話で、一番苦労するのは授乳に関してではないでしょうか。
赤ちゃんを母乳のみで育てているママも、ミルクだけ、または、ミルクと母乳の両方で育てているママもいると思います。
そんなママたちの授乳に関する悩みは、授乳をするタイミングや、どのくらいの頻度で授乳をすればいいのか、ミルクと母乳の違い、どのくらい飲んでいれば母乳やミルクは足りているのかなど、さまざまでしょう。

赤ちゃんによっては、1日に何回もおっぱいを欲しがったり、1度授乳をするとぐっすり眠ってしまってなかなか起きてくれなかったりなど、いろいろな赤ちゃんがいます。
授乳は赤ちゃんの成長に大きく関係することから、多く与えすぎても、少な過ぎても不安になりますよね。
また、授乳は赤ちゃんにとって栄養補給だけでなく、ママやパパとのスキンシップを計る大切な時間でもあります。

そこで、母乳やミルクそれぞれの授乳に関する疑問や注意しておきたいことなど、授乳のポイントについて見ていきたいと思います。

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母乳とミルクの違い

母乳とミルクの違い

まず初めに母乳とミルクの違いについて見ていきたいと思います。
赤ちゃんが生まれたら母乳で育てたいと考えているママは多く、母乳育児を推奨している病院も多くなっています。
しかし、母乳を与えたいと思う一方で、母乳が思うように出ないなどの事情から、ミルクを使用しているママも多くいます。

そこで、母乳とミルクの違いはあるのか?それぞれのメリットなどについて見ていきたいと思います。

母乳育児のメリット

栄養素や免疫物質

母乳は消化や吸収が良く、赤ちゃんが離乳食を始めるまでに必要な栄養素の全てを満たしています。
また、母乳には免疫物質やホルモンなど赤ちゃんを病気から守る物質が含まれています。
これらの免疫物質は、特に出産後1週間の間にでる「初乳」に多く含まれ、少量の母乳からでも赤ちゃんに伝わります。
そのことから母乳育児を推奨している産院が多くなっています。

赤ちゃんとのスキンシップ

授乳は赤ちゃんがママの肌に直接触れることから、赤ちゃんは授乳を通して安心感と信頼感をママに感じることができます。

乳幼児突然死症候群予防

乳幼児突然死症候群は、何の前触れもなく1歳未満の赤ちゃんが死亡してしまう症状です。
厚生労働省では、原因不明の乳幼児突然死症候群の予防策として、母乳育児を推奨しています。

参考資料: https://www.mhlw.go.jp/

アレルギーになりにくい

母乳は赤ちゃんにとって消化しやすい成分構成になっています。
そのため、消化不良によるアレルギーを起こすことが少ないと言われています。

経済的

母乳は母体から出るものなので、費用がかかりません。
一般的に、粉ミルクを使用した場合1ヵ月で1万円前後かかります。
母乳であれば、このミルク代がかからないので経済的であるといえます。

母体回復

乳首を吸われることで、オキシトシンというホルモンが分泌されます。
このホルモンは、子宮収縮や骨盤締める作用があり産後の回復を早めてくれます。

産後ダイエット

妊娠中のママの体には、多くの脂肪が蓄積されます。
そして、出産するとこの脂肪は母乳に含まれる成分へと変わります。
そのため、母乳を吸われることでママの体重が減少しやすくなり、産後の体形の戻りが早くなります。

ミルク育児のメリット

栄養成分

ミルクの栄養成分は、母乳に近づけて作られています。
また、母体の体調に影響されることないため、栄養面で劣ることがありません。

授乳量がわかる

母乳育児だと授乳量が分からないため、赤ちゃんに必要なだけ授乳ができているか分からずママが心配になることがあります。
しかし、ミルクの場合は、赤ちゃんが飲んだミルクの量がはっきりわかるということもメリットです。

パパでも授乳できる

ミルクは授乳場所を気にすることなく、ママ以外の人でも授乳ができます。
パパも授乳ができるので、授乳というかたちで赤ちゃんとのスキンシップをとることができ、ママはその間に身体を休めることができます。

授乳のタイミングと頻度

授乳のタイミングと頻度

次に、授乳のタイミングと頻度を見ていきたいと思います。

授乳のタイミングのサイン

どのタイミングで授乳をしたら良いのか、そして授乳量が足りているのかに悩むママは多くいます。
そこで、まずは赤ちゃんがおっぱいを欲しがっているタイミングがわかるサインと、満腹サインについて見ていきます。

赤ちゃんがおっぱいを欲しがっているサイン

  • 口をすぼめて吸うような音をたてたり、口の近くで何かを吸おうとする
  • 舌を出す
  • 頭の向きを変えたり、体をクネクネさせる
  • 鼻をクンクンする
  • クーハーというような柔らかい声を出す
  • 少しグズグズした様子をみせる
  • 大泣きをして訴える
  • 月齢が大きくなると、指をくわえる
  • 手や足を握りしめる

赤ちゃんの満腹サイン

お腹がパンパンに張っている

お腹がパンパンに張っているときは、便秘と飲ませすぎが原因です。

苦しそうにうなる

赤ちゃんが苦しそうに「うーうー」とうなっていたら、ミルクや母乳の飲ませすぎの可能性があります。

授乳後の吐き戻し

授乳後に、げっぷをさせた後もミルクを吐き戻してしまう場合は、飲ませすぎが原因です。

横に寝かすと嫌がる

満腹な状態で寝かせると、苦しくて嫌がることがあります。
そんな時は、飲ませすぎの可能性があります。

1日の体重増加量

生後3ヵ月頃までの赤ちゃんは、大体1日24g~30gほど体重の増加が平均的です。
これ以上に体重が増加している場合は、飲ませすぎの可能性があります。

排泄量が増える

いつもよりうんちやおしっこの量が増えた場合は、飲ませすぎの可能性があります。
飲ませすぎると消化が追いつかずに下痢や便秘を起こしやすくるため、その場合は授乳量を見直しましょう。

月齢別の母乳とミルクの授乳頻度

月齢別の母乳とミルクの授乳頻度

続いて、月齢別の母乳とミルクの授乳頻度について見ていきます。
1回の授乳時間はミルクも母乳も15分程度です。
授乳間隔は母乳とミルクでは違います。
基本的に、母乳よりミルクの方が消化するのに時間がかかります。
そのため、ミルクをあげる時は3時間以上間隔をあけるようにしましょう。

生後1ヵ月まで

このころの赤ちゃんは、胃も小さいため1度にたくさんの量を飲むことができません。
また、吸う力も弱いので少し飲むとすぐに疲れてしまいます。
そのため、すぐにお腹も空くので授乳間隔も授乳時間も短くなります。

母乳

欲しがるタイミングであげましょう。
飲ませすぎと心配する必要はありません。
間隔の目安は、2~3時間です。
左右5~10分ずつ飲ませましょう。
体重があまり増えない場合は、母乳量が足りない可能性があります。
ミルクの量を増やして調節しましょう。

ミルク

ミルクの量はミルク缶に基準量の記載があるので、その分量を目安にしましょう。
母乳より消化に時間がかかるので、3時間以上間隔をあけましょう。

  • 授乳回数:10~12回/1日(母乳、ミルク共通)

生後3ヵ月頃

少しずつ授乳間隔が伸びてきます。

母乳

赤ちゃんも吸う力がつき、上手に飲むことができるようになります。
1度に飲める量も増えるので、授乳間隔も空いてきます。
欲しがるタイミングであげましょう。

  • 授乳回数:8~10回/1日

ミルク

胃の容量も大きくなり、1度に飲める量も増えてきます。
授乳間隔は最低でも3時間以上間隔をあけましょう。

  • 授乳回数:6回/1日

生後5ヵ月~1歳頃

だんだん授乳のペースがつかめてくる頃です。
遊び飲みや離乳食が始まる時期です。

母乳

授乳時間も15分より短く、授乳回数もぐっと減ってくることがあります。
体重が順調に増えていれば、それでも問題ありません。

  • 授乳回数:5回~7回/1日

ミルク

1回量も200mlくらいになります。

  • 授乳回数:5回/1日

離乳食が始まってからの授乳は、離乳食後に授乳をするようにしましょう。
基本的に3回食になるまでは、母乳やミルクが栄養源です。
離乳食後は欲しがるだけ授乳しましょう。

授乳量や回数は目安です。
1回に飲む量の多い子は、飲む回数が少なくなる子もいます。
その反対に、1回量の少ない子は飲む回数も多くなりがちです。
ミルクをあまり飲まない子でも離乳食が始まったら、たくさん食べる子もいたりします。
もちろん、兄弟姉妹でも全く違うことがあります。
子どもによってまったく違うので、その子にあった授乳スタイルを見つけてあげるようにしましょう。

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授乳の注意点

授乳の注意点

母乳の注意点

ママが食べるものは母乳として赤ちゃんの栄養源になるので、母乳をつくるための食べ物などには注意が必要です。

カフェイン

母乳を通し赤ちゃんにカフェインが移行する量は1%程度です。
カフェインの摂取を全て制限してしまうと、ママもストレスが溜まってしまいます。
授乳中のカフェイン摂取量は、1日300㎎までを上限とすることが推奨されています。
コーヒーであればカップ2杯程度、紅茶であればカップ4杯程度、煎茶であればカップ6杯程度です。

参考資料 : 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/

油、砂糖

油分や糖分の多いものを摂りすぎると、母体の血液がドロドロになって、質の悪い母乳になってしまいます。
また、乳腺が詰まって乳腺炎になりやすくなります。
摂取量に気を付けるようにしましょう。

アルコール

アルコールは母体の血中アルコール濃度とほぼ同じ濃度で、母乳にもアルコールが移行します。
赤ちゃんは肝臓の働きが未熟なので、アルコールの分解もうまくできません。
脳や体の発達に影響がでることもあります。
授乳中は、アルコールの摂取を控えるようにするのがベストです。

ほかにも、生卵や香辛料などの刺激物などの食べすぎには注意が必要です。

ミルクの注意点

赤ちゃんにミルクを与える時の注意点について見ていきたいと思います。

作ったらなるべく早く与える

ミルクを調乳したら、早めに飲ませるようにしましょう。
ミルクは温かいため、雑菌も繁殖しやすいので作ったらなるべく早く与えましょう。

飲み残しについて

ミルクを作ったのに少ししか飲まなかった場合、もったいないと思いますが廃棄するようにしましょう。
飲み残したミルクに雑菌の繁殖リスクがあるので、必ず廃棄しましょう。

哺乳瓶や道具の管理

ミルクを入れる哺乳瓶などは、消毒するなどして常に清潔にしましょう。

まとめ

授乳に関するポイントについてみてきましたが、いかがだったでしょうか。
母乳にもミルクにもそれぞれメリットがあり「こうしないといけない!」という決まりはありません。

大切なことは、赤ちゃんもママも、そして家族みんなが笑顔で育児ができていることです。
たまにはミルクを飲ませてパパに手伝ってもらい、ママは一人で頑張りすぎずに自分にあった授乳スタイルをみつけていきましょう。

この記事を書いた
サポーターママ

おーちゃんママのプロフィール写真 おーちゃんママ 3女のママ

3姉妹のママです。現在は、隙間時間を見つけてライターの仕事をしています。
第1子は、初めての育児で育児書通りのガチガチ育児を経験、第2子は、2歳差育児に奮闘して頑張りすぎ育児を経験、第3子は、完全ゆるゆる育児を実践中です。
私自身も、これまで多くの世のママさんたちの言葉を道しるべに育児をしてきました。
今度は、少しでも頑張っているママさんたちの力になれれば良いな。という思いで発信していきたいと思っています。

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ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修

【医師監修】ゆう歯科クリニック伊藤裕章先生監修 歯の特集
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