家族のコミュニケーション|赤ちゃんが増えた後の家族の関係性の変化と対策
赤ちゃんが生まれると、家族の関係性に変化が起きることをご存知でしょうか。
私は出産前までは特に変化があると思っていませんでした。
しかし、長女を産んでからは主人との関係性に変化があり、次女を産んでからは主人と長女との関係性が少しずつ変わっていきました。
おそらく、育児を通して無意識のうちに変化した形です。
『親になる』というのは、そういうことなのかもしれません。
今回は、私の経験を踏まえて赤ちゃんが生まれた後の家族との関係性の変化や対策、コミュニケーションの仕方などをご紹介したいと思います。
家族の関係性の変化とは
赤ちゃんが産まれることで起きる家族の関係性の変化を一言で言うなら『守るべきものが増えたから』だと私は思います。
長女を出産する前は、私は『妻』で、主人は『夫』でした。
お互いを思いやり、お互いを一番に大事にする関係性でした。
大人なので、自分のことは自分で考えて行動することも多く、お互いの意見を尊重しながら生活してました。
しかし、長女を出産した後、私は『ママ』になり、主人は『パパ』になりました。
単純に呼び方が変わったという話ではなく、守るべき大切な存在ができて、長女をお互い1番に考えるようになったからです。
長女のママでありパパであることが、私と主人にとって1番幸せな形になりました。
そして、5年後に次女が生まれた時は、私は『2人のママ』に、主人は『2人のパパでありよき理解者』、長女は『おねえちゃん』という関係性になりました。
下の子ができれば、上の子は自然と『お兄ちゃん』『お姉ちゃん』になりますが、次女がこの世に産まれて初めて長女が『おねえちゃん』という関係性になったと思います。
次女を妊娠しているときは、まだ『おねえちゃん』という関係性にはならず、『娘』という感じでした。
他の先輩ママもそうかと思いますが、妊娠中は変化がなくても、出産すると少なからず家族の関係性は変化するものなのだと思います。
また、いきなり変化するものではなく、時間を追うごとに少しずつ変化していきます。
赤ちゃんが生まれ、守るべきものが増えると、家族として新しい形を築き上げていく必要があるため、関係性も変化していくのではないでしょうか。
家族のコミュニケーションを円滑にする方法
家族の関係性に変化が起きると、今まで通りのコミュニケーションが取れなくなることもあります。
実際に、我が家も出産前と出産後では家族間のコミュニケーション方法が変わりました。
一概に正解とは言えませんが、私が家族とのコミュニケーションで大事にしている点をご紹介します。
夫婦2人の時間を作る
子供ができると、夫婦2人の時間が少なく、夫婦での会話が減ってしまいがちです。
日中は育児に明け暮れ、夜は一緒に寝落ち…なんてパターンが我が家はよくありました。
ただ、夫婦2人の時間があるのとないのとでは、家庭の円満度は違ってくると思います。
今の我が家では、子供たちが寝た後、夫婦でテレビを見ながらのんびりする時間を作っています。
睡眠時間は削られますが、主人と「今日こんなことがあって…」と育児の話をしたり、くだらない話をして笑い合ったりしています。
また、不満などもきちんとお互い言うようにしています。
そうなったのには訳があります。
長女を出産してから、初めての子育てに毎日必死で、主人ときちんと話ができていませんでした。
主人も仕事もあるなか、初めての育児や子供とどう関われば良いのか手探り状態の日々で『ママがやってるからいいか』と傍観してることが多くありました。
そんなある日、小さな苛立ちが募り、長女の前で主人に怒鳴り散らしてしまいました。
「私1人に全部やらせるな!」と、今までの不満や八つ当たりのようなことを言ってしまいました。
それを聞いて主人も私の状態や気持ちを初めてわかってくれたようで、それからは積極的に育児をしてくれるようになりました。
この教訓から『何かあったら必ず言いたいことを言う』という暗黙のルールができました。
夫婦2人でのんびりテレビでも見ながら愚痴を言い合ったり笑い合ったりする時間があると、心が安らぎ、育児にも少し余裕が持てると思います。
また『夫婦のコミュニケーションがあると、家族みんなが仲良く過ごせる』と聞いたことがあります。
ぜひ、毎日数分でもいいので夫婦で過ごす時間を作ってみてください。
上の子の声はちゃんと聞く
私が長女に対して1番気をつけていることは『長女の声をちゃんと聞くこと』です。
「ママ見てー!」「ママ聞いてー!」と言われた時は、どんなに忙しくてもちゃんと見たり聞いたりして、その感想や、ときには簡単な質問を返すようにしています。
我が家は、5歳差姉妹です。
長女は次女が産まれた時には大抵のことが1人でできるし、話せば理解してくれる年齢でしたが、一人っ子期間が5年もあったため、本人も無意識にすぐ「ママ」「パパ」と呼びます。
その問いかけに適当に相づちや返事をして、長女が寂しそうにシュンとしてしまったことがありました。
長女もお姉ちゃんとはいえ、まだまだ甘えたいし、話を聞いてもらいたいし、遊んでほしい年頃でした。
その姿を見て、適当に相づちや返事をするのはやめようと心に決めました。
例えば長女が「ママ、見てー!上手に描けた!」と描いたイラストを見せてきた時は、「おー、上手になったねー!細かいところがよく描けるようになったね!これは◯◯してるところ?」という風に返します。
『ちゃんと見て答えてるよ、興味を持ってるよ』という想いが伝わればいいなと思い、答えています。
そういう風に答えていると、長女も嬉しそうに話をしたり、自分からいろいろと今日あった出来事や嫌だったことなどを話してくれるようになりました。
子どもの声をちゃんと聞くと「子どもとの関係性がいい方向に向かうのではないか」と、私は経験上思います。
なるべく食卓をみんなで囲む
食事をする時間は、家族とのコミュニケーションを取るのに1番いい時間だと思います。
今日1日の出来事やみんなに伝えたい情報などを言いやすい場です。
また、ご飯を食べる時はみんなテーブルに座るものなので、家族の顔がよく見え、コミュニケーションがとりやすくなります。
ただ、平日はパパの帰りが遅く、みんなでご飯を食べる時間が取れない家庭も多いかと思います。
そういう時は、ママが子どもと食事を一緒にとりつつ話を聞いてみましょう。
パパが帰ってきたら、食事中にどんな話があったかを教えてあげるといいと思います。
我が家はその方法でいつも情報を共有しています。
食卓で話をする時は、ママが橋渡し役に回るとスムーズに会話が成り立ちます。
ママから質問や新しい会話のテーマを振り、受け答えしつつ他の家族に会話を振ると、会話のキャッチボールがしやすいです。
美味しいご飯を食べつつ、家族みんなで笑いながら話ができる環境を作れるといいでしょう。
家族の関係性を深める方法
家族の関係性を深める方法として、私が1番大事にしているのはスキンシップです。
私は主に、長女に対してスキンシップを心がけています。
下の子ができると、ついつい下の子に手が回りがちです。上の子を少し放ってしまうことも多く、上の子はその状況の変化に傷ついてしまうこともあるそうです。
この話を先輩ママから聞き、我が家ではなるべく言葉と同時にスキンシップを意識するようになりました。
例えば、長女が怪我をして泣いている時、絆創膏を貼って終わりにするのではなく「痛かったね」と頭を撫で、泣き止むまで背中を摩ったり抱きしめたりしています。
私からスキンシップをすることで、長女も甘えやすくなるのか、よくぎゅっと抱きついてきたりしてくれます。
やはり肌と肌が触れ合うと、愛情が伝わりやすいのではないでしょうか。
パパに対してもスキンシップを忘れずにしています。
例えば「ねぇねぇ」と声をかける時には肩をたたく、肩のマッサージをする、ふざけて笑いあっているときは背中や腕を軽くたたくなどです。
たまに外出中に手をつないで歩くこともあります。
ただ、少し恥ずかしさもあるので、その時は長女に「ママ、パパと手をつないじゃおうかなー」と少しふざけた感じで言いつつ手をつなぐようにしています。
そうすると、長女も「私もつなぐ!」と言い、笑いあいながらパパの手を取り合ったりすることもあります。
ちょっとしたことで構いません。
会話のなかでちょっとしたスキンシップがあると、愛情が伝わりやすく、いい関係性を保持できるのだと私は思います。
ぜひ、実践してみてください。
まとめ
今回は、赤ちゃんが増えた後の家族の関係性の変化やその対策をご紹介しました。
家族とのコミュニケーションは、常に『自分の気持ちを伝えようとすること』が大事です。
直接的には言いづらい『大好きだよ』『大切に思っているよ』ということも、スキンシップや言葉のキャッチボールで伝えられます。
赤ちゃんが生まれると、赤ちゃんに時間を割くことが多いと思いますが、できるだけ家族みんなでコミュニケーションが取れるよう、工夫してみてください。
家族が増えることで、守るべきものが増え、家族の役割が変わり、関係性が変化します。
家族のコミュニケーションを大事にして、家族の絆をより一層深めてみてください。
この記事を書いた
サポーターママ
みんなにちやほやされすぎて、すっかり甘えるのが上手になった次女と、そんな次女を溺愛してやまない、家族一しっかり者の長女がいます。
私は昔から工作や絵を描くことが好きで、長女とよくかわいいプリンセスの絵を描いたり、簡単なおもちゃを作ったりして遊んでいます。
また、なるべく低コスパで、みんなが楽しめるようなものを考えて作るよう、工夫しています。
自分のアイデアやほかの人のアイデアを吸収して、これからも2人のかわいい娘のママとして成長していきたいと思っています。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修