小学生:友達とのトラブルを上手に解決する方法は?親ができること
子供たちだけで過ごす時間が増え、喧嘩の内容も幼児期と比べると複雑化する小学生。
毎日の送迎もなくなり、親も友人関係を把握しきれておらず、名前を聞いても顔が出てこないといったこともあるのではないでしょうか。
小学生になったし、できるだけ友達とのトラブルは本人達だけで解決して成長して欲しいと思う一方で、まだまだ全てを子供に任せておくには心配な低学年。
「過保護な親」と思われるのも避けたいですし、どこまで親が介入して良いのかも気になるところです。
今回は、小学校低学年の子供が友達とのトラブルを上手に解決するポイントや、親ができることについて、筆者の実体験を交えてご紹介します。
目次
友達とのトラブルを上手に解決するための小学校低学年向けアドバイス
「使いたかったおもちゃを取られた」「ぶつかって喧嘩になった」などトラブルの理由もシンプルだった幼児期と比べると、友人関係・トラブル理由ともに複雑化する小学生。
親としてはついつい手を差し伸べてあげたくなってしまいますが、子供達だけで解決することで相手の気持ちが分かるようになり、人間的成長にも繋がります。
また、トラブルを自分の力で解決できたという自信は自己肯定感の向上にもなります。
もちろん、状況によっては大人のサポートが必要な場合もありますが、まずは子供達だけで解決できるよう、日頃から気をつけておきたいポイントをご説明します。
①普段から思っていることははっきりと口にする機会を設ける
小学校低学年の場合、まだまだ自分の気持ちをはっきりと口にするのが苦手で大人に頼ってしまう子も多いでしょう。
子供達だけで解決することが難しい場合や、ケガなど危険を伴う場合は大人に伝える力も必要ですが、何でもかんでも「まず先生に言う」「すぐに親に言う」では自分で解決・考える機会が減ってしまい、あまりおすすめできません。
また、低学年のうちはそれで良くても、高学年になるにつれて、「すぐ大人に言う」「告げ口する」といった印象を持たれてしまい、その後の子供の友人関係にもよくありません。
また、思っていることを伝えず、すぐに泣いてしまう・いじけてしまうのもよくありません。
そこで、筆者は日頃から「お友達と喧嘩した時はまず直接お友達と話をしなさい。
何が嫌だったのか聞く、伝える。それでも難しいならその時には先生に伝えておいで」と、子供に言っています。
また、家でも「〇〇が嫌だったんだよね?」ではなく、「何が嫌だった?」と、YES/NOではなく、自分で自分の気持ちを伝えさせる聞き方を心がけています。
②相手の話をよく聞く
自分の気持ちをしっかり伝えるほか、筆者が日頃から注意しているのは「相手の話をよく聞くこと」です。
自分の気持ちをしっかり伝えることも大切ですが、相手の話をよく聞くことも同じぐらい大切です。
小学校低学年だと、まだまだ「自分の想いを伝えたい」「聞いてほしい!」と言った気持ちが勝ってしまいがちですが、友達と一緒にいる際も「今は〇〇ちゃんが話しているよ」「順番ね」と相手の話をよく聞くよう声掛けをしています。
③仲直りの練習をする
幼児期と比べると複雑化してくる小学生の友人関係ですが、まだまだ幼く、お友達と喧嘩したものの、自宅に帰ってきたらもう気持ちも落ち着いていたということも多々あります。
筆者の子供もこのパターンが多いのですが、何で喧嘩したのか忘れている時もあるほどです。
喧嘩の理由はたいしたことなくても、素直になれない等うまく仲直りができず本人も困っている場合があります。
その際は、親からそれとなく喧嘩の理由を聞き、「明日上手に仲直りできるかな?」と親子で仲直りのロールプレイをしてみるのもよいでしょう。
ロールプレイ中にしっかり自分の気持ちが言えたり、「ごめんね」が言えた際はしっかり誉めてあげてくださいね。
友達とのトラブルがあった時に親ができるサポート方法
友達とのトラブルを上手に解決するために、子供本人が気を付けるポイントについてご紹介しましたが、子供に元気がない、学校に急に行きたがらなくなった、頻繁にケガをしてくる、物がなくなるなどの場合は大人のサポートが必要です。
そこで、次は親ができるサポート方法についてご紹介します。
と言っても、すぐに学校や相手の親に連絡するのはおすすめできません。
まずは、子供の様子をよく見つつ、しっかり状況を聞きだしましょう。
①普段と違う様子がないかよく観察しておく
それまで楽しく学校に通っていた子が学校に行きたがらなくなった、それまで学校の話をよくしていた子が急に話さなくなった場合はSOSのサインかもしれません。
とはいえ、楽しく通っていても、もとから学校での様子をあまり家で話さないタイプの子もいます。
そのため、親は普段から「新しいお友達できた?」「席替えどうなった~?」など日常会話の中で探っておくのも良いかもしれません。
あまり根ほり葉ほり聞くのはよくありませんが、普段から少しずつ学校の様子を聞いておくと、小さくても何か変化があった際に気が付きやすいです。
②よく話を聞く
子供本人が気を付けるポイントと重複しますが、親ができるサポートとしても話をよく聞くことが大切です。
自分の子供を1番に信用したい気持ちは分かりますが、一方の言い分だけではトラブルの状況が分かりません。
自分の子が被害者の場合はもちろんですが、加害者になっている可能性がある場合も、よく話を聞いてストレスの原因となっているものを探っていきましょう。
その際、親はついつい「何でそんなことしたの?」「それはひどい!」と感情的になってしまいがちですが、客観的な立場で話を聞くようにしましょう。
③学校に相談する
頻繁にケガをしてきたり、物がなくなる、明らかに我が子がいつも一方的にやられているなど、ちょっとした言い争いでは済まないような喧嘩の場合は我慢せず学校の力を借りましょう。
相手までは分からない場合でも、普段の様子を良く見ている先生ならばある程度把握している可能性があります。
ですが、学校の先生方も日中は授業、放課後は翌日の準備やテストのマル付けなど多忙です。
いきなり学校へ出向くのではなく、まずは連絡帳や電話で相談したい旨を伝え、改めて時間を取ってもらうようにしましょう。
④感情的にならない!客観的な立場を心がける
筆者には2023年時点で小学校2年生の子がいますが、やはり小学校に入学したばかりの頃友達とちょっとしたトラブルがありました。
どちらかと言うと筆者の子ははっきりと物が言えるタイプなのですが、相手の子は小柄で大人しく、とても繊細な子だったため、「今日喧嘩した」と言われると、「そうなんだ、ごめんね」とまず謝っていたのですが、よくよく双方の話を聞くと我が子が謝ることなのか疑問に思うことも・・・。
我が子もその場にいるため、ついには「なんでいつも私ばっかり謝らないといけないの?」と言われてしまいました。
相手の親とのトラブルを避けるため、ついついよその子をたてて謝ってしまいたくなるのですが、この経験があってから、親は客観的な立場でいることを心がけています。
⑤お友達の家に遊びに行く(遊びに来てもらう)場合は保護者と連絡先を交換してから
クラスLINEなど何かしらの方法で保護者同士連絡が取り合えた幼稚園・保育園時代と異なり、小学校に入学してから新たに保護者同士で連絡先を交換することはほぼありません。
そのため、小学校に入ってからお友達と遊ぶ約束をしてきたものの、その子の親とは会ったことがないという場合も珍しくありません。
筆者が子供の頃は、親同士が親しくなくても勝手に子供だけで遊ぶ約束をして家にお邪魔していた記憶がありますが、今は共働き家庭が多く、日中は大人が不在という家も珍しくありません。
地域差もあるかと思いますが、筆者は「お友達のお家に遊びに行く(遊びに来てもらう)場合は、親が連絡先を交換していてある程度顔見知りの子のみ、そうでない場合は公園で遊ぶ」としています。
アレルギーや事故など、何かあってからでは遅いため、過保護に感じる方もいるかもしれませんが、我が家の場合は少なくとも小学生の間はこのルールを守ってもらう予定にしています。
まとめ
小学生の友達とのトラブルについて、気を付けることと親ができること、いかがでしたか。
まだまだ心配な部分が多く、手を焼いてしまう小学校低学年ですが、著しい成長が見られる時期でもあるため、その機会を摘み取ってしまいたくはないですよね。
友達とのトラブル自体は必要以上に避ける必要はありません。
「喧嘩するほど仲が良い」という言葉があるように、トラブルを重ねて絆も深まり、子供達も自分達で解決する方法を身につけて成長していくことも多々あります。
ですが、我が子を守れるのは親だけです。
ケガが多い、なんとなく元気がないなど親の直感で普段と様子が違う場合はよく話を聞き、状況に応じて学校など周りの力を借りてくださいね。
そのために、日頃から親子で学校の話をする機会を大切にしましょう。
あまり自分から話をするタイプでない子も、案外聞かれると話したくなるかもしれませんよ。
この記事を書いた
サポーターママ
すみっこぐらしが大好きなおてんば女の子のママです。
育児とパートのすきま時間に、久しぶりのライター業を楽しんでいます。
趣味はランニングですが、最近はなかなかできていない現状...からだを動かすことも好きですが、食べることも大好きです。
コストコ、KALDIなどの輸入食品には目がありません。
「家族が楽しく過ごせるのが1番」をモットーに、程よく手抜きしながら日々家事・育児を楽しんでいます。
これまでの私の経験が少しでも多くの方のお役に立てたら嬉しいです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修