小学校低学年の子供の学校生活を支える、ママの日常的なサポート方法と工夫(生活面・学習面)
小学校低学年にあたる1,2年生は、保育園や幼稚園での生活から、がらりと環境が変わります。
園では送り迎えだったのに、親と離れて登校します。
園では元気に走り回る時間が多かったのに、授業中は静かに座っていなければいけません。
そして、家に帰ってきたら宿題をしなければいけません。
子どもたちにとっては、いきなりたくさんの「やらなければいけないこと」がふえてしまうのです。
そして、家庭でも、「小学生なのだから」と思ったり、言いたくなったりする場面もありますよね。
また、ほかの子と比べてできていないことが目についてしまうこともあるかもしれません。
私は、これからどんどん成長していく子どもと触れ合う時にとても大切だと感じることがあります。
それは、今はどのような発達段階にあるのかということを意識していくということです。
例えば低学年の特徴には、以下のようなものがあります。
- 一人遊びの傾向がつよく、友だち同士の結びつきは弱い
- じっと集中して行動することが弱く、すぐに飽きる。
- 次々と場所や遊びや話題を変えて、落ち着きがない
- 反省するような思考がまだない
- 自分で判断して行動できず、一つひとつ母親や先生に確認する
- 告げ口が得意
これは特徴の一部ですが、子どもの振る舞いと重なり、なるほどと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
発達段階について正しい理解をしていくと、
「小学生だからできるはず」ではなく、「低学年だからまだ出来なくていい」と思えることがふえます。
それに伴って、ママのストレスは少なくなり、必要以上に叱ることも少なくなるはずです。
子どもたちがのびのびと成長できるように、ママの日常的なサポート方法と工夫についてまとめてみました。
ぜひ、参考にしてみてください。
目次
ママの日常的なサポート方法と工夫(生活面)
まずは、生活面のサポートについてです。
早寝・早起き
低学年の時期には、子どもたちの身長が伸び、体重が増え、内臓や神経系もとても発達します。
さらには運動機能、脳、免疫機能もぐんぐん発達している時期です。
この時に何よりも大切なのが、早寝・早起きの習慣です。
低学年の理想の睡眠時間は、9~11時間です。
もし、夜ふかしのくせがついてしまったときは「早起き」から始めるとよいでしょう。
最初は眠いと思いますが、早起きしないと早く寝ることができません。
まずは1週間。
早く起こすことから初めて、生活のリズムを整え、成長に十分な睡眠をとれるように工夫していきましょう。
栄養バランスのよい朝ごはん
早寝・早起きとともに大切なことは、「朝ごはん」をしっかりとること。
朝ごはんを食べると、脳や内臓にエネルギーが供給され、体温が上がり、集中力もアップします。
特に大切なのは栄養バランス。
栄養学の本などを参考にしながら、1日でとるべき栄養素を正しく知ることが大切です。
子どもと一緒に楽しく学べる栄養の本を一緒によむこともおすすめします。
忙しい朝でも、子どもが好きで短時間で食べられる、わが家の朝食メニューを何種類か決めておくとよいと思います。
美味しいい朝ごはんで、子どもを元気に送りだしたいですね。
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楽しく遊んでたくさん体を動かす
9歳から11歳ごろまでをゴールデンエイジといって、スポーツが上達するのに最良の時期だということをご存知ですか。
その前にあたる3歳~8歳までは「プレ&ゴールデンエイジ」といって、体の基本的な動かし方を身につける時期です。
低学年はまだ内臓などのからだの器官が十分に発達していないため、長時間の運動は適していません。
それよりも、柔軟性やリズム感、バランス感覚などを発達させることが大事です。
子どもが大好きな鬼ごっこや、ボール遊びなど外遊びをたくさんさせてあげたいですね。
また、おうちでも、楽しくできるストレッチやトランポリンなどで、親子一緒に体を動かすことを習慣にしていくとよいと思います。
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ママの日常的なサポート方法と工夫(学習面)
次に学習面のサポートについてです。
宿題をほめてあげよう
子どもは勉強がわかると好きになります。
反対にわからないことが増えると勉強がきらいになってしまいます。
そのために、子どもがわかることをふやしていくおうち学習を習慣にできるとよいと思います。
いちばん理想的なのは「宿題」を一緒にすること。
宿題をする様子をとなりで見ていると、スラスラわかるところ、少しつまずくところがわかります。
また、漢字の書き順も間違えて覚えていることなどにも気づきます。
そこで大事なのは、宿題の途中で間違いを指摘するのではなく、子どもが困って聞いてきたら教えてあげること。
そして、宿題を一通り終えて間違いがあれば、まずは、できていることをほめる。
それから、「あれ?ここはどうかな?」と一緒に間違いに気づくようなイメージで教えていくとよいと思います。
学校から疲れて帰ってきて、休みたい気持ちでいっぱいの中、がんばっている宿題です。
子どもの頑張りをほめて応援するような気持ちで見守りたいものです。
学童などで一緒に宿題できないママも、子どもががんばった宿題をみて、たくさんほめてあげてください。
おうち学習で苦手をなくそう
1日の勉強時間は、学年×10分が適量と言われています。
子どもは集中できる時間がそれほど多くはありません。
大事なことは、長時間勉強をさせることではなく、今覚えておくことをしっかりと身につけさせることです。
例えば算数なら、1年生では算数の基礎になる繰り上がりと繰り下がりの計算、2年生では九九や2けたの足し算や引き算です。
プリントやドリルなど、子どもが取り組みやすいものを探して活用していくとよいでしょう。
苦手をつくらないために、これからの勉強の基礎となることをしっかり身につけていくことが大切です。
図鑑や地図、楽しい本にたくさんふれよう
まだ自由になる時間がある低学年のうちは、これからの勉強につながることに興味を持つきっかけとなる本にたくさん触れることが大切です。
本屋さんや図書館でも、子どもがパラパラとめくるだけで楽しくなるように工夫されている図鑑などもたくさんあります。また、日本地図や世界地図を楽しく学べる本もあります。
子どもがワクワクしながら学べる経験を増やしていけたらよいですね。
もののしくみ図鑑 (めくって学べる)
きかいのしくみ図鑑 (めくって学べる)
1日10分でちずをおぼえる絵本 改訂版 (コドモエのえほん)
まとめ
ここまで、小学校低学年の子供の学校生活を支える、ママの日常的なサポート方法と工夫についてご紹介してきました。
心身の発達の面からみても、低学年のうちは家庭でのサポートが欠かせません。
そして、生活習慣や、学習習慣の基礎をつくっていくとても大切な時期です。
だからこそ、子どもの発達段階にあった方法でサポートしていくことが大切です。
ママにとっても子育ての踏ん張りどころの時期かもしれませんが、
大変な中がんばってサポートした分、中学年、高学年になるにつれて、子ども自身の大きな自信になっていくことと思います。
子どもの可能性は無限に広がっています。
その可能性を開くのがママのサポートだと思います。
日々の育児は大変ですが、たまには、未来に大活躍しているわが子を想像しながら、
楽しんでサポートしていきたいですね。
この記事を書いた
サポーターママ
4歳差の仲良し姉妹・2女のママです。「子どもに良さそうな事はとにかくやってみよう!」がモットー。
ベビーマッサージ・ベビースイミングに始まり、リトミック、ピアノ、そろばん、通信教育、ダンス、トランポリンなどいろいろな経験をしてきました。
ふりかえると反省もありますが、「失敗は成功のもと」とポジティブに切り替えるようにしています。
子育ては大変なことも多いですが、その分、子どもから大きな幸せをもらいます。
子育てに奮闘されている方へ、少しでも参考になる記事を書けたら嬉しいです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修