赤ちゃん返りとは?いつからいつまで続く?その理由と対処法
一度は聞いたことのある「赤ちゃん返り」という言葉。
ご存知ですか?
特に第2子出産後、または出産を控えたママさんなら馴染みのある言葉ではないでしょうか。
言葉を聞いたことがあっても、実際はどのようなことが起きるのか分からないという方もいらっしゃると思います。
上の子がお兄ちゃん、お姉ちゃんになって喜びも幸せも2倍!これから2人育児が始まるというときに突如起こる上の子の不可解な行動。
幸せな時を噛み締めるのも束の間、一番大変な時期にママが頭を抱えることを次々とし始める我が子。
「赤ちゃん返り」は決して悪いことではありません。
愛着形成にとても大切な行動だと言われています。
それでもママは上の子も下の子も守らなきゃならない立場。
慣れない2人育児のなか対応しなければならないのは辛いですよね。
私もたくさん悩んで、時には上の子と一緒に泣きました。
でもどうしたらいいかわからないのは上の子も同じなのです。
今回はそんな「赤ちゃん返り」について徹底究明していきます。
典型的な「赤ちゃん返り」を経験した我が家の体験談も踏まえてご紹介します。
目次
赤ちゃん返りとは?
赤ちゃん返りとはその名の通り2〜3歳のこどもが赤ちゃんに戻ったかのような行動を取ったりすることです。
時には親の気を引こうと困った行動を繰り返しとることもあります。
急に起こる不可解な行動にママは驚き戸惑うことでしょう。
だいたいのお子さんが同じような「赤ちゃん返り」をするようです。
どのような行動があるのかを知っておくと心構えが変わってきます。
赤ちゃん返りを甘く見ていた私は対応を勉強しておけばよかったと何度も思いました。
少しでも気持ちが楽になるように、把握しておくことをおすすめします。
では、具体的にはどのような行動があるのでしょうか。
出来ていたことが急にできなくなる
ご飯を自分で食べる、自分で着替えをする、などの以前まで出来ていたことができなくなりママやパパにしてもらいたがるといった行動です。
言っていることに対してわからないふりをしたりする不可解な行動に、ついワガママだと思ってしまったりイライラしてしまうママも多いようです。
赤ちゃんの真似をする
おっぱいを飲みたがる、オムツを替えてもらいたがる、などの目の前にいる赤ちゃんに自分もなったかのような行動を取ったりします。
他にも赤ちゃん言葉で喋り出したり、抱っこじゃないと歩かなくなったりまるで赤ちゃんが2人になったかのように錯覚してしまいます。
夜泣きやおもらしが増える
環境の変化なども関係していると言われています。
夜泣きがひどくなったり、以前までなかったおもらしが目立ったりする子も多いようです。
ママも寝不足でいっぱいいっぱいの中、冷静に対応するのが難しい部分です。
赤ちゃんに対して乱暴な態度を取る
赤ちゃんに対してやきもちを妬いて、とっさに叩いてしまったり上に乗るなどの行動をとってしまう子もいます。
これは無理もありません。
授乳や抱っこなど、赤ちゃんにつきっきりなママを見て、上の子は感情が揺れ動いています。
ついこの間まで自分1人だけのママだったのに急に大好きなママが赤ちゃんに取られてしまったのです。
赤ちゃん返りはいつからいつまで続く?
赤ちゃん返りが特に多い年齢は2〜3歳と言われています。
中には就学前〜小学生まで続く子もいるようです。
新たに下の子が誕生してから起こることが多いため、家庭によってさまざまです。
他にも引っ越しや進学・進級するタイミングなど大きく生活環境が変化するときにも起こりやすいと言われています。
期間は大体が1ヶ月〜1年ほどで治まると言われています。
赤ちゃん返りは個人差が大きく、全くないお子さんもいれば、おさまってきたと思えばぶり返したりするような子もいたりこちらも一概に決まってはいないようです。
我が家の例です。
上の子が2歳になってすぐに下の子が誕生しました。
それまでイヤイヤ期などもなくとても聞き分けが良かった長女。
下の子が誕生してすぐに強烈な赤ちゃん返りが始まりました。
始めは長女の変わりように戸惑い、いつ終わるのか、終わる日は来るのかと毎日思っていました。
が、長女が3歳になり下の子が1歳の誕生日を迎えるころに徐々におさまり仲良く遊ぶ日も少しずつ増えてきました。
赤ちゃん返りは一時的なものです。
必ず終わりは来ますので安心してください。
とはいっても上の子にもママにとっても負担の大きい赤ちゃん返り。
終わりがあると知ってもイライラしたり辛い思いをしているママも多いです。
私もそうでした。
赤ちゃん返りが起こる理由は何なのでしょうか。
何より知りたいのが対処法だと思います。そちらも次にご紹介します。
赤ちゃん返りの理由と対処法
赤ちゃん返りの理由は主にママやパパの愛情を確認しているからだと言われています。
下の子が誕生するまで自分1人にいっぱいに注がれていた愛情。
それを感じて上の子は育ってきました。
それがある日突然やってきた赤ちゃんに取られると戸惑いますよね。
ましてや最初のうちはママやパパ、祖父母までみんなが赤ちゃんのほうばかりを見ています。
自分のことを見て欲しい、まだちゃんと自分のことを好きなのか上の子が一生懸命確認しているためにとる行動が赤ちゃん返りなのです。
いたって正常な子どもの反応で、下の子にばかりかまっているママパパを見て寂しくなるのは当然のことです。
主に下の子の誕生で起こると言われている赤ちゃん返りですが、他にも生活環境が変化する時にも起こることがあります。
子どもは不安を上手く言葉で表現することがまだ難しいです。なんだか不安という気持ちから不安定な行動が起きてしまいます。
そんな子どもの不安な気持ちを親としてなんとかしてあげたいですよね。
では、どうしてあげたらよいのでしょうか。
対応を一歩間違えると逆効果になってしまうこともある赤ちゃん返り。
対処法をいくつかご紹介します。
対処法1:子どもの話をよく聞く
子どもは大好きなママパパに受け止めてもらうと心が満たされます。
身近なことでまずできることは、たくさん話を聞いてあげることです。
親の気を引こうと「ねえねえ、聞いて聞いて!」という子どもに対して、赤ちゃんのお世話につきっきりでつい「あとでね」「ちょっと待って」というのが口癖になってませんか?
少しの時間だけでも赤ちゃんのお世話を一旦止めて耳と口を上の子に向けてあげてください。
それだけで、自分の話を聞いてくれている!と子どもはママの愛情を認識できます。
授乳中やおむつ替えなど手が離せないタイミングでも、声かけだけは上の子にし続けてあげると赤ちゃんだけにつきっきりではないと確認できて気が済むようです。
私は授乳していると上の子に泣かれたり怒られたりしていたので、絵本を読みながら授乳していました。
他にもスキンシップをたくさん取るのもおすすめです。
時間を見て抱っこしてあげて、大好きという気持ちを思いっきり伝えてあげましょう。
対処法2:赤ちゃんのお世話を一緒にする
おむつ替えの時におしりふきを取ってくれる?と頼んだり、一緒に沐浴したり赤ちゃんのお世話に参加させる方法です。
「〇〇ちゃんがあやしてくれたから赤ちゃん笑ってるよ!お姉ちゃんが一緒だと嬉しいね。」などの声かけをしてあげると上の子は得意げになってもっとお手伝いをしてくれます。
その際にきちんとお礼を伝えます。
「ありがとう〜!〇〇ちゃんがお手伝いしてくれたから、ママ助かったよ。」「こんなことまで出来るようになって、がんばったね。ママ嬉しいな。」などの声かけで上の子が頑張ってくれたことや成長を褒めることが大事なポイントです。
まとめ
いかがでしたか?
ママが慣れない2人育児に戸惑っているときに起こる赤ちゃん返り。
ある意味一番大きな試練といえます。
私も下の子の育児の大変さよりもよっぽど色濃く記憶に残っているのが上の子の赤ちゃん返りです。
ここまで上の子に手がかかるとは思ってもみませんでした。
ですがあの期間があったからこそ、親子の絆もまた深まった気がします。
2人を抱っこして一緒に泣いた日々は一生忘れない思い出です。
上の子は今立派にお姉ちゃんらしくなりました。
どうか上の子や自分を責めないで、今を乗り越えてくださいね。
この記事を書いた
サポーターママ
しっかり者でお喋りな長女、暴れん坊で甘えたの長男。全く違う男女の育児に驚かされながらも癒される日々を送っています。
夫とホームジムで筋トレをしたり、ミラーレス一眼カメラでこどもの日常を撮ることが趣味です。
妊娠を機に、育児の不安を解消すべく情報収集にのめり込みました。
私のように不安になったり困っている方々に寄り添えるような、読んでほっとしてもらえるような情報を発信していきたいと思っております。
こどもに大好きなママの笑顔をたくさん見せてあげられるように、一緒に不安を解消できたら嬉しいです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修