赤ちゃんの人見知りはいつからいつまで?その原因と対処法、注意点を解説|学習プリント.com

赤ちゃんの人見知りはいつからいつまで?その原因と対処法、注意点を解説

赤ちゃんの人見知りはいつからいつまで?その原因と対処法、注意点を解説
更新日:  | 公開日:
Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

生まれて間もないころは、誰にでも同じような反応をみせていた赤ちゃん。
それが、月齢とともにパパママ以外の初めて会う人が近くに来ると、急に赤ちゃんが泣き、拒否反応を示して抱っこされるのを嫌がったりすることがあります。
こうなるとパパママは「赤ちゃんの人見知りが始まったな」と心配になるかもしれません。

赤ちゃんの人見知りは心身の発達によってあらわれる成長の証であり、決して悪いことではありません。
とはいえ、これから親の元を離れて保育園、幼稚園、学校などでいろいろな人と接していくことを考えると
「このまま人見知りが続いたらどうしよう」
「将来への影響が心配だな」
と悩んでしまうかもしれません。

今回はそんな不安や悩みのひとつ「赤ちゃんの人見知り」について解説していきます。
赤ちゃんの人見知りについて知っていけば、心配なことばかりでなく、違った見方も発見できるかもしれません。
ご参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

赤ちゃんの人見知りはいつからいつまで?

赤ちゃんの人見知りはいつからいつまで?

人見知りの始まりはいつから?

赤ちゃんの人見知りは、個人差はありますが生後6~9ヶ月頃から始まるといわれています。
特に、生後8ヶ月頃の赤ちゃんは人見知りが強くみられることが多いことから「8ヶ月不安」とよばれています。
これは英語の「eight-months anxiety」が和訳され、日本でも一般的になったことばです。
日本だけでなく、世界中の赤ちゃんも同じく人見知りをしているのですね。

人見知りはいつまで続く?

では、人見知りはいつまで続くのでしょうか。
赤ちゃんの人見知りは、一般的に1~2歳頃までには治まってくるといわれています。
なかには2歳以降も続くお子さんもいれば、そのまま大人まで続いていくこともあります。

反対にあまり人見知りをしないで過ごすお子さんもいるようです。
人見知りの程度や期間は赤ちゃんによって個人差が非常に大きいので、周りと比べず、焦らずのんびり見守ってあげてください。

赤ちゃんの人見知りの原因と対処法

赤ちゃんの人見知りの原因と対処法

人見知りの原因とは?

人見知りは、多くの赤ちゃんが経験する成長過程のひとつといわれています。
ではなぜ赤ちゃんは人見知りをするのでしょうか。

人の区別がわかるようになってくるため

赤ちゃんの人見知りの原因の大きな理由のひとつが「人の区別がわかるようになるため」といわれています。
新生児の視力はおよそ0.01で、人の違い、物の形、色などほとんど見えていない状態です。
それが生後6ヶ月頃には0.1くらいに発達し、ぼんやりと色々なものが見えるようになり、人の顔の違いも判断できるようになっていきます。
いつもそばにいるママやパパと違う人が近くに来て抱っこをすると、違和感を覚えて怖いと感じ、泣いてしてしまうことがあるようです。

好奇心と恐怖心がめばえるため

人見知りのもうひとつの大きな原因は「好奇心と恐怖心のめばえ」によるものといわれています。
1歳頃になると「好奇心」と「恐怖心」という、それぞれまったく正反対の感情が同時にめばえ始めます。
この異なる二つの感情をうまくコントロールできずに、混乱を持つことで人見知りしてしまうようです。

皆さんは、ちょっと離れた位置から初めて会う赤ちゃんにじっと見られた経験はありませんか?

相手のことをじっと見ることで、パパママ以外の未知なる他人や物への好奇心がありながらも、近づきすぎず適度な距離をおいて離れることで、恐怖心とのバランスを赤ちゃんなりに保っている状態です。
逆に、こちらから近づいていってしまうと、恐怖心が上回り泣いてしまうことがあります。
赤ちゃんから人見知りされると「自分のことを恐怖に感じたのかな」と思いやすくなりがちですが、ちゃんと興味も持ってくれていることも多いようです。

人見知りの対処法とは?

赤ちゃんが人見知りする場面はいくつか考えられます。
例えば

  • パパママの友人、知人と会うとき
  • 離れて住んでいる祖父母に会うとき
  • 仕事などでなかなか接する機会が少ないパパと会うとき
  • 幼稚園、保育園でのまわりのお友だちや先生と会うとき
  • その他(職場の人と会うとき。配達員など誰かが家に来たときなど)

などがあげられるかと思います。
慣れていない人に対して人見知りが出てしまうのはやむを得ない部分がありますが、突然激しい泣き声を出されたら相手もびっくりして困ってしまいますよね。
パパママとしても、ちょっと心苦しい部分もあるかもしれません。

では、赤ちゃんの人見知りにはどういった対処法があるのでしょうか。
いろいろな場面を想像しながら解決の糸口を見つける参考にしてみてください。

人見知りであることを伝える

はじめに、自分の子どもが人見知りをする時期だということを相手に伝えておきましょう。
身近な人が声をかけてくれているのに、いきなり赤ちゃんが嫌がって泣いてしまうと、相手をがっかりさせてしまったり、気まずい雰囲気になったりするかもしれません。
事前に「ウチの子いまちょっと人見知りしているから、泣いちゃうかもしれないけど気にしないでね」などと話しかけておくと、お互いに理解が深まり少し気が楽になるかもしれません。

目を合わせすぎない

人見知りをする子どもは、目を合わせるのを嫌がる傾向にあります。
グッと顔を近づけて目を合わせてくる人に恐怖感を抱いてしまうようです。
赤ちゃんと対面する時は、ちょっと目を合わせてニコッと微笑んで笑顔になるくらいにして、あとはあまりジロジロ見ないようにしてあげるとよいかと思います。

テレビ電話を活用

離れてコミュニケーションをとる方法として、テレビ電話を活用しましょう。
テレビ電話を通じて顔と声に慣れるようにすることで、人見知りもだんだんとやわらいでいきます。
相手に会いに行く前の日や直前に、テレビ電話で一度お話してから行くと「さっき電話で声を聞いた人だ」と赤ちゃんがリラックスして、最初の印象が少し良くなることもあります。
テレビ電話で話をする時に、相手からおもちゃなど赤ちゃんが興味がありそうなものを見せるようにお願いをしておき、会う時にはそのおもちゃも一緒に持ってきてもらえると、赤ちゃんが早く安心するようになるかもしれません。
離れて暮らすおじいちゃんおばあちゃんや親戚の家に行く時なども、ぜひ活用してみてください。

ふれあう時間をつくる

家族にも関わらず、パパと会った時に赤ちゃんが泣くのは寂しいものです。
特に、パパが単身赴任をしているような場合は、赤ちゃんの人見知りはますます激しくなるかもしれません。

パパ見知り対策として、休みの日などは、できるだけパパと赤ちゃんのふれあいの時間をもつことも大事です。
抱っこして近所を散歩する、ミルクをあげる、おむつを替える、お風呂に一緒に入るなど、さまざまな赤ちゃんのお世話をするといいでしょう。
仕事で疲れて休みの日に育児をするのは大変かもしれませんが、赤ちゃんとふれあった時間がそのままパパ見知りの軽減につながっていきます。
パパのいない時間、毎日ご家庭で育児や家事に追われているママの負担軽減にもなるかと思います。

自己肯定感を育む

幼稚園、保育園に入園したり、児童館などを利用したりすると、自分より元気な子どもが活発に楽しそうに遊んでいる周りの姿をみて、緊張して気後れすることもあるかもしれません。
自分も一緒に遊びたいけれど、お子さんによっては勇気と自信がもてずに葛藤して、一歩踏み出すことが難しい場面もあるでしょう。
そんな我が子の様子を観察しているパパママにとっては、それは心配なことかもしれません。
かといって、あまりむやみに頑張れ頑張れと背中を押し過ぎても、お子さんにとってプレッシャーになってしまいます。

そこで、別の方法として、普段からお子さんのよいところを見つけてたくさんほめてあげることが大切かと思います。
どんな小さなことでもかまいません。
その積み重ねが自信につながり、だんだんと積極的になっていくかもしれません。

仲良しなところを見てもらう

赤ちゃんにとって一番安心できる人と仲良くしているところを赤ちゃんに見てもらうのも効果的です。
例えば、一番安心できる人がママだとしたら、そのママと仲良くしているところを見てもらうことで、赤ちゃんの警戒心もやわらぐかもしれません。

な人がいる場所につれていく

パパママ以外のいろいろな人の存在に慣れてもらうように、積極的に外出するのもよいかと思います。
近所の公園やスーパーなどで大丈夫です。
子育てひろばなどを実施している保育園や児童館があれば、連れて行ってあげるとよいでしょう。
あくまで色々な人がいることに慣れてもらうためなので、無理に他の人と関わらせなくても大丈夫です。

楽しい思い出を大事にする

人と会うなかで、最初は人見知りをしていても時間が経つにつれてだんだんと慣れてくるようになります。しかし、一緒に楽しく遊べるようにまでなったのに、次に会う時にまた最初の人見知り状態にリセットしてしまうことも多々あります。
前回遊んだなかで、なにか印象に残っていそうなことがあれば、パパママがそれを大事に覚えておいて、次に会った時に「こないだ一緒に〇〇してあそんだ人だよ」と伝えると、楽しい思い出がよみがえってまた楽しく接することができるようになるかもしれません。

スポンサーリンク

赤ちゃんの人見知りの注意点を解説

赤ちゃんの人見知りの注意点を解説

あせらない

できれば自分の子どもにはいろいろな人に積極的に関われるようになってほしいものです。
だからといって、人見知りするお子さんを非難したり、泣かないよう強く抑え込んだりすることは避けましょう。
ますます恐怖心をおぼえて、人に会うこと自体を嫌がってしまうことにもつながります。

人見知りする子としない子の違い

よく聞かれることばに「人見知りをする子は賢くなる」というものがあります。
これは「人やものの違いをきちんと認識できるようになってきた。だから賢い」という考え方なのかと推察しますが、人見知りは多くのお子さんが経験する成長過程のひとつなので、特別なことではなく、賢くなるという医学的な根拠もありません。

そして、なかには人見知りをしないお子さんももちろんいますが、人見知りをしないからといって賢くならないわけではありません。
人見知りをする、しないにとらわれすぎず、ありのままのお子さんの性格をやさしく見守ってあげたいですね。

場合によっては小児科へ相談を

人見知りをまったくしないのもお子さんの大事な個性ですが、場合によっては下記のようなことがあれば注意が必要です。

  • パパママとほかの人との反応の違いがまったくなく、誰のあとにもついていく(極端に言えば、その辺を歩いている知らない人にもついていく。何にでも反応する)
  • 知らない人に抱っこされても表情がうつろで無反応
  • 目線がまったく合わない。こちらを向いていても目線は遠くを見ている感じがする
  • 呼びかけに対して反応が薄い。もしくは無反応。

このような状態が1歳以降も目立って見られるようであれば、目や耳の障がい、もしくは自閉症などの病気やその他の問題も考えられるので、気になるようであればかかりつけの小児科へ相談してみましょう。
1歳~2歳頃では、小児科へ行ってもはっきりとした診断を出してもらえないこともあるかもしれませんが、早めに相談しておくことで、お子さんへの関わり方など専門的なアドバイスをもらうこともできます。

まとめ

赤ちゃんが人見知りを始めると「できれば人見知りしない子に育ってほしい」と願う親の気持ちもあるかもしれません。
しかし、赤ちゃんの人見知りは体と心が成長してきた大きな証です。
くわえて「人見知りする子どもは、注意深く周りの様子や雰囲気をみて行動できる」ともいわれています。

人見知りをするのもしないのも、お子さんにとっては大事な個性ですし、その後の環境や出来事によって大きく変化していくかもしれません。
ありのままのお子さんをしっかり受け止めてあげ、みんなで一緒にお子さんの成長を楽しんでいきましょう。

この記事を書いた
サポーターパパ

つーちゃんパパのプロフィール写真 つーちゃんパパ 1女のパパ

お出かけ大好き、あそぶこと大好き一児のパパです。
児童館、学童クラブに15年勤め、現在は新たなフィールドである、会社員兼子育てwebライターとして活動しています。
子どもってかわいい!楽しい!おもしろい!子育てはとても素敵な発見と刺激を毎日与えてくれます。大変なこともたくさんありますけどね(ぐったり…)。
今までたくさんの子どもと関わってきた子育て支援員としての視点、そしてパパならではの視点で、子育て真っ最中のパパママ、これからパパママになる皆さんのお役に立てるような、いろんな情報を発信していきます。

この記事が気に入ったらシェア

Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア
スポンサーリンク
ページトップへレッドレンジャー