年子育児は大変?上手に乗り越えるコツや年子育児のあるあるエピソード集
年子育児は双子を育てているみたいで大変だという話を聞くことがありますが、実際はどうなのでしょう。
初めに結論を言ってしまうと、年子育児は大変です。
では、大変といってもどういったところが大変なのでしょうか?
何が大変か想像できれば、大変なことを乗り越える方法も分かります。
また、大変以上に良いこともたくさんあるのが年子育児です。
ここでは子供が年子なら何が大変か、メリットとデメリットを取り上げて考えてみたいと思います。
これから年子育児を控えている方向けに、日々の年子育児で大変なところの、上手に乗り越えるコツも載せていきますので、参考にしてくださいね。
子供を考えた時に、年子で生みたいけど毎日の育児は大変かな?と考えることや、2人目を妊娠したが、計算すると年子での出産になりそう!など、年子育児を考えるタイミングはそれぞれかと思います。
前もって何が大変か分かっていて、大変な時はどうしたらいいか分かっているだけでも、年子育児はずっと楽になるはずです。
また年子を育てている人たちの意見に多い、年子育児のあるあるエピソードも集めました。
目次
年子育児は大変?(大変なところ・良いところ)
初めにも書きましたが、年子育児は大変です。
では、どういったことが大変だと感じるのでしょうか。
大変なところ | 良いところ |
---|---|
① 子育てで大変な時期がほぼ同時にやってくる ② 生活のリズムに違いが出る | ① 子育てで使う子育て用品や便利グッズを使いまわせる ② 遊びに行くところが同じ ③ 行事を一緒に行える ④ 予防接種を一緒に済ませることができる ⑤ 上の子が一緒に子育てを楽しんでくれる |
年子育児の大変なところ
① 子育てで大変な時期がほぼ同時にやってくる
子育ては1人でも大変ですよね。
その1人目の1番大変な乳児期が終わり、一息ついた頃に2人目を出産し、大変な乳児期とイヤイヤ期が同時にやってきます。
② 生活のリズムに違いが出る
例えば、夜に下の子を寝かしたい時間に、上の子はまだ寝る時間ではなく遊びに付き合わないといけない。
または下の子を寝かしている時に上の子が起こしてしまうなど、どちらのリズムに合わせたらいいか、困ることもあります。
年子育児の良いところ
大変なことをはじめに書きましたが、実は年子育児は兄弟姉妹の年齢が近いことで、良いところもたくさんあります。
① 子育てで使う子育て用品や便利グッズを使いまわせる
哺乳瓶や離乳食で使う調理器具や食器、おもちゃ、ベビーバスやバンボ、ベビーカーなど、上の子が使わなくなったタイミングで下の子が使えるようになるので、何度も購入する必要がなく経済的です。
② 遊びに行くところが同じ
例えば、公園や室内あそび場でも3歳までと3歳以上では遊ぶところが違うことも多く、年齢が離れていると、どちらかのあそび場に合わせないといけなくなりますが、1つ違いだとそれがなくなります。
これはとても大きな利点で、大きくなった後も年齢が近いおかげで、遊びの感覚が似ていて、子どもたち2人で遊んでくれることが多く、とても助かります。
きょうだいで仲良く遊ぶ姿を見るのは、親としてもうれしい光景ですよね。
③ 行事を一緒に行える
七五三や入園・入学などが、同じタイミングでやってくることがほとんどのため、記念の写真を撮影する時など、お金がかかることも一緒にできるため経済的です。
④ 予防接種を一緒に済ませることができる
予防接種の回数はとても多く、そして、スケジュールを組んでいかないと、なかなか終わらせることが大変です。
年子育児の場合は一緒に予防接種を行えるので、2人目はとくに楽に感じるかと思います。
⑤ 上の子が一緒に子育てを楽しんでくれる
ちょうど、下の子が生まれるタイミングは、上の子は1歳から2歳で、なんでもママのまねをすることや、ママのためにお手伝いをするのが楽しい時期です。
例えば下の子のおむつを替える時など「ちょっとおしりふきをとってくれない?」など意識して簡単な仕事をお願いをすると、“私は(僕は)ママの役にたっている!”という気になり、とても自信をつけてくれ積極的に手伝ってくれます。
そして、その自信が上の子の成長にも繋がるでしょう。
また、赤ちゃんにも「ほら、お姉ちゃんが(お兄ちゃんが)もってきてくれたよ。」と声をかけるよう心がけることも大切です。
そういった言葉をかけることで、弟や妹は、お兄ちゃんやお姉ちゃんを頼りにするような関係を持つようになります。
そういった面からも年子育児は、きょうだいの仲を深めてくれるよい年の差だと思います。
年子育児を上手に乗り越えるコツ
先に書いた年子育児で大変な2つのことですが、それも上手に乗り越えるコツがあります。
1つ目の上の子の乳児期の1番大変な時期が終わったと思ったら、次の子が生まれる、一息つけないですね。
でも大丈夫。乗り越える方法は、いくつかあります。
ワンオペの育児は大変なので、まずは、両親や夫、パートナーなど、家族の人たちの協力が得られるように相談をして、協力者を見つけてみましょう。
これに関しては、環境や相手の理解も必要になってくるので、難しい方もいるかと思いますが、今後ずっと続く育児です。
これを機に下の子が生後まもない時から、どうしたら家族に協力してもらえるか、考えるのもいいかもしれません。
元々、ママが妊婦の頃から親もパパも協力的な場合は、どんどん協力してもらいましょう。
また、育児や家事に疲れた時や、忙しい時は、住まいの自治体の産前産後のサポートを確認して、周りにあるサービスを便利に使ってみましょう。
週に1,2回ほど数時間、お手伝いにきてくれることがあります。
サポートの内容は、スーパーマーケットへの買い出しに行ってくれたり、食事を作ってくれたり、簡単な掃除をやってくれたりなどです。
下の子が生後6ヶ月の頃をすぎると、病気をしはじめるようになります。
病気の看病をしていると家事もままならないので、こういったサービスがあったら、やっぱり助かりますよね。
また、子供のお世話をしてもらっている間、睡眠をとったり休憩をしたりするなど、ママの日頃のストレス解消に必要なサポートを相談して、依頼することができます。
自治体によって料金も無料から、割引がきいたりなどさまざまです。
もう限界だなと思う時は、イライラせずに、多少お金がかかっても、その分ママの健康維持や、身体を休めることを優先して、無理をしないことが大事です。
サービスを受けることと同時に、子育てや家事に関しても、できる限り手を抜きましょう。
上の子を外に遊ばせに行きたいけど、昨日は下の子の授乳でほとんど眠れていない。
そんな時は、家でゆっくり過ごして、週末にパパに上の子を外に遊びに連れて行ってもらうなど、母親として、子育てを完璧にしよう、子供のためにしてあげないと、と思うことをいったん、横に置きましょう。
掃除もそうです。この時期は散らかっていて当たり前と、おおらかにいるのも大事です。
パパから家事や育児のことで、何かを言われたり、注意される時は、1日育児と家事をまるっとお願いし、ママは外に出てママ友と一緒に息抜きをするなどしてみましょう。
パパもあっという間に散らかることや、子育て以外はなにもできないことが分かり、毎日の家事と育児の両立をした生活の大変さが理解できるかと思います。
2つ目の生活のリズムが微妙にずれることです。
睡眠や食事は生理的な欲求ですので、上の子も下の子も眠い時や、お腹が空いた時はとても手がかかります。
きょうだいで、寝るタイミングやご飯を食べるタイミングがずれるのは思いのほか大変で、ママの気持ちもつらくなる場面です。
また、上の子と下の子で泣きのタイミングが同じなんてこともあるでしょう。
上の子も下の子の世話が終わるまで待ってはくれませんので、もう1人大人の手がある時は、上の子と下の子を手分けして、お世話するのが1番です。
例えば下の子の寝る時間に、上の子が起きている場合、夫婦2人が揃っているなら、一人が下の子を寝かしつけて、もう一人が上の子と遊ぶなどです。
もし、ママだけの場合は、どちらかに合わせるのがいいかと思います。
どちらかに合わせて、申し訳ない気持ちになるママもいるかと思いますが、こう言ってはなんですが、下の子はあまりよく分かっていない年齢ですので、上の子に合わせるのがいいかと思います。
どうしても、まだ小さな下の子を優先したくなりますが、危険を伴わない場合は上の子を優先する方がいいかと思います。
上の子はまだ、要求を我慢できる年齢ではないですし、もしわがままだとしても、そのわがままを受け止めてもらえて満たされる年齢でもあります。
例えば、下の子が寝る時間だから、お布団で寝かしてあげたいが、上の子はまだ起きていて、寝室にいけない時などは、下の子をバウンサーかおんぶや抱っこでねてもらい、上の子の相手をするなど工夫をします。
また、もし児童館など子育ての施設が近くにある場合は、年子育児の場合はとくに利用した方がいいでしょう。
子育てに必要な道具やおもちゃもそろっていて、大人の手もたくさんあるので、その間、上の子ものびのびと遊ぶことができて、下の子とママもゆっくり過ごすことができます。
年子育児のあるあるエピソード集
年子育児のあるあるエピソードは、思わず共感してうなずけるものから、ほほえましく思えるものまでさまざまです。
大変な時期が重なった!
「下の子が新生児の時、上の子の離乳食の時期に、下の子に3時間おきに母乳をあげないといけなかったため、その時期が重なって大変でした。」(40代ママ)
離乳食と授乳がかぶるのも負担が増えて大変ですね。
「この間、おむつが取れたばかりの上の子が下の子に、トイレおしえてあげるね、とじまんげに言っていて、それを聞いて思わず笑ってしまいました。」(20代ママ)
上の子にとっては、なんでも先にできて自信がつくのでしょうね。
下のきょうだいが生まれると心配なのが上の子の赤ちゃん返りですが、年子の場合はこんな意見も。
「下の子が0歳の時に上の子はまだ1歳で、上の子もまだ赤ちゃんのため、上の子の赤ちゃん返りがなかった。」(30代ママ)
赤ちゃん返りで、今までできていたことができなくなるお兄ちゃんやお姉ちゃんもいますが、年子の場合、その心配は少なくなりそうですね。
大変な時期が過ぎてほっとしているママの声も。
「大変な時期が一緒に終わって、これから私は自分の時間を楽しみたいと思います。」(40代ママ)
まとめ
いかがでしたしょうか。
年子育児は一時とても大変ですが、それが過ぎるのもあっという間です。
子供が大きくなった後は、年子の育児もよかったな、楽しく過ごせたなと思える時がきっとくることでしょう。
大変な時期は人に頼る練習をする時期、頑張るのをやめる時期、と今までと違った視点を取り入れてみると、ぐっと楽になり育児が楽しめる余裕もでてくるかと思います。
この記事を書いた
サポーターママ
保育士として保育園で働きながら、Webライターとしても活動しています。
家庭では女の子と男の子のママです。
子どもについて深く学び、何百人もの子どもと接してきたプロだからこそ分かる子どもの発達や、子どもの不思議など、ママ・パパが知りたい疑問にお答えしていきます。
実際に子育てをして失敗したこと、上手くいかなかったことを生かして、押さえるポイントと手を抜くポイントなど、理想よりも現実の子育ての力になれるような発信をしていきます。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修