初めての赤ちゃんとの飛行機旅 搭乗のための持ち物や機内の過ごし方、注意点を解説

赤ちゃんがいる生活にも慣れた頃、思い切って遠方にある実家への帰省や旅行を計画!
でも赤ちゃん連れの飛行機旅が不安……。
そのようなご家庭は多いのではないでしょうか。
ふだん電車やバスを利用していても、本数が限られ、移動距離・時間が長い飛行機は、
「もし泣きだしてしまったら?」
「おむつ替えはどうしよう?」
と心配事は尽きませんよね。
私は現在北海道に住んでいますが、もとは沖縄県出身。
里帰り出産をし、また子どもが小さいうちは冠婚葬祭が続いたこともあり、生後1か月~1歳0か月までの間に30回以上の飛行機移動を経験しました。
そこで、今回の記事では私の経験談を踏まえながら、赤ちゃんとの飛行機旅(※国内線)に必要な準備や持ち物、機内での過ごし方や注意点をご紹介します。
これから赤ちゃんを連れて飛行機に乗るパパママ、また遠方の実家での里帰り出産を予定しているパパママ、ぜひお役立てください。
目次
赤ちゃんと飛行機に乗るための準備や必要な持ち物

ひと言で「赤ちゃんを連れての飛行機旅」といっても、その子の月齢や発達の度合い、性格によって、また、離着陸の時間帯や搭乗時間によっても準備は異なります。
そこで、ここではどのケースにも共通する確認事項や持ち物についてまとめてみました。
【搭乗前日までの確認】
空港設備
利用する空港のHPなどで、授乳室や多目的トイレ(広めの個室トイレ)の場所を調べておくと安心です。
空港によって、授乳個室、調乳器、おむつ交換台の有無が異なりますので、例えばおむつ交換台は授乳室にあるのか、男性・女性トイレの近くにあるのかなども確認しておきましょう。
また、チェックインカウンターやキッズスペースの場所も確認を。
赤ちゃんや重い荷物を抱えての空港内の移動が最小限で済むので、当日慌てずにすみます。
ベビーカー
お持ちのベビーカーを旅先でも使いたいと考えているパパママは、機内持ち込みではなく、預け入れがおすすめです。
ほとんどの航空会社では、ベビーカーを重量や個数の制限に関係なく「特別扱いの手荷物」として無料で預かってくれますよ。
また、預け入れの際にはベビーカーを完全に折りたたむ必要があります。
当日スムーズに折りたためるよう、事前に練習しておきましょう。
【搭乗当日】
持ち物
搭乗時刻の変更や搭乗便の到着遅れといったアクシデントにあう可能性もあります。
特に、おむつ、離乳食(おやつ)、おしりふきなどの消耗品は多めに持つようにしましょう。
その他の持ち物としては授乳関係(ミルク、哺乳瓶、母乳育児の場合は授乳ケープ)、離乳食やおやつ(離乳食、離乳食用スプーン、機内で食べやすいおやつ、水分補給用ストローマグ、スタイ)、着替え、機内であそべる音の出ないおもちゃ、おしゃぶりなどがあります。
大人ひとりの場合は、抱っこ紐があると便利です。
ベビーカー
ベビーカーの取り扱いは航空会社によってさまざまですが、私のおすすめは利用する航空会社に関わらずチェックインカウンターで他の荷物と一緒に預けてしまうこと。
ほとんどの空港、各航空会社ではベビーカーの貸し出しサービスを無料で行なっています。
予約不要で、数に限りはあるものの飛行機に乗るギリギリまで使えます。
キッズスペース
搭乗前、キッズスペースで過ごす時間があると機内でぐっすり眠ってくれることもあります。
機内では「パパママのお膝で抱っこ」の姿勢が長いので、わが家は搭乗前のこの時間にとても助けられました。
保安検査・搭乗サポート
状況にもよりますが、赤ちゃん連れの場合、保安検査場では優先ゲートを利用できることがあります。
また、各航空会社では飛行機の事前改札サービスを行なっています。
利用できる人が限られている分、「他の利用者に迷惑をかけないように急がなきゃ」と焦らずにすむので、心理的な負担がぐっと減ります。
赤ちゃんとの機内での過ごし方

何かあれば次の駅・バス停で降りられる電車・バスと異なり、目的地につくまでは途中で降りられない飛行機。
帰省や旅行で乗り慣れているパパママも、赤ちゃん連れで飛行機を利用するとなるとドキドキしますよね。
快適な空の旅になるかどうかは「機内で赤ちゃんが退屈しないか」が重要。
私のおすすめの過ごし方はこちらです。
ベビーマッサージ、手遊び
機内が空いている場合や周りにほかの乗客がいない場合は、声をおとして歌いながらベビーマッサージや手遊びをすると赤ちゃんもご機嫌に過ごしてくれます。
激しい動きだと赤ちゃんのテンションが上がりすぎて叫ぶということもあるので、やさしく穏やかに。
ハンカチでうさぎや鳥をつくったり、指(1本1本)に目と口を書いてキャラクターに見立ててごっこ遊びをするのも簡単でおすすめです。
絵本
絵本が好きな子なら小さめのボードブックや布絵本もおすすめです。
色がはっきりしている絵本や、手触りに工夫があったり仕掛けのある絵本は時間をかけて楽しんでくれるでしょう。
機内では絵本を無料で貸し出してくれるサービスもあります。
ボードブックなら汚したり破ったりする心配も少ないので、気になるパパママはCAさんに声をかけてみてくださいね。
音の出ないお気に入りのおもちゃ
お気に入りのおもちゃがあれば、集中して遊んでくれるでしょう。
航空会社によっては、赤ちゃん連れのパパママに無料でおもちゃを配ってくれるサービスを実施しています。
赤ちゃんが興味をもっているようなら、いただいたおもちゃで遊ぶのもいいですね。
スマホに入っている写真や動画
あらかじめダウンロードした動画やアニメを、スマホやタブレットで見せようと考えるパパママも多いと思いますが、私のおすすめはスマホに保存されている画像や動画(消音)を一緒に楽しむこと。
普段見慣れているパパママや自分の顔、景色を見せながら話すと反応もいいですよ。
授乳や離乳食、おやつ
市販の離乳食をつかう場合は、瓶タイプだと、手が汚れず、途中で中断がしやすいメリットがあります。
おやつは匂いが少なく食べやすい、せんべいやボウロがおすすめです。
バシネット
国内線では、一部の航空会社でバシネットの無料貸し出しを行っています。
バシネットとは、機内の決められた座席で、シートベルトサイン消灯中のみ赤ちゃんが使用できる簡易ベッドのことです。
ねんね期の赤ちゃんや、搭乗時間が長く、お昼寝・就寝時間と重なりそうな場合には、搭乗する航空会社が取り扱っているか確認しましょう。
利用には予約が必要で、体重、台数には制限があります。
また、バシネットが利用できる座席は上級クラスの座席やお手洗いに近く、足元に荷物を置けない場所であることがほとんどです。
申込む前には注意事項を確認しましょう。
赤ちゃんと飛行機に乗る際の注意点

この項目では、赤ちゃんと飛行機に乗る際に気をつけたいポイントを2点ご紹介します。
搭乗時の注意点 1
1つ目は、搭乗したら早めに座席周りをととのえたり、おむつ替えをすませること。
すべての乗客が着席し、離陸の準備を始めてから離陸後しばらくはシートベルト着用サインが点灯しているため席を立つことができません。
マザーズバックを前の座席下に収納したり、赤ちゃん用マグやおもちゃなどを手が届くシートポケットに入れたり、機内で快適に過ごせる工夫をしましょう。
おむつ替えが必要な場合は、早めに取り替えましょう。
搭乗時の注意点 2
2つ目は、赤ちゃんの耳抜き対策をすること。
離着陸時は気圧の変化が大きく、大人でも耳がキーンとしたり、耳が詰まったような感覚を覚えることがあります。
赤ちゃんは自分で解消することができないので、おしゃぶりや授乳などで「唾を飲み込む動作」をサポートしてあげましょう。
CAさんの協力が必要な場合は、離着陸前に調乳を終わらせておく必要があります。
まとめ
赤ちゃんを連れての飛行機旅は心配がつきないもの。
ぜひ事前準備をしっかりと、そして当日は空港・航空会社のサービスを上手につかって空港移動や機内での不安を解消してくださいね。
皆さんの旅が思い出に残る素敵なものになりますよう願っています。
この記事を書いた
サポーターママ

-30℃から30℃まで外で駆け回る元気いっぱいの長女、恐竜とおままごとが大好きで甘え上手な次女のママです。
沖縄出身で、海や川であそぶのが大好き。結婚を機に北海道に移住してからは、子どもと一緒に雪あそびを楽しんでいます。
大がつくほどの暑がりでしたが、最近は温泉の魅力にハマりつつあります。
子育て中のママパパはもちろん、妊活中・妊娠中のプレママパパが、妊娠や出産、子育てを前向きにイメージできるような情報をお届けしたいと思っています。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修
