先輩ママが語る!子供のトイレトレーニングでよくある疑問と解決策
子どもが2歳を迎えるあたりからオムツを替える頻度も減っていき、トイレトレーニングを意識しはじめるパパ・ママも多いのではないでしょうか。
市販のオムツは、サイズアップすると1パックに入っている枚数が少なくなります。そのため、パンツでトイレに行ってくれるようになれば経済的ですし、外出先でもオムツ替えスペースを探す必要もなくなり、助かりますよね。とはいえトイレトレーニングは早すぎても遅すぎても良くありません。
では、いったいいつ頃始めるのが良いのでしょうか。
今回は、小学生と0歳児の子を持つ筆者が、自身の体験談をもとにトイレトレーニングのおすすめの時期や気を付けるべきポイントについてご紹介します。
トイレトレーニングのタイミングはいつがベスト?
まず、トイレトレーニングを始める時期についてです。
生まれ月や季節であったり、パパ・ママのライフスタイル、入園予定の幼稚園の方針などによって異なりますが、一般的には2歳~2歳半頃を目安に、下記の項目がおおむねできていることがトイレトレーニングを始める時期になりますので、参考にしてくださいね。
トイレまで自分で歩いて行けること
まず、トイレまで自分で歩いて行けることが前提となります。
ただ、自分でトイレまでは行けたものの、便座に座れないのではせっかくの成功体験が失敗に終わってしまいかねません。
トイレトレーニングを始める際は、あらかじめトイレ用の踏み台等を準備しておきましょう。
おまる等で練習する場合は、座った姿勢が保てることもトイレトレーニングを始める目安となります。
「はい」「うん」「イヤ」など簡単な言葉でコミュニケーションが取れること
トイレトレーニングを始める際は、簡単なコミュニケーションが取れることも大切です。
「トイレ行く?」「うん」など、ある程度意思疎通が測れるようになってからスタートしましょう。
おしっこの間隔が2時間以上あいている
新生児の頃はオムツを替えた瞬間にまたおしっこをしてしまうなんてことも頻繁にあり、とにかくオムツ替えが何度もありましたが、徐々にこの間隔はのびていき、2歳を超える頃にはその間隔が2時間以上開いていることも珍しくありません。
おしっこの間隔が2時間以上開くことが度々ある場合や、もじもじする、きばるなど何か分かりやすい予兆がある場合もトイレトレーニングの始め時です。
ただ、おしっこの間隔については元々の体質等個人差もありますので、あくまで「2時間」という間隔は目安程度に思ってくださいね。
ある程度大人のマネができる
先述の「簡単なコミュニケーションが取れる」と同様、「ある程度大人の言ったことや仕草を理解してマネできるか」もトイレトレーニングを始める際のポイントとなります。
トイレトレーニングを始めると、便座に座る、お尻を拭く、終わった後は流して手を洗う等、大人が動作で示しながら教えるポイントがたくさんあります。
これらをある程度理解し、マネできる年齢の方がその後のトイレトレーニングはスムーズに進むでしょう。
本人がパンツをはきたがるなど、トイレトレーニングに興味を示している
実は、筆者個人的にはこれが1番重要だと思っています。
異年齢保育を実施している保育園や上に兄弟姉妹がいる場合など、子ども本人が少し年上のお兄さん・お姉さんを見て、「自分もオムツでなくパンツをはきたい」とトイレトレーニングに興味を示す場合があります。
興味を示していても、先述の1~4の項目がまだの場合はトレーニングを始めたところで苦労してしまう可能性がありますが、おおむねクリアできている場合は、本人が興味を持ち始めたタイミングで始めた方が成功率も高く、トレーニングも早く終わるように思います。
特に急いで始めなければならない事情がない場合は、1~4の項目がクリアできていても、本人がやる気をしめすまで様子を見てみてもいいかもしれませんね。
その他、トレーニングを行なうパパ・ママに時間的・精神的余裕があることや、着替えやすく気候も良い春~夏など、トイレトレーニングを始めるタイミングにはいくつかのポイントがあります。
しかし、厳密に○歳になったから始めなければいけないといった決まりはありません。
ただ、幼稚園によって「オムツ登園でも全く問題ないところ」「入園時にトイレトレーニングが完了していなくても良いがオムツ登園は禁止しているところ」「入園時にはトイレトレーニングが完了していることが条件なところ」などさまざまです。
入園後子どもが大変な思いをしないためにも、トイレトレーニングを考える際は、幼稚園や保育園などの方針もあらかじめチェックしておきましょう。
先輩ママの経験談とアドバイス トイレトレーニング中に遭遇するトラブル解決法
~先輩ママの知恵袋~
次に、トイレトレーニング中によく遭遇するトラブルやその際のアドバイスについてご紹介します。
なかなか思うようにいかず、「もしかしたらうちだけ?」と悩んでしまうパパ・ママもいるかもしれませんが、皆それなりのトラブルに遭遇し、紆余曲折を経てオムツを卒業しています。
ぜひ参考にしてください。
入園前に間に合わなかった!幼稚園では入園直後失敗続き
筆者には2023年現在、早生まれの小学生の子どもと、秋生まれの0歳児がいます。
上の子は3月も下旬生まれということもあり、幼稚園に入園した頃は3歳のお誕生日を迎えたばかりでした。
入園前は0~2歳児を対象とした小規模保育園に行っており、2歳半を過ぎたあたりから保育園の先生方の協力のもと、ゆるくトイレトレーニングを行なっていたのですが、残念ながら幼稚園入園時におしっこ・うんち両方完了するまでには至りませんでした。
また、当時は私の仕事が忙しく、自宅では予定のない休日に軽くトレーニングをする程度しかできていませんでした。
入園した幼稚園は、「トイレトレーニングが完全に完了していなくても構わないがオムツ登園はNG」という幼稚園だったため、予備のトレーニングパンツを多めに持たせてたものの、入園当初は毎日2枚ほどのパンツがお持ち帰りになり、すぐに補充していました。
さらに、子どもは体こそ早生まれで小さいものの、口は達者だったため、幼稚園の先生に「家ではあまり練習しなかった」といったことを言っていたそうで、親としてかなり反省しました。
その後に先生から「おうちでももう少しトレーニングを」と、お電話をいただくこともありました。
結果として幼稚園入園時に間に合わなかったとしても、「家でもしっかり頑張った」と言える程度はトレーニングしておくべきだったと思います。
外出先で失敗!
普段の自宅や園と違う外出先では、珍しいものや楽しいものが多く、気持ちがそちらにいってトイレのことを忘れてしまい、ほぼほぼトイレトレーニングを完了していた子でも失敗してしまうことがあります。
実際、筆者の子も自宅や園では失敗しなくなったと安心した頃、外出先で失敗してしまい「着替えも持ってきていないし困った」といったことがよくありました。
他人の目もあるため、ついつい怒ってしまいがちですが、怒ると子どもはますますトイレが嫌になってしまいます。
「もう大丈夫!」となる年齢までは、お互いのためにも油断せず、外出の際は着替えやウエットティッシュ、濡れたものを入れる袋などを常備しておきましょう。
保育園・幼稚園ではできているのに家では失敗続き
保育園や幼稚園ではできているのに、自宅だと失敗が続いているといった話もよく耳にします。
もしかしたら、子どもはオン・オフの切り替えがよくできていて、自宅は安心できる「オフ」の場所となっているのかもしれません。
その場合は、頭ごなしに「なんでお家ではできないの!」と怒るのはよくありません。
オン・オフの切り替えができており、自宅がオフの場になっていることはその後の子どもの性格形成や学習能力にもプラスに働くといった話も聞きます。
なぜか自宅だと失敗してしまうという場合は、一度保育園・幼稚園の先生に園での様子を聞き、園でのやり方を参考にしてみましょう。
親が必死になりすぎて子どもがトイレを嫌がるようになってしまった
「成功して欲しい」「失敗すると片付けやお着替えが面倒」といったことから、ついつい「トイレ大丈夫?」「そろそろおしっこ行きたいんじゃない?」と口うるさく聞いてしまうパパ・ママも多いのではないでしょうか。
筆者も経験があるため、この気持ちはとてもよく分かるのですが、子どもにも子どもなりのプライドがあり、あまり何度も聞かれると信用されていないのかと思い、やる気がなくなってしまうそうです。
公共交通機関に乗る前など、この後しばらくトイレに行けなくなる時などは聞いても問題ないと思いますが、それ以外の時はなるべく子どもから「トイレに行きたい」というのを待つようにしましょう。
成功の鍵!先輩ママが教えるトイレトレーニングのポイント
トイレトレーニングの始め時やよくあるトラブルなどについてご紹介してきました。
これらをまとめると、トイレトレーニングのポイントは、
- 焦らない
- 怒らない
- 成功したらとにかく誉める
これら3つが大切になります。
お勉強などと異なり、トイレは生理現象であるため、怒ったところで次の成功に結び付かないことも多々あります。むしろ、怒られることを恐れて我慢してしまい、体調を崩してしまっては本末転倒です。
周りの子と比べてしまい、幼稚園入園が迫って焦る気持ちも分かりますが、トイレトレーニングに焦りは禁物です。そのかわり、成功した際は少しオーバーかな?と思うぐらい誉めてあげましょう。
成功体験が自信につながり、オムツ卒業に確実に近付いていきますよ。
まとめ
トイレトレーニングの始め時やポイント、よくある失敗談についていかがでしたか。
幼稚園入園が迫っていたり、周りの卒業しているお友達と比べたりして、トイレトレーニングを焦る方もいるでしょう。
オムツの購入がなくなれば経済的にも助かりますし、外出時の荷物も減っていいことですよね。
とはいえ、トイレトレーニングは個人差が大きいものです。
おしゃべりが達者で「これだけしゃべれるのにどうしてトイレの一言が言えないの?」という子もいれば、全体的に発達ゆっくりさんだと思っていたのにトイレトレーニングはすんなり終えられたという子もいます。
ですが、トイレトレーニングに苦労した子でも、おおむね年中さんにあがる4歳くらいになる頃にはほぼほぼ失敗がなくなります。
トイレトレーニングは成功と失敗の繰り返しです。その時期が終われば「こんなこともあったな~」と懐かしくもなるものです。
パパ・ママは根気がいって大変かもしれませんが、「怒らない」「焦らない(人と比べない)」「成功したらたくさん誉める」を心がけてトレーニングを進めてみてくださいね。
この記事を書いた
サポーターママ
すみっこぐらしが大好きなおてんば女の子のママです。
育児とパートのすきま時間に、久しぶりのライター業を楽しんでいます。
趣味はランニングですが、最近はなかなかできていない現状...からだを動かすことも好きですが、食べることも大好きです。
コストコ、KALDIなどの輸入食品には目がありません。
「家族が楽しく過ごせるのが1番」をモットーに、程よく手抜きしながら日々家事・育児を楽しんでいます。
これまでの私の経験が少しでも多くの方のお役に立てたら嬉しいです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修