乳幼児の運動発達を促進する方法と、運動遊びのアイデア|学習プリント.com

学習プリント.com公式アプリバナー
学習プリント.com公式アプリバナー

乳幼児の運動発達を促進する方法と、運動遊びのアイデア

乳幼児の運動発達を促進する方法と、運動遊びのアイデア
更新日:  | 公開日:
Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

「自分は運動が苦手だから子ども体育は得意じゃないかも」
「家の中ではあんまり体を動かしていない」
「子どものころにはどんな運動をしてあげるといいのだろう」

子どもの運動で不安に思っていることはありませんか。
乳幼児期の運動はとても大切です。
小さい頃から体を動かす習慣をつけることで、大きくなってからも運動ができる子に育ちます。
運動能力は遺伝ではなく小さい頃の経験が必要なので、一人一人の運動発達をみて体の動かし方を身につけさせてあげましょう。
運動というと大変そうですが、遊びのなかで体をいっぱい使わせてあげることがポイントです。
普段の生活の中でも十分に取り入れることができますよ。

今回は乳幼児期の運動発達についてみてみましょう。それぞれの発達に合った運動遊びもご紹介します。
少し意識して運動遊びを取り入れてあげるだけで、子どもたちの運動能力を育ててあげることができるので、ぜひ参考にしてくださいね。

スポンサーリンク

乳幼児期の運動発達について

乳幼児期の運動発達について

乳幼児期の運動発達についてまず月齢ごとにみてみましょう。
運動の発達は子ども一人一人で違います。
ご紹介する発達はあくまで目安です。お子さんの運動発達が気になる人は専門家に相談しましょう。

生後0か月~生後6ヶ月

生まれたての生後0~2ヶ月の赤ちゃんは、大人が動かしてあげなければねんねのままです。
体の向きなどを変えることはできません。

生後3か月ころになると、首を自分で動かせるようになります。
4か月ころには首がすわり、支えると座れるようにもなります。

生後5~6か月で寝返りができるようになりますが、最初は体をよじるようなポーズです。
成長とともに、だんだんと上手な寝返りになっていきます。

生後6か月から12か月ころの運動発達

生後6~8か月ころは、一人でお座りができるようになります。
最初はサポートが必要ですが、腰がすわると一人座りができるようになります。

生後8~10カ月はハイハイの時期ですが、ハイハイにも個人差があります。
ずりばいから、だんだん手やひざを立てるスタイルになる子、お尻を上げた高ばいをする子、ずっとずりばいのまま立ち上がる子もいます。

生後10か月ころにはつかまり立ちになり、だんだん目が離せなくなります。

生後11か月から下半身の筋肉がしっかりついてくると、つかまり立ちから伝い歩きになります。

1歳の運動発達

1歳ごろから足腰が発達し、つかまり立ちや伝い歩きが上手になります。

1歳半ごろにはよちよちと歩き回ることができるようになります。
最初は2・3歩から、だんだん歩ける距離が長くなっていきます。
階段をのぼったり、物を押したり、投げたりなどの運動機能も発達してきます。

2歳の運動発達

2歳児は、手すりをもって階段の上り下りができるようになります。
両足でピョンピョンとジャンプすることもできます。
ボールを蹴ったり、下から投げたりなどのボール遊びもできるようになりますよ。

また、物をまたぐ、しゃがむ、低いところからの飛び降りができるなど、運動能力が大きく発達する時期です。

3歳ごろの運動発達

3歳児は、バランスをとりながら自由に走ることができるようになります。
その場で両足でジャンプしたり、ものにぶら下がったり、地面をけって三輪車を動かしたりと、体力や筋力も発達するので、道具や遊具を使った遊びも増えてきます。

4歳ごろの運動発達

自分の頭で考える通りに体が動かせるようになります。
目標に向かってボールを投げるなどの複雑な動きをしたり、2秒くらい片足立ち、片足ケンケン、後ろ歩きなどをしたりもできるようになってきます。

5~6歳頃の発達

5歳児は、スキップやでんぐり返し、両方の足でケンケン、片足立ちは5秒くらいできるようになります。
走ってきてボールをける、などいくつかの動きを組み合わせて複雑な動きをすることができるようになるなど、目標に向かって工夫する力もついてきます。

6歳児は、縄跳びを使った両足とび、鉄棒で前回り、とび箱ブランコの立ち乗り、かかと歩きやつま先立ちなど、さまざまな運動ができるようになります。

親ができる運動発達の促進方法や、運動遊びのアイデアを提供

親ができる運動発達の促進方法や、運動遊びのアイデアを提供

親子でできる運動遊びを年齢ごとにご紹介します。
お家で取り入れられるものから始めてみて楽しく運動の習慣をつけましょう。

乳児期の運動遊び

生まれてからの1年は、とくに体も脳も大きく発達します。赤ちゃんの成長を促す遊びを取り入れてあげましょう。

  • 赤ちゃん体操
  • 起きあがり遊び(5~7か月)
  • トンネルくぐり(8~12か月)

「赤ちゃん体操」や「ベビーマッサージ」などいろいろな方法があります。
ねんねの赤ちゃんは大人が手足を伸ばしたり縮めたりして、体の動かし方を教えてあげましょう。

「起きあがり遊び」は、仰向けになった赤ちゃんの両手をつかんで親指をつかませます。
このとき、赤ちゃんを強く引っ張らないよう注意が必要です。ゆっくりと起き上がらせてあげることで、少しずつ自分で起き上がれるようになります。

「トンネルくぐり」はハイハイを促す遊びです。
ハイハイは脳の発達にとても大切です。トンネルくぐりなどをたくさんしてもらい楽しくハイハイの時間を作ってもらいましょう。

1歳ごろの運動遊び

  • 立ってしゃがんで
  • でんぐり返し
  • 一本道歩き

「立ってしゃがんで」遊びは、まだタッチができない子でもできます。赤ちゃんと向かい合って両手をつなぎながら立ったりしゃがんだして、慣れてきたら曲をつけてテンポも速くしてみましょう。
足腰の筋力がアップしますよ。

「でんぐり返し」は、赤ちゃんをうつぶせにして両足をゆっくり持ち上げます。
手をつける赤ちゃんはお馬のポーズをとってもらいましょう。
片手で赤ちゃんの頭を両腕の内側に入れてあげてそのままころんとすることで、逆さまを体験させてあげることができます。

「一本道歩き」は、公園など危なくないところでブロックなど10㎝くらいの高さの細い道を歩きます。最初は手をもってあげ、慣れてきたらひとりで歩かせましょう。
これは、平衡感覚を育てることができる遊びです。

2歳ごろの運動遊び

2歳ごろは、1歳ごろよりもさらに運動能力がアップします。
自分でやりたいという気持ちも大きくなります。

  • ボール遊び
  • ジャンプ遊び

「ボール遊び」はいろいろな遊びに使うことができます。
サッカーやキャッチボールなどは動くボールの距離感をつかむ練習にもなります。
大きなボールだけでなく小さなボールも使って遊びましょう。
新聞紙バットで野球ごっこも楽しいです。

「ジャンプ遊び」は、いろいろなジャンプを楽しみます。
ロープを床に置いて飛び越えると、なわとびの練習にもなりますよ。
台の上やフラフープなど、わっかの中からジャンプして大人の手にハイタッチをする遊びも楽しいですよ。
ジャンプは体の柔軟性や瞬発力を育てるいい遊びです。

3歳ごろの運動遊び

3歳ごろは、バランスを取ったり道具を使ったりする遊びを楽しみましょう。
いろんな体の動きもさせてあげたいですね。

  • 鉄棒遊び
  • ふとん遊び

「鉄棒遊び」は、バランス感覚や全身の筋肉の発達を促してくれます。
最近は室内用の鉄棒もありますよね。

まずはぶら下がってみましょう。何秒ぶら下がれたか数えてあげると成長を感じることができます。
上手でぶら下がれるようになったら前後にゆらゆら揺れてみます。
怖がるようなら大人が支えてあげましょう。

「ふとん遊び」はお家で手軽に楽しく体を使った遊びができます。
ふとんをななめにおいてすべり台のようにしたり、折り曲げてトンネルにしたり、でんぐり返しやふとんの上でジャンプをしたりなど、いろんな遊びができます。

4~6歳ごろの運動遊び

4歳をすぎると全身のバランスを取ったり、道具を使ったりする遊びをさらに楽しむことができます。
いくつかの動きを組み合わせた運動も上手になり、ルールのある遊びも楽しめるようになりますよ。

  • ピンポン玉運び
  • 鬼ごっこ

「ピンポン玉運び」は、おたまにピンポン玉を入れて運びます。
落とさないように進むことでバランス感覚を育てます。家族でレースにしても盛り上がりますよ。
ピンポン玉を落とす失敗の経験や工夫する力もつけてあげられます。

「鬼ごっこ」は、全身を使って瞬発力や持久力をつける遊びです。
いろいろな鬼ごっこがあるのでルールを学ぶ遊びでもあります。

スポンサーリンク

運動遊びの効果や適切な方法について

運動遊びの効果や適切な方法について

幼児期は、6歳ごろまでに神経機能の約90%が発達します。
幼児期に運動をたっぷりすることで将来の運動能力につながります。

世界保健機関(WHO)は子どもに毎日合計60分以上の身体活動を勧めています。
運動不足にならないように楽しく体を動かす習慣をつけましょう。
運動遊びは将来の運動能力につながるだけではなく、危険を減らす効果もあります。
転びそうなときに手をつくなど、身を守る力もつけてあげられるようになります。

参考資料: https://www.who.int/

運動遊びのポイント

運動遊びをするときのポイントは3つ

  1. 楽しく取り入れる
  2. さまざまな動きを身につける
  3. 発達に応じた運動遊びを取り入れる

まず、運動遊びはあくまで楽しくが大切です。
楽しく遊ぶなかでいろいろな経験をさせてあげましょう。

次に、さまざまな動きを取り入れてあげること。
乳幼児期には「走る」「跳ぶ」だけでなく、「打つ」「ける」「つかむ」「投げる」などの動作を身につけさせてあげたい時期です。いつも同じではなく全身を使った運動をさせてあげましょう。
全身を使うことで体力も運動能力もアップし、小学校での体育もスムーズにいきますよ。

最後に、運動遊びはその子その子の発達を見て取り入れてあげてください。
子どもによって成長には個人差があります。みんなが年齢通りに発達しているとは限りません。
まだ思い通りできないことをやろうとしても、子どもは自信を失ってしまいます。
「できた」と思える経験をたくさんさせてあげましょう。
大人も一緒に楽しんでくださいね。

まとめ

運動遊びは子どもにとって、とても大切な活動です。
赤ちゃんの頃は一つ一つの発達が目に見えるので取り組みやすいですが、幼児期にも運動能力はどんどん変化しています。どんな動作ができるようになったのか時々見てあげましょう。
難しい動作も発達に応じた遊びのなかで身につけさせてあげることができますよ。

自分は運動が苦手でも、ちょっとした工夫で子どもたちは体育大好きにしてあげることができます。
運動遊びを通して親子で楽しく体を動かしましょう。

この記事を書いた
サポーターママ

みどりママのプロフィール写真 みどりママ 2男2女のママ

レゴとポケモンが好きな長男、おままごとが上手な長女、お絵描き大好き次男、みんなのアイドル次女の4兄弟のママです。
毎日にぎやかな家庭を楽しんでいます。
趣味はイラストを描いたり、知育グッズの手作りです。最近は家庭菜園やDIYにも挑戦中。身近に自然がある今のお家を満喫中です。
子育ては毎日が学びの連続。学んだことや経験したことがまた誰かの子育てにつながっていくといいなという思いで記事を書いています。
長いようで短い子育てを楽しく過ごしていきたいなと思います。

この記事が気に入ったらシェア

Twitterでシェア Facebookでシェア LINEでシェア

歯科医師
監修

ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修

【医師監修】ゆう歯科クリニック伊藤裕章先生監修 歯の特集
スポンサーリンク
ページトップへレッドレンジャー