赤ちゃんの背中スイッチの原因と対策:生活のポイントと効果的な対応策
赤ちゃんを抱っこして寝かしつけたあと、一番重要な最後の試練があります。
それは、赤ちゃんをそのまま起こさずにお布団に置くということです。
生まれたばかりの赤ちゃんには通称「背中スイッチ」というものが備わっています。
その名の通り、まるで背中にスイッチがついているかのようにベッドやお布団に寝かせた瞬間また起きて泣き出してしまう現象です。
これがまた大変で、着地させるところだけ何度も繰り返しては何分も経っていることがあります。
特に夜泣き対応をしているときなんかは、何度も起きるとこちらも眠くてイライラしてしまいます。
焦る気持ちからかつい力が入り、もっと背中スイッチが敏感になってしまうなんてこともあります。
それではママも赤ちゃんもストレスが溜まってしまいます。
何か対策があるとしたら知りたいですよね。
今は背中スイッチ対策の手順や、便利なアイテムもたくさんあります。
私も第一子出産時にはそのような苦労があるとほとんど知らなかったので背中スイッチには頭を抱えました。
情報収集をして準備万端だった第二子出産時には、アイテムを取り揃えて無事背中スイッチを打破できました。
当時、私が使っていたおすすめアイテムもご紹介します。
目次
赤ちゃんの背中スイッチとは?原因は?
背中スイッチとは、まるで背中に目が覚めるボタンがあるかのように背中がお布団にふれた途端にぱちっと目を開いたり泣いて起きてしまう現象です。
多くの赤ちゃんにみられ、たくさんのママやパパたちを悩ませているこの現象ですが何か理由はあるのでしょうか。
原因1 : 眠りが浅いため
大人は深い睡眠のノンレム睡眠と浅い睡眠のレム睡眠を繰り返して寝ています。
生まれたばかりの赤ちゃんはまだ睡眠を調節する機能が未熟なため、浅い睡眠のレム睡眠が長くなっています。
浅い眠りのうちに動かされたり姿勢が変わったりするのですぐに起きてしまうのです。
睡眠がしっかりと深くなってからベッドに運べたらラッキーですが、その時間が短いため非常に難しくなっています。
深い眠りも多くなり、大人と同じ間隔になるのはだいたい5歳くらいだと言われています。
原因2 : 姿勢が変化するため
赤ちゃんはお腹の中にいる頃からCカーブといって背中が弧を描いています。
赤ちゃんにとって一番落ち着く姿勢であり、安心して眠ることができます。
ママやパパの横抱き抱っこは、まさにこのCカーブの状態になっています。
ユラユラ揺られてリラックスして眠りについたあとに、ベッドに置かれると急に背中がピシッとまっすぐになり不安になって起きてしまうのです。
他にも、低月齢の赤ちゃん特有の「モロー反射」も原因の一つとなっています。
モロー反射とは光や音の刺激に反応し、ビクッと手足を伸ばして動く反応です。
これは姿勢が変化した時にも起こりやすく、ベッドに置いた時の刺激によってビクッと反応し自分の動きにびっくりして起きてしまうということもあります。
モロー反射は0〜10ヶ月位の間に自然となくなりますので、ずっと続くものではありません。
原因3 : 温度が変化するため
ママやパパの腕の中は暖かく眠りに落ちやすく心地よい温度です。
ですが、急に別の場所に移されると温度がいきなり下がり、ひやっとして起きてしまうことがあります。
温度差をいかに少なくするかが鍵を握っていそうです。
赤ちゃんは本能的に自分を守るため、不快や危険を敏感に察知できるように生まれてきます。
そのため、外部からの刺激が大人よりも受け取りやすくなっているのも一つの理由といえます。
生活のポイントと効果的な対応策
では、具体的にどうしたら良いのでしょうか。
生活のポイントと対応策に分けてまとめてみました。
生活のポイント1 : 快適に寝る環境と習慣を作る
朝起きてから陽の光を浴びて、寝る時は部屋を暗くすることを習慣づけます。
おふろに入って体を温め部屋の温度も快適に眠れるように設定するなど、寝る前の環境を整えてみましょう。
温度差が生まれることの対策として、お布団を温めておくのもおすすめです。
生活のポイント2 : ママパパの生活習慣を見直す
夕方から徐々に激しい遊びをすることはやめて、夜はテレビや音楽などを消して静かに過ごします。
夜遅くまで親の夜更かしに付き合わせてしまっていると、まだ1人で眠ることのできない赤ちゃんが混乱してますます眠ることが難しくなってしまいます。
就寝時間になったら部屋を暗くして、できれば一緒に添い寝してあげられるといいですね。
対応策1. おくるみやスワドルに包む
モロー反射や温度の変化の対策として、おくるみやスワドルに包む方法があります。
お腹の中にいる赤ちゃんは手足をぎゅっと体に寄せてちぢめています。
この体制が、赤ちゃんにとってリラックスできて入眠もしやすくなるそうです。
おくるみは「おひなまき」といって、新生児から3〜4ヶ月頃の赤ちゃんにとても効果的な包み方もあります。
手足をバタバタと動かせないので、モロー反射で起きてしまうこともほぼなくなります。
対応策2. 体をくっつけながらゆっくり離す
入眠後、ママやパパが体をぴったりとくっつけたままゆっくりとお尻、背中、頭の順にベッドに置きます。
一緒に添い寝をする形になり、だんだんと離れていくとより効果的です。
温度差ができづらく、かつ大好きなママパパのにおいを嗅ぎながら安心して眠りにつくことができます。
私は2人とも腕枕をしてギュッと密着し温めてあげるようにして寝かせていました。
眠りが深くなったのを確認してから、モニターをセットしてその場を離れます。
こちらの方法は、お布団やママの体が赤ちゃんの顔に覆い被さらないように注意が必要です。
先輩ママのおすすめグッズ紹介
スワドル
上でもご紹介したスワドルです。
おくるみでも良いのですが、包み方がわからなかったり、うまくいかず一度外すとまた包むのが大変だったりします。
こちらはファスナーになっているので、新米ママにも簡単に着脱させられます。
下からファスナーが開けられるタイプもあり、夜間のおむつ替えがそのままできるので便利です。
手を口元まで動かせるので、出しておしゃぶりをすることもできます。
私の息子はスワドルに入れた瞬間に眠たそうな表情になり、ベッドに置いただけで寝ていました。
一つ注意してほしいのが、これに頼り切ってしまうと卒業するときが大変だということです。
段階を踏んでステップごとに卒業していく商品もあります。
我が子はそこまで苦労はせず、サイズアウトしたのである日突然脱がせて寝かしつけしましたがすんなりと寝てくれました。
Cカーブ布団
お布団自体が赤ちゃんを包み込むようなCカーブになっているものです。
授乳クッションとしても使えるので、授乳をしてそのまま寝かしつけをすることもできます。
抱っこ布団
布団ごとだっこをして寝かしつけし、入眠後そのままそのお布団を置けるというものもあります。こちらは持ち運びもできるので、出先の寝かしつけにも手軽に使えて便利です。
まとめ
やっとのことで寝かしつけが終わったと思ったときに発動してしまう背中スイッチ。
自分も眠い時に何度も何度も起きられてしまうとさすがにガックリときますよね。
イライラしたり焦ってしまったりする気持ちが赤ちゃんに伝わると、不思議とさらに背中スイッチが敏感になって行くんですよね……
便利なグッズもたくさんあるのでぜひ試してみてください。
毎日の寝かしつけ、夜泣き対応を頑張っているママさんパパさんお疲れ様です。
子どもの可愛い寝顔を見て明日も頑張りましょう!
この記事を書いた
サポーターママ
しっかり者でお喋りな長女、暴れん坊で甘えたの長男。全く違う男女の育児に驚かされながらも癒される日々を送っています。
夫とホームジムで筋トレをしたり、ミラーレス一眼カメラでこどもの日常を撮ることが趣味です。
妊娠を機に、育児の不安を解消すべく情報収集にのめり込みました。
私のように不安になったり困っている方々に寄り添えるような、読んでほっとしてもらえるような情報を発信していきたいと思っております。
こどもに大好きなママの笑顔をたくさん見せてあげられるように、一緒に不安を解消できたら嬉しいです。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修