子どもの歯磨き|歯磨きの重要性と楽しく習慣化する方法|学習プリント.com

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子どもの歯磨き|歯磨きの重要性と楽しく習慣化する方法

子どもの歯磨き|歯磨きの重要性と楽しく習慣化する方法
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赤ちゃんの口の中に乳歯を見つけたとき、とても可愛らしく成長した姿に感動するものです。
同時に「歯磨きはいつから始めるの?」「どうやってすればいいの?」と悩むママやパパも多いことでしょう。

「まだ1本だけだから大丈夫」「いずれ乳歯は生え変わるから」と油断していたら、それは大きな間違いです。

赤ちゃんの歯は大人に比べて虫歯になりやすく、進行も早いという特徴があります。
ですから、乳歯は1本でも生え始めたら虫歯のリスクが上がるので、しっかりケアをしてあげなければなりません。

特に離乳食がスタートすれば、食べ物のカスがつまりやすくなるので注意が必要です。
だたでさえ虫歯は痛い思いをしてしまうのに、虫歯の進行具合によっては歯を抜くという事態にもなりかねます。
可愛い我が子に痛くてつらい経験をさせないためにも、乳歯のうちから正しいケアが必要です。

こちらでは赤ちゃんの頃からの口腔ケアの重要性とリスク、我が家の子どもたちが大キライな歯磨きを克服した方法などを交えてご紹介します。

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歯磨きの重要性と子どもの歯の発育について

歯磨きの重要性と子どもの歯の発育について

歯磨きをしないリスク

そもそも、なぜ歯磨きをする必要があるのかご存じでしょうか。
目的は、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊を取り除くことです。
このプラークが口腔内に残っていることが原因で、虫歯や歯周病といった口腔トラブルを招いてしまいます。
プラークはうがいをした程度では取れないほど粘着性が強く、歯にしっかりと付着していて水にも溶けにくい性質です。

歯磨きをしないと細菌はどんどん繁殖し、歯の表面だけでなく、舌や歯と歯茎のあいだにまで住みついてしまいます。
それを防ぐために必要なのが「毎日の歯磨き習慣」というわけです。

清潔で健康な歯を守るためには、普段の歯磨きに加えて歯間ブラシやデンタルフロスもプラスしたいところです。

同じコップで飲み物を飲みあったり、食べかけのものを分けあうことでプラークが移り住むリスクもあります。
食卓で大皿をみんなで取り分けるときなども注意が必要です。
一度口に含んだお箸でつつき合うことは衛生的には良くありません。
家族やきょうだいでも、飲みまわしや食べまわしは避けましょう。

乳歯は虫歯になりやすい

生えたての乳歯は表面が荒いのでプラークが付着しやすく、酸にも弱い状態です。
ですから「まだ生えたばかりだから」と油断していると赤ちゃんでも虫歯になってしまいます。
それだけでなく、大人の虫歯よりも進行も早いのでしっかりケアをしなければいけません。

乳歯の虫歯は大人のように黒ではなく白いことが多いので、虫歯になっても気づかない場合があります。
まだ子どもは大人のように「痛み」の感覚が発達していないので、初期虫歯による痛みはあまり感じません。
歯に穴があいたり、歯ぐきが腫れたりしたのに気づいてからでは、虫歯はかなり進行してしまった状態です。

仕上げ磨きのときに、注意深くお口の中を観察してあげる必要があります。

乳歯が虫歯になってしまったら

歯の表面は硬いエナメル質でおおわれていますが、乳歯のエナメル質は大人の半分ほどしかありません。
エナメル質内の虫歯は治る可能性がありますが、その下のやわらかい象牙質(ぞうげしつ)まで到達すると虫歯は一気に広がってしまいます。
そして、乳歯はエナメル質と象牙質の厚みが薄いので、虫歯はすぐに神経にまで進行します。
もし虫歯が歯の奥深くまで進行していた場合、歯を抜く必要が出てくるでしょう。
乳歯を抜いてしまうと永久歯がまっすぐに生えず、歯並びにも大きな影響を及ぼしてしまう恐れがあります。
ましてや虫歯が神経に到達していたら、最悪の場合は神経そのものを抜く事態になりかねません。

子どもだけに関わらず、大人も虫歯によって健康に被害を与えるリスクがあります。
妊娠中にも歯科検診が推奨されているように、早産や低体重出産など虫歯の影響はお口の中だけに限りません。
顎関節症、顔面神経麻痺、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)、心内膜炎(しんないまくえん)などといった生活での支障だけでなく、手術の必要や後遺症として続いてしまうリスクもあります。

私の知人は虫歯の進行がひどく、入院した経験があります。
幸いにも大事にはいたりませんでしたが「たかが虫歯」と甘く考えてはいけないと思い知らされました。
いかに虫歯菌が発生しない口腔環境を維持するかが大切です。

歯磨きが苦手な子どもへのアプローチ方法

歯磨きが苦手な子どもへのアプローチ方法

食生活を見直す

歯磨きはもちろん大切ですが、日頃の食事内容や間食の回数にもよって虫歯のリスクを下げることができます。
まずは「よく噛んで食べる」ことが大切です。
よく噛むことで唾液の分泌量が十分に増え、歯の表面の汚れを流す役割をします。
唾液の成分が溶かされた歯を修復してくれる「再石灰化(さいせっかいか)」をおこしてくれます。
ですが、飲食の回数が多かったり、食べカスが残ったりしていると、唾液だけの作用では間に合いません。
規則正しい食事のリズムと間食の回数は、しっかり決めましょう。

だらだら食べをしていると、お口の中は「酸性の状態」が続きます。
酸性は歯のエナメル質を溶かす作用があるので、なるべく酸が歯に長く留まることを避けたいところです。
普段のお口の中は「中性」を保っていますが「酸」は食べ物や飲み物に含まれるので、間食が多いと酸性状態が続き、虫歯菌が好む環境になってしまいます。
過度に酸性の食べものを避ける必要はありませんが、子どものうちから「酸性」の食べ物ばかり取ると「酸蝕歯(さんしょくし)」になるリスクが高まります。
酸蝕歯とは虫歯と同じ「歯が溶ける」病気のことです。

ただ、虫歯は「細菌」が原因であるのに対し、酸蝕歯は「酸」そのものが原因で引き起こされるので区別されています。

おやつを食べるときの注意

まず、基本的に「ネバネバしたもの」「歯にくっつきやすいもの」「甘いお砂糖がたくさん入っているもの」「口の中に長く留まりやすい物」は、虫歯になるリスクが高い傾向にあります。
おやつで言うと、キャラメル・グミ・キャンディー・チョコレートなどが当てはまります。
どれも子どもが大好きなおやつですから「全くあげない」なんてことは難しいかもしれません。
頻繁に食べている場合は回数を減らしましょう。

特に子どもに多いのは「だらだら食い」です。
一つ前の項目でもお話しましたが、食べ物がお口の中にある状態が続くと虫歯菌が喜ぶ原因となります。
おやつやご飯を食べるとき、テレビを観ながらだと「だらだら食い」をしてしまいます。
食べることに集中させるためにも、時間や適切な量を決め、だらだら食いをしない環境にしてあげましょう。

ジュースでも同じことが言えます。
おやつの回数が少なくても、甘いジュースを飲み続けていると虫歯のリスクが高まります。
暑い夏の水分補給にスポーツドリンクは効果的ですが、甘味料がたくさん使用されているので歯の健康にはよくありません。
日常的に飲んでいるご家庭は要注意です。

虫歯になりにくい食べ物

「これさえ食べれば虫歯にならない」といった万能な食べ物はありません。
ですが「虫歯リスクを下げる食べ物」は存在します。
カルシウムやビタミン、ミネラルや食物繊維を含んだ食べ物には、歯を健康にする栄養素が豊富に含まれています。
主に、サツマイモや小松菜などの野菜類、ワカメやひじきなどの海藻類、魚類や大豆製品などが挙げられます。

食物繊維を含んだものは噛む回数もおおく、繊維が歯の表面を磨いてくれる効果もあります。
子どもでも食べやすいもので言うと、リンゴやバナナが挙げられます。
カルシウムを含む魚類には歯を作る際に大きな役割を果たし、歯だけでなく丈夫な骨を作るためにも必要です。

健康なカラダ作りのためにもバランスの良い食事を心がけ、家族みんなの食生活を見直しましょう。

離乳食をスタートしたばかりの赤ちゃんは、食べられない食材の方が多くあります。
自治体や保健センターから配布された離乳食ガイドなどを十分に確認した上で、少しずつ新しい食材を与えてください。
必ずお子さんの月齢や発達に合わせてアレルギーの有無、十分な加熱処理、のどに詰まらせないように工夫するなどをして安全面に配慮しましょう。

定期的な歯科検診を受ける

歯磨きをしっかりしていても、どうしても上手に磨けない部分は誰にでもあるでしょう。
特に奥歯や歯の裏側は鏡でも見にくく、虫歯になる可能性が高い部分です。
赤ちゃんから口腔ケアが必要だと理解していても、実際は嫌がる子どもへの歯磨きに苦戦しているママやパパは多いはずです。

我が家も子どもが2人おりますが、歯磨き大キライな子どもたちだったので、毎回、大人は汗を流すほど疲れた記憶があります。

ですが、大事な我が子が虫歯になってしまう方が親としては胸が痛みます。
歯に異変や気になる部分がなかったとしても、歯医者さんで定期的に診てもらう方が良いでしょう。
人見知りや場所見知りをする子を歯医者さんに連れて行くことは、とてもハードルが高いように感じるかもしれません。
ですが、虫歯になってしまった後の方が、大変な状況になることは間違いありません。
歯がキレイな状態のうちから、歯科検診を受診するようにしてみましょう。

歯科医院によっては受け付けている年齢が異なりますので、ホームページや電話で問い合わせて下さい。

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歯磨きを楽しく習慣化するための工夫とコツ

歯磨きを楽しく習慣化するための工夫とコツ

仕上げ磨きは何歳までするべきか

「小学生になったら自分のことは自分でさせたい」「仕上げ磨きは未就学児のあいだだけ」「いつまでも赤ちゃんのように歯磨きする必要はないんじゃない?」と考えている方もいるのではないでしょうか。

実は、仕上げ磨きは永久歯が生えそろう10~12歳までするべきだと推奨されています。
「え?そんな歳まで親がしなきゃいけないの?」とビックリされるでしょう。
それもそのはず、12歳と言うと小学生どころか中学生に上がる年齢ですから驚かれるのは無理もありません。
ですが、永久歯が完全に生えそろうまでは乳歯と入り混じっているので大きさもさまざまで、段差ができやすく歯が磨きにくい状態です。
虫歯のリスクを考えれば、年齢が大きくなっても仕上げ磨きをしてあげるべきだと言えます。
ただ、小学校高学年にもなると反抗期に差し掛かる子も多くなります。
年頃の子が仕上げ磨きをさせてくれるとは思えません。
せめて、子ども自身が正しい歯磨きの仕方を身につけておくべきです。

園や学校でも歯の検診や歯磨き指導も行なっているでしょうが、年に一回程度です。
それに比べて歯医者さんの定期健診は、だいたい2~3ヶ月に一度の受診目安としています。
その時々にあった的確な指導を受けるためにも、継続して歯科検診を受けるべきと言えます。

乳歯の歯の磨き方

子どもが歯磨きを嫌がる理由としてよくあるのが、ママやパパの力が強すぎることです。
そして磨くことに必死なあまり、余裕がなく「顔がコワイ」と感じている場合もあります。
遊びの延長でリラックスした状態でお膝の上に誘導してあげて下さい。

始めて歯磨きをする赤ちゃんの場合

まず、手や指を清潔にして、お口の中に触られることから慣れさせます。
まだ乳歯が1本生えたばかりであれば、赤ちゃんがご機嫌なときに一日に一回程度でも大丈夫です。
歯磨きシートを使ったり、ぬるま湯や水で濡らしたガーゼを指に巻き、優しく拭いてあげたりすることからスタートしましょう。

歯ブラシの持ち方

上下の歯が4本生えてきたら、歯ブラシを使うタイミングです。
歯磨き粉の使用は、うがいができるようになってからで良いとされています。
2歳頃を目標にうがいの練習も進めていきましょう。

  1. 歯ブラシはペンを持つように持ちます。
  2. 指で唇や歯ぐきをガードします。
  3. 力いっぱい磨くのではなく、小刻みに動かすことを意識してください。

歯の裏を磨くときは「かかとみがき」をすると磨きやすくなります。

  1. お口の中にブラシを縦の状態で入れます。
  2. ブラシ全体で磨こうとするのでなく、持ち手側の「かかと」の部分を歯の裏に引っかけるように磨いてあげましょう。

大人もそうですが、1本1本の歯を丁寧に磨くことが大切です。
どうしても時間が掛かるので、途中で飽きてしまって嫌がることもあるでしょう。
無理やり押さえつけると、さらに歯磨きがキライになってしまいます。
鏡を持たせてお口の中を見せてみたり、歯磨きに関連する絵本を読んであげたりすると効果があるかもしれません。

ご褒美でモチベーションアップ

歯磨きキライの子を持つ我が家では、自宅で満足できる歯磨きができていないと感じるようになったので、2歳頃から歯医者さんで定期健診を受けるようになりました。
幸いにも歯医者さんへ行くことに抵抗はなく、そこでは大人しく歯磨きをさせてくれたので虫歯は防げていたのでしょう。
どうして家では大人しくできないのか理由はわからず終いとなりましたが、とても役に立つアドバイスを受けました。

それは「歯磨きのご褒美におやつをあげてみる」です。
「せっかく歯を磨いたのに、おやつを食べたら意味がないんじゃないのか」と、誰だってそう思いますよね。
重要なポイントは好きなおやつをあげるのではなく、「キシリトール配合のおやつ」を選ぶことです。

そこでスーパーにも売っている「ロッテのキシリトールタブレット」を歯磨き後のご褒美としてあげるようにすると、とても歯磨きに積極になってくれました。
このタブレットは、使用する甘味料の100%がキシリトール配合で、食べやすい穴あきタイプのタブレットとなっています。
実際に私が歯医者さんで勧められたのは、「歯磨きの後にはキシリトール100%にして下さい」とのことでした。

歯磨きがキライな子には、ぜひ一度試してみてほしい商品です。
ただし、推奨年齢は「奥歯で噛めるようになる2歳から」とされています。
食べ歩きはさせず、お口の中が空っぽになるまでは隣で見守ってあげて下さい。
食べさせることに不安がある場合は、かかりつけの歯医者さんに相談してください。

※キシリトールとは
虫歯予防効果が実証されている甘味料のことです。
白樺や樫の木からとれる糖分から作られ、砂糖のような甘さを感じられます。
北欧諸国では虫歯予防に効果のある天然の甘味料として多用されており、ガムやタブレットに使用されています。
その効果は厚生労働省からも認可されているほか、世界保健機関(WHO)や国連食糧農業機関(FAO)も認めています。
厚生労働省のホームページによると、キシリトールが50%以上配合で砂糖などの余分な糖分が混ざっていないか注意が必要だとされています。

まとめ

子どもの発達のためにも、乳歯のうちからケアが大切だと感じていただけたでしょうか。
大人になっても健康な歯と身体でいるためにもバランスの良い食生活、食後の歯磨き習慣を続けていくことが何よりも重要です。
自分や子どもは大丈夫だと思っていても、気づかないうちに虫歯菌が住みついているかもしれません。

異変に気付いてからでは深刻な状況になっている恐れもあります。
乳歯がキレイなうちから歯科検診にも通い、虫歯ゼロを目指しましょう。

この記事を書いた
サポーターママ

いとママのプロフィール写真 いとママ 2男のママ

慎重派の長男と猪突猛進の次男をもつ、年子男子のママです。
出産を機に退職して、現在は専業主婦として在宅ワークに挑戦中。
元気があり余っている年子男子の相手は、ハードな日々の連続ですが、それと同時に楽しい出来事で溢れています。
上手くいかない事なんて、今でも山ほどあります。ですが「なるようにしかならない」とポジティブ思考で乗り越えてきました。
実体験から少しでも不安や悩みが吹き飛ぶような情報を発信しますので、お役に立てれば幸いです。

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歯科医師
監修

ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修

【医師監修】ゆう歯科クリニック伊藤裕章先生監修 歯の特集
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