子どもへの上手な叱り方、悪影響を与える叱り方とは?子どもへの叱り方を解説|学習プリント.com

子どもへの上手な叱り方、悪影響を与える叱り方とは?子どもへの叱り方を解説

子どもへの上手な叱り方、悪影響を与える叱り方とは?子どもへの叱り方を解説
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「子どもへの上手な叱り方がわからない」「つい感情的になって子どもに怒ってしまう」「他の人の目がある時にどうやって叱ればいいのか分からない」など、子どもへの叱り方について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

最近では「叱らない育児」という言葉があるように、「そもそも叱らない方がいいのかな?」と混乱している方もいることでしょう。
今回は、小学生と乳児を子育て中の筆者が、子どもへの上手な叱り方について解説します。
子どもの年齢や性格によって叱り方もさまざまです。ぜひ参考にしてくださいね。

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子どもを叱る時ってどんな時?

子どもを叱る時ってどんな時?

そもそも、どのような時に子どもを叱るのでしょうか。

筆者には小学生と乳児の子どもがいますが、「叱らない育児」の流行に伴い、上の子の同級生の中には「叱られ慣れていないな」と感じる子もちらほらいます。
自分が直接叱られたわけでもないのに、他の子が先生に叱られているのを見ただけでその先生のことが怖くて仕方なくなってしまったり、少し注意されただけで「叱られた」「あの人苦手、無理」「あの先生がいるから授業受けたくない」など、ネガティブ志向に陥ってしまったりするようです。

もちろん子どものもともとの性格もあるため、必ずしも叱られてこなかった子が皆このようになるとは限りません。
筆者個人的には、必要な時にはしっかり叱るべきだと考えています。
小さいうちは「叱らない育児」「褒めて育てる」でもいいかもしれませんが、小学生になる頃にはある程度叱られ慣れていないと、今後失敗や不注意で叱られた際、「叱られた」ということばかりが心に刺さってしまい、「なぜ叱られたのか」「今度どうすればよいのか」というところまで至らなくなってしまいます。
とはいえ、やたらと叱るのも良くありません。では、どんな時に子どもを叱れば良いのでしょうか。
順番に見ていきましょう。

危ないことをした時

交通量の多いところで走り出した時、石を投げた時など、危ないことをした時は年齢にかかわらずしっかり叱りましょう。
まだ意思疎通のできない低年齢の子の場合も、「ダメ!」「危ない!」と何度も伝えれば「これは良くないことなんだな」と分かるようになってきます。

3歳ぐらいになり、こちらの言っていることがある程度理解できる年齢になってからは、なぜ危ないのか、やめないとどうなるのかを分かりやすい言葉で伝えるとより効果的です。

他人を傷つける

「お友達を叩いた」「噛んだ」など、他人を傷つけることをした時もしっかり叱りましょう。

まだ言葉が話せない年齢の場合、もしかすると「相手が先に叩いたり噛んだりしてきたため、自分もやり返した」といった可能性もありますが、やられたからと言って自分も同じ方法でやり返していいわけではないということを小さいうちからしっかり教えておきましょう。

ある程度話ができるようになれば、こちらも理由を聞いてみましょう。
その際、「自分がされたらどう思う?」と相手の気持ちになって考えてみることも教えられるといいですね。

相手がいることのため、ついつい話を聞かずに一方的に相手に謝ってしまうこともあるでしょう。
その場はそれで良いですが、家に帰ってからはしっかりと子どもの話を聞いたり、まだ話せない場合は保育園の先生などその時の状況が分かる方に聞いてみたりしましょう。

いじわるをした時

「お友達を押した」「おもちゃを取った」など、いじわるなことをした時もしっかり叱りましょう。

乳幼児の頃はいじわると言っても「押した」「叩いた」「おもちゃ取った」などシンプルで分かりやすいのですが、小学生にもなるといじわるも複雑化します。

こちらも話せる年齢になってからは、なぜそんなことをしたのか、自分がされたらどう思うのかを聞いてみましょう。

嘘をついた時

嘘と言っても「おやつを2個食べたのに1個しか食べてないと言った」など些細なものから、「自分がお友達を叩いたのに叩いてないと言った」など、要注意なものまでさまざまです。
ですが、どんな内容であっても嘘をつくと自分も相手も悲しい気持ちになるということを小さいうちからしっかり教えてあげましょう。
その後、正直に話してくれた際はしっかり褒めてあげてくださいね。

また、パパ・ママ自身がついた過去の嘘についても話し、「嘘をついてしまうこと自体はよくある。でも正直に生きることはカッコ良い、良いことだ」とも教えてあげましょう。

子どもを育む上手な叱り方

子どもを育む上手な叱り方

叱ること自体は決して悪いことではありませんが、叱るタイミングや叱り方を間違えてしまうと子どもに悪影響を与えてしまいます。
では、どのように叱れば良いのでしょうか。
次は、上手な叱り方についてみていきましょう。

叱った理由を伝える

まずは、パパ・ママが叱った理由をきちんと伝えてあげましょう。
まだうまく話せない低年齢の子でも「叩いたらイタイイタイだよ」と分かりやすい言葉で何度も伝えることが大切です。

叱る際「男の子は理由を伝える」「女の子は感情に訴えかける」と効果があると言われているようですが、我が子(女の子)は幼い頃から理由を伝えるとわりと納得してくれました。

子どもの様子を見ながら、叱った理由やどういう気持ちになるから叱ったのかを伝えるようにしましょう。

理由を聞く

ある程度意思疎通ができ、お話ができるようになってからはなぜ叱られるようなことをしたのか理由を聞いてみましょう。
「その気持ちはわかるよ、でもね~」と一度同意してから「なぜ危ない・良くないのか」「やめないとどうなるのか」を伝えましょう。

叱った後のフォローはきちんと行う

なかなか叱ってからの気持ちの切り替えは親子ともに難しいものですが、叱り終えて子どもも納得した様子が見られたら、その後はしっかりフォローを行いましょう。

会話ができる・理解できる年齢であれば「次から気をつけようね」などと声をかけるといいですね。
まだ会話ができない場合は、ハグをしてあげるのもOKです。

あくまでも叱ったのは、その行動・言動についてであって、「あなたのことは大好き」と伝わるようにフォローするのがポイントです。

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子どもに悪影響を与えるNGな叱り方

子どもに悪影響を与えるNGな叱り方

上手な叱り方の後は、これだけは避けて欲しい悪影響を与える叱り方についてご紹介します。
分かっていてもついつい言い方がきつくなってしまったり、きちんと理由を聞く時間が取れなかったりなど理想通りにいかないことも多々あるかと思いますが、これだけは注意してくださいね。

子どもの人格そのものを否定する叱り方

「あなたのそういうところが嫌」「そんな子に育てた覚えはない」など、子どもの人格そのものを否定する叱り方はNGです。
あくまでその時の言動・行動について叱るようにしましょう。
「だいたいこの前も~」と過去の話を持ち出すのも話が長くなってしまい、ますます子どもに響かなくなります。

叱った後に謝らない、いつまでもイライラしている

叱り終えた後はすぐ気持ちを切り替えて普段通りのテンションに戻りましょう。
パパ・ママがいつまでもイライラしていると子どもも叱られたことを素直に受け止められなくなってしまいます。

日によって叱る基準がバラバラ

日によって叱る基準がバラバラだと子どもも混乱してしまいます。
我が家では「危ないことをした時」「他の人を傷つけた時(悪口など言葉も含む)」「嘘をついた時」「約束を守らなかった時」と大きく決めています。
日ごろから叱る基準をしっかり決めておきましょう。

他の子(兄弟姉妹や友達含む)と比較する

お友達はもちろん、兄弟姉妹と比べられると子どもは卑屈になってしまい、場合によっては褒めている子に対していじわるをしてしまい逆効果になりかねません。
「あの子を見習って欲しい」という気持ちでついつい言ってしまうのは分かりますが、他の子の名前を出さず、我が子としっかり向き合いましょう。

まとめ

子どもへの上手な叱り方、悪影響を与える叱り方について、いかがでしたか。
筆者自身もまだまだ模索中の叱り方。家庭によって叱るポイントもさまざまなため、特に他の子がいる前では思うように叱れないこともありますよね。

パパ・ママも疲れていたりすると、頭では分かっていてもついつい大きな声で頭ごなしに叱ってしまうこともあるでしょう。
ですが、大事なのは「その後のフォロー」と「あなたのことが嫌いだから叱っているのではない」と伝えることです。
ある程度叱られて大きくなったことで、自分で理由を考えること、我慢することも身につくと筆者は考えています。
日ごろから「大好き」を伝えていれば、子どもにもきっと伝わりますよ。

この記事を書いた
サポーターママ

ゆうりママのプロフィール写真 ゆうりママ 1女のママ

すみっこぐらしが大好きなおてんば女の子のママです。
育児とパートのすきま時間に、久しぶりのライター業を楽しんでいます。
趣味はランニングですが、最近はなかなかできていない現状...からだを動かすことも好きですが、食べることも大好きです。
コストコ、KALDIなどの輸入食品には目がありません。
「家族が楽しく過ごせるのが1番」をモットーに、程よく手抜きしながら日々家事・育児を楽しんでいます。
これまでの私の経験が少しでも多くの方のお役に立てたら嬉しいです。

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ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修

【医師監修】ゆう歯科クリニック伊藤裕章先生監修 歯の特集
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