イヤイヤ期の乗り越え方と先輩ママからのアドバイス:特徴・原因・対処法を解説
イヤイヤ期とは、子どもが成長する過程で自己主張が激しくなり、いろいろなことに対して「イヤイヤ!」と反抗する時期のことをいいます。
一般的には1歳半〜3歳頃にイヤイヤ期が始まります。
「あれもイヤ」「これもイヤ」と言われてしまうと、日々の育児疲れと重なってついイライラしてしまうと思います。
イライラが爆発して怒鳴りつけてしまうことも、イヤイヤ期のママあるあるです。
しかし、イヤイヤ期は子どもの心の成長でもあるので、できるだけ怒らずに対処したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなイヤイヤ期の乗り越え方に関して特徴や原因、対処法を解説していきたいと思います。
長女のイヤイヤ期を経験したからわかった、イヤイヤ期にまつわるアドバイスもご紹介します。
あわせて参考にしてみてください。
目次
イヤイヤ期ってどんな特徴があるの?理解して上手に対処するポイント
イヤイヤ期には、以下のような特徴があります。
- あらゆる物事に「イヤ!」と反応する
- 一度イヤイヤが始まるとなかなか終わらない
- イヤイヤと大泣きしたり、大声で奇声を出したりする
- なんでも自分でやりたがるが、うまくいかないことが多く癇癪を起こす
- 自分が納得いくまで駄々をこねる
- ルールを守れない
- 親の言うことと反対のことをしようとする
自己主張が激しくなる時期なので、その時の感情で「イヤ」と言うことが多いのも、イヤイヤ期の特徴です。
なので、昨日はイヤイヤしなかったことでも、今日はイヤイヤと反抗することは珍しくありません。
イヤイヤ期を迎えた我が子に対して、ママやパパがすべきことは「子どもの気持ちを理解してあげること」です。
イヤイヤ期を迎える1歳半〜3歳は、まだ言葉が未熟です。
うまく自分の気持ちを伝えられなくて、イヤイヤしてしまうことが多くあります。
そんな子どもに対して、「◯◯したかったけどうまくできなかったんだね」「◯◯したいんだよね」と、子どもの気持ちを代弁してあげるといいそうです。
そうすると、子どもなりに「ママやパパは気持ちをわかってくれている」と気づき、イヤイヤが止まったり、癇癪が少し落ち着いたりします。
子どもが落ち着いてきたタイミングで、子どもの話しをしっかり聞いてあげましょう。
そして、子どもが甘えてきたらとことん甘えさせてあげると、より子どもが落ち着きやすくなります。
イヤイヤ期の原因とは?先輩ママが経験した乗り越え方と効果的なアプローチ
イヤイヤ期の原因は、脳の「前頭前野(ぜんとうぜんや)」が十分に発達していないことが原因ではないかと言われています。
前頭前野というのは、感情や行動を抑制する働きを持っている部分です。
前頭前野がしっかり発達していないと、湧き上がる欲求や衝動を上手く抑えることができないと言われています。
1歳半〜3歳ぐらいの子どもは、自分でやりたいことがあってもそれをうまくできない、伝えられないという状況が大半です。
自分のやりたい思いを表現できなかったり、やりたいことに対して自分の力が足りなくてイライラしたりする状況が、イヤイヤ期の言動につながっていると考えられています。
言葉で説明してみると「なるほど」と思うかもしれませんが、現実はそんな簡単ではありません。
イヤイヤ期の原因を理解しても、実際に子どものイヤイヤを目の前にすると、どうしたらいいのか悩む方も多いのが現実です。
そこで、私が経験したイヤイヤ期の体験談から、イヤイヤ期の乗り越え方やアプローチの仕方についてご紹介したいと思います。
朝起きてすぐに「外に出たい!」
外をお散歩するのが楽しく感じる2歳の時に体験したイヤイヤです。
長女が目覚めてすぐパジャマのまま玄関に行き、靴を履きたいと催促してきました。
時刻はまだ5時でした。
「まだお外に行く時間じゃないよ。お着替えもしてないよ」と言うと「イヤ!お外行くの!お外行きたいのー!」と玄関でイヤイヤと大泣きが始まりました。
早朝からの大泣き、しかも当時はアパート住まいだったので、本当に勘弁してくれと思いました。
長女に何を言っても「イヤ!外に行くのー!」と大泣きされるので、私は諦めて長女をパジャマのまま外に出しました。
外に出て少し歩いたことで我に返ったのか、長女のイヤイヤが落ち着きました。
長女が落ち着いたタイミングで「おうちに帰ろうか」と言うと、素直に家の中に入っていきました。
子どもがやりたいことを否定されてイヤイヤしているときは、ママやパパが諦めてやらせてあげることも大切です。
子ども本人がやりたいことをやらせることで、「やり遂げた」という満足感が得られると、案外落ち着いてくれることがあります。
ママやパパが許せる範囲内でやらせてあげるのもおすすめの対処法です。
自分が掃除機をかけたい!
長女のイヤイヤ期で1番困ったのが、「自分がやりたいことを上手くできないイヤイヤ」でした。
私が掃除機をかけている姿を見て「自分もできる」と思ったのか、長女が掃除機を自分でかけたがったことがありました。
ただ、子どもにとって掃除機は大きくて重たいものなので、電源を入れるどころか持って動くことすらできませんでした。
長女は「やりたいー!いやー!」と大泣きです。
こういう時に私がした対処法は「気を逸らすこと」です。
いくら頑張っても掃除機は扱えないので、長女におもちゃの掃除機を渡してあげたり、モップやホコリ取りを見せて掃除機から気を逸らしてあげました。
また、「こっちの方がやりやすいよ」「こっちの方がキレイに掃除できるよ」とアピールすることで、長女の気をさらに逸らすことができました。
なんでも「自分でやりたい!」というイヤイヤ期の子どもには、気を逸らしてあげるというのも効果的な対処法です。
また、言葉で誘導してあげることも大事だと思います。
違うもので気を逸らしつつ、「こっちの方がいいよ!」とアピールしてあげると、子どもも興味を示して落ち着いてくれることがあるのでおすすめです。
イヤイヤ期を乗り越えるための実践的なアドバイスと効果的なコミュニケーションテクニック
ここでは、イヤイヤ期を乗り切るための実践的なアドバイスや、効果的なコミュニケーションテクニックをご紹介します。
イヤイヤしている子どもを放っておいても問題は解決しません。
工夫を凝らしてイヤイヤ期を乗り越えてみてください。
動画や写真を撮って家族で共有する
私がよく実践していたのが、子どもがイヤイヤと騒いだ時に動画や写真を撮って、パパや祖父母と共有することです。
子どものイヤイヤと騒ぐ姿は、目の前で見ている人が1番つらいものです。
子どもがイヤイヤしている姿を写真や動画に撮ることで、カメラというフィルターが間に入り、第三者目線でイヤイヤしている姿を見ることができます。
また、パパや祖父母と共有することでつらい思いが話のネタになり、相談したり愚痴を吐いたりするきっかけにもなります。
そして、子どもが成長して見返した時に、意外といい思い出、笑える思い出になります。
我が家の長女にもたまに当時のイヤイヤ動画を見せることがあります。
そのイヤイヤしている姿が当時は困ったものでしたが、過去になると可愛らしくもあり、面白くも感じます。
長女もケラケラ笑いながら動画を見ていて、「このときは大変だったんだよー」と話したりしています。
子どもの成長の記録としてもいい記録となるので、何をしてもイヤイヤが終わらないときは、試しに動画や写真を撮って誰かと共有してみてください。
それだけでママの気持ちも楽になると思います。
気持ちを代弁したり、選択肢をあげたりする
イヤイヤ期の子どもが大泣きしている時には、子どもの気持ちを代弁してあげるといいでしょう。
「◯◯したかったね」「◯◯ができなかったんだね」と代弁することで、子どもも気持ちをわかってもらえたと思い、落ち着くことがあります。
我が家の長女もご飯の前にバナナがどうしても食べたくなって大泣きしたことがあります。
その時に「バナナが食べたかったのかー」と代弁したところ、ヒックヒック泣きながらも頷いてくれました。
そこで終わりにするのではなく、「バナナ大好きだもんねー」「ちょっとだけ食べちゃう?」と子どもに寄り添うことで、よりイヤイヤが落ち着きました。
子どもの気持ちを代弁しつつ、子どもに少し選択肢をあげてみるといいのかもしれません。
やりたいことをやれたら、たくさん褒めてあげる
子どもがやりたいことができず、でも頑張ってやり遂げた時には、しっかり褒めてあげることも重要です。
抱きしめてあげたり、拍手したり、ちょっとオーバーに褒めてあげるとよりいいでしょう。
我が家には愛犬がいますが、長女がイヤイヤ期の時に、自分でリードを持って散歩したいと言ってイヤイヤが始まったことがあります。
小さな子どもにはリードをしっかり持って散歩させることが難しく、危ないので最初はダメと言いましたが、どうしてもやりたいと大泣きされました。
そこで、車通りが少ない道で比較的安全な住宅街の中を、少しだけ1人でリードを持たせてお散歩させてあげました。
すぐに私が手を出せる状態でのお散歩でしたが、少しの間1人でやりきった長女は満足気でした。
その時に「はい、もう危ないから終わりね」というのではなく、「すごいね!1人でお散歩できたね!」と大袈裟に褒めてあげました。
褒められた長女は泣き顔ながらも、ニコニコしていました。
子どもがやりたいことを自分で努力してできた時、しっかり褒めてあげてみてください。
その時に、具体的に「◯◯ができてすごいね!」「◯◯が上手だったよ!」と褒めてあげるとよりいいと思います。
具体的に褒められることで、子どももやりたかったことに対して満足して落ち着いてくれることでしょう。
まとめ
子どものイヤイヤ期は本当に大変です。ただ、成長面としては嬉しいものなので、できるだけイライラしないように対処してみるといいと思います。
私は長女のイヤイヤ期を通して、「イヤイヤ期なんてこんなもんだ」と、少し気楽に考えることが大事なんだと思いました。
「イヤイヤばかりされて困る」「なんでイヤイヤするかな」と思うと、ママのメンタルが持ちません。
いろいろな体験談を聞いたり、イヤイヤ期の原因や特徴を事前に知ったりすることで、イヤイヤ期がきても落ち着いて観察することができると思います。
いくらイヤイヤされても、「イヤイヤ期なんてこんなもの」「イヤイヤ期だから仕方ないよね」ぐらい、おおらかな気持ちでいる方が、ママやパパもゆとりを持って対処できると思います。
イヤイヤ期は大抵の子供が通る成長過程です。
言葉や身体でうまく表現できない子どもに変わって、ぜひママやパパが子どもの気持ちを代弁して寄り添ってあげてみてください。
この記事を書いた
サポーターママ
みんなにちやほやされすぎて、すっかり甘えるのが上手になった次女と、そんな次女を溺愛してやまない、家族一しっかり者の長女がいます。
私は昔から工作や絵を描くことが好きで、長女とよくかわいいプリンセスの絵を描いたり、簡単なおもちゃを作ったりして遊んでいます。
また、なるべく低コスパで、みんなが楽しめるようなものを考えて作るよう、工夫しています。
自分のアイデアやほかの人のアイデアを吸収して、これからも2人のかわいい娘のママとして成長していきたいと思っています。
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歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修