新生児の寝かしつけ方法|睡眠トラブルに悩むママに効果的なテクニックとグッズ
赤ちゃんはどんな表情も仕草もかわいらしくて愛おしいものです。
しかし、上手に睡眠をとれない赤ちゃんのお世話をしていると、最初は笑顔で接していたのに、少しずつ余裕がなくなってヘトヘト、イライラして、自分自身に落ち込んでしまうなんてことも多いでしょう。
今回の記事では、赤ちゃんの育児で1,2を争う大変なお世話「寝かしつけ」をテーマに、赤ちゃんの睡眠トラブルに効果的なテクニックやグッズや注意点をご紹介します。
「赤ちゃんから寝る気配を感じない」「寝かしつけに1時間くらいかかる」「寝たと思ってベッドに入れた瞬間、目がパッチリ」など、赤ちゃんの睡眠に悩んでいるママパパは参考にしてみてくださいね。
目次
赤ちゃんがスムーズに眠りにつくための新生児寝かしつけテクニック5選
赤ちゃんの寝かしつけに時間がかかると、後回しにしていた家事に手がつけられなかったり、夫婦の団らんを持てなかったりと、ひと息つくための自分の時間が取れずにつらいというママパパも多いでしょう。
なぜ赤ちゃんはすんなり眠りにつかないのでしょうか。
およそ10ヶ月間、快適なママのおなかにいた赤ちゃんは、さまざまなことで不快や不安を感じるといわれています。
赤ちゃんがなかなか寝つかない場合に考えられる理由は次の通りです。
思い当たることがあるママパパは改善していきましょう。
- お腹がすいている
- おしっこやうんちでおむつが汚れていて気持ちが悪い
- 汗で衣類が濡れていて落ち着かない
- 授乳後にげっぷが出なくて苦しい
- 室温(暑い/寒い)や、明るさ(暗い/眩しい)で落ち着かない
- 騒がしい
- 肌がチクチクしてかゆい、痛い
- 眠いという気持ちを泣き声で知らせている
上記はすべてクリアしたというママパパ、お待たせしました!
新生児の寝かしつけテクニックのご紹介です。
抱っこでトントン
王道の寝かしつけ方法「抱っこでトントン」。
大好きなママパパと密着できることで、赤ちゃんも安心できるようです。
うまくいかない場合は、首を支えて縦抱き、横抱き、新生児から使えるスリングや抱っこ紐を使ってみるなど、赤ちゃんがリラックスできる姿勢を探してみましょう。
トントンする場所は、お尻や太もものように肉付きが良く、叩けば揺れる部位がおすすめです。
手の平の手首に近い部分を赤ちゃんのお尻や太ももにつけたまま、残りの手指で重く押すようにします。
トントンする速さですが、私は入院中に助産師さんから「アンパンマンマーチのリズムをイメージしてごらん」とアドバイスをいただきました。
タオルやおくるみで包む
赤ちゃんはママのおなかにいたときのように、全身を包み込んであげると安心します。
特に、おなかの中と同じ丸まった体勢のまま包みこむ「おひなまき」はおすすめです。
おくるみをする場合は、モロー反射で体がびくっと動かないように包むものの、きつく締めすぎないようにくれぐれも注意してください。
冬場はタオルケットなどでもいいのですが、夏場は体が熱くならないようにガーゼケットやメッシュタイプを使いましょう。
生後3ヶ月(首すわり前)頃まで効果があるといわれています。
レジ袋のカサカサする音を聞かせる
赤ちゃんがママのおなかの中で聞いていた胎内音(雨音や波音の「ザァー」「ゴォー」という擦れるような音)を再現してみましょう。
私たちに身近なレジ袋を使います。
カサカサする音が似ているようで、寝ぐずりをしていても、早いと1分ほどで寝つく場合もあります。
使用したレジ袋は、事故にならないよう寝ついたらすぐに片づけましょう。
頭からゆっくりおろす
ようやく眠った赤ちゃんをベッド(布団)に入れたら、その瞬間に起きてしまうのが、いわゆる「背中スイッチ」です。
赤ちゃんのおなかとママパパの体を密着させたまま、頭から肩→背中→腰→お尻と静かに下ろすようにすると成功率が上がります。
ベッド(布団)に下ろしたら3分ほどそのままの体勢を維持し、赤ちゃんがぐっすり寝ていることを確認してから、ゆっくりママパパの腕を抜き、体を離しましょう。
ママパパの体温と同じくらいになるように、あらかじめベッド(布団)を湯たんぽや電気毛布で温めておくのもおすすめです。
その場合は、赤ちゃんを寝かせたら必ず外すようにしましょう。
顔や耳を刺激する
顔や耳を触ると逆に目覚めるのではないかと不安を感じるママパパもいるでしょうが、ぜひ試してほしい方法です。
「おでこの横(こめかみ)を5本の指で優しくなでる」「眉毛をなぞる」「鼻筋を上から下へなでる」など、さまざまな方法がありますが、私が特に効果を実感したのは「耳の穴の周りや耳たぶをゆっくりさわる」ことです。
声のトーンを下げて話しかけながらさわると、気持ちよさそうな顔でだんだん目が閉じてきて、5分ほどで眠りにつきました。
ひと口に「赤ちゃんの寝かしつけ」と言っても、新生児の眠りは個人差が特に大きいものです。
ママパパに無理のない、赤ちゃんにぴったりの寝かしつけ方法に出会えるといいですね。
ママと赤ちゃんの快眠に欠かせない!便利な寝かしつけグッズ3選
新生児期は、ママにとっても分娩から日数が経っていない時期です。
体は重だるく、ホルモンバランスの影響でメンタルはボロボロ、頻回授乳とおむつ替えで休む間もない。
そんな状態の時に、赤ちゃんの寝かしつけという時間の見通しがつかないお世話が加わると大変ですよね。
次は、赤ちゃんの寝かしつけに特化した便利なグッズをご紹介します。
奇跡のおくるみ スワドルアップ
巻くタイプではなく、着せる(ファスナー)タイプの現代風おくるみです。
下(足側)からも開けられるので、夜間のおむつ替えも簡単です。
S/M/Lのサイズがあり、成長段階に応じた3つのステージ展開、季節に合わせた生地を選べるなど充実のラインナップです。
サンゴチェア
産後から使える、赤ちゃんの寝かしつけを楽にするバランスボール内蔵チェアです。
赤ちゃんを抱っこして座りながらバウンドすると、ママのおなかにいた頃の揺れに似た状態になるので、赤ちゃんがすぐ寝ついてくれます。
適度な有酸素運動で、ママの産後エクササイズやパパの運動不足解消にも役立ちます。
テテオ おしゃぶり 入眠ナビ
こちらはプレートが薄く、軽量のコンパクト設計です。
新生児もくわえやすく、寝つきそうなタイミングでも口から外れにくいのが特徴です。
消毒方法は煮沸・電子レンジ・薬液に対応しており、ママパパの生活スタイルに合わせられますよ。
「お世話にいっぱいいっぱいで新生児の頃の記憶がない」「もっといろんな表情を撮っておけばよかった」という後悔は先輩ママパパのあるあるです。
これらの寝かしつけグッズをうまく生活に取り入れながら、心と時間にゆとりをもって、今しかない赤ちゃんのねんね期を楽しみましょう。
新生児の睡眠トラブルを解決するための心得と注意点
実はなかなか寝つかない赤ちゃんの場合、ママパパが寝かせようと必死になって試していることが、逆効果になっている場合もあります。
感情を抜きにすれば、いくらママパパがイライラしても赤ちゃんが寝ない状況は変わりません。
そう考えるとイライラする方が疲れますし、ネガティブな気持ちになりますよね。
基本的には、赤ちゃんは“眠くなったら寝るものです。
先に挙げた環境が整っていれば、赤ちゃんが泣いていても「どうせいつかは寝るのだから」と一歩引いたところから見守るのも1つの方法でしょう。
赤ちゃんも一人の人間です。
「大人の思い通りにはならないもの」と諦めて日々の寝かしつけを捉えるのも1つの手かもしれませんね。
また、新生児期は産院の1か月健診や市区町村の助産師自宅訪問などで専門家に会う機会もあるはずです。気になることは遠慮せず、どんどん相談しましょう。
まとめ
新生児の寝かしつけについて、テクニックやグッズ、注意点を紹介してきました。
さまざまな方法があるように、ママパパ、赤ちゃんによってベストな方法も1人1人違います。
なかには「何をしても赤ちゃんが眠ってくれない」「寝かしつけが長引き、睡眠不足でつらい」というママパパもいるでしょう。
そんな時は、泣いている赤ちゃんを見守りながら大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着かせることも大切です。
赤ちゃんのお世話は大変ですが、振り返るととても貴重な時間です。
ママパパと赤ちゃんが、試行錯誤しながらも幸せに包まれた日々を送れるよう心から願っています。
この記事を書いた
サポーターママ
-30℃から30℃まで外で駆け回る元気いっぱいの長女、恐竜とおままごとが大好きで甘え上手な次女のママです。
沖縄出身で、海や川であそぶのが大好き。結婚を機に北海道に移住してからは、子どもと一緒に雪あそびを楽しんでいます。
大がつくほどの暑がりでしたが、最近は温泉の魅力にハマりつつあります。
子育て中のママパパはもちろん、妊活中・妊娠中のプレママパパが、妊娠や出産、子育てを前向きにイメージできるような情報をお届けしたいと思っています。
この記事が気に入ったらシェア
歯科医師
監修
ゆう歯科クリニック
伊藤裕章先生 監修